8 / 17
第8話 こちらでの仕事
しおりを挟む
Gの処理も何とかできるようにした。
アパートの一画にある小屋(後から聞いたら、そこがゴミを収集する場所だったが)に黒色のポリ袋を置いておき、シロ達にその中に入れておくようにしてもらう。
シロの仲間もGだけでなく、その卵も一緒に運んでもらっている。
その話をしたら、ソメノさん喜んでいたけど、小屋には一切近づかないと言ってた。
一日動けば、お腹が減る。これは自然の摂理だ。
ソメノさんの助言により、シロ達のために“金平糖”なる貴重な砂糖のお菓子を皿に置いておくことにした。小屋にGを持ってきたシロの仲間がおやつとして食べることができるようにとの配慮だった。
しかし、それを聞いたブラックは「不平等だ」と言い出し、アパートの反対側にネコさん用のおやつを置く…。するとクロが文句を言い出す始末…。
うん。前の世界でも同じことしてたな…。
あいつらも食い意地が張ってたなぁ…。
あいつら元気にしてるだろうか…。
郷心に浸りながら、日課をこなしていく。
毎朝3時に起床しコンビニを回り、クロにご飯をあげ、その後ブラック、シロにご飯を渡し、アパートに戻る。少し休憩した後、小屋に行きポリ袋のGの処理を行い、区のゴミ袋に入れてゴミ出しをする。
朝食をソメノさんと食べて、アパートの周辺の雑草などを抜きながら、夕方まで作業を行う傍ら、クロ、ブラック、シロのおやつの準備。
なんとなく、ルーティン化し仕事に慣れてきた頃、事件が起きた。
アパートの雑草が無くなってしまった…。
これでは仕事が減ってしまう…。
危機感を覚え、ソメノさんに相談したところ、
「花壇にお花や野菜を植えてもいいんじゃない?」
と言われ、急遽、畑仕事をすることになった。
この世界には精霊は居ないらしい。
とは言っても、俺も精霊を見た事はないが、精霊の加護を受けると、作物が育つらしい。
そんな話をソメノさんとしながら、デカい倉庫のような店に着いた。
「イサークさん、畑仕事に必要なのは鍬と鍬、あとは…何だろ?」
「ソメノさん…、道具もそうだけど、何を植えるのかを決めておくのも必要だと…。」
「それじゃ、夏野菜ならプチトマト一択!秋に入る頃にはお茄子が欲しいよね。」
「お、トメトとエップラか。トメトは煮込むと美味いよね。
エップラは焼いて食べるのか?」
「煮ても焼いても良いと思うけど、私は焼く派だな~。
それと、お茄子の中にひき肉を入れて焼くと美味しいんだよね~。」
まだ見ぬ野菜を想像しながら、二人で盛り上がってしまった。
苗を買い、二人でアパートに戻る。
鉄の箱がすぐ近くを通り過ぎたり、丸い輪っかを二つ付けた細長い乗り物が通り過ぎたり、やはりこの国は鉱物がふんだんに採掘できる国なのだろう。
この国のヒトは、歩くのも早ければ、いろんな事が早い。
ソメノさんに聞けば、時間に管理されているんじゃないかと言う。
つまり、何時から何時までにこれをやり、何時から何時にご飯を食べ、何時に寝るといった事、習慣づけているという事のようだ。
俺には時間という概念は良く理解できないが、毎朝3時に起きてコンビニに行き、ご飯をあげ、アパートの管理を行うという事も時間という概念に縛られているのだという。
まぁ、それならそれで仕方が無いし、それも面白いから問題は無い。
クロもブラックもシロも、ちゃんと守ってくれているからな。
「ソメノさん、一つ聞いて良いかい?」
「何?」
「何で俺みたいなやつに親切にするんだ?」
「そうね…。何でだろう?
まぁ、異世界からやって来たヒトだからかな。」
「そんな単純な理由で良いのか?」
「良いんじゃないかな。それにイサークさんって話してて、とっても面白いよ。」
「面白い?」
「この世界の事を知らないヒトからの意見って新鮮なんです。
私たちが当たり前だと思っている事が、イサークさんから見て全然違ってたりするでしょ。それって、大切な事だと思うんです。
例えば、自転車って言う丸い二つの輪が付いた乗り物だけど、あれにはいろんな部品があって、その部品ひとつひとつが噛み合って動いているんだよね。
当たり前だと思っている事を改めて尋ねられると、私たちも学ばなきゃって思うんです。」
「それは単に、俺が何も知らないからではないのかい?」
「はるか昔、この世界に住んでいたヒトが言った言葉があってね、“無知の知”って言葉があるんです。これは知らないという事を知りなさい、という意味なんだけど、自分が知らないって事を自覚して学びなさいって事だと私は思ってるんです。
だから、学ぶというきっかけを作ってくれたイサークさんには感謝しているんです。」
「そう言われると、どう応えてよいのか分からないが、誉め言葉として捉えてもいいのかい?」
「そうですね。誉め言葉ですよ。
でも、こうやって二人で歩いていると、傍目にはどう見えるんでしょうか。」
「そりゃ、男女二人が歩いているって事…、うぉ!すまない。ソメノさん…。
そういう意味じゃないから…。」
「ふふふ。イサークさん、あちらの世界でも男女二人で歩いていると、恋人同士や夫婦として見られるんですね。」
「あ…。そう…、です…ね…。」
「じゃ、そう見られましょうよ!」
ソメノさんがとびっきりの笑顔で答えてくれた。
この齢になっても女性と一緒にいるとドキドキするもんだ。
俺もいっぱしの男なんだ、と思う。
この世界でも夕陽はまぶしい…。そう感じた。
*
*
*
その夜、アパートで休んでいるとシロがやって来た。
「主、ご相談があるのですが。」
「ん?シロ、どうした?」
「下水や側溝などのゴミを取っていると、たまにこんなモノを見つけるんですが、邪魔になって仕方がないんですよ。」
シロが持ってきたものは指輪だった。
「ほう!こんな指輪が下水などにあるんだな。」
「そうなんです。
こいつらがゴミに絡まって、目詰まりを起こすってのが大半ですね。
だから、これを取り出すんですが、結構な量がたまって来たので、どうしようかと思って。」
「まぁ、ゴミになるものだから、ここの小屋に集めておくことにしようか。」
「はい。そうしてもらえると嬉しいです。
何せ、大きいモノもありますからね。
じゃぁ、明日から袋の中に入れておきますね。」
「うん。ありがとな。じゃ、これお菓子だ。皆で食べてくれ。」
金平糖を渡す。
高価な砂糖菓子だと思うが、こちらでは異様に安い。
物価という言葉があるようで、国主は物価が安定していることが求められている。
貴族が食べるような菓子が、俺達でも買うことができるから、良き領主なんだろう。
「主、いつもすみません。あ、いろんな金属と色がありますので、色別に分けておきますね。」
「あぁ。ありがとう。」
そんな会話をして就寝した。
***
翌朝、クロ、ブラック、シロの食事を終わらせ、アパートに帰る。
Gの処理をするため小屋に入ると、既に2つの袋が準備してあった。
あぁ、シロが準備したものだと思い、気にも留めずにいたが、クロがやって来て中身を見る。
「あ…、俺達もこんなキラキラしたやつ、巣に持ってるぞ。」
「へぇ、クロウ達もこれの凄さが分かるのか?」
「いや、キラキラしているから、どうしても手に取ってみたくなる、巣に持って帰りたくなるってだけだ。価値なんて何も分からんし、価値っていっても、それは人間が決めたものだからな。」
「まぁ、そうだろうな…。」
「俺たちも、持ってきた方がいいか?」
「いや、クロウ達は巣に飾っておきたいんだから持ってきてもらわなくても良いぞ。
今あるモノは、土管を詰まらせる原因となってるものだから持ってきてもらっているだけだから。」
「分かった。主の言う通りにしよう。
ただ、俺達の巣は定期的に掃除はするから不要となったら持ってくるが良いか?」
「あぁ、分かった。でも気が向いたらでいいからな。」
その日以降、アパートの周辺では日中はカラスが小屋を出入りし、夜はネズミが行き交う魑魅魍魎な場所となっていくのだが、イサークには全く理解できておらず、良い会合場所だとしか考えていないようだった。
アパートの一画にある小屋(後から聞いたら、そこがゴミを収集する場所だったが)に黒色のポリ袋を置いておき、シロ達にその中に入れておくようにしてもらう。
シロの仲間もGだけでなく、その卵も一緒に運んでもらっている。
その話をしたら、ソメノさん喜んでいたけど、小屋には一切近づかないと言ってた。
一日動けば、お腹が減る。これは自然の摂理だ。
ソメノさんの助言により、シロ達のために“金平糖”なる貴重な砂糖のお菓子を皿に置いておくことにした。小屋にGを持ってきたシロの仲間がおやつとして食べることができるようにとの配慮だった。
しかし、それを聞いたブラックは「不平等だ」と言い出し、アパートの反対側にネコさん用のおやつを置く…。するとクロが文句を言い出す始末…。
うん。前の世界でも同じことしてたな…。
あいつらも食い意地が張ってたなぁ…。
あいつら元気にしてるだろうか…。
郷心に浸りながら、日課をこなしていく。
毎朝3時に起床しコンビニを回り、クロにご飯をあげ、その後ブラック、シロにご飯を渡し、アパートに戻る。少し休憩した後、小屋に行きポリ袋のGの処理を行い、区のゴミ袋に入れてゴミ出しをする。
朝食をソメノさんと食べて、アパートの周辺の雑草などを抜きながら、夕方まで作業を行う傍ら、クロ、ブラック、シロのおやつの準備。
なんとなく、ルーティン化し仕事に慣れてきた頃、事件が起きた。
アパートの雑草が無くなってしまった…。
これでは仕事が減ってしまう…。
危機感を覚え、ソメノさんに相談したところ、
「花壇にお花や野菜を植えてもいいんじゃない?」
と言われ、急遽、畑仕事をすることになった。
この世界には精霊は居ないらしい。
とは言っても、俺も精霊を見た事はないが、精霊の加護を受けると、作物が育つらしい。
そんな話をソメノさんとしながら、デカい倉庫のような店に着いた。
「イサークさん、畑仕事に必要なのは鍬と鍬、あとは…何だろ?」
「ソメノさん…、道具もそうだけど、何を植えるのかを決めておくのも必要だと…。」
「それじゃ、夏野菜ならプチトマト一択!秋に入る頃にはお茄子が欲しいよね。」
「お、トメトとエップラか。トメトは煮込むと美味いよね。
エップラは焼いて食べるのか?」
「煮ても焼いても良いと思うけど、私は焼く派だな~。
それと、お茄子の中にひき肉を入れて焼くと美味しいんだよね~。」
まだ見ぬ野菜を想像しながら、二人で盛り上がってしまった。
苗を買い、二人でアパートに戻る。
鉄の箱がすぐ近くを通り過ぎたり、丸い輪っかを二つ付けた細長い乗り物が通り過ぎたり、やはりこの国は鉱物がふんだんに採掘できる国なのだろう。
この国のヒトは、歩くのも早ければ、いろんな事が早い。
ソメノさんに聞けば、時間に管理されているんじゃないかと言う。
つまり、何時から何時までにこれをやり、何時から何時にご飯を食べ、何時に寝るといった事、習慣づけているという事のようだ。
俺には時間という概念は良く理解できないが、毎朝3時に起きてコンビニに行き、ご飯をあげ、アパートの管理を行うという事も時間という概念に縛られているのだという。
まぁ、それならそれで仕方が無いし、それも面白いから問題は無い。
クロもブラックもシロも、ちゃんと守ってくれているからな。
「ソメノさん、一つ聞いて良いかい?」
「何?」
「何で俺みたいなやつに親切にするんだ?」
「そうね…。何でだろう?
まぁ、異世界からやって来たヒトだからかな。」
「そんな単純な理由で良いのか?」
「良いんじゃないかな。それにイサークさんって話してて、とっても面白いよ。」
「面白い?」
「この世界の事を知らないヒトからの意見って新鮮なんです。
私たちが当たり前だと思っている事が、イサークさんから見て全然違ってたりするでしょ。それって、大切な事だと思うんです。
例えば、自転車って言う丸い二つの輪が付いた乗り物だけど、あれにはいろんな部品があって、その部品ひとつひとつが噛み合って動いているんだよね。
当たり前だと思っている事を改めて尋ねられると、私たちも学ばなきゃって思うんです。」
「それは単に、俺が何も知らないからではないのかい?」
「はるか昔、この世界に住んでいたヒトが言った言葉があってね、“無知の知”って言葉があるんです。これは知らないという事を知りなさい、という意味なんだけど、自分が知らないって事を自覚して学びなさいって事だと私は思ってるんです。
だから、学ぶというきっかけを作ってくれたイサークさんには感謝しているんです。」
「そう言われると、どう応えてよいのか分からないが、誉め言葉として捉えてもいいのかい?」
「そうですね。誉め言葉ですよ。
でも、こうやって二人で歩いていると、傍目にはどう見えるんでしょうか。」
「そりゃ、男女二人が歩いているって事…、うぉ!すまない。ソメノさん…。
そういう意味じゃないから…。」
「ふふふ。イサークさん、あちらの世界でも男女二人で歩いていると、恋人同士や夫婦として見られるんですね。」
「あ…。そう…、です…ね…。」
「じゃ、そう見られましょうよ!」
ソメノさんがとびっきりの笑顔で答えてくれた。
この齢になっても女性と一緒にいるとドキドキするもんだ。
俺もいっぱしの男なんだ、と思う。
この世界でも夕陽はまぶしい…。そう感じた。
*
*
*
その夜、アパートで休んでいるとシロがやって来た。
「主、ご相談があるのですが。」
「ん?シロ、どうした?」
「下水や側溝などのゴミを取っていると、たまにこんなモノを見つけるんですが、邪魔になって仕方がないんですよ。」
シロが持ってきたものは指輪だった。
「ほう!こんな指輪が下水などにあるんだな。」
「そうなんです。
こいつらがゴミに絡まって、目詰まりを起こすってのが大半ですね。
だから、これを取り出すんですが、結構な量がたまって来たので、どうしようかと思って。」
「まぁ、ゴミになるものだから、ここの小屋に集めておくことにしようか。」
「はい。そうしてもらえると嬉しいです。
何せ、大きいモノもありますからね。
じゃぁ、明日から袋の中に入れておきますね。」
「うん。ありがとな。じゃ、これお菓子だ。皆で食べてくれ。」
金平糖を渡す。
高価な砂糖菓子だと思うが、こちらでは異様に安い。
物価という言葉があるようで、国主は物価が安定していることが求められている。
貴族が食べるような菓子が、俺達でも買うことができるから、良き領主なんだろう。
「主、いつもすみません。あ、いろんな金属と色がありますので、色別に分けておきますね。」
「あぁ。ありがとう。」
そんな会話をして就寝した。
***
翌朝、クロ、ブラック、シロの食事を終わらせ、アパートに帰る。
Gの処理をするため小屋に入ると、既に2つの袋が準備してあった。
あぁ、シロが準備したものだと思い、気にも留めずにいたが、クロがやって来て中身を見る。
「あ…、俺達もこんなキラキラしたやつ、巣に持ってるぞ。」
「へぇ、クロウ達もこれの凄さが分かるのか?」
「いや、キラキラしているから、どうしても手に取ってみたくなる、巣に持って帰りたくなるってだけだ。価値なんて何も分からんし、価値っていっても、それは人間が決めたものだからな。」
「まぁ、そうだろうな…。」
「俺たちも、持ってきた方がいいか?」
「いや、クロウ達は巣に飾っておきたいんだから持ってきてもらわなくても良いぞ。
今あるモノは、土管を詰まらせる原因となってるものだから持ってきてもらっているだけだから。」
「分かった。主の言う通りにしよう。
ただ、俺達の巣は定期的に掃除はするから不要となったら持ってくるが良いか?」
「あぁ、分かった。でも気が向いたらでいいからな。」
その日以降、アパートの周辺では日中はカラスが小屋を出入りし、夜はネズミが行き交う魑魅魍魎な場所となっていくのだが、イサークには全く理解できておらず、良い会合場所だとしか考えていないようだった。
0
お気に入りに追加
74
あなたにおすすめの小説
世界最強の勇者は伯爵家の三男に転生し、落ちこぼれと疎まれるが、無自覚に無双する
平山和人
ファンタジー
世界最強の勇者と称えられる勇者アベルは、新たな人生を歩むべく今の人生を捨て、伯爵家の三男に転生する。
しかしアベルは忌み子と疎まれており、優秀な双子の兄たちと比べられ、学校や屋敷の人たちからは落ちこぼれと蔑まれる散々な日々を送っていた。
だが、彼らは知らなかったアベルが最強の勇者であり、自分たちとは遥かにレベルが違うから真の実力がわからないことに。
そんなことも知らずにアベルは自覚なく最強の力を振るい、世界中を驚かせるのであった。
ダンジョンで有名モデルを助けたら公式配信に映っていたようでバズってしまいました。
夜兎ましろ
ファンタジー
高校を卒業したばかりの少年――夜見ユウは今まで鍛えてきた自分がダンジョンでも通用するのかを知るために、はじめてのダンジョンへと向かう。もし、上手くいけば冒険者にもなれるかもしれないと考えたからだ。
ダンジョンに足を踏み入れたユウはとある女性が魔物に襲われそうになっているところに遭遇し、魔法などを使って女性を助けたのだが、偶然にもその瞬間がダンジョンの公式配信に映ってしまっており、ユウはバズってしまうことになる。
バズってしまったならしょうがないと思い、ユウは配信活動をはじめることにするのだが、何故か助けた女性と共に配信を始めることになるのだった。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
借金背負ったので死ぬ気でダンジョン行ったら人生変わった件 やけくそで潜った最凶の迷宮で瀕死の国民的美少女を救ってみた
羽黒 楓
ファンタジー
旧題:借金背負ったので兄妹で死のうと生還不可能の最難関ダンジョンに二人で潜ったら瀕死の人気美少女配信者を助けちゃったので連れて帰るしかない件
借金一億二千万円! もう駄目だ! 二人で心中しようと配信しながらSSS級ダンジョンに潜った俺たち兄妹。そしたらその下層階で国民的人気配信者の女の子が遭難していた! 助けてあげたらどんどんとスパチャが入ってくるじゃん! ってかもはや社会現象じゃん! 俺のスキルは【マネーインジェクション】! 預金残高を消費してパワーにし、それを自分や他人に注射してパワーアップさせる能力。ほらお前ら、この子を助けたければどんどんスパチャしまくれ! その金でパワーを女の子たちに注入注入! これだけ金あれば借金返せそう、もうこうなりゃ絶対に生還するぞ! 最難関ダンジョンだけど、絶対に生きて脱出するぞ! どんな手を使ってでも!
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる