その惑星

朱茄子こむぎ

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その3.s

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とある小型宇宙人がロボットの星の侵略に成功した。ほとんど一方的な戦争であった。
ロボットたちは意思が統率されていたので今まで争い合うことは無かった。だからこそ戦う手段も知識もほとんど持ち合わせていなかった。それでも序盤はロボットが優勢に見えたが、セキュリティ管理が甘かったのか環境維持のための様々な装置を破壊され、地震や津波、火災などが各地で発生した。それが決め手となって世界中のロボットがただのガラクタと化してしまった。
やがて大地は沈み、森も街も全てが海の底深くで永い眠りについた。
やってきた宇宙人たちもダメージを受けて体が小さくなってしまっていたため、海を漂いながらのんびり暮らすことにした。
十年、百年、千年....長い年月の中で小さな宇宙人たちは海中で進化を繰り返していた。
ある者は体を大きくし、またある者は素早く泳げるように多くのヒレをつけ、遂には陸で生活する者もあらわれはじめた。
世代を超えて多様な進化を繰り返してはや数億年、独自の文明を築き始めた彼らは自分たちを「人間」と呼ぶようになった。
人間はやがて数をどんどんと増やし、発達した頭脳によってこの惑星の頂点に君臨することができた。
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