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第二章
2-3 受け継ぐ者と受け継がれるモノ
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金貨2枚だって!
円に換算すれば200万円だぞ…。
ミンクの毛皮か?
軽自動車一台買えるぞ。
でも、まぁ、ここは異世界だからそれくらいするかもしれない。と半ばあきらめながらもハタと思考を切り替える。
「そう言えば、防具だけじゃなく武器となるモノも買おうと思っているんだが、見繕ってくれないか。」
「そうさの。ローブを所望するくらいだから、お主は魔法で魔獣を倒すのか?それとも味方を助けるために魔法を使うのか?」
「どちらかと言えば前者だな。遠くから魔獣とかを倒す方法が主流だと思う。だが、闘ったのはまだ2,3回だけだから、これと言った戦法を確立した訳ではない。」
「2,3回の戦闘だけ?お主、その年で初心者か? ははは、これは面白い。よかろう!お主に見合う得物を見繕ってやろう。」
「あぁ、お願いするよ。」
女性は、奥に引っ込み何やらガサゴソとし始めた。
俺は、店の中を見渡す。
杖やロッド、メイスと呼ばれるものが数点置いてある。
「ところで、自分はあんたの事をどう呼べばいい?」
奥の女性に声をかける。
「ん?儂のことか?儂はレルヌじゃ。」
「自分は、ニノマエ ハジメ。イチとかカズとか呼ばれてる。」
なぜ、ハジメと呼ばせなかったのか?それは、元の世界でハジメという上司がおり、同じ名前で呼ばれたくなかったからだ。
「そうか、ではお主のことをイチと呼ばせてもらうかの。」
奥から帳面を持ってきたレルヌはカウンターに備え付けてある椅子に戻り、店の商品リストらしいものを眼鏡越しに見ている。俺に見合った得物を探してくれているようだ。
その間もいろいろな話をする。店員はルカという名で、歳は俺よりもずっと上だと言った。レルヌにも齢は話の流れからルカ以上であることは明白なので、敢えて聞くことはしなかったが、それにしてもエルフという種族は長命なのか、数百歳であろうレルヌは人間でいう30代後半くらいに見える。ルカに至っては、まだ小学生に…。
15分くらい帳面を見ていたレルヌは奥に戻り、俺の前に二つの得物を持ってきた。
「待たせたのう。お主に見合うものはこの2つかの。」
「一つ目は杖じゃ。儂らは“キャン・デケイン”と呼んでおる。」
見せてくれた杖は、先が180度曲がった杖。色は白と赤の縞模様…。
これは・・・完全にクリスマスとかにツリーに飾る“あれ”じゃないか…。
あ!だからキャンディーケーンが訛って、キャン・デケインなのか・・・。と納得してしまった。
想像してもらいたい。
グレーのトレンチコートを着たおっさんが、赤と白の縞模様の杖を持ちながら、30㎝くらいの四角い箱を持って歩いていれば、それは、まさにクリスマスイブに家路に戻るケーキを持ったオヤジじゃねえか。
あ…、まさしくこれまでの世界の十数年前の俺の姿まんまだわ…。
「レルヌさん、流石にこれは自分には相応しくないと思うが…。」
俺は、その杖やワンドを持ちながら魔法を使う姿がどうしてもカード〇ャプター〇くらとか、ミン〇ーモ〇のようなイメージしか思い浮かばなかったので、丁重に断る事とした。
「だろうの。」
おい!分かってて見せたんかい!
次に見せてくれたのは、銃らしきもの。
え?!銃? この世界に銃って存在する?
頭の中が一瞬真っ白になった俺は、レルヌにすぐさま質問する。
「レルヌさん、この世界に銃はあるのか?」
「ん?これは“銃”と呼ばれておるのか?これは、前に会った“渡り人”が使っていたものを真似て作ったものじゃ。」
前の“渡り人”は銃を片手にバンバン実弾撃ってたって事か。
「弾はどうするんだ?」
実弾なんぞ、元世界で新婚旅行でグアム旅行に行った際、観光で一発撃ったことがあるくらい。あの衝撃はさすがに驚いたよ。驚いたと同時にこんな代物があったら、人なんてすぐに居なくなってしまうなぁ…と痛感したよ。
「ん?前の“渡り人”は鉄の塊を飛ばしていたぞ。じゃが、これは自分のマナを銃に充填して、無属性のマナを飛ばして相手を倒すという代物じゃ。マナが人より多いイチだから扱えるものかもしれんと思っての。」
ふうんと理解しながらも、今の言葉に地雷が埋めてあった事に気づく。
ん?俺は人よりマナが多いって?
「レルヌさん、自分が人よりマナが多いってどういう事だ?」
「なんじゃ、イチはお主のマナがどれくらいあるのかも分からんのか?少し待っておれ。」
奥に戻り、一個の水晶玉のようなものを持ってくる。
「これはヒトが持っているマナの量を測る魔道具じゃ。手を当ててみれば分かるぞ。」
レルヌはカズの手を魔道具に当てると、魔道具はヴーーーンという音を立て、発色し始めた。
それは淡い白色から始まり、薄青→黄緑→黄色→オレンジ→赤と、そして最後は濃い紫色で色の変化が止まった。
「ほう。イチ、そなた、年はとっているがマナの量は最高クラスじゃの。これだけのマナを持った輩はそうそうおらんぞ」
ニヤニヤして俺を見る。
おい!「年とった」は余分だよ。あんたの方が俺の何倍も生きているようじゃねえか。そんなババァに言われたくない言葉だ。と憤慨するも、レルヌはひょうひょうと話しを続ける。
「人が持っているマナはそれぞれで、多い者もおれば少ない者もおる。多いものは魔導士や治癒士、錬金術師などになっとる。」
「そういうレルヌさんはどれくらいなんだ。」
「儂はイチたちがエルフ族と呼んでいる種族じゃから、詳しくは分からん。が、イチよりは上であることは間違いないの。それに儂らのマナは、この魔道具では測ることができん。これは、あくまでヒトであるお主たちの種族のマナを測るものであるからの。それよりも、イチが出しているマナは駄々洩れになっとるぞ。」
マナが駄々洩れ?そりゃどういう事だ?と怪訝そうな顔をしていると、レルヌはゆっくりと説明を始める。
「マナというのは、己自身に秘める力だと思えばよい。その力を常に漏らしておれば、いざという時に力を出せなくなってしまうものじゃ。これからマナを外に漏らさないようにしないといかんな。」
なんだか、マナというものはオーラに似ているのか。北〇の拳で背景にモヤモヤ~と出ているものだと思えばいいのか。確か覇気とか闘気とかとも言われるが、それを外に出さないという事は気を扱うことにも似ているのか?
考えるだけではダメなので、試しに丹田に自分の気を集めてみる。すると、モヤモヤした外気が徐々にクリアになっていく感じがする。
「ほぉ~。イチは誰に習うこともなくマナを抑え込むことができるのじゃな。素晴らしいの。」
「レルヌさん、正直マナがどんなものかはまだ理解できていないが、自分が住んでいた世界では、これを“気”と読んだり、“オーラ”と読んだりしていた。それが存在していること自体、眉唾だったが、これで確信できた。ありがとう。」
「なんの。制御できればいろんな応用もできるから、追々イチに教えてあげようかの。」
レルヌは笑いながら、
「では、この得物とローブ、後は授業料として、しめて金貨6枚じゃ!」
う、この強欲ばばぁめ・・・と思いながらも何故か金額に納得し金を支払い、店を後にした。
後日、この装備が類まれなる逸品で、掘り出しものであったと気づくのだが、今は知る由もない…。
円に換算すれば200万円だぞ…。
ミンクの毛皮か?
軽自動車一台買えるぞ。
でも、まぁ、ここは異世界だからそれくらいするかもしれない。と半ばあきらめながらもハタと思考を切り替える。
「そう言えば、防具だけじゃなく武器となるモノも買おうと思っているんだが、見繕ってくれないか。」
「そうさの。ローブを所望するくらいだから、お主は魔法で魔獣を倒すのか?それとも味方を助けるために魔法を使うのか?」
「どちらかと言えば前者だな。遠くから魔獣とかを倒す方法が主流だと思う。だが、闘ったのはまだ2,3回だけだから、これと言った戦法を確立した訳ではない。」
「2,3回の戦闘だけ?お主、その年で初心者か? ははは、これは面白い。よかろう!お主に見合う得物を見繕ってやろう。」
「あぁ、お願いするよ。」
女性は、奥に引っ込み何やらガサゴソとし始めた。
俺は、店の中を見渡す。
杖やロッド、メイスと呼ばれるものが数点置いてある。
「ところで、自分はあんたの事をどう呼べばいい?」
奥の女性に声をかける。
「ん?儂のことか?儂はレルヌじゃ。」
「自分は、ニノマエ ハジメ。イチとかカズとか呼ばれてる。」
なぜ、ハジメと呼ばせなかったのか?それは、元の世界でハジメという上司がおり、同じ名前で呼ばれたくなかったからだ。
「そうか、ではお主のことをイチと呼ばせてもらうかの。」
奥から帳面を持ってきたレルヌはカウンターに備え付けてある椅子に戻り、店の商品リストらしいものを眼鏡越しに見ている。俺に見合った得物を探してくれているようだ。
その間もいろいろな話をする。店員はルカという名で、歳は俺よりもずっと上だと言った。レルヌにも齢は話の流れからルカ以上であることは明白なので、敢えて聞くことはしなかったが、それにしてもエルフという種族は長命なのか、数百歳であろうレルヌは人間でいう30代後半くらいに見える。ルカに至っては、まだ小学生に…。
15分くらい帳面を見ていたレルヌは奥に戻り、俺の前に二つの得物を持ってきた。
「待たせたのう。お主に見合うものはこの2つかの。」
「一つ目は杖じゃ。儂らは“キャン・デケイン”と呼んでおる。」
見せてくれた杖は、先が180度曲がった杖。色は白と赤の縞模様…。
これは・・・完全にクリスマスとかにツリーに飾る“あれ”じゃないか…。
あ!だからキャンディーケーンが訛って、キャン・デケインなのか・・・。と納得してしまった。
想像してもらいたい。
グレーのトレンチコートを着たおっさんが、赤と白の縞模様の杖を持ちながら、30㎝くらいの四角い箱を持って歩いていれば、それは、まさにクリスマスイブに家路に戻るケーキを持ったオヤジじゃねえか。
あ…、まさしくこれまでの世界の十数年前の俺の姿まんまだわ…。
「レルヌさん、流石にこれは自分には相応しくないと思うが…。」
俺は、その杖やワンドを持ちながら魔法を使う姿がどうしてもカード〇ャプター〇くらとか、ミン〇ーモ〇のようなイメージしか思い浮かばなかったので、丁重に断る事とした。
「だろうの。」
おい!分かってて見せたんかい!
次に見せてくれたのは、銃らしきもの。
え?!銃? この世界に銃って存在する?
頭の中が一瞬真っ白になった俺は、レルヌにすぐさま質問する。
「レルヌさん、この世界に銃はあるのか?」
「ん?これは“銃”と呼ばれておるのか?これは、前に会った“渡り人”が使っていたものを真似て作ったものじゃ。」
前の“渡り人”は銃を片手にバンバン実弾撃ってたって事か。
「弾はどうするんだ?」
実弾なんぞ、元世界で新婚旅行でグアム旅行に行った際、観光で一発撃ったことがあるくらい。あの衝撃はさすがに驚いたよ。驚いたと同時にこんな代物があったら、人なんてすぐに居なくなってしまうなぁ…と痛感したよ。
「ん?前の“渡り人”は鉄の塊を飛ばしていたぞ。じゃが、これは自分のマナを銃に充填して、無属性のマナを飛ばして相手を倒すという代物じゃ。マナが人より多いイチだから扱えるものかもしれんと思っての。」
ふうんと理解しながらも、今の言葉に地雷が埋めてあった事に気づく。
ん?俺は人よりマナが多いって?
「レルヌさん、自分が人よりマナが多いってどういう事だ?」
「なんじゃ、イチはお主のマナがどれくらいあるのかも分からんのか?少し待っておれ。」
奥に戻り、一個の水晶玉のようなものを持ってくる。
「これはヒトが持っているマナの量を測る魔道具じゃ。手を当ててみれば分かるぞ。」
レルヌはカズの手を魔道具に当てると、魔道具はヴーーーンという音を立て、発色し始めた。
それは淡い白色から始まり、薄青→黄緑→黄色→オレンジ→赤と、そして最後は濃い紫色で色の変化が止まった。
「ほう。イチ、そなた、年はとっているがマナの量は最高クラスじゃの。これだけのマナを持った輩はそうそうおらんぞ」
ニヤニヤして俺を見る。
おい!「年とった」は余分だよ。あんたの方が俺の何倍も生きているようじゃねえか。そんなババァに言われたくない言葉だ。と憤慨するも、レルヌはひょうひょうと話しを続ける。
「人が持っているマナはそれぞれで、多い者もおれば少ない者もおる。多いものは魔導士や治癒士、錬金術師などになっとる。」
「そういうレルヌさんはどれくらいなんだ。」
「儂はイチたちがエルフ族と呼んでいる種族じゃから、詳しくは分からん。が、イチよりは上であることは間違いないの。それに儂らのマナは、この魔道具では測ることができん。これは、あくまでヒトであるお主たちの種族のマナを測るものであるからの。それよりも、イチが出しているマナは駄々洩れになっとるぞ。」
マナが駄々洩れ?そりゃどういう事だ?と怪訝そうな顔をしていると、レルヌはゆっくりと説明を始める。
「マナというのは、己自身に秘める力だと思えばよい。その力を常に漏らしておれば、いざという時に力を出せなくなってしまうものじゃ。これからマナを外に漏らさないようにしないといかんな。」
なんだか、マナというものはオーラに似ているのか。北〇の拳で背景にモヤモヤ~と出ているものだと思えばいいのか。確か覇気とか闘気とかとも言われるが、それを外に出さないという事は気を扱うことにも似ているのか?
考えるだけではダメなので、試しに丹田に自分の気を集めてみる。すると、モヤモヤした外気が徐々にクリアになっていく感じがする。
「ほぉ~。イチは誰に習うこともなくマナを抑え込むことができるのじゃな。素晴らしいの。」
「レルヌさん、正直マナがどんなものかはまだ理解できていないが、自分が住んでいた世界では、これを“気”と読んだり、“オーラ”と読んだりしていた。それが存在していること自体、眉唾だったが、これで確信できた。ありがとう。」
「なんの。制御できればいろんな応用もできるから、追々イチに教えてあげようかの。」
レルヌは笑いながら、
「では、この得物とローブ、後は授業料として、しめて金貨6枚じゃ!」
う、この強欲ばばぁめ・・・と思いながらも何故か金額に納得し金を支払い、店を後にした。
後日、この装備が類まれなる逸品で、掘り出しものであったと気づくのだが、今は知る由もない…。
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