3 / 21
本編
3.アウルス・グイスカルド公爵
しおりを挟む
牢に入れられて、随分時間が経った……。
わたくしは、もうすっかり陽が落ちて暗くなっている空を牢にある小さな窓から見つめた。そして、手首につけられた手枷に視線を落とす。
今まで何度もガチャガチャと動かしてみたり、壁に打ちつけてみたりして、壊そうと頑張っているけどびくともしない。そのせいで、わたくしの手首はいつのまにか血まみれだ。
でも痛いのは手首じゃない。心だ。
「っ! どうして! どうしてこんなことに!」
もう一度力強く手枷を壁に打ちつける。
激しい焦燥と怒りに身を任せても体の内から魔力は湧いてこない。どう足掻いても壊れない枷に、絶望を覚えた。
「誰か……助けて……」
自然と弱音が口をつく。
時間が経てば経つほどに、状況は悪くなっていく。早くお父様にこの状況を伝えなければならないと……気持ちばかりが焦るのに、どう考えてみても牢から逃げられるとは思えない……。
それでもここから逃げたい……。
アンドレアの好きにさせたくはない。
動けないこの身がもどかしい。悔しくて堪らない。
「アウルス……アウルス……助けて……」
窓の前に座り込み、ポタポタと落とした涙が床に染みをつくる。
幼い頃からとても仲がよかったアウルス……。
時には本当の兄のように、そして友人のように、いつでも側にいてくれた優しいアウルス……。
でも、わたくしはその優しいアウルスの想いを踏み躙った。
……アウルスが成人後に公爵位を継承した時に、彼はわたくしと共に歩んで行きたいと言ってくれたのに……。
「っ……」
それなのにあの当時、すでにアンドレアに心惹かれていたわたくしは、彼の想いを聞かなかったことにした。
今更ながらに後悔している。
もしもあの時、彼の手を取っていたら……こんなことにはなっていなかっただろう。
涙がポロポロとあふれてこぼれる。
「わたくしは愚かで……浅はかな……」
最低な人間だ。
恋に溺れ、結局は祖国や家族を危険に晒してしまった。
「ごめんなさい……ごめんなさい……」
わたくしは一頻り泣いたあと……右手についている指輪をジッと見つめた。その指輪に左手を添え、宝石が手のひらのほうにくるように回す。すると、宝石が針へと変わった。
仕組みはよく分からないけど……この指輪はアウルスが持たせてくれたものだ。何かあった時に身を守るために使えと言っていた……。
確か……ひと刺しで成人男性を即死させられる毒針なのよね……。なら、わたくし自身もこの針で問題なく死ねるだろう。
……逃げられないのなら死ぬしかない。
生きていれば、この身にある王位継承権が破滅を呼ぶ。
それだけは……それだけは……絶対にさせてはいけない。アンドレアのような者に……祖国を渡しはしない。
「お父様……お母様……アンジェロ兄様……エッツィオ兄様……。そして、アウルス……。ごめんなさい……」
愚かな娘でごめんなさい……。
お父様たちが、アンドレアの策に引っかかり殺されることなどないと思うけど……もしものことを考えると、わたくしは生きていないほうがいい。
それに……わたくしは人質になる気も、王位継承権を好きに扱わせる気もない。
わたくしは大きく息を吸って吐いた。そして唇を噛み締め、覚悟を決める。
お父様……お母様……逆縁の不幸をお許しください……。
目をゆっくりと瞑り、手のひらを首に当て指輪の切っ先を向けた。
手が震えている。少し力を入れるだけで死ねるのに、そのひと押しができない。
ダメよ……わたくしは生きていてはいけないの……。
そう言い聞かせ、力を上手に入れられないわたくしは、左手で右手をグッと押そうと思い、右手に左手を添える。
「トゥッリア! ダメだ!」
「!」
その時、牢の扉が勢いよく開け放たれた。
わたくしがその姿と声に、大きく目を見開いて固まると、その扉を開けた人が滑り込むように部屋へと入ってきて、わたくしの手を払う。
そして血のような赤い瞳がわたくしを見つめた。その瞳は安堵の色を宿している。
何も変わらないその姿……。わたくしは涙をボロボロとこぼしながら、彼に手を伸ばした。
「アウルス……」
「よかった……間に合ってよかった……トゥッリア」
彼は膝をつき、わたくしと同じように手を伸ばして、抱き締めてくれる。
頬に当たる柔らかな黒髪が、夢ではないのだということを教えてくれた気がして、わたくしはアウルスに縋りつきながら声を出して泣いた。
「トゥッリア……可哀想に。遅くなってすまなかった。この国の王との交渉に少々時間がかかってしまったのだ。だが、アンドレアとサラという愚かな女は、すでに捕らえてあるから安心しろ」
「な、なぜっ、いっ、痛っ、痛いっ!」
なぜと問いかけよう思ったのに、背骨が軋みそうなくらい思いっきり力を込めてくるアウルスに、悲痛な声を上げる。すると、アウルスが慌てて体を離した。
「大丈夫か? すまぬ。久しぶりに逢えたことが嬉しかったのと、あのクズ王子が許せなかったのとで、つい力がこもってしまったのだ……」
「だ、大丈夫よ……」
アウルスは何度も謝りながら、シュンとしてわたくしの背中を撫でてくれる。
わたくしは指輪の向きを正しい位置に戻し、針から宝石に変わったことを確認してから、ふぅっと息を吐いて、ようやく疑問を投げかけた。
「ねぇ、アウルス……。わたくしは……何も、何も、伝えることができていなかったわ。それなのに……どうして?」
「言ったはずだ。これから先もずっと其方だけを見ていると……何があっても守ると誓ったはずだ」
「でも……」
異変に気づくにしては、あまりにも早い。
「ことが起きたのは今日よ。そんなにも……早いだなんて……」
不可能だと思う。でも彼は……その不可能を可能にしてくれた。
揺れる目でアウルスを見つめると、彼はわたくしの背中をさすり、何度かわたくしの頬にスリスリと頬擦りをしたあとに、ゆっくりと顔を上げた。
「そんなに不思議か? アンドレアがトゥッリアを雑に扱ったのは今日が初めてではないではないか。何度も其方を裏切り泣かせたのを、私たちが何も知らぬと本当に思うているのか? トゥッリアにつけてある女官や侍女は我が国の者が大半だぞ」
「あ……」
「それに、女官や侍女だけではない。当然ながら間者も忍ばせている。私も陛下も、なんの対策もせずに其方を嫁がせたりはしない。何かあった時にすぐに動けるように、ちゃんと情報を得ていたのだ。ゆえにアンドレアが其方にしたことは全て分かっている」
「アウルス……」
アウルスの言葉にわたくしはハッとした。そして同時に、皆の愛情に涙があふれてくる。
何かあった時にすぐに助けられるように、常に気を配ってくれていたのだ。嬉しい……わたくしは一人ではなかった……。こんなにも強く愛してくれる人がいる。家族がいる。
わたくしはアウルスの胸に顔をうずめて何度も「ありがとう」と言って泣いてしまった。アウルスは、今度は優しく抱き締めてくれる。そして、手枷を外してくれた。
「トゥッリア……頼むから無茶なことだけはしないでくれ。血が出ているではないか」
「ごめんなさい……どうしても壊したくて……」
アウルスは痛ましそうにわたくしの両手首の傷に触れる。柔らかく温かな光が傷全体を包み込むように行き渡ると、痛みも傷もスーッと消えていった。
アウルスの治癒魔法、久しぶりだ。
とても温かい……。
「トゥッリア。其方は私の唯一無二なのだ。今後は絶対に私の見えぬところに行かぬと約束してくれ」
「ええ、約束するわ。ごめんなさい……。今回のことで……いいえ、もっと早く……アンドレアを選んだ自分が間違えていたことは分かっていたの……」
貴方の手を取っていれば、今幸せだったのだろうかと……何度も何度も考えてしまった。貴方の想いを踏み躙ったわたくしが、そんなことを考える資格なんてないのに……。
「トゥッリアはまだ混乱し考えられないかもしれぬが、私は其方を愛している。これが終われば、今度こそ私は其方を離さない。トゥッリア、其方を我が妻とする。次こそは否やは許さぬ」
「アウルス……」
その強い口調にドキドキしてしまった。
アウルスがこんなにも強く愛してくれていたなんて、あの当時は気づけなかった……。
そんなにも強く愛してくれて嬉しいと思う。でも……。
「わたくしでいいの? わたくしは貴方の想いを踏み躙ったのよ……。貴方の想いを聞かなかったことにして、アンドレアに嫁いだのよ……」
それだけじゃない。出戻りのわたくしではグイスカルド公爵家の妻に相応しくないだろう。
その苦い想いに俯いてしまうと、上を向くように顎をすくい上げられてしまう。
「トゥッリアがいい。其方でないとダメなのだ。トゥッリア、余計なことは考えるな。其方は私に全てを委ねるだけでいい」
そう言って奪うように荒々しく唇が重ねられる。
初めてしたアウルスとの口づけは、少しの苦さと甘さがあった……。
わたくしは、もうすっかり陽が落ちて暗くなっている空を牢にある小さな窓から見つめた。そして、手首につけられた手枷に視線を落とす。
今まで何度もガチャガチャと動かしてみたり、壁に打ちつけてみたりして、壊そうと頑張っているけどびくともしない。そのせいで、わたくしの手首はいつのまにか血まみれだ。
でも痛いのは手首じゃない。心だ。
「っ! どうして! どうしてこんなことに!」
もう一度力強く手枷を壁に打ちつける。
激しい焦燥と怒りに身を任せても体の内から魔力は湧いてこない。どう足掻いても壊れない枷に、絶望を覚えた。
「誰か……助けて……」
自然と弱音が口をつく。
時間が経てば経つほどに、状況は悪くなっていく。早くお父様にこの状況を伝えなければならないと……気持ちばかりが焦るのに、どう考えてみても牢から逃げられるとは思えない……。
それでもここから逃げたい……。
アンドレアの好きにさせたくはない。
動けないこの身がもどかしい。悔しくて堪らない。
「アウルス……アウルス……助けて……」
窓の前に座り込み、ポタポタと落とした涙が床に染みをつくる。
幼い頃からとても仲がよかったアウルス……。
時には本当の兄のように、そして友人のように、いつでも側にいてくれた優しいアウルス……。
でも、わたくしはその優しいアウルスの想いを踏み躙った。
……アウルスが成人後に公爵位を継承した時に、彼はわたくしと共に歩んで行きたいと言ってくれたのに……。
「っ……」
それなのにあの当時、すでにアンドレアに心惹かれていたわたくしは、彼の想いを聞かなかったことにした。
今更ながらに後悔している。
もしもあの時、彼の手を取っていたら……こんなことにはなっていなかっただろう。
涙がポロポロとあふれてこぼれる。
「わたくしは愚かで……浅はかな……」
最低な人間だ。
恋に溺れ、結局は祖国や家族を危険に晒してしまった。
「ごめんなさい……ごめんなさい……」
わたくしは一頻り泣いたあと……右手についている指輪をジッと見つめた。その指輪に左手を添え、宝石が手のひらのほうにくるように回す。すると、宝石が針へと変わった。
仕組みはよく分からないけど……この指輪はアウルスが持たせてくれたものだ。何かあった時に身を守るために使えと言っていた……。
確か……ひと刺しで成人男性を即死させられる毒針なのよね……。なら、わたくし自身もこの針で問題なく死ねるだろう。
……逃げられないのなら死ぬしかない。
生きていれば、この身にある王位継承権が破滅を呼ぶ。
それだけは……それだけは……絶対にさせてはいけない。アンドレアのような者に……祖国を渡しはしない。
「お父様……お母様……アンジェロ兄様……エッツィオ兄様……。そして、アウルス……。ごめんなさい……」
愚かな娘でごめんなさい……。
お父様たちが、アンドレアの策に引っかかり殺されることなどないと思うけど……もしものことを考えると、わたくしは生きていないほうがいい。
それに……わたくしは人質になる気も、王位継承権を好きに扱わせる気もない。
わたくしは大きく息を吸って吐いた。そして唇を噛み締め、覚悟を決める。
お父様……お母様……逆縁の不幸をお許しください……。
目をゆっくりと瞑り、手のひらを首に当て指輪の切っ先を向けた。
手が震えている。少し力を入れるだけで死ねるのに、そのひと押しができない。
ダメよ……わたくしは生きていてはいけないの……。
そう言い聞かせ、力を上手に入れられないわたくしは、左手で右手をグッと押そうと思い、右手に左手を添える。
「トゥッリア! ダメだ!」
「!」
その時、牢の扉が勢いよく開け放たれた。
わたくしがその姿と声に、大きく目を見開いて固まると、その扉を開けた人が滑り込むように部屋へと入ってきて、わたくしの手を払う。
そして血のような赤い瞳がわたくしを見つめた。その瞳は安堵の色を宿している。
何も変わらないその姿……。わたくしは涙をボロボロとこぼしながら、彼に手を伸ばした。
「アウルス……」
「よかった……間に合ってよかった……トゥッリア」
彼は膝をつき、わたくしと同じように手を伸ばして、抱き締めてくれる。
頬に当たる柔らかな黒髪が、夢ではないのだということを教えてくれた気がして、わたくしはアウルスに縋りつきながら声を出して泣いた。
「トゥッリア……可哀想に。遅くなってすまなかった。この国の王との交渉に少々時間がかかってしまったのだ。だが、アンドレアとサラという愚かな女は、すでに捕らえてあるから安心しろ」
「な、なぜっ、いっ、痛っ、痛いっ!」
なぜと問いかけよう思ったのに、背骨が軋みそうなくらい思いっきり力を込めてくるアウルスに、悲痛な声を上げる。すると、アウルスが慌てて体を離した。
「大丈夫か? すまぬ。久しぶりに逢えたことが嬉しかったのと、あのクズ王子が許せなかったのとで、つい力がこもってしまったのだ……」
「だ、大丈夫よ……」
アウルスは何度も謝りながら、シュンとしてわたくしの背中を撫でてくれる。
わたくしは指輪の向きを正しい位置に戻し、針から宝石に変わったことを確認してから、ふぅっと息を吐いて、ようやく疑問を投げかけた。
「ねぇ、アウルス……。わたくしは……何も、何も、伝えることができていなかったわ。それなのに……どうして?」
「言ったはずだ。これから先もずっと其方だけを見ていると……何があっても守ると誓ったはずだ」
「でも……」
異変に気づくにしては、あまりにも早い。
「ことが起きたのは今日よ。そんなにも……早いだなんて……」
不可能だと思う。でも彼は……その不可能を可能にしてくれた。
揺れる目でアウルスを見つめると、彼はわたくしの背中をさすり、何度かわたくしの頬にスリスリと頬擦りをしたあとに、ゆっくりと顔を上げた。
「そんなに不思議か? アンドレアがトゥッリアを雑に扱ったのは今日が初めてではないではないか。何度も其方を裏切り泣かせたのを、私たちが何も知らぬと本当に思うているのか? トゥッリアにつけてある女官や侍女は我が国の者が大半だぞ」
「あ……」
「それに、女官や侍女だけではない。当然ながら間者も忍ばせている。私も陛下も、なんの対策もせずに其方を嫁がせたりはしない。何かあった時にすぐに動けるように、ちゃんと情報を得ていたのだ。ゆえにアンドレアが其方にしたことは全て分かっている」
「アウルス……」
アウルスの言葉にわたくしはハッとした。そして同時に、皆の愛情に涙があふれてくる。
何かあった時にすぐに助けられるように、常に気を配ってくれていたのだ。嬉しい……わたくしは一人ではなかった……。こんなにも強く愛してくれる人がいる。家族がいる。
わたくしはアウルスの胸に顔をうずめて何度も「ありがとう」と言って泣いてしまった。アウルスは、今度は優しく抱き締めてくれる。そして、手枷を外してくれた。
「トゥッリア……頼むから無茶なことだけはしないでくれ。血が出ているではないか」
「ごめんなさい……どうしても壊したくて……」
アウルスは痛ましそうにわたくしの両手首の傷に触れる。柔らかく温かな光が傷全体を包み込むように行き渡ると、痛みも傷もスーッと消えていった。
アウルスの治癒魔法、久しぶりだ。
とても温かい……。
「トゥッリア。其方は私の唯一無二なのだ。今後は絶対に私の見えぬところに行かぬと約束してくれ」
「ええ、約束するわ。ごめんなさい……。今回のことで……いいえ、もっと早く……アンドレアを選んだ自分が間違えていたことは分かっていたの……」
貴方の手を取っていれば、今幸せだったのだろうかと……何度も何度も考えてしまった。貴方の想いを踏み躙ったわたくしが、そんなことを考える資格なんてないのに……。
「トゥッリアはまだ混乱し考えられないかもしれぬが、私は其方を愛している。これが終われば、今度こそ私は其方を離さない。トゥッリア、其方を我が妻とする。次こそは否やは許さぬ」
「アウルス……」
その強い口調にドキドキしてしまった。
アウルスがこんなにも強く愛してくれていたなんて、あの当時は気づけなかった……。
そんなにも強く愛してくれて嬉しいと思う。でも……。
「わたくしでいいの? わたくしは貴方の想いを踏み躙ったのよ……。貴方の想いを聞かなかったことにして、アンドレアに嫁いだのよ……」
それだけじゃない。出戻りのわたくしではグイスカルド公爵家の妻に相応しくないだろう。
その苦い想いに俯いてしまうと、上を向くように顎をすくい上げられてしまう。
「トゥッリアがいい。其方でないとダメなのだ。トゥッリア、余計なことは考えるな。其方は私に全てを委ねるだけでいい」
そう言って奪うように荒々しく唇が重ねられる。
初めてしたアウルスとの口づけは、少しの苦さと甘さがあった……。
4
お気に入りに追加
1,497
あなたにおすすめの小説
月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~
真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。
ヤンデレお兄様に殺されたくないので、ブラコンやめます!(長編版)
夕立悠理
恋愛
──だって、好きでいてもしかたないもの。
ヴァイオレットは、思い出した。ここは、ロマンス小説の世界で、ヴァイオレットは義兄の恋人をいじめたあげくにヤンデレな義兄に殺される悪役令嬢だと。
って、むりむりむり。死ぬとかむりですから!
せっかく転生したんだし、魔法とか気ままに楽しみたいよね。ということで、ずっと好きだった恋心は封印し、ブラコンをやめることに。
新たな恋のお相手は、公爵令嬢なんだし、王子様とかどうかなー!?なんてうきうきわくわくしていると。
なんだかお兄様の様子がおかしい……?
※小説になろうさまでも掲載しています
※以前連載していたやつの長編版です
ヤンデレお兄様から、逃げられません!
夕立悠理
恋愛
──あなたも、私を愛していなかったくせに。
エルシーは、10歳のとき、木から落ちて前世の記憶を思い出した。どうやら、今世のエルシーは家族に全く愛されていないらしい。
それならそれで、魔法も剣もあるのだし、好きに生きよう。それなのに、エルシーが記憶を取り戻してから、義兄のクロードの様子がおかしい……?
ヤンデレな兄×少しだけ活発な妹
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
義弟の為に悪役令嬢になったけど何故か義弟がヒロインに会う前にヤンデレ化している件。
あの
恋愛
交通事故で死んだら、大好きな乙女ゲームの世界に転生してしまった。けど、、ヒロインじゃなくて攻略対象の義姉の悪役令嬢!?
ゲームで推しキャラだったヤンデレ義弟に嫌われるのは胸が痛いけど幸せになってもらうために悪役になろう!と思ったのだけれど
ヒロインに会う前にヤンデレ化してしまったのです。
※初めて書くので設定などごちゃごちゃかもしれませんが暖かく見守ってください。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
巨乳令嬢は男装して騎士団に入隊するけど、何故か騎士団長に目をつけられた
狭山雪菜
恋愛
ラクマ王国は昔から貴族以上の18歳から20歳までの子息に騎士団に短期入団する事を義務付けている
いつしか時の流れが次第に短期入団を終わらせれば、成人とみなされる事に変わっていった
そんなことで、我がサハラ男爵家も例外ではなく長男のマルキ・サハラも騎士団に入団する日が近づきみんな浮き立っていた
しかし、入団前日になり置き手紙ひとつ残し姿を消した長男に男爵家当主は苦悩の末、苦肉の策を家族に伝え他言無用で使用人にも箝口令を敷いた
当日入団したのは、男装した年子の妹、ハルキ・サハラだった
この作品は「小説家になろう」にも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる