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(外)
しおりを挟む朝。
十一歳の少女に変身したサクラは、二十歳の姉のお下がりを着て、鼻唄混じりに階段を降りて行った。
「ふふん、今日もユウキの奴に甘えまくるぞ。」
食卓には、珍しくミックスダブルスの両親がいた。しかし、ユウキが見当たらない。
「パパ、お母さん、おはよう。」
「おはよう。サクラ、今日も気合い入ってるな。」
「おはよう。今日はおめかしね。似合ってるわよ。」
「ユウキは?」
「トイレじゃないか?」
そこへちょうど、トイレから、ユウキが出てきて、言った。
「おはよう、お姉ちゃん。」
「な!?」
ユウキが、見た目小学校低学年の女の子になっている事に呆気にとられ、サクラは何も言えなくなっていた。
「…うふふ、お姉ちゃん、鳩が豆鉄砲くらったような顔してるよ。」
「ど、どうして…」
「それはな、努力の末、十四歳から八歳に変身する技を身に付けたからなのだ。」
「に、二段階の変身だと!?」
ユウキはサクラに抱きついて言った。
「そ。今日はお姉ちゃんにたっぷり甘えさせてもらうよー、よろしくね、お姉ちゃん!」
~
二十歳の姿に戻ったユウキは悟った。
「(二段階だと冷却期間が一年もかかるのか…)」
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