2 / 17
第2話 異世界は凄い所だった…
しおりを挟む
翌朝、朝ごはんをいただいた後、スキンヘッドのおっさんはギルドの受付のような女性を紹介してくれた。
「はじめまして。私、人権擁護団体の染野と申します。」
「あ、はじめまして。イサークと言います…。」
彼女の説明は良く分からなかった。
何やら、捜索願いとか警察に届けるとかしゃべってくれるんだが、ちんぷんかんぷんだ。
「イサークさんは、おそらく昨日の夕立で雷が落ちた時に偶然その雷に当たって、一種の記憶喪失になっているのですか?」
普通、雷に当たったら死ぬんじゃないか?
記憶喪失ってのは、記憶が無くなることだろ?
俺は記憶があるのだが…。
「いや、記憶はあるよ。
ここはどんな国なのかは知らないが、俺が住んでいた所はネービと言って、比較的平和な場所だったんだけど、魔王が現れたとかで勇者が必要となったんだ。」
「え?それってラノベで良く出て来るテンプレのような勇者召喚のお話しでしょうか?」
「えぇと…、ラノベが何かはよく知らないが、その勇者を召喚する際に、勇者と交換でこっちに送られてきたという話だが…。」
何故か、ソメノさんの眼がキラキラしている。
「そうなんですね!イサークさんは異世界から召喚されたんですね。」
「話を分かってもらって嬉しいよ。で、俺はこれからどうしなければならないんだ?」
ソメノさんの表情が一瞬曇るのを見逃さなかった。
「そうですね…。ここはラノベのような勇者を送る側の世界ですので、イサークさんには少し理解ができないかもしれませんが、少しずつ説明していきますね。
ですが、場所を移動してお話ししましょう。」
「そうだね…。それにあのスキンヘッドのおっさんにも世話になったことだし…。
あ、宿代を持っていないのだが、少し融通してもらえないだろうか。」
「宿代は不要ですよ。それに所持品も無い事も聞いておりますので、今日からはシェルターで寝泊まりをお願いしますね。」
「何から何まですまない…。」
景色を見ながら歩いているのだが、見るモノすべてがおかしいというか、動きが早いというか…。
道は灰色で堅い。これなら馬車でも大丈夫だろうと思うが、馬車は無く、鉄のような箱の中にヒトが乗って動いている。
それが何十台もだ。
ここに住んでいるヒトは貴族層なのだろうか…。
それに家らしいものだが、これも世界樹くらいの高さなのだろうか、灰色の箱のようなモノがそびえ立っており、その側にはガラスのようなモノが沢山はめ込まれている。
「ソメノさん、ここは王都なのか?」
「え?王都?あ…そうですね。王様は居ませんが、そのようなお方はいらっしゃいますので、王都と言えば王都に近いんでしょうか。」
「ここには何人くらい住んでいるんだ?」
「詳しくは私も分かりませんが、1千万人くらいでしょうか。」
「そんなにも住んでいるのか…。大きな都だな…。」
そんな話をしながら、一つの灰色の箱のような建物に入っていく。
階段を上がり、部屋に入っていくが、ここはダンジョンか?
ん?部屋の中は涼しい。
氷魔法でもかけているの最中なのか?
「イサークさん、こちらに座って待っててください。」
「あ、あぁ。すまない。」
衝立のようなモノに仕切られたスペースに机といすが置かれている。
丸い金属が使われている椅子だ。一目で高価なものだと分かる。
それに机の脚にも金属が使われている。
この国は金属がふんだんに採掘できる国なんだろう。
そうでなければ、こんなに多くの金属を使えないはずだ。
まじまじと机と椅子を観察していると、ヒトが入って来た。
「今回は災難でしたね。旅行で来られたのですか?」
「所長、違います。異世界からやってこられたんですよ。」
「染野さん、いくら君がラノベ大好きだからといって、異世界からやって来たなんて軽々しく言うもんじゃないよ。
それに、そんな話を警察で話されたら、精神科に回されることになるよ。
それだとマズいことになるだろ。
えぇと、イサークさんでしたか?私はここの所長をしています佐藤と言います。」
「初めまして。イサークと言います。」
「ほう、これは流ちょうな日本語を話されますね。
もしかして、この国に長く住んでおられたんですか?」
「ん?昨日初めてここに来た、というより送られてきた、というのが正解かな?」
「一昨日までは何処に棲んでいたのですか?」
「ネービの街で家を借りて、しがない冒険者をしていたんですが…。」
***
**
*
「でしょ。所長。イサークさんが言っていることは信ぴょう性というか、間違っていないんですよ。」
「しかしな…。彼をこのまま警察に事情を聴いてもらうとすると恐らくは妄想癖や精神疾患として扱われるんじゃないか?」
「そうなると、病院でしょうか?」
「だな。でも、どのような治療法があるのかは分からんから、入院する羽目になるな。」
「でも、そうすると病院に何年も入ることになりますね。」
「あぁ、その通りだ。その間に就籍許可を申し立てて、新しい戸籍をという流れにもなるが、戸籍を取るのにも、長い時間が必要だ。」
何やら二人で考え込んでいる。
当の本人である俺は、話が全く分からない。
「すまないけど、もう少し分かりやすく説明してもらえないでしょうか。」
ソメノさんに頼み、これからの話を説明してもらうことにした。
***
この国には、一人一人戸籍というものがあり、その戸籍があれば最低限の保障はされるようだ。
ただし、税金を払うこと、住所を明らかにすることなど制約が多い。
中には戸籍を捨てて生活しているヒトもいるが、そういったヒトは普段の社会からは見えないよう、語られないようになっているようだ。
「ネービと似ているような、似ていないような…。」
ネービでは一年に一度銀貨30枚を払えば、冒険者ギルドが身分を証明してくれる。
それが税金だと思えば良いのか?
それに、妄想とか言ってたな…。精神がやられていると判断が出されるまで数年も病院に居ることとなるのか…。
「病院で長い間入っているのも何だし、一番手っ取り早く生活できる方法ってのは?」
「まぁ、無いことは無いが、それをすると保障が受けられなくなるが…。」
「保障ってのは?」
「例えば、税金を支払っているとか戸籍があれば、医療機関にかかった際、3割支払うだけで済むが、無ければ全額支払うことになる。」
「10割と3割の違いは金額だけなのか?」
「そう言う事になるが、医療費ってのは結構高いぞ。」
「金貨1枚くらいか?」
「へ?金貨?」
所長がキョトンとしている。
「所長、イサークさんの国と日本とのお金の価値、つまりこちらで言う為替の事だと思いますよ。」
「あぁ…。そういうことか。そのあたりからも説明が必要になるな…。」
それからは、俺の境遇をどうするというよりも、日本という社会の勉強だった…。
徐々に理解し始めた。
金の価値は、銅貨1枚がこちらの百円くらい、銀貨1枚が一万円、金貨1枚が百万円の価値だという事。
病院にかからないようにするにはドラッグストアなる場所で市販の薬を買えば良い事などを教えてもらった。
大分頭の中が整理されてきた頃、お腹が鳴る…。
「お恥ずかしい…。」
「イサークさん、大丈夫ですよ。今日は週に一度の炊き出しの日ですから、たくさん食べてくださいね。」
ソメノさんがにっこりと微笑む。
うん。天使のようだな。
オフィスの職員に声をかけ、皆で公園と呼ばれている場所に行く。
大きな灰色の柱が規則的に建っており、その間にスペースが作られている。
何やら上が煩いが何があるのか分からない。
それに、ここにあるモノというか、道具はすべて鉄なのだろうか…、細い金属を合わせ、何かの骨組みのような道具もあれば、鎖に取り付けた板がユラユラと揺れている道具もある。
さらに、高い場所に細い鉄が何個も並んでいる道具まである。
青ざめた…。
「そ、ソメノさん、ここは拷問場か処刑場か?」
「え?拷問?処刑? 誰を処刑するんですか?」
「あの高い場所に細い鉄がいくつも並んでいる場所は、絞首する場所だろ?
あの鎖と板はヒトを引っ張る拷問道具で、四角が沢山あるあの道具は、罪人を縛っておく場所か…。
という事は、俺は拷問された後、処刑されるのか?」
「は?
え?えぇと…。ふふふ。
イサークさん、あれは子供が遊ぶ道具なんですよ。
ここでは“遊具”と呼ばれています。
あの高い場所で細い鉄が何個もあるのが“雲梯(うんてい)”で、鎖があるのが“ブランコ”、四角い鉄の骨組のものが“ジャングル・ジム”って言うんですよ。
ほら、子どもが来たから、彼らを見てると分かりますからね。
決して、拷問場でも処刑場でもありませんからね。」
ソメノさんは微笑みながら、食事の準備に取り掛かりに行った。
腰かけらしきものに腰を下ろし、皆の行動を観察していると、後ろから声をかけられた。
「お!あんちゃん、新入りか?」
「はじめまして。私、人権擁護団体の染野と申します。」
「あ、はじめまして。イサークと言います…。」
彼女の説明は良く分からなかった。
何やら、捜索願いとか警察に届けるとかしゃべってくれるんだが、ちんぷんかんぷんだ。
「イサークさんは、おそらく昨日の夕立で雷が落ちた時に偶然その雷に当たって、一種の記憶喪失になっているのですか?」
普通、雷に当たったら死ぬんじゃないか?
記憶喪失ってのは、記憶が無くなることだろ?
俺は記憶があるのだが…。
「いや、記憶はあるよ。
ここはどんな国なのかは知らないが、俺が住んでいた所はネービと言って、比較的平和な場所だったんだけど、魔王が現れたとかで勇者が必要となったんだ。」
「え?それってラノベで良く出て来るテンプレのような勇者召喚のお話しでしょうか?」
「えぇと…、ラノベが何かはよく知らないが、その勇者を召喚する際に、勇者と交換でこっちに送られてきたという話だが…。」
何故か、ソメノさんの眼がキラキラしている。
「そうなんですね!イサークさんは異世界から召喚されたんですね。」
「話を分かってもらって嬉しいよ。で、俺はこれからどうしなければならないんだ?」
ソメノさんの表情が一瞬曇るのを見逃さなかった。
「そうですね…。ここはラノベのような勇者を送る側の世界ですので、イサークさんには少し理解ができないかもしれませんが、少しずつ説明していきますね。
ですが、場所を移動してお話ししましょう。」
「そうだね…。それにあのスキンヘッドのおっさんにも世話になったことだし…。
あ、宿代を持っていないのだが、少し融通してもらえないだろうか。」
「宿代は不要ですよ。それに所持品も無い事も聞いておりますので、今日からはシェルターで寝泊まりをお願いしますね。」
「何から何まですまない…。」
景色を見ながら歩いているのだが、見るモノすべてがおかしいというか、動きが早いというか…。
道は灰色で堅い。これなら馬車でも大丈夫だろうと思うが、馬車は無く、鉄のような箱の中にヒトが乗って動いている。
それが何十台もだ。
ここに住んでいるヒトは貴族層なのだろうか…。
それに家らしいものだが、これも世界樹くらいの高さなのだろうか、灰色の箱のようなモノがそびえ立っており、その側にはガラスのようなモノが沢山はめ込まれている。
「ソメノさん、ここは王都なのか?」
「え?王都?あ…そうですね。王様は居ませんが、そのようなお方はいらっしゃいますので、王都と言えば王都に近いんでしょうか。」
「ここには何人くらい住んでいるんだ?」
「詳しくは私も分かりませんが、1千万人くらいでしょうか。」
「そんなにも住んでいるのか…。大きな都だな…。」
そんな話をしながら、一つの灰色の箱のような建物に入っていく。
階段を上がり、部屋に入っていくが、ここはダンジョンか?
ん?部屋の中は涼しい。
氷魔法でもかけているの最中なのか?
「イサークさん、こちらに座って待っててください。」
「あ、あぁ。すまない。」
衝立のようなモノに仕切られたスペースに机といすが置かれている。
丸い金属が使われている椅子だ。一目で高価なものだと分かる。
それに机の脚にも金属が使われている。
この国は金属がふんだんに採掘できる国なんだろう。
そうでなければ、こんなに多くの金属を使えないはずだ。
まじまじと机と椅子を観察していると、ヒトが入って来た。
「今回は災難でしたね。旅行で来られたのですか?」
「所長、違います。異世界からやってこられたんですよ。」
「染野さん、いくら君がラノベ大好きだからといって、異世界からやって来たなんて軽々しく言うもんじゃないよ。
それに、そんな話を警察で話されたら、精神科に回されることになるよ。
それだとマズいことになるだろ。
えぇと、イサークさんでしたか?私はここの所長をしています佐藤と言います。」
「初めまして。イサークと言います。」
「ほう、これは流ちょうな日本語を話されますね。
もしかして、この国に長く住んでおられたんですか?」
「ん?昨日初めてここに来た、というより送られてきた、というのが正解かな?」
「一昨日までは何処に棲んでいたのですか?」
「ネービの街で家を借りて、しがない冒険者をしていたんですが…。」
***
**
*
「でしょ。所長。イサークさんが言っていることは信ぴょう性というか、間違っていないんですよ。」
「しかしな…。彼をこのまま警察に事情を聴いてもらうとすると恐らくは妄想癖や精神疾患として扱われるんじゃないか?」
「そうなると、病院でしょうか?」
「だな。でも、どのような治療法があるのかは分からんから、入院する羽目になるな。」
「でも、そうすると病院に何年も入ることになりますね。」
「あぁ、その通りだ。その間に就籍許可を申し立てて、新しい戸籍をという流れにもなるが、戸籍を取るのにも、長い時間が必要だ。」
何やら二人で考え込んでいる。
当の本人である俺は、話が全く分からない。
「すまないけど、もう少し分かりやすく説明してもらえないでしょうか。」
ソメノさんに頼み、これからの話を説明してもらうことにした。
***
この国には、一人一人戸籍というものがあり、その戸籍があれば最低限の保障はされるようだ。
ただし、税金を払うこと、住所を明らかにすることなど制約が多い。
中には戸籍を捨てて生活しているヒトもいるが、そういったヒトは普段の社会からは見えないよう、語られないようになっているようだ。
「ネービと似ているような、似ていないような…。」
ネービでは一年に一度銀貨30枚を払えば、冒険者ギルドが身分を証明してくれる。
それが税金だと思えば良いのか?
それに、妄想とか言ってたな…。精神がやられていると判断が出されるまで数年も病院に居ることとなるのか…。
「病院で長い間入っているのも何だし、一番手っ取り早く生活できる方法ってのは?」
「まぁ、無いことは無いが、それをすると保障が受けられなくなるが…。」
「保障ってのは?」
「例えば、税金を支払っているとか戸籍があれば、医療機関にかかった際、3割支払うだけで済むが、無ければ全額支払うことになる。」
「10割と3割の違いは金額だけなのか?」
「そう言う事になるが、医療費ってのは結構高いぞ。」
「金貨1枚くらいか?」
「へ?金貨?」
所長がキョトンとしている。
「所長、イサークさんの国と日本とのお金の価値、つまりこちらで言う為替の事だと思いますよ。」
「あぁ…。そういうことか。そのあたりからも説明が必要になるな…。」
それからは、俺の境遇をどうするというよりも、日本という社会の勉強だった…。
徐々に理解し始めた。
金の価値は、銅貨1枚がこちらの百円くらい、銀貨1枚が一万円、金貨1枚が百万円の価値だという事。
病院にかからないようにするにはドラッグストアなる場所で市販の薬を買えば良い事などを教えてもらった。
大分頭の中が整理されてきた頃、お腹が鳴る…。
「お恥ずかしい…。」
「イサークさん、大丈夫ですよ。今日は週に一度の炊き出しの日ですから、たくさん食べてくださいね。」
ソメノさんがにっこりと微笑む。
うん。天使のようだな。
オフィスの職員に声をかけ、皆で公園と呼ばれている場所に行く。
大きな灰色の柱が規則的に建っており、その間にスペースが作られている。
何やら上が煩いが何があるのか分からない。
それに、ここにあるモノというか、道具はすべて鉄なのだろうか…、細い金属を合わせ、何かの骨組みのような道具もあれば、鎖に取り付けた板がユラユラと揺れている道具もある。
さらに、高い場所に細い鉄が何個も並んでいる道具まである。
青ざめた…。
「そ、ソメノさん、ここは拷問場か処刑場か?」
「え?拷問?処刑? 誰を処刑するんですか?」
「あの高い場所に細い鉄がいくつも並んでいる場所は、絞首する場所だろ?
あの鎖と板はヒトを引っ張る拷問道具で、四角が沢山あるあの道具は、罪人を縛っておく場所か…。
という事は、俺は拷問された後、処刑されるのか?」
「は?
え?えぇと…。ふふふ。
イサークさん、あれは子供が遊ぶ道具なんですよ。
ここでは“遊具”と呼ばれています。
あの高い場所で細い鉄が何個もあるのが“雲梯(うんてい)”で、鎖があるのが“ブランコ”、四角い鉄の骨組のものが“ジャングル・ジム”って言うんですよ。
ほら、子どもが来たから、彼らを見てると分かりますからね。
決して、拷問場でも処刑場でもありませんからね。」
ソメノさんは微笑みながら、食事の準備に取り掛かりに行った。
腰かけらしきものに腰を下ろし、皆の行動を観察していると、後ろから声をかけられた。
「お!あんちゃん、新入りか?」
0
お気に入りに追加
75
あなたにおすすめの小説
俺だけに効くエリクサー。飲んで戦って気が付けば異世界最強に⁉
まるせい
ファンタジー
異世界に召喚された熱海 湊(あたみ みなと)が得たのは(自分だけにしか効果のない)エリクサーを作り出す能力だった。『外れ異世界人』認定された湊は神殿から追放されてしまう。
貰った手切れ金を元手に装備を整え、湊はこの世界で生きることを決意する。
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
灰色の冒険者
水室二人
ファンタジー
異世界にに召喚された主人公達、
1年間過ごす間に、色々と教えて欲しいと頼まれ、特に危険は無いと思いそのまま異世界に。
だが、次々と消えていく異世界人。
1年後、のこったのは二人だけ。
刈谷正義(かりやまさよし)は、残った一人だったが、最後の最後で殺されてしまう。
ただ、彼は、1年過ごすその裏で、殺されないための準備をしていた。
正義と言う名前だけど正義は、嫌い。
そんな彼の、異世界での物語り。
アストルムクロニカ-箱庭幻想譚-(挿し絵有り)
くまのこ
ファンタジー
これは、此処ではない場所と今ではない時代の御伽話。
滅びゆく世界から逃れてきた放浪者たちと、楽園に住む者たち。
二つの異なる世界が混じり合い新しい世界が生まれた。
そこで起きる、数多の国や文明の興亡と、それを眺める者たちの物語。
「彼」が目覚めたのは見知らぬ村の老夫婦の家だった。
過去の記憶を持たぬ「彼」は「フェリクス」と名付けられた。
優しい老夫婦から息子同然に可愛がられ、彼は村で平穏な生活を送っていた。
しかし、身に覚えのない罪を着せられたことを切っ掛けに村を出たフェリクスを待っていたのは、想像もしていなかった悲しみと、苦難の道だった。
自らが何者かを探るフェリクスが、信頼できる仲間と愛する人を得て、真実に辿り着くまで。
完結済み。ハッピーエンドです。
※7話以降でサブタイトルに「◆」が付いているものは、主人公以外のキャラクター視点のエピソードです※
※詳細なバトル描写などが出てくる可能性がある為、保険としてR-15設定しました※
※昔から脳内で温めていた世界観を形にしてみることにしました※
※あくまで御伽話です※
※固有名詞や人名などは、現代日本でも分かりやすいように翻訳したものもありますので御了承ください※
※この作品は「ノベルアッププラス」様、「カクヨム」様、「小説家になろう」様でも掲載しています※
異世界最強の賢者~二度目の転移で辺境の開拓始めました~
夢・風魔
ファンタジー
江藤賢志は高校生の時に、四人の友人らと共に異世界へと召喚された。
「魔王を倒して欲しい」というお決まりの展開で、彼のポジションは賢者。8年後には友人らと共に無事に魔王を討伐。
だが魔王が作り出した時空の扉を閉じるため、単身時空の裂け目へと入っていく。
時空の裂け目から脱出した彼は、異世界によく似た別の異世界に転移することに。
そうして二度目の異世界転移の先で、彼は第三の人生を開拓民として過ごす道を選ぶ。
全ての魔法を網羅した彼は、規格外の早さで村を発展させ──やがて……。
*小説家になろう、カクヨムでも投稿しております。
覆面バーの飲み比べで負かした美女は隣国の姫様でした。策略に嵌められて虐げられていたので敵だけど助けます。
サイトウ純蒼
ファンタジー
過去の戦で心に傷を負った男ロレンツが通う『覆面バー』。
そこにお忍びでやって来ていた謎の美女アンナ。実は彼女は敵国の姫様であった。
実はそのアンナの国では国王が行方不明になってしまっており、まだ若き彼女に国政が任されていた。そしてそんなアンナの周囲では、王家の座を狙って彼女を陥れようとする様々な陰謀や謀略が渦巻く。
覆面バー。
酒を飲みながら酔ったアンナがロレンツに言う。
――私を、救って。
ロレンツはただひと言「分かった」とそれに答える。
過去、そして心に傷を負った孤高の剣士ロレンツが、その約束を果たすために敵国へ乗り込む。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる