ダンジョンで温泉宿とモフモフライフをはじめましょう!〜置き去りにされて8年後、復讐心で観光地計画が止まらない〜

猪鹿蝶

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第五章 襲来に備える俺

151、一つの望み(????視点)

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 俺の望みはただ一つ、妹の命を救うことーー。

 それがこの世界に生まれた俺の使命なんだ。

 何故、そう思うかって?
 それは、俺が転生者だったからだ……。

 この事は誰にも話したことはないが、俺は生まれながらにして自分が転生者だという事に気がついていた。
 転生前は魔法なんてない別の世界にいたし、そこでの俺は孤児だったから家族なんていなかった。

 そんな俺でも大人になって、ただ働いて家に帰るだけの毎日を繰り返していた。
 きっと死ぬまでこんな生活を続けるんだろうなと思い始めていた頃、飲み会で少し飲み過ぎた俺はいつもより酔っぱらってしまい階段を踏み外した。
 ……落ちた後の記憶はないから、きっと打ち所が悪くて死んだのだろう。

 だけど俺にとって自分の死は、特に悲しくなんてなかった。
 寧ろ俺は、そのことに歓喜した。
 だって転生したことで、俺にも初めて家族ができたのだから……。
 しかもどうやら俺は、魔王の孫だというのだ。
 きっと、このまま幸せな暮らしが待っていると思っていた。

 しかしそんな幸せは5歳の時に双子の妹であるナナと俺、2人ともに問題があったことで終わりを迎える。
 5歳の魔力検査でナナが魔力枯渇病である事、俺に魔力どころか魔力回路自体がない事がわかったのだ。
 それを知った両親は俺たちを汚点とし、一族の恥とならないように俺たちを死んだ事にした。

 こうして俺たちは親から亡き者にされ、孤児院へと捨てられたのだった。
 俺はそんな親を憎みつつもナナを守る為、孤児院で媚を売ってでも生き抜く事を決めたのだ。


 そして努力したかいあって、ようやく孤児院の大人たちに気に入られて来きた頃、俺はホージュという女の子とクラウという男の子に出会った。
 2人は才能があるせいで、孤児院で使い捨ての道具のようにこき使われていた。そんな2人を偶然助けたことから、俺たちはすぐに仲良くなったのだ。

 しかし孤児院の生活に慣れていくと同時に、ナナの体調はどんどん悪くなっていった。
 10歳ぐらいになった俺たちはナナを救う為、冒険者をしながら情報収集やお金を集める事にしたのだ。

 そして俺は、この時から偽名を使うようになる。
 魔王の血筋である俺は本来なら冒険者になれないし、この名前の子は既に死んだ事になっている。
 3人で話し合った結果、念のために変えたほうがいいのではないかと結論をだし、俺はそれ以降グラシルと名乗る事にしたのだ。

 そして、冒険者をやり始めて気がついたことが2つある。
 ひとつ目は、俺がこの世界の人より何倍もの怪力を持っていた事。ふたつ目は、俺には魔力回路がないためなのか魔力を使った攻撃や付与などが全く効かない事だった。
 これが魔力のない代償ならばと、俺は逆にその力を利用してどんどんのし上がっていったのだ。
 13歳になる頃には4人で孤児院を出て、新しく『ユグドラシルの丘』という名のファミリーを作った。

 しかし仲間を増やし情報収集をする中で、俺は知ってしまった。
 ナナが魔力枯渇病になった原因は俺に魔力が無かったことにあったのだと……。
 双子は稀に生まれたときから、魔力を互いに供給して支え合い生まれてくる事がある。
 つまりナナは魔力を持たない俺に常に魔力を供給しようとして、魔力枯渇病になっていたのだ。
 しかし俺には魔力を受け入れる魔力回路がない。つまり、ナナは無駄に魔力を垂れ流しているだけなのだ。

 その事に絶望した俺は、何度も俺が死ねばナナが助かるのではないかと自問自答した。
 しかし、それを仲間たちは許してくれなかった。
 何より俺が死んだところで魔力枯渇病が治ると確信できなかったのだ。

 そして俺たちは他の方法を探すために、ついに裏の世界にまで手を伸ばすようになった。
 その中で色んな薬やスキルを試してみたが確実な方法は見つからず、ナナの延命には人から奪った魔力を与えることしか出来なかった。
 
 そしてある日、『暁の宴』に潜入していたホージュからある男のスキルには、人から魔力を吸収する力がある可能性を確認したと、報告があったのだ。
 その男は東エリアにいる、バン・ダインという男らしい。
 名前なんてどうでもいいが、その男からスキルを奪えばいい。

 スキルを奪う方法は既に俺の手に入っている。
 その方法は、簡単だった。
 まず対象の人物を殺し、その遺体からとあるマジックアイテムを使い、スキルを抜き取るだけだ。

 既に裏の世界に足を突っ込んでいた俺には、何も難しいことはない筈だった。
 ホージュを使い、上手く罠に嵌めて男をダンジョンに置き去りにして殺す。
 そんな簡単な事の筈だったのに、バンは死体ごとそのまま行方をくらませてしまったのだ。

 こうして計算が狂った俺は、予定を変更せざるを得なかった。


 それから数年後、俺は新しい計画を立てていた。
 しかし、その計画を実行するにはさらに月日をかけなくてはならなかった。
 何故なら俺が成し遂げなくてはならない事は、現勇者を倒し再び魔王として君臨する事だったのだから……。

 この計画を思いついたのは、コッソリと実家の書物庫へと侵入した時に見つけた書物にあった。
 そこには初代魔王が普通の人間とは違い、2つの魔力回路を持っていた事について書かれていたのだ。

 俺はその2つ目の魔力回路について、詳しく調べてみるとにした。
 そしてわかったのは、初代魔王が勇者と交わした取引のなかで、その魔力回路がダンジョンボックス制作に使われた事。今はダンジョンを総括している現勇者がその回路を使用して、ギルドを運用している事だった。
 きっとその魔力回路は取り外しができるマジックアイテムの様な物なのだろう。

 つまり現勇者を倒し魔力回路を奪った後、ギルドとダンジョンボックスをなくしてしまえば、魔力回路は正しく魔力回路として使う事ができる筈だ。
 そして俺の体に魔力回路を入れる事が出来れば、ナナの魔力枯渇症も治るかもしれない……。

 だけどそれを成す為に、俺は初代魔王のような『真の魔王』を目指さなくてはならないだろう。
 その道がどれほど大変でも、きっと試す価値はある。

 ……俺は、ナナの為にも魔王になってみせる!

 そう志した俺はせっかく実家にいるのだからと、初代魔王について書かれた本や貴重なアイテム、他にも色々な物を物色させてもらう事にした。
 そして物色している最中に偶然、俺は俺とナナが継ぐ筈だったダンジョンボックスがあると知ったのだ。その事実に少しだけ頭にきた俺は両親への嫌がらせとして、そのダンジョンにまつわるマジックアイテムも盗んできたのだった。


 ファミリーに戻った俺は、真の魔王となる事を2人に話し協力を仰いでいた。
 最初2人は難色を示したが、最終的には俺の熱意に負けて手助けする事を約束してくれたのだった。

 ……例え、どれほど日にちと時間がかかったとしても、俺は絶対にナナを助けるんだ!

 その気持ちだけで、俺はがむしゃらに準備を進めた。
 やり始めた頃は何もかもが順調に進んでいた。
 その結果、『ユグドラシルの丘』は全エリアで一番強いファミリーとなり、俺のランクは10を超え人類史上最強の男、と呼ばれるようになったのだ。
 
 そして最終段階に入った頃、俺が本来譲り受ける予定だったダンジョンボックスがある、東エリアへと本拠地を移すことにした。
 俺の計画には、そのダンジョンを使用する必要があったからだ。

 しかし不思議な事に、今は俺の知らない奴がそこのダンジョンマスターをしているようだった。
 だが、俺は全く気にしなかった。
 俺には実家から盗んだアイテムがある為、ダンジョンをいつでも奪い返せるのだ。
 だから俺は、その件について暫く放置することにした。

 そんなわけで東エリアに移った俺たちは、勇者が立ち上げたギルドを潰すためにクラウを諜報員として情報を集めたり、勇者派を町から追い出すための情報を流したりと、裏で動いていた。

 最初の頃は順調に進んでいたのだが、いつのまにか俺の準備を邪魔する男が現れたのだ。
 対処すべきかと思いその男をクラウに調べさせた所、男はお面の英雄と言われ何年もダンジョンに篭っていた人物らしい事がわかった。
 そして俺は、久しぶりにその名を聞く事になる。

 お面の英雄の本名はバン・ダインであると。
 しかも奴は、俺が手にするはずのダンジョンボックスのダンジョンマスターをしているようだった。
 ここで俺は、ホージュがバンに罠をしかけたダンジョンが、俺のダンジョンと同じである事にはじめて気がついたのだ。

 これは運命の悪戯なのかと、俺は怒ったらいいのか喜んだらいいのかわからなくなっていた。
 だけど、ひとつだけわかることがある。
 今度こそ、ナナのためにこの男を殺すのだ。

 そう決意し、準備をして挑んだ筈だった。
 間違いなく殺すチャンスは何度もあったのだ。


 ……なのに何故、どうしてまた失敗したんだ!?


 そして今、首を噛まれ致命傷を負った俺は、奴らが逃げていくのをじっと見つめる事しか出来ないでいた。

 暫くして助けに来たホージュに手当をしてもらい、ことの経緯を話した事で俺は冷静を取り戻す。
 そうだ。例えバン・ダインが殺せなかったとしても、今の俺には真の魔王になるという計画がある。

 ここまできた俺たちに、立ち止まることは許されない。
 前に進むんだ。
 俺について来てくれた幼馴染達を無駄死にさせるわけにはいかないのだから……。

 その後、『ユグドラシルの丘』のメンバーを連れて宿屋を出た俺たちは、ダンジョンの奥に魔王城を作り上げていた。
 更に各ギルドへと侵攻する為のゲート作成をし、各エリアにいるファミリーと力を合わせこの国を恐怖へと陥れる準備を進めていく。

 そして、勇者一族のいる中央ギルドへと攻め込むのだ。

 明日から、本格的に忙しくなる。
 ……ああ、そうだよ。あの男なんていつでも殺せるのだから、それは魔王になった後からでもいい。
 それに俺がこのダンジョンを出るのは、ギルドが落ちた後でいいだろう。今ここを動いたら、数日間もナナの看病ができなくなってしまうからね……。

 だから今はさ、目の前の事に集中しないとダメだよね、ナナ……?

 そう思いながら俺は、目の前で苦しそうに眠るナナの頭を優しく撫でながら、魔力を送る装置の調整を続けたのだった。
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