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第三章
3-15 俺が俺であるように…
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ディートリヒは真剣な顔をしている。
「ご主人様は悔いの無い生き方をするという事を仰りたいのですね。」
「うん。そうだよ。」
「では、私の顔を見てください。」
俺はディートリヒの顔を見る。
彼女は一度深呼吸してから、ゆっくりと話し始める。
「ご主人様は私を買っていただき、名前もいただきました。
私にとっては、あの時から自分の人生が新に始まったと思っています。
新しい人生を送る中、ご主人様は守ることと助けることの意味を教えてくださいました。
そう…。でも、今の私ではご主人様を守ることはできません。いつも助けてもらってばかりです。
今日、ゴブリンの巣に行き、ご主人様の戦い方を見て、不甲斐ない自分の戦いに嫌気がさしました。
それでも、ご主人様についていきたいのです。
ご主人様は、私が“なんとかキョーカ”という名前のヒトと一緒になることを望んでおられるようですが、私はそんなヒトと一緒になんてなりたくありません。」
なんとかきょーか? あ、“吊り橋効果”の事か…。
少し説明しておかないと…。
「ディートリヒ、少しいいか?」
「はい。」
「“なんとかきょーか”ってのは、“吊り橋効果”って言って、危険な目に一緒に会ってそれを助け合って生還した時、相手に対し愛情を持つという心の事を言ってるんだ。」
「あ、人の名前では無かったんですか…。」
ディートリヒさん、顔を真っ赤にしている。
「あのね、ディートリヒの今の心の中を分析すると、先ずディートリヒは自分が君を助けてくれたんだという感謝と、ゴブリンの巣で命を張った戦闘を一緒に生き抜いたという安堵感が合わさり、それを愛情と間違えているんだと思うんだ。
ある日、ふと正気になり目が覚めた時、我に返って、君が思っていた白馬の王子様がこんなおっさんだった、何でこんなヒトを好きになったんだろうって失望する日が来るって事なんだよ。」
吊り橋効果ではないが、仕事をバリバリとするヒトに憧れるヒトがいたとする。でも、バリバリと仕事をしていたヒトが上司に叱られている姿を見ると幻滅するってパターンに似ているんだと思う。
「それにね。おっさん52歳だよ。ディートリヒはまだ20代じゃないか。自分の娘と似たような齢だから…。」
「それで、今までご自分の気持ちから逃げていたんですか?」
いきなりストレートパンチを打たれた。
…そうだよ。俺は逃げているんだ。
誰もこんなおっさんを好きになってくれない。好きになってくれなくてもいい。今までそんな気持ちになっていたんだ。
『もう無理しなくて良いよ』って声が聞こえた気がした。
「あぁ、そうだね。その通りだよ。
俺は、これまでの世界では冴えないおっさんだった。それがこの世界に来てなんかすごいスキルや魔法ができて、ヒトより規格外な存在になりつつある。
そんな“渡り人”が、この世界を笑顔にする、そんな世迷言を誰が信じる?
単に俺の力を利用して、みんなが過ごしやすい生活をしていくだけじゃないのか?
規格外って言われても良いよ。でも、その先はみんな俺のことを恐れる存在になってしまうんだ。
勇者だって同じことだよ。
王様に『魔王を倒してほしい』って頼まれた勇者は、死に物狂い努力して倒す。
その時は王様や皆に感謝はされるけど、平和になった世界に勇者のような規格外の力を必要とすることはなく、規格外なんて力は政治を行う際の邪魔な存在になるんだ…。
そんな孤独な勇者や“渡り人”である俺の事を恐れず、俺のすべてを受け止めてヒトがいるのかい?」
俺は心の中でモヤモヤしている部分をすべて吐き出した。
いつの間にか涙を流していた。
そうなんだ…。俺は寂しかった。これまでの世界でも、そしてこの世界でも常に孤独だった…。
「ごめんな。ディートリヒ。
俺はすごく弱いんだ…。脆いんだ…。こんな規格外な奴を好きになるヒトなんていないんだよ。」
ディートリヒは静かに俺の言葉を聞き、そして、もう一度口づけをしてくれる。
「ご主人様がようやく他人行儀のような“自分”という言葉を止め、ご自身を“俺”と呼ぶようになりました。少しだけですが、これでご主人様との距離が近づけた気がします。
それと、私はご主人様を信じています。これからもご主人様の傍を一生離れません。
確かにご主人様の力は規格外だと思います。
でも、規格外であろうと、弱く脆いヒトであろうと、ご主人様はご主人様なのです。
ご主人様…、いえ、カズ様は私にこう仰ってくださいました。『これから助け合っていこう』と。
そのお言葉に嘘偽りがないと思えばこそ、私はカズ様に一生ついていくと決めたのです。
ヒトがカズ様の力に畏怖し、排除しようとしても良いじゃないですか。
カズ様も仰っていましたが、ヒトにはできる事が限られています。その限られた事がカズ様を排除するというものであれば、排除されても良いのではないですか。
そのヒトがカズ様を排除するという信念をもってそうしたのであれば、そのヒトは胸を張って生きたという証を得たという事です。その信念を与えることができれば与えてあげましょう。
その時は、カズ様と一緒に私も果てます。
それは主と奴隷という立場ではなく、私はカズ様の横に居る存在として誇りをもって果てるのです。
どうか卑下なさらず、お一人で行かないでください。
カズ様は私の最愛の方なのですから。」
「俺はおっさんだぞ…。」
「愛に年齢なんて関係は無いと思います。」
「脆いぞ。虚勢張ってても、こうやってメソメソするぞ…。」
「私がカズ様の傍についております。それに脆い部分は私がお助けします。」
「ディートリヒ…。」
俺は、いつしかディートリヒに口づけをし、抱きしめていた。
「カズ様…。もっと強く抱きしめてください。」
いつしか、自分の感情に正直になっていた…。
でも、悔いはない。
俺はディートリヒを愛している。
それは、嘘偽りではなく、お互いが助け合い生きていく伴侶としての決意だった。
数刻後、俺の左肩に顔を埋め、ディートリヒは軽い寝息を立てている。
彼女の体温と俺の体温が同調し、とても暖かい。そして安心できる。
この世界で信じ合える伴侶を見つけた。何故か満足していた。
この世界で果てたとしても、俺は独りじゃない。ディートリヒが居る。
彼女の髪を撫でる。
金色の髪、サラサラのように見るが、少し傷んでるかな…。
この正解にシャンプーやリンスなんてあるのかな? あれば買ってやろう。無ければこれまでの世界から内緒で持ち込んで使ってもらおう。
彼女の喜ぶ顔が見たい。彼女の笑顔をいつも見ていたい。
ディートリヒを守るなんて大それたことは言えないけど、彼女と最後までこの世界を全うしたい。
物思いにふけっていると、いつの間にかディートリヒも目が覚めていたようだ。
彼女は少し上に移動しながら、俺にキスをする。
「カズ様、ようやくカズ様からキスをしていただいた上に、お情けをいただけるなんて…。」
「ディートリヒ、お情けなんて言わないほしい。俺とディートリヒは愛し合ったんだよ。」
「愛し合った…。『愛し合った』ですか…、嬉しいです。」
「うん。俺も嬉しいよ。そして、ありがとう。こんな俺を愛してくれて。」
「カズ様は私の最愛の方です。いつまでも傍に居させてください。」
「俺もお願いする。俺の傍に居てほしい。」
もう一度キスをする。今度はゆっくりと。
「カズ様…」
「ん?なんだ?」
「もう一度…、構いませんか?」
うん…。できるかどうかは分からない…。
体力が無くて腹上死って事も有りうるかも…。
けど、この瞬間を大切にしたい。そう、心と身体が繋がっていたい。そう感じた。
今度はゆっくりと、そして愛しさと幸せに満ち溢れた時をディートリヒと過ごした。
もう一度、左肩に頭を埋め、俺が彼女の髪を撫でる。
「カズ様、私はこれまでこのように愛していただいたことはありませんでした。」
「そうか…。ごめんな、思い出させてしまったか?」
「いえ、過去はもう忘れました。
そんな事より、新しい私になり女性としての悦びをいただいた事…、とても嬉しいのです。」
え? 俺、普通に・・・。経験も少ないから分かんないよ…。
ちょっと考えようか…?
でも、もう体力ないよ…。
「ご主人様は悔いの無い生き方をするという事を仰りたいのですね。」
「うん。そうだよ。」
「では、私の顔を見てください。」
俺はディートリヒの顔を見る。
彼女は一度深呼吸してから、ゆっくりと話し始める。
「ご主人様は私を買っていただき、名前もいただきました。
私にとっては、あの時から自分の人生が新に始まったと思っています。
新しい人生を送る中、ご主人様は守ることと助けることの意味を教えてくださいました。
そう…。でも、今の私ではご主人様を守ることはできません。いつも助けてもらってばかりです。
今日、ゴブリンの巣に行き、ご主人様の戦い方を見て、不甲斐ない自分の戦いに嫌気がさしました。
それでも、ご主人様についていきたいのです。
ご主人様は、私が“なんとかキョーカ”という名前のヒトと一緒になることを望んでおられるようですが、私はそんなヒトと一緒になんてなりたくありません。」
なんとかきょーか? あ、“吊り橋効果”の事か…。
少し説明しておかないと…。
「ディートリヒ、少しいいか?」
「はい。」
「“なんとかきょーか”ってのは、“吊り橋効果”って言って、危険な目に一緒に会ってそれを助け合って生還した時、相手に対し愛情を持つという心の事を言ってるんだ。」
「あ、人の名前では無かったんですか…。」
ディートリヒさん、顔を真っ赤にしている。
「あのね、ディートリヒの今の心の中を分析すると、先ずディートリヒは自分が君を助けてくれたんだという感謝と、ゴブリンの巣で命を張った戦闘を一緒に生き抜いたという安堵感が合わさり、それを愛情と間違えているんだと思うんだ。
ある日、ふと正気になり目が覚めた時、我に返って、君が思っていた白馬の王子様がこんなおっさんだった、何でこんなヒトを好きになったんだろうって失望する日が来るって事なんだよ。」
吊り橋効果ではないが、仕事をバリバリとするヒトに憧れるヒトがいたとする。でも、バリバリと仕事をしていたヒトが上司に叱られている姿を見ると幻滅するってパターンに似ているんだと思う。
「それにね。おっさん52歳だよ。ディートリヒはまだ20代じゃないか。自分の娘と似たような齢だから…。」
「それで、今までご自分の気持ちから逃げていたんですか?」
いきなりストレートパンチを打たれた。
…そうだよ。俺は逃げているんだ。
誰もこんなおっさんを好きになってくれない。好きになってくれなくてもいい。今までそんな気持ちになっていたんだ。
『もう無理しなくて良いよ』って声が聞こえた気がした。
「あぁ、そうだね。その通りだよ。
俺は、これまでの世界では冴えないおっさんだった。それがこの世界に来てなんかすごいスキルや魔法ができて、ヒトより規格外な存在になりつつある。
そんな“渡り人”が、この世界を笑顔にする、そんな世迷言を誰が信じる?
単に俺の力を利用して、みんなが過ごしやすい生活をしていくだけじゃないのか?
規格外って言われても良いよ。でも、その先はみんな俺のことを恐れる存在になってしまうんだ。
勇者だって同じことだよ。
王様に『魔王を倒してほしい』って頼まれた勇者は、死に物狂い努力して倒す。
その時は王様や皆に感謝はされるけど、平和になった世界に勇者のような規格外の力を必要とすることはなく、規格外なんて力は政治を行う際の邪魔な存在になるんだ…。
そんな孤独な勇者や“渡り人”である俺の事を恐れず、俺のすべてを受け止めてヒトがいるのかい?」
俺は心の中でモヤモヤしている部分をすべて吐き出した。
いつの間にか涙を流していた。
そうなんだ…。俺は寂しかった。これまでの世界でも、そしてこの世界でも常に孤独だった…。
「ごめんな。ディートリヒ。
俺はすごく弱いんだ…。脆いんだ…。こんな規格外な奴を好きになるヒトなんていないんだよ。」
ディートリヒは静かに俺の言葉を聞き、そして、もう一度口づけをしてくれる。
「ご主人様がようやく他人行儀のような“自分”という言葉を止め、ご自身を“俺”と呼ぶようになりました。少しだけですが、これでご主人様との距離が近づけた気がします。
それと、私はご主人様を信じています。これからもご主人様の傍を一生離れません。
確かにご主人様の力は規格外だと思います。
でも、規格外であろうと、弱く脆いヒトであろうと、ご主人様はご主人様なのです。
ご主人様…、いえ、カズ様は私にこう仰ってくださいました。『これから助け合っていこう』と。
そのお言葉に嘘偽りがないと思えばこそ、私はカズ様に一生ついていくと決めたのです。
ヒトがカズ様の力に畏怖し、排除しようとしても良いじゃないですか。
カズ様も仰っていましたが、ヒトにはできる事が限られています。その限られた事がカズ様を排除するというものであれば、排除されても良いのではないですか。
そのヒトがカズ様を排除するという信念をもってそうしたのであれば、そのヒトは胸を張って生きたという証を得たという事です。その信念を与えることができれば与えてあげましょう。
その時は、カズ様と一緒に私も果てます。
それは主と奴隷という立場ではなく、私はカズ様の横に居る存在として誇りをもって果てるのです。
どうか卑下なさらず、お一人で行かないでください。
カズ様は私の最愛の方なのですから。」
「俺はおっさんだぞ…。」
「愛に年齢なんて関係は無いと思います。」
「脆いぞ。虚勢張ってても、こうやってメソメソするぞ…。」
「私がカズ様の傍についております。それに脆い部分は私がお助けします。」
「ディートリヒ…。」
俺は、いつしかディートリヒに口づけをし、抱きしめていた。
「カズ様…。もっと強く抱きしめてください。」
いつしか、自分の感情に正直になっていた…。
でも、悔いはない。
俺はディートリヒを愛している。
それは、嘘偽りではなく、お互いが助け合い生きていく伴侶としての決意だった。
数刻後、俺の左肩に顔を埋め、ディートリヒは軽い寝息を立てている。
彼女の体温と俺の体温が同調し、とても暖かい。そして安心できる。
この世界で信じ合える伴侶を見つけた。何故か満足していた。
この世界で果てたとしても、俺は独りじゃない。ディートリヒが居る。
彼女の髪を撫でる。
金色の髪、サラサラのように見るが、少し傷んでるかな…。
この正解にシャンプーやリンスなんてあるのかな? あれば買ってやろう。無ければこれまでの世界から内緒で持ち込んで使ってもらおう。
彼女の喜ぶ顔が見たい。彼女の笑顔をいつも見ていたい。
ディートリヒを守るなんて大それたことは言えないけど、彼女と最後までこの世界を全うしたい。
物思いにふけっていると、いつの間にかディートリヒも目が覚めていたようだ。
彼女は少し上に移動しながら、俺にキスをする。
「カズ様、ようやくカズ様からキスをしていただいた上に、お情けをいただけるなんて…。」
「ディートリヒ、お情けなんて言わないほしい。俺とディートリヒは愛し合ったんだよ。」
「愛し合った…。『愛し合った』ですか…、嬉しいです。」
「うん。俺も嬉しいよ。そして、ありがとう。こんな俺を愛してくれて。」
「カズ様は私の最愛の方です。いつまでも傍に居させてください。」
「俺もお願いする。俺の傍に居てほしい。」
もう一度キスをする。今度はゆっくりと。
「カズ様…」
「ん?なんだ?」
「もう一度…、構いませんか?」
うん…。できるかどうかは分からない…。
体力が無くて腹上死って事も有りうるかも…。
けど、この瞬間を大切にしたい。そう、心と身体が繋がっていたい。そう感じた。
今度はゆっくりと、そして愛しさと幸せに満ち溢れた時をディートリヒと過ごした。
もう一度、左肩に頭を埋め、俺が彼女の髪を撫でる。
「カズ様、私はこれまでこのように愛していただいたことはありませんでした。」
「そうか…。ごめんな、思い出させてしまったか?」
「いえ、過去はもう忘れました。
そんな事より、新しい私になり女性としての悦びをいただいた事…、とても嬉しいのです。」
え? 俺、普通に・・・。経験も少ないから分かんないよ…。
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