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35.ジュリオの試練1(チェチーリア視点)
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ある日、フィリップが「ロベルトに外交を任せるにあたって、視察兼旅行に行こうか」と言い出した。
フィリップは、ロベルト様とルカ様のお力が必要だったみたいなのだけれど、王妃として私だけを同行させたら、きっとロベルト様の機嫌が最骨頂に悪くなるだろうという事で、シルヴィア様も同行させる事になった。
そして、ジュリアちゃんが本物の女性になる事をルカ様が許してくれたというので、そのお祝いも兼ねて……ジュリアちゃんも一緒だ。
というのも、体を根底から作り替えるという術が齎らす痛みが、どういうものか分からないので、暫く意識が戻らない可能性やその痛みに耐えられずに死んでしまう可能性も無きにしも非ず……だとフィリップは言った。
それくらい……危険な術だと……。
それもそうよね。禁忌とされるくらいだもの。
だから、これはお祝いというよりも……それに耐える事が出来たジュリオへのご褒美……でもあるのかもしれない。
ともあれ、皆で視察兼旅行に行く為にはジュリオには、何があっても乗り越えてもらわないとならない。
それに女性になってから旅行に行く訳だし、これはもう新婚旅行と言っても過言ではないと思うの。
「シシー、どうしたの?」
「い、いえ、何もありません」
私が、新婚旅行と言えば赤ちゃんね、なんて事をニヤニヤと考えていたら、フィリップに顔を覗き込まれてしまった。
危ない。危ない。
今は真剣な時なのだから、そういう事は成功してから、シルヴィア様とお祝いも兼ねて楽しくお話しないと。
「さて、ルカは出ていた方が良いよ。勿論、シシーもね」
「え?」
ジュリアちゃんが入ったお部屋に私とルカ様も入ろうとしたら、フィリップに止められてしまった。
何故かしら?
ちゃんと見届けたいのに……。
「これから先、どんな事が起こるか分からない。禁忌とされる事をする訳だからね。だから……見ている事しか出来ないのは辛く苦しいと思うよ。手を差し伸べたくても、差し伸べられないんだから……」
フィリップは……私たちが我慢しきれずに魔法陣の中に入ってしまう事を危惧しているのだわ。
確かに……ジュリオが一人で踠き苦しんでいたら、つい駆け寄ってしまうかもしれない。……けれど、関係のない人間が魔法陣に入ると術は失敗する。
失敗が意味するのは……ジュリオの死だ。
「陛下。決して、邪魔は致しませんので側にいることをお許し願えないでしょうか? 見届けたいのです」
「そうですよ、フィリップ。手を差し伸べる事が何を意味するのかくらい分かります。ちゃんと我慢出来ます。だから、お願いします。私たちにも見届けさせて下さい」
すると、フィリップは苦い顔をしながら「分かった……」とだけ言ってくれた。
フィリップは、私たちにも辛い思いをさせたくないのだと思う。自分だけで全てを見届け受け止めようと思っているんだ……。
駄目よ、フィリップ。
貴方だけが、ジュリオと共に耐える必要はないのよ。
部屋に入るとジュリアちゃんは、簪を外してジュリオに戻り、床に正座して座っていた。既に一度男性に戻ってから行う事が分かっていたので、ジュリアちゃんの格好はシャツとズボンだったので、ジュリオに戻っても何の違和感もない。
そんな事よりも、とても緊張をして固まっているのが、私から見ても分かった。
そうよね、緊張もするし……怖いわよね。
ジュリオ……大丈夫かしら?
ルカ様が、そんなジュリオの肩に手を置きながら、言葉をかけている。すると、ジュリオはルカ様に一度抱きついて、次に顔を上げた時は……緊張して不安げな顔ではなく、覚悟を決めた顔をしていた。
「では、ジュリオ。本に記されている魔法陣を、君の血で描くんだ」
「え? 血?」
「そうだね。ジュリオには魔力はなくとも、その血の中には魔力があるんだよ。君は間違いなく父上と母上の子なのだから」
その言葉にジュリオが自分の手をジッと見つめた。
そして、静かにコクリと頷いた。
「火を灯すようなイメージで魔法陣全体に魔力を巡らせるように描くと良いんだけど、突然言われても分からないと思う。心を込めて、ゆっくり描いていこう」
「はい……」
フィリップは魔法でシュッとジュリオの手を切った……ジュリオの小さな呻き声と共にジュリオの手から血が滴った。
普通なら魔力で魔法陣を描く。
けれど、その魔力がないジュリオには……魔力が込められているであろうその血で描かなければならない。
血で魔法陣を描くのは、とても痛々しい。
けれど、ジュリオは泣き言を言わずに、本を見ながら真剣に魔法陣を描き写している。
だけれど、心配だわ。
魔法陣の大きさはジュリオ一人が入れるくらいの大きさだから、描く血の量も沢山必要だもの。貧血を起こした上で、禁忌の術に挑まねばならないのなら……危険な気がする……。
「フィリップ。魔法陣を描き終わったら、ジュリオの手を必ず治癒してあげて下さいね。それから、術の前や途中で貧血を起こさないように気をつけてあげたいのです」
「勿論だよ。ちゃんと考えているから、シシーは心配しないで」
シシーは良い子だね、とフィリップが私の頭を撫でてくれた。
慣れていないせいか、とても苦戦しながら描き写すジュリオに、ルカ様が声をかけていて、とても微笑ましく思った。
ルカ様の説明はとても分かりやすかった。魔力がなく、魔法陣を描いた事がないのに……流石ルカ様ね、と感心してしまった。
「はぁ、やっと描けた」
「ジュリオ、そのように汗を拭っては血がついてしまいますよ」
「あ、ごめん」
ジュリオは血の出てる手で汗を拭った。そのせいか額に血がついてしまったのを、ルカ様が拭ってあげているのが、とても微笑ましく見えたのだけれど……これからを考えると手放しに微笑ましいわね、なんて思えなかった。
「さあ、ジュリオ。覚悟は良いかい?」
「ああ、いつでも大丈夫、です」
ジュリオが、ジュリオの時でもフィリップに敬語を使っている事に、成長と覚悟が伺えた。
フィリップはジュリオの手を治癒し、失われた血をフィリップの魔力を流す事で一時的に補った後、私とルカ様に離れるように言ったので、私たちは静かに壁際に並んで立った。
「さあ、始めようか。これから先、辛く苦しいかもしれないけど、君は一人ではない。だから負けないでね」
「は、はい!」
ジュリオの返事と共にフィリップが魔法陣に手を翳し、何か呪文を唱えた。けれど、その呪文はこの国の言語とは違い、何を言っているのかは理解できなかった。
恐らく古代文字、なのかもしれない。
フィリップの呪文と共に魔法陣が神々しく光り出し、ジュリオを中心に魔力が渦巻き風が起こった。
「うわっ」
というジュリオの声が聞こえたけれど、中の様子が風のせいかよく見えない。というより、目が開けられない。
その場にいた皆の髪が風に揺られて舞い上がり、私のドレスやフィリップのマントがぶわりと翻るほどに風が強いから、中心にいるジュリオは更に大きな風を受けているのだと思う。
私は、次第に大きくなる風に耐えながら、ゆっくりと目を開くと、見る見るうちにジュリオが光に包まれていった。
「ジュリオ、大丈夫かしら?」
「きっと大丈夫ですよ。ジュリオの覚悟を信じましょう」
ルカ様の言葉に私が頷いた瞬間、ジュリオに叫び声が上がった。それだけじゃなく、血を吐いてしまったみたいだ。
そんな……どうしましょう……。どうしたら……。
「フィリップ。大丈夫なのですか? 血を……」
「分からない」
「そんな……」
私だけじゃなく、ルカ様もフィリップも心配そうだ。
分かってる。始まったら、どんなに歯痒くても心苦しくても、手を差し伸べる事は出来ない。
見守る事しか出来ない。
ジュリオ、お願い……耐えて。絶対に耐えて。
ジュリアちゃんになって、ルカ様の子を産むのでしょう?
「ジュリオ、耐えるんだ。決して気を抜いては駄目だよ。まだまだ、入り口に差し掛かったところだからね。此処で気を抜くと呑まれてしまうよ」
ジュリオは歯を食いしばりながら、フィリップの言葉に頷いている。
良かった……まだ意識はちゃんとあるのね。
ジュリオは、まるで自分の体の中を這い回る大きな力に絶えているようだった。
とても苦しそうで、声を出さないように必死で唇を噛んで耐えようとしているけど、漏れ出る声が……とても苦しげで……見ていられないくらい辛かった。
フィリップはきっと……分かっていたのね。
でも、駄目よ。ジュリオが頑張っているの。
頑張っているのだから、目を逸らしては駄目。
ルカ様もフィリップもちゃんとジュリオから目を離さずに見ているもの……。
でも、涙で前がよく見えない……。
フィリップが「大丈夫だよ」と言って、私の手を握ってくれた瞬間、ジュリオからまた悲鳴が上がった。
今回のはさっきのよりもとても苦しそうで、断末魔の叫びとはこの事かと思うくらい、凄く辛く苦しい悲鳴だった。
ジュリオ、嫌よ。嫌。
お願いだから、耐えて! 絶対に負けないで!
◆後書き◇
旅行にまで行かなかったので分けます。
早く此処を終わらせて、楽しい旅行に行きましょう!(`・∀・´)
フィリップは、ロベルト様とルカ様のお力が必要だったみたいなのだけれど、王妃として私だけを同行させたら、きっとロベルト様の機嫌が最骨頂に悪くなるだろうという事で、シルヴィア様も同行させる事になった。
そして、ジュリアちゃんが本物の女性になる事をルカ様が許してくれたというので、そのお祝いも兼ねて……ジュリアちゃんも一緒だ。
というのも、体を根底から作り替えるという術が齎らす痛みが、どういうものか分からないので、暫く意識が戻らない可能性やその痛みに耐えられずに死んでしまう可能性も無きにしも非ず……だとフィリップは言った。
それくらい……危険な術だと……。
それもそうよね。禁忌とされるくらいだもの。
だから、これはお祝いというよりも……それに耐える事が出来たジュリオへのご褒美……でもあるのかもしれない。
ともあれ、皆で視察兼旅行に行く為にはジュリオには、何があっても乗り越えてもらわないとならない。
それに女性になってから旅行に行く訳だし、これはもう新婚旅行と言っても過言ではないと思うの。
「シシー、どうしたの?」
「い、いえ、何もありません」
私が、新婚旅行と言えば赤ちゃんね、なんて事をニヤニヤと考えていたら、フィリップに顔を覗き込まれてしまった。
危ない。危ない。
今は真剣な時なのだから、そういう事は成功してから、シルヴィア様とお祝いも兼ねて楽しくお話しないと。
「さて、ルカは出ていた方が良いよ。勿論、シシーもね」
「え?」
ジュリアちゃんが入ったお部屋に私とルカ様も入ろうとしたら、フィリップに止められてしまった。
何故かしら?
ちゃんと見届けたいのに……。
「これから先、どんな事が起こるか分からない。禁忌とされる事をする訳だからね。だから……見ている事しか出来ないのは辛く苦しいと思うよ。手を差し伸べたくても、差し伸べられないんだから……」
フィリップは……私たちが我慢しきれずに魔法陣の中に入ってしまう事を危惧しているのだわ。
確かに……ジュリオが一人で踠き苦しんでいたら、つい駆け寄ってしまうかもしれない。……けれど、関係のない人間が魔法陣に入ると術は失敗する。
失敗が意味するのは……ジュリオの死だ。
「陛下。決して、邪魔は致しませんので側にいることをお許し願えないでしょうか? 見届けたいのです」
「そうですよ、フィリップ。手を差し伸べる事が何を意味するのかくらい分かります。ちゃんと我慢出来ます。だから、お願いします。私たちにも見届けさせて下さい」
すると、フィリップは苦い顔をしながら「分かった……」とだけ言ってくれた。
フィリップは、私たちにも辛い思いをさせたくないのだと思う。自分だけで全てを見届け受け止めようと思っているんだ……。
駄目よ、フィリップ。
貴方だけが、ジュリオと共に耐える必要はないのよ。
部屋に入るとジュリアちゃんは、簪を外してジュリオに戻り、床に正座して座っていた。既に一度男性に戻ってから行う事が分かっていたので、ジュリアちゃんの格好はシャツとズボンだったので、ジュリオに戻っても何の違和感もない。
そんな事よりも、とても緊張をして固まっているのが、私から見ても分かった。
そうよね、緊張もするし……怖いわよね。
ジュリオ……大丈夫かしら?
ルカ様が、そんなジュリオの肩に手を置きながら、言葉をかけている。すると、ジュリオはルカ様に一度抱きついて、次に顔を上げた時は……緊張して不安げな顔ではなく、覚悟を決めた顔をしていた。
「では、ジュリオ。本に記されている魔法陣を、君の血で描くんだ」
「え? 血?」
「そうだね。ジュリオには魔力はなくとも、その血の中には魔力があるんだよ。君は間違いなく父上と母上の子なのだから」
その言葉にジュリオが自分の手をジッと見つめた。
そして、静かにコクリと頷いた。
「火を灯すようなイメージで魔法陣全体に魔力を巡らせるように描くと良いんだけど、突然言われても分からないと思う。心を込めて、ゆっくり描いていこう」
「はい……」
フィリップは魔法でシュッとジュリオの手を切った……ジュリオの小さな呻き声と共にジュリオの手から血が滴った。
普通なら魔力で魔法陣を描く。
けれど、その魔力がないジュリオには……魔力が込められているであろうその血で描かなければならない。
血で魔法陣を描くのは、とても痛々しい。
けれど、ジュリオは泣き言を言わずに、本を見ながら真剣に魔法陣を描き写している。
だけれど、心配だわ。
魔法陣の大きさはジュリオ一人が入れるくらいの大きさだから、描く血の量も沢山必要だもの。貧血を起こした上で、禁忌の術に挑まねばならないのなら……危険な気がする……。
「フィリップ。魔法陣を描き終わったら、ジュリオの手を必ず治癒してあげて下さいね。それから、術の前や途中で貧血を起こさないように気をつけてあげたいのです」
「勿論だよ。ちゃんと考えているから、シシーは心配しないで」
シシーは良い子だね、とフィリップが私の頭を撫でてくれた。
慣れていないせいか、とても苦戦しながら描き写すジュリオに、ルカ様が声をかけていて、とても微笑ましく思った。
ルカ様の説明はとても分かりやすかった。魔力がなく、魔法陣を描いた事がないのに……流石ルカ様ね、と感心してしまった。
「はぁ、やっと描けた」
「ジュリオ、そのように汗を拭っては血がついてしまいますよ」
「あ、ごめん」
ジュリオは血の出てる手で汗を拭った。そのせいか額に血がついてしまったのを、ルカ様が拭ってあげているのが、とても微笑ましく見えたのだけれど……これからを考えると手放しに微笑ましいわね、なんて思えなかった。
「さあ、ジュリオ。覚悟は良いかい?」
「ああ、いつでも大丈夫、です」
ジュリオが、ジュリオの時でもフィリップに敬語を使っている事に、成長と覚悟が伺えた。
フィリップはジュリオの手を治癒し、失われた血をフィリップの魔力を流す事で一時的に補った後、私とルカ様に離れるように言ったので、私たちは静かに壁際に並んで立った。
「さあ、始めようか。これから先、辛く苦しいかもしれないけど、君は一人ではない。だから負けないでね」
「は、はい!」
ジュリオの返事と共にフィリップが魔法陣に手を翳し、何か呪文を唱えた。けれど、その呪文はこの国の言語とは違い、何を言っているのかは理解できなかった。
恐らく古代文字、なのかもしれない。
フィリップの呪文と共に魔法陣が神々しく光り出し、ジュリオを中心に魔力が渦巻き風が起こった。
「うわっ」
というジュリオの声が聞こえたけれど、中の様子が風のせいかよく見えない。というより、目が開けられない。
その場にいた皆の髪が風に揺られて舞い上がり、私のドレスやフィリップのマントがぶわりと翻るほどに風が強いから、中心にいるジュリオは更に大きな風を受けているのだと思う。
私は、次第に大きくなる風に耐えながら、ゆっくりと目を開くと、見る見るうちにジュリオが光に包まれていった。
「ジュリオ、大丈夫かしら?」
「きっと大丈夫ですよ。ジュリオの覚悟を信じましょう」
ルカ様の言葉に私が頷いた瞬間、ジュリオに叫び声が上がった。それだけじゃなく、血を吐いてしまったみたいだ。
そんな……どうしましょう……。どうしたら……。
「フィリップ。大丈夫なのですか? 血を……」
「分からない」
「そんな……」
私だけじゃなく、ルカ様もフィリップも心配そうだ。
分かってる。始まったら、どんなに歯痒くても心苦しくても、手を差し伸べる事は出来ない。
見守る事しか出来ない。
ジュリオ、お願い……耐えて。絶対に耐えて。
ジュリアちゃんになって、ルカ様の子を産むのでしょう?
「ジュリオ、耐えるんだ。決して気を抜いては駄目だよ。まだまだ、入り口に差し掛かったところだからね。此処で気を抜くと呑まれてしまうよ」
ジュリオは歯を食いしばりながら、フィリップの言葉に頷いている。
良かった……まだ意識はちゃんとあるのね。
ジュリオは、まるで自分の体の中を這い回る大きな力に絶えているようだった。
とても苦しそうで、声を出さないように必死で唇を噛んで耐えようとしているけど、漏れ出る声が……とても苦しげで……見ていられないくらい辛かった。
フィリップはきっと……分かっていたのね。
でも、駄目よ。ジュリオが頑張っているの。
頑張っているのだから、目を逸らしては駄目。
ルカ様もフィリップもちゃんとジュリオから目を離さずに見ているもの……。
でも、涙で前がよく見えない……。
フィリップが「大丈夫だよ」と言って、私の手を握ってくれた瞬間、ジュリオからまた悲鳴が上がった。
今回のはさっきのよりもとても苦しそうで、断末魔の叫びとはこの事かと思うくらい、凄く辛く苦しい悲鳴だった。
ジュリオ、嫌よ。嫌。
お願いだから、耐えて! 絶対に負けないで!
◆後書き◇
旅行にまで行かなかったので分けます。
早く此処を終わらせて、楽しい旅行に行きましょう!(`・∀・´)
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