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本編
10.初めての触れ合い1
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「アウルス……あ、あの……」
確かに、今わたくしがいいと言ったのだけれど……いざするとなると、緊張してしまう……。
こういう時、どういう顔をしたらいいんだったかしら?
わたくしが戸惑っていると、アウルスがわたくしを抱き上げベッドへ運ぶ。そして、ゆっくりと彼の顔が近づいてくる。覆い被さって体がピッタリとくっつくと、彼の吐息と体温を間近に感じて、わたくしはギュッと目を瞑った。
すると、チュッと啄むようなキスが一度だけ落ちてきてスッと離れる。
えっ? それだけ?
てっきりいつものように甘く深い口付けをされると思っていたので、拍子抜けした顔をしてしまう。アウルスはそんなわたくしを見つめながら、重ねていた私の手を持ち上げて、その手に口付けを落とす。
その表情がとても切なげで、胸がぎゅうっと鷲掴みされたみたいに痛くなった。
「アウルス……」
「トゥッリア……怖いか?」
「え?」
彼の視線がわたくしをとても真剣に見つめている。
わたくしは小さく首を横に振って、アウルスにギュッと抱きついた。
「こ、怖くはないわ……。ただ戸惑いが大きくて……それに……」
「それに?」
体を少し離して顔を覗き込まれると、胸が痛いくらいにドキドキしてしまう。
「あ、あの……久しぶりなの。アンドレアとは最初のうちしかなかったから……。だから、その……ちょっと恥ずかしくて、どんな顔をしたらいいか分からないの……」
頬を赤らめながら彼の肩に顔をうずめると、彼は私の頭を優しく撫でながら「どんな顔をすればよいかなど考えなくともよい。恥ずかしいなら目を瞑っていろ」と宥めるように囁いた。
アウルス……。
その優しい声音に、顔を上げて彼を見つめると、とても切なそうな表情をしていた。
「久しぶりならば、痛みが伴うかもしれぬ。そうならないように努めると約束しよう。必ず優しくする。それに嫌なことがあれば言ってくれれば、すぐにやめるので其方に触れることを許して欲しい……」
「い、嫌なことなんてないわ……。だから、やめなくていいの。そ、それに、こういう時の……嫌って、つい口についてしまっているところが大きいと思うのよ……。わ、分かるでしょう?」
消え入りそうなくらい小さな声でそう言うと、ゆっくりと唇が重なった。さっきよりもしっかりと重なったのが分かって、アウルスの首裏に手を回しながら目を閉じる。
アウルスの口付けがとても好きだ。ずっとしていたくなるくらい……彼にキスをされると溺れてしまいそうになる。
それに今は彼を抱き締めてあげたい。強いのに……淋しがりやで少し臆病な彼を安心させてあげたい。枷をつけて閉じ込めなくても大丈夫だと分かって欲しい。
貴方はわたくしに触れることに許しを乞う必要なんてないのよ。だって、わたくしは貴方の妻なのだから……。
「んっ、んぅ……っ」
口の中に舌が入ってきて、深く唇が重なる。そのまま彼の舌に自分の舌を絡めると、隙間なく唇が合わさって、漏れる吐息すらも飲み込まれた。
「んんっ、ふ……ふぁっ」
ゆっくりと唇が離れて、口付けで乱れた呼吸を整えながらジッと見つめると、アウルスが困ったように笑う。
「アウルス……?」
「すまぬ。私も緊張しているようだ。今からトゥッリアを抱けるのだと思うと、口付けだけで胸が張り裂けそうだ」
アウルスが私の手を取り、ソッと自分の胸に当てる。そのドキドキと高鳴った胸に、ドキドキしているのは己だけではないのだと、なんだか嬉しくなる。
少し照れ気味な彼を可愛いと思った……。もっとアウルスの色々な顔を見たい。温かい感情がわたくしを包む。
「トゥッリア、よいか……?」
「ん……」
彼は胸に当てていたわたくしの手に自分の手を重ね、ベッドに置く。そして、わたくしの耳に口をつけてそう囁いた。
耳元で紡がれる色気を含んだ低い声音に、ゾクゾクとしてしまう。
そのアウルスの問いかけに小さく頷くと、「痛いことは絶対にせぬから……」と言って、彼の逞しい腕がわたくしを抱き締める。
いつのまにか着ていたものは魔法で脱がされ、お互い裸になっていた……。触れ合う素肌と体温、そして聞こえる心臓の音が……さらにわたくしたちをドキドキとさせる。
「ん……ぁっ」
アウルスにギュッと抱きつくと、また唇が重なる。ぬめりを帯びた舌が入ってきて、口の中をグルリとなぞった。
その舌がとても気持ちよくて熱い。
クチュクチュと唾液をすり合わせ、絡め合う。そのまま喉の奥まで入り込んだ彼の舌がわたくしの舌のつけ根を舐める。その刺激で彼の唾液をゴクンと飲み込んでしまうと、なんだか少しほろ苦い味がした。
「んっ、ふぁ……っ、んぅ」
アウルスとの口付け、とても好き。ずっとしていたい……。
そう思っていることが分かったのか、さっきよりも口付けが深くなる。キュッと絡めた舌で扱かれて、体が震えた。
「は、ぁっ……ふっ、んんぅ、アウルス」
唇が離れたことではぁはぁと息を吐いて、呼吸を整える。わたくしと違って、一呼吸の乱れすらない彼はわたくしの頬を撫でながら、優しげに笑った。
「トゥッリア、可愛い。ああ、其方に触れられる日が来ようとは……」
わたくしを抱き締めるアウルスの体が小さく震えた気がした。泣きそうな声でわたくしの名を呼ぶ彼に、「大丈夫よ」と背中をポンポンと叩く。
アウルスがわたくしを愛してくれるのと同じ強さで、わたくしも彼を愛し包み込むことができれば……わたくしの姿を飾ったり物を収集したりする癖は影を潜めるのかしら?
「アウルス、大好きよ……」
「私は愛している。なので、いずれは其方から『愛している』と言わせてみせる」
「ふふっ、楽しみにしているわ」
抱き締めていた体を少し起こして、彼がわたくしの頬に手を添える。そして彼の言葉にクスクスと笑っているわたくしの額や瞼、頬や唇に優しい口付けが落とされた。
まるで宝物に触れるみたいな口付けに胸が熱くなってドキドキする。アウルスに触れられると、そこからじんわりと多幸感が広がっていく気がする。
これが愛されるということなのかしら。
まだ頼りないけれど……わたくしも貴方を支えるために頑張るから……だから、もう少し信用してね? アウルス……。
「んっ……」
アウルスの手がゆっくりとわたくしの体をすべる。キュッと胸の先端を摘まれると体が震えた。
「舐めてもよいだろうか?」
「っ!?」
そ、そんなことをわざわざ確認しないで欲しい。
「わざわざ聞かないで頂戴……。ア、アウルスの好きにしなさいな……」
顔を真っ赤にしながら視線を逸らす。すると、アウルスはわたくしの顎を掴んで、無理矢理視線を合わせニヤリと笑う。
「ならば、お言葉に甘えて好きにさせてもらうとしようか」
「~~~っ!」
い、今の、今の、絶対わざとだ!
わたくしが涙目で睨むと、アウルスが挑発的に笑う。そして胸の先端をパクッと口に含まれた。
「は、ぅ……っ」
吸いながら舌の先で舐められると、気持ちよくて堪らない。久しぶりの感覚に背筋にゾクゾクとしたものが走って、わたくしはアウルスの頭に縋りつくように抱きついた。
「トゥッリア、そのように押さえつけられると舐められなくなるぞ」
「だ、だって……ひうっ」
口を離したアウルスがクスクスと笑いながら、両方の先端を摘み上げる。
「其方は可愛いな。少し触れただけでこんなにもプックリと立ち、まるでもっと触って欲しいとねだっているようだ」
「あっ……んぅ、ち、違っ」
「違わないだろう? トゥッリア、どうする? もっと舐めて欲しいか? それとも、このように指で弄って欲しいか?」
「ふあっ、あっ……し、知らなっ、んんぅ」
「そうか……。トゥッリアは私の好きなように抱かれたいのだったな」
まるで揶揄うような声音でそう言いながら先端に吸いつく。そして、さっきまでもう片方の先端を弄っていた手がゆっくりと腰をすべり、お尻を円く撫であげた。
「あっ……んぅ、っぁ」
お尻から太ももへ滑るように移動する手と胸の先端を転がす舌が気持ちよくて堪らない。
体をビクビクと震わせながら、胸を舐めているアウルスの髪をクシャッと掴むと、少しキツめに吸われて腰が跳ねる。
「ああっ! やぁ、待っ……」
「なぜだ? 私の好きにされたいのだろう? それにしても感じやすいな。アンドレアとしている時とは違うように思うが……それは私とのほうが気持ちがいいと思ってくれていると捉えてよいのか?」
「~~~っ。そ、そうよ。正直なところ、アンドレアなんかより段違いにアウルスのほうが気持ちがいいわ」
「ほう。ならば、もっと其方の色々な表情を見せてくれ」
わたくしが顔を真っ赤にして認めると、アウルスは嬉しそうに笑いながら、わたくしの太ももの内側に手をすべらせ、際どいところをなぞる。その手の動きに体が跳ねて、無意識に脚を閉じようとしてしまうけれど、アウルスの片脚を挟んでしまうだけだった。
わたくし……今……心も体も最高潮にドキドキしている気がするわ。心臓が壊れそう……。
「はぁ、んっ……ふぁっ、あっ……そ、それ、き、気持ちいっ」
舌先で包み込み、ギュッと扱かれると腰が浮いてしまう。
そ、それに先程まで余裕そうに笑っていたアウルスが、今や貪るようにわたくしの胸を舐めている。それが愛おしくて堪らなかった。
確かに、今わたくしがいいと言ったのだけれど……いざするとなると、緊張してしまう……。
こういう時、どういう顔をしたらいいんだったかしら?
わたくしが戸惑っていると、アウルスがわたくしを抱き上げベッドへ運ぶ。そして、ゆっくりと彼の顔が近づいてくる。覆い被さって体がピッタリとくっつくと、彼の吐息と体温を間近に感じて、わたくしはギュッと目を瞑った。
すると、チュッと啄むようなキスが一度だけ落ちてきてスッと離れる。
えっ? それだけ?
てっきりいつものように甘く深い口付けをされると思っていたので、拍子抜けした顔をしてしまう。アウルスはそんなわたくしを見つめながら、重ねていた私の手を持ち上げて、その手に口付けを落とす。
その表情がとても切なげで、胸がぎゅうっと鷲掴みされたみたいに痛くなった。
「アウルス……」
「トゥッリア……怖いか?」
「え?」
彼の視線がわたくしをとても真剣に見つめている。
わたくしは小さく首を横に振って、アウルスにギュッと抱きついた。
「こ、怖くはないわ……。ただ戸惑いが大きくて……それに……」
「それに?」
体を少し離して顔を覗き込まれると、胸が痛いくらいにドキドキしてしまう。
「あ、あの……久しぶりなの。アンドレアとは最初のうちしかなかったから……。だから、その……ちょっと恥ずかしくて、どんな顔をしたらいいか分からないの……」
頬を赤らめながら彼の肩に顔をうずめると、彼は私の頭を優しく撫でながら「どんな顔をすればよいかなど考えなくともよい。恥ずかしいなら目を瞑っていろ」と宥めるように囁いた。
アウルス……。
その優しい声音に、顔を上げて彼を見つめると、とても切なそうな表情をしていた。
「久しぶりならば、痛みが伴うかもしれぬ。そうならないように努めると約束しよう。必ず優しくする。それに嫌なことがあれば言ってくれれば、すぐにやめるので其方に触れることを許して欲しい……」
「い、嫌なことなんてないわ……。だから、やめなくていいの。そ、それに、こういう時の……嫌って、つい口についてしまっているところが大きいと思うのよ……。わ、分かるでしょう?」
消え入りそうなくらい小さな声でそう言うと、ゆっくりと唇が重なった。さっきよりもしっかりと重なったのが分かって、アウルスの首裏に手を回しながら目を閉じる。
アウルスの口付けがとても好きだ。ずっとしていたくなるくらい……彼にキスをされると溺れてしまいそうになる。
それに今は彼を抱き締めてあげたい。強いのに……淋しがりやで少し臆病な彼を安心させてあげたい。枷をつけて閉じ込めなくても大丈夫だと分かって欲しい。
貴方はわたくしに触れることに許しを乞う必要なんてないのよ。だって、わたくしは貴方の妻なのだから……。
「んっ、んぅ……っ」
口の中に舌が入ってきて、深く唇が重なる。そのまま彼の舌に自分の舌を絡めると、隙間なく唇が合わさって、漏れる吐息すらも飲み込まれた。
「んんっ、ふ……ふぁっ」
ゆっくりと唇が離れて、口付けで乱れた呼吸を整えながらジッと見つめると、アウルスが困ったように笑う。
「アウルス……?」
「すまぬ。私も緊張しているようだ。今からトゥッリアを抱けるのだと思うと、口付けだけで胸が張り裂けそうだ」
アウルスが私の手を取り、ソッと自分の胸に当てる。そのドキドキと高鳴った胸に、ドキドキしているのは己だけではないのだと、なんだか嬉しくなる。
少し照れ気味な彼を可愛いと思った……。もっとアウルスの色々な顔を見たい。温かい感情がわたくしを包む。
「トゥッリア、よいか……?」
「ん……」
彼は胸に当てていたわたくしの手に自分の手を重ね、ベッドに置く。そして、わたくしの耳に口をつけてそう囁いた。
耳元で紡がれる色気を含んだ低い声音に、ゾクゾクとしてしまう。
そのアウルスの問いかけに小さく頷くと、「痛いことは絶対にせぬから……」と言って、彼の逞しい腕がわたくしを抱き締める。
いつのまにか着ていたものは魔法で脱がされ、お互い裸になっていた……。触れ合う素肌と体温、そして聞こえる心臓の音が……さらにわたくしたちをドキドキとさせる。
「ん……ぁっ」
アウルスにギュッと抱きつくと、また唇が重なる。ぬめりを帯びた舌が入ってきて、口の中をグルリとなぞった。
その舌がとても気持ちよくて熱い。
クチュクチュと唾液をすり合わせ、絡め合う。そのまま喉の奥まで入り込んだ彼の舌がわたくしの舌のつけ根を舐める。その刺激で彼の唾液をゴクンと飲み込んでしまうと、なんだか少しほろ苦い味がした。
「んっ、ふぁ……っ、んぅ」
アウルスとの口付け、とても好き。ずっとしていたい……。
そう思っていることが分かったのか、さっきよりも口付けが深くなる。キュッと絡めた舌で扱かれて、体が震えた。
「は、ぁっ……ふっ、んんぅ、アウルス」
唇が離れたことではぁはぁと息を吐いて、呼吸を整える。わたくしと違って、一呼吸の乱れすらない彼はわたくしの頬を撫でながら、優しげに笑った。
「トゥッリア、可愛い。ああ、其方に触れられる日が来ようとは……」
わたくしを抱き締めるアウルスの体が小さく震えた気がした。泣きそうな声でわたくしの名を呼ぶ彼に、「大丈夫よ」と背中をポンポンと叩く。
アウルスがわたくしを愛してくれるのと同じ強さで、わたくしも彼を愛し包み込むことができれば……わたくしの姿を飾ったり物を収集したりする癖は影を潜めるのかしら?
「アウルス、大好きよ……」
「私は愛している。なので、いずれは其方から『愛している』と言わせてみせる」
「ふふっ、楽しみにしているわ」
抱き締めていた体を少し起こして、彼がわたくしの頬に手を添える。そして彼の言葉にクスクスと笑っているわたくしの額や瞼、頬や唇に優しい口付けが落とされた。
まるで宝物に触れるみたいな口付けに胸が熱くなってドキドキする。アウルスに触れられると、そこからじんわりと多幸感が広がっていく気がする。
これが愛されるということなのかしら。
まだ頼りないけれど……わたくしも貴方を支えるために頑張るから……だから、もう少し信用してね? アウルス……。
「んっ……」
アウルスの手がゆっくりとわたくしの体をすべる。キュッと胸の先端を摘まれると体が震えた。
「舐めてもよいだろうか?」
「っ!?」
そ、そんなことをわざわざ確認しないで欲しい。
「わざわざ聞かないで頂戴……。ア、アウルスの好きにしなさいな……」
顔を真っ赤にしながら視線を逸らす。すると、アウルスはわたくしの顎を掴んで、無理矢理視線を合わせニヤリと笑う。
「ならば、お言葉に甘えて好きにさせてもらうとしようか」
「~~~っ!」
い、今の、今の、絶対わざとだ!
わたくしが涙目で睨むと、アウルスが挑発的に笑う。そして胸の先端をパクッと口に含まれた。
「は、ぅ……っ」
吸いながら舌の先で舐められると、気持ちよくて堪らない。久しぶりの感覚に背筋にゾクゾクとしたものが走って、わたくしはアウルスの頭に縋りつくように抱きついた。
「トゥッリア、そのように押さえつけられると舐められなくなるぞ」
「だ、だって……ひうっ」
口を離したアウルスがクスクスと笑いながら、両方の先端を摘み上げる。
「其方は可愛いな。少し触れただけでこんなにもプックリと立ち、まるでもっと触って欲しいとねだっているようだ」
「あっ……んぅ、ち、違っ」
「違わないだろう? トゥッリア、どうする? もっと舐めて欲しいか? それとも、このように指で弄って欲しいか?」
「ふあっ、あっ……し、知らなっ、んんぅ」
「そうか……。トゥッリアは私の好きなように抱かれたいのだったな」
まるで揶揄うような声音でそう言いながら先端に吸いつく。そして、さっきまでもう片方の先端を弄っていた手がゆっくりと腰をすべり、お尻を円く撫であげた。
「あっ……んぅ、っぁ」
お尻から太ももへ滑るように移動する手と胸の先端を転がす舌が気持ちよくて堪らない。
体をビクビクと震わせながら、胸を舐めているアウルスの髪をクシャッと掴むと、少しキツめに吸われて腰が跳ねる。
「ああっ! やぁ、待っ……」
「なぜだ? 私の好きにされたいのだろう? それにしても感じやすいな。アンドレアとしている時とは違うように思うが……それは私とのほうが気持ちがいいと思ってくれていると捉えてよいのか?」
「~~~っ。そ、そうよ。正直なところ、アンドレアなんかより段違いにアウルスのほうが気持ちがいいわ」
「ほう。ならば、もっと其方の色々な表情を見せてくれ」
わたくしが顔を真っ赤にして認めると、アウルスは嬉しそうに笑いながら、わたくしの太ももの内側に手をすべらせ、際どいところをなぞる。その手の動きに体が跳ねて、無意識に脚を閉じようとしてしまうけれど、アウルスの片脚を挟んでしまうだけだった。
わたくし……今……心も体も最高潮にドキドキしている気がするわ。心臓が壊れそう……。
「はぁ、んっ……ふぁっ、あっ……そ、それ、き、気持ちいっ」
舌先で包み込み、ギュッと扱かれると腰が浮いてしまう。
そ、それに先程まで余裕そうに笑っていたアウルスが、今や貪るようにわたくしの胸を舐めている。それが愛おしくて堪らなかった。
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