192 / 318
第八章
8-4 ほろ苦い再開
しおりを挟む
「到着しました。」
「あぁ、ありがとう。」
「厨房の方へは裏門からが近いのでそちらから入りましょう。」
まぁ、正門だろうと裏門だろうとどっちでもいい。
少し、貴族というものに猜疑心が芽生えている。少し語気を強めてしまう。
「ここが厨房です。ここにある食材は自由に使ってください。」
「分かった。後、料理ができるまで執事さんやメイドさんが、この厨房に入れさせないで欲しい。
もし、入って来た者がいれば、そいつは自分の敵とみなすから。」
「そんな仰々しくお構えになられると困ります。」
「それは、メリアドール様の出方次第だ。」
「分かりました。では、そのようにいたします。」
ブライアンさんは厨房を出ていった。
さて、ここから少し、心に引っ掛かっているものをすっきりさせよう。
食材をすべて鑑定し始めた。
別に疑う必要もないのだが、ザックさんの館のメイドさんの件もある。
すべて鑑定し、毒が入っていないことを確認できた。
だが、ジャガイモもどきは既に皮が気緑色や緑色になっているが、皮と芽さえ食わなければ大丈夫か。
あとは処方されている薬があれば鑑定はしておきたい。
「カズよ、何をしておるのじゃ。」
うわ、びっくりした!
40㎝くらい飛んだぞ。
声のする方を見ると、メリアドールさんが立っている。
「あ、メリアドール様…。」
「なんじゃ、久しく会っておらんからそんなつれない顔なのかえ?」
「いえ、お久しぶりです。」
「じゃの。」
「ここは入る事は厳禁とブライアンさんにお願いしておりましたが…。」
「雇っておる者はな。しかし妾は入っておらなんだ。故に入って来た訳じゃ。」
「まぁ、詭弁でもありますが、問題はないでしょう。」
「どうしたのじゃ?再会が嬉しくはないのか?」
「嬉しいと言えば嬉しいですが、悲しいと言えば悲しいです。」
「ほう、それは何故じゃ。」
「理由は二つ。
先ずは、メリアドール様の体調がすぐれない事。
次に、貴族と言うものに猜疑心を持っている事です。」
メリアドールはしばし考える。
俺はその間にこの部屋に音遮断魔法をかけておく。
「一つ目は分かるが、二つ目は分からぬの。」
「では、一つ目からお教えください。
いつからご体調が芳しくないのですか。」
「それはカズと会う前からじゃ。
体調が良かったり悪かったりするからの。」
「先月の王宮に行かれてからはどうですか?」
「なんじゃ、ブライアンの奴、全部しゃべったのか。」
「全部かどうかは分かりませんが、健康状態などを隠さず仰って頂けなければ治る病気も治りません。
勿論、それはヴォルテス様、スティナ様にも当てはまります。」
「ふむ。そうか…。」
「で、どうなんですか?」
「何をじゃ?」
「どういった症状が出ていて、今どのような体調なのかです。」
「普段と変わらぬ…。」
「メリアドール様…。契約の事はお忘れではないですか?」
「あぁ、あの契約書だな。勿論忘れてはおらぬぞ。」
「では、詳細にお話しください。俺はメリアドール様も治せるかもしれませんので。」
「そうか、それは嬉しいの。
しかし、呪いまでも治療して治すというのかえ?」
「この世界に呪いというものがあれば、それを実際に見てみたいです。
しかし、呪いなどといった話の半分以上は、後から背びれや尾ひれがついて大げさになったものだと思っています。
何の根拠もない話にヒトが面白おかしく、そしてあたかも実在したかのように話すこと、それが迷信や呪いといった言葉になるんだと思います。」
「そんなものかえ?」
「少なくとも俺はそう思います。それにメリアドール様の家に呪いがあるのであれば、今は無きご当主様の死は説明できなくなります。」
「そこまでブライアンの奴は喋ったのか。」
「ブライアンさんは、あなたの事を心配なさっているんです。そんな所に怒りをぶつけないでくださいよ。」
「うむ。分かった…。
では、少し話そうかの。
昨年から左の肩口と脇との間に“しこり”がでてきての。
そのしこりがここのところ大きくなってきよったのじゃ。そして痛みも出だした。
シェルフールでカズを別れてから、日に日に痛ぉなり、先日王都に行き医者に診てもらったところ、同じようなしこりが身体の中にあるとの事じゃった。
このしこりは、たまに痛くなるから、薬師に頼み鎮痛剤を飲んでいる。という状況じゃの。」
俺はびっくりした。
鑑定できるかは分からないが、おそらく乳がんだと思う。
まだ、がんと言う病気は見つかっていないのか…。
となれば、既に手遅れだという事か…。
痛みも出てきて他のへの転移もあるという事は、大分進行が進んでいるんだろう。
そして、呪いの話へと続き、メリアドール様が死に新しい命が生まれる、と。
なんだかいかにも貴族が吹聴しそうなゴシップだ。
「メリアドール様、一つ目の話は分かりました。
では、二つ目の話です。
ヴォルテス様もスティナ様も何故3年前の事を仰って頂けなかったのですか。」
「あれは、当家だけの秘密であったからの。
ほんの一握りの者しか知らぬ…。そのような事をあの場所で話すわけにはいかなんだ。」
「では、治療の前にでもヒト払いして話していただいてもよかったのでは?」
「そうであったの。すまなんだ。」
「そして、今回スティナ様がご懐妊された事とこの家の呪いを理由にしてご自身がこの世から消えればすべて何もなかったと言えるのではないか…と。」
「ふふ、そこまで考えておったか。」
「しかし、そんなものは呪いではありません。
たまたま偶然が重なっただけです。そんなことで人が死んだりするような事はありません。
という事で、契約書を行使し、アドフォード家に白金貨100枚を支払っていただきます。」
「なんじゃと。そんな金などある訳がなかろう。
戯言を申すでない。」
「では、俺がヴォルテス様とスティナ様にかけた治癒魔法は戯言で済ませるおつもりですか。」
「そ、それは…。」
「良いですか。
自分の命を投げうってまで、ヴォルテス様とスティナ様を救おうとしている俺の姿を見て、あなたは戯言と言って済ませるおつもりですか?
それとも、ご自身の病気を呪いとして自分だけが死に、死んだ香典料でお支払いしていただけるのか、それとも死んだという理由で支払いそのものを無くすという算段をお持ちだったんですか。」
「カズ、そこまでそちは妾を侮辱するのか。」
「では、もう一度問います。
契約書に記載のあった約束を破った際はどうなりますか。」
「は、白金貨100枚そちに払うと記載があった。」
「記載があったのではなく、それを了承されてご署名されたんです。
契約は成立しているんですよ。」
「分かっておる。しかし、そのような金額は到底払えるわけはなかろう。」
「メリアドール様、契約というものは破った時の金額を支払うためにあるのではないのです…。
相手を信頼する。信頼関係を構築するためのものであると俺は考えます。
だから、貴族は市民から相手にされないのです。
勿論、俺も市民です。貴族を信用しなくなった一人です。」
「そちはアドフォード家を侮辱するつもりか。」
はぁ…、と俺は大きなため息をついた。
「メリアドール様、あぁ、もう面倒臭い、メリアドールさん!
あなたは最初、あなた自身を侮辱されたことに怒りを持っておられましたが、いつの間にか家のことを言われた事に怒りの矛先を変えています。
つまり、ご自身の事はどうでも良いから、家だけは守るんだって思いになっているんです。
で、あなた自身はどうしたいのですか。
家を守り、そして死んでいくんですか?
王宮の医者がどれくらいの水準をもっているのかは知りませんが、多分、今の症状であれば、余命半年、いや、それよりも短いんでしょ。」
「カズはこれまでの話だけで、そこまで言い当てるのか…。
そうじゃ…、妾の命はもって3か月じゃ…。」
「じゃぁ、それまでの間、『私は元気です!アドフォード家は大丈夫ですよ~』とか、他の貴族を牽制して、ヴォルテスさんに丸投げするんですか?
でも、既にヴォルテスさんは家督を継いでいる領主さんですよね。
領主さんにとって、うるさい上がまだ居るのってどう思いますかね。」
返す言葉が無いんだろう…。
メリアドールは下を向き、唇をぐっと噛んでいる。
「メリアドールさん、言い過ぎました…。
俺には貴族という恐ろしい世界は分かりません。
でも、貴族も市民もヒトはヒトです。上下なんて本当は無いんです。
少しだけでも自分が思うように生きていく事はいけない事でしょうか。
お孫さんを抱いてみたくはないのですか…。」
メリアドールは下を向いたまま絞るような声で言う…。
「カズ…、カズよ、少しだけでも良い。お願いだから妾に力を貸してほしい…。」
「あぁ、ありがとう。」
「厨房の方へは裏門からが近いのでそちらから入りましょう。」
まぁ、正門だろうと裏門だろうとどっちでもいい。
少し、貴族というものに猜疑心が芽生えている。少し語気を強めてしまう。
「ここが厨房です。ここにある食材は自由に使ってください。」
「分かった。後、料理ができるまで執事さんやメイドさんが、この厨房に入れさせないで欲しい。
もし、入って来た者がいれば、そいつは自分の敵とみなすから。」
「そんな仰々しくお構えになられると困ります。」
「それは、メリアドール様の出方次第だ。」
「分かりました。では、そのようにいたします。」
ブライアンさんは厨房を出ていった。
さて、ここから少し、心に引っ掛かっているものをすっきりさせよう。
食材をすべて鑑定し始めた。
別に疑う必要もないのだが、ザックさんの館のメイドさんの件もある。
すべて鑑定し、毒が入っていないことを確認できた。
だが、ジャガイモもどきは既に皮が気緑色や緑色になっているが、皮と芽さえ食わなければ大丈夫か。
あとは処方されている薬があれば鑑定はしておきたい。
「カズよ、何をしておるのじゃ。」
うわ、びっくりした!
40㎝くらい飛んだぞ。
声のする方を見ると、メリアドールさんが立っている。
「あ、メリアドール様…。」
「なんじゃ、久しく会っておらんからそんなつれない顔なのかえ?」
「いえ、お久しぶりです。」
「じゃの。」
「ここは入る事は厳禁とブライアンさんにお願いしておりましたが…。」
「雇っておる者はな。しかし妾は入っておらなんだ。故に入って来た訳じゃ。」
「まぁ、詭弁でもありますが、問題はないでしょう。」
「どうしたのじゃ?再会が嬉しくはないのか?」
「嬉しいと言えば嬉しいですが、悲しいと言えば悲しいです。」
「ほう、それは何故じゃ。」
「理由は二つ。
先ずは、メリアドール様の体調がすぐれない事。
次に、貴族と言うものに猜疑心を持っている事です。」
メリアドールはしばし考える。
俺はその間にこの部屋に音遮断魔法をかけておく。
「一つ目は分かるが、二つ目は分からぬの。」
「では、一つ目からお教えください。
いつからご体調が芳しくないのですか。」
「それはカズと会う前からじゃ。
体調が良かったり悪かったりするからの。」
「先月の王宮に行かれてからはどうですか?」
「なんじゃ、ブライアンの奴、全部しゃべったのか。」
「全部かどうかは分かりませんが、健康状態などを隠さず仰って頂けなければ治る病気も治りません。
勿論、それはヴォルテス様、スティナ様にも当てはまります。」
「ふむ。そうか…。」
「で、どうなんですか?」
「何をじゃ?」
「どういった症状が出ていて、今どのような体調なのかです。」
「普段と変わらぬ…。」
「メリアドール様…。契約の事はお忘れではないですか?」
「あぁ、あの契約書だな。勿論忘れてはおらぬぞ。」
「では、詳細にお話しください。俺はメリアドール様も治せるかもしれませんので。」
「そうか、それは嬉しいの。
しかし、呪いまでも治療して治すというのかえ?」
「この世界に呪いというものがあれば、それを実際に見てみたいです。
しかし、呪いなどといった話の半分以上は、後から背びれや尾ひれがついて大げさになったものだと思っています。
何の根拠もない話にヒトが面白おかしく、そしてあたかも実在したかのように話すこと、それが迷信や呪いといった言葉になるんだと思います。」
「そんなものかえ?」
「少なくとも俺はそう思います。それにメリアドール様の家に呪いがあるのであれば、今は無きご当主様の死は説明できなくなります。」
「そこまでブライアンの奴は喋ったのか。」
「ブライアンさんは、あなたの事を心配なさっているんです。そんな所に怒りをぶつけないでくださいよ。」
「うむ。分かった…。
では、少し話そうかの。
昨年から左の肩口と脇との間に“しこり”がでてきての。
そのしこりがここのところ大きくなってきよったのじゃ。そして痛みも出だした。
シェルフールでカズを別れてから、日に日に痛ぉなり、先日王都に行き医者に診てもらったところ、同じようなしこりが身体の中にあるとの事じゃった。
このしこりは、たまに痛くなるから、薬師に頼み鎮痛剤を飲んでいる。という状況じゃの。」
俺はびっくりした。
鑑定できるかは分からないが、おそらく乳がんだと思う。
まだ、がんと言う病気は見つかっていないのか…。
となれば、既に手遅れだという事か…。
痛みも出てきて他のへの転移もあるという事は、大分進行が進んでいるんだろう。
そして、呪いの話へと続き、メリアドール様が死に新しい命が生まれる、と。
なんだかいかにも貴族が吹聴しそうなゴシップだ。
「メリアドール様、一つ目の話は分かりました。
では、二つ目の話です。
ヴォルテス様もスティナ様も何故3年前の事を仰って頂けなかったのですか。」
「あれは、当家だけの秘密であったからの。
ほんの一握りの者しか知らぬ…。そのような事をあの場所で話すわけにはいかなんだ。」
「では、治療の前にでもヒト払いして話していただいてもよかったのでは?」
「そうであったの。すまなんだ。」
「そして、今回スティナ様がご懐妊された事とこの家の呪いを理由にしてご自身がこの世から消えればすべて何もなかったと言えるのではないか…と。」
「ふふ、そこまで考えておったか。」
「しかし、そんなものは呪いではありません。
たまたま偶然が重なっただけです。そんなことで人が死んだりするような事はありません。
という事で、契約書を行使し、アドフォード家に白金貨100枚を支払っていただきます。」
「なんじゃと。そんな金などある訳がなかろう。
戯言を申すでない。」
「では、俺がヴォルテス様とスティナ様にかけた治癒魔法は戯言で済ませるおつもりですか。」
「そ、それは…。」
「良いですか。
自分の命を投げうってまで、ヴォルテス様とスティナ様を救おうとしている俺の姿を見て、あなたは戯言と言って済ませるおつもりですか?
それとも、ご自身の病気を呪いとして自分だけが死に、死んだ香典料でお支払いしていただけるのか、それとも死んだという理由で支払いそのものを無くすという算段をお持ちだったんですか。」
「カズ、そこまでそちは妾を侮辱するのか。」
「では、もう一度問います。
契約書に記載のあった約束を破った際はどうなりますか。」
「は、白金貨100枚そちに払うと記載があった。」
「記載があったのではなく、それを了承されてご署名されたんです。
契約は成立しているんですよ。」
「分かっておる。しかし、そのような金額は到底払えるわけはなかろう。」
「メリアドール様、契約というものは破った時の金額を支払うためにあるのではないのです…。
相手を信頼する。信頼関係を構築するためのものであると俺は考えます。
だから、貴族は市民から相手にされないのです。
勿論、俺も市民です。貴族を信用しなくなった一人です。」
「そちはアドフォード家を侮辱するつもりか。」
はぁ…、と俺は大きなため息をついた。
「メリアドール様、あぁ、もう面倒臭い、メリアドールさん!
あなたは最初、あなた自身を侮辱されたことに怒りを持っておられましたが、いつの間にか家のことを言われた事に怒りの矛先を変えています。
つまり、ご自身の事はどうでも良いから、家だけは守るんだって思いになっているんです。
で、あなた自身はどうしたいのですか。
家を守り、そして死んでいくんですか?
王宮の医者がどれくらいの水準をもっているのかは知りませんが、多分、今の症状であれば、余命半年、いや、それよりも短いんでしょ。」
「カズはこれまでの話だけで、そこまで言い当てるのか…。
そうじゃ…、妾の命はもって3か月じゃ…。」
「じゃぁ、それまでの間、『私は元気です!アドフォード家は大丈夫ですよ~』とか、他の貴族を牽制して、ヴォルテスさんに丸投げするんですか?
でも、既にヴォルテスさんは家督を継いでいる領主さんですよね。
領主さんにとって、うるさい上がまだ居るのってどう思いますかね。」
返す言葉が無いんだろう…。
メリアドールは下を向き、唇をぐっと噛んでいる。
「メリアドールさん、言い過ぎました…。
俺には貴族という恐ろしい世界は分かりません。
でも、貴族も市民もヒトはヒトです。上下なんて本当は無いんです。
少しだけでも自分が思うように生きていく事はいけない事でしょうか。
お孫さんを抱いてみたくはないのですか…。」
メリアドールは下を向いたまま絞るような声で言う…。
「カズ…、カズよ、少しだけでも良い。お願いだから妾に力を貸してほしい…。」
0
お気に入りに追加
187
あなたにおすすめの小説
隣の席の女の子がエッチだったのでおっぱい揉んでみたら発情されました
ねんごろ
恋愛
隣の女の子がエッチすぎて、思わず授業中に胸を揉んでしまったら……
という、とんでもないお話を書きました。
ぜひ読んでください。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
【R18】僕の筆おろし日記(高校生の僕は親友の家で彼の母親と倫ならぬ禁断の行為を…初体験の相手は美しい人妻だった)
幻田恋人
恋愛
夏休みも終盤に入って、僕は親友の家で一緒に宿題をする事になった。
でも、その家には僕が以前から大人の女性として憧れていた親友の母親で、とても魅力的な人妻の小百合がいた。
親友のいない家の中で僕と小百合の二人だけの時間が始まる。
童貞の僕は小百合の美しさに圧倒され、次第に彼女との濃厚な大人の関係に陥っていく。
許されるはずのない、男子高校生の僕と親友の母親との倫を外れた禁断の愛欲の行為が親友の家で展開されていく…
僕はもう我慢の限界を超えてしまった… 早く小百合さんの中に…
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
チョロイン2人がオイルマッサージ店でNTR快楽堕ちするまで【完結】
白金犬
ファンタジー
幼馴染同士パーティーを組んで冒険者として生計を立てている2人、シルフィとアステリアは王都でのクエストに一区切りをつけたところだった。
故郷の村へ馬車が出るまで王都に滞在する彼女らは、今流行りのオイルマッサージ店の無料チケットを偶然手に入れる。
好奇心旺盛なシルフィは物珍しさから、故郷に恋人が待っているアステリアは彼のためにも綺麗になりたいという乙女心からそのマッサージ店へ向かうことに。
しかしそこで待っていたのは、真面目な冒険者2人を快楽を貪る雌へと変貌させる、甘くてドロドロとした淫猥な施術だった。
シルフィとアステリアは故郷に戻ることも忘れてーー
★登場人物紹介★
・シルフィ
ファイターとして前衛を支える元気っ子。
元気活発で天真爛漫なその性格で相棒のアステリアを引っ張っていく。
特定の相手がいたことはないが、人知れず恋に恋い焦がれている。
・アステリア(アスティ)
ヒーラーとして前衛で戦うシルフィを支える少女。
真面目で誠実。優しい性格で、誰に対しても物腰が柔らかい。
シルフィと他にもう1人いる幼馴染が恋人で、故郷の村で待っている。
・イケメン施術師
大人気オイルマッサージ店の受付兼施術師。
腕の良さとその甘いマスクから女性客のリピート必至である。
アステリアの最初の施術を担当。
・肥満施術師
大人気オイルマッサージ店の知らざれる裏の施術師。
見た目が醜悪で女性には生理的に受け付けられないような容姿のためか表に出てくることはないが、彼の施術を受けたことがある女性客のリピート指名率は90%を超えるという。
シルフィの最初の施術を担当。
・アルバード
シルフィ、アステリアの幼馴染。
アステリアの恋人で、故郷の村で彼女らを待っている。
【R-18】悪役令嬢ですが、罠に嵌まって張型つき木馬に跨がる事になりました!
臣桜
恋愛
悪役令嬢エトラは、王女と聖女とお茶会をしたあと、真っ白な空間にいた。
そこには張型のついた木馬があり『ご自由に跨がってください。絶頂すれば元の世界に戻れます』の文字が……。
※ムーンライトノベルズ様にも重複投稿しています
※表紙はニジジャーニーで生成しました
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる