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番外編

お風呂プレイ

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 フィリップは私を湯船の中で温めてくれた後、頭と体をとても丁寧に洗ってくれた。
 洗い方がいやらしい……という事もなく、普通に気持ち良く洗って貰えた。


 何処で覚えたの、フィリップ?
 女官にでもなるつもりだった頃があるの?

 そう思ってしまうくらい、フィリップの洗い方は丁寧で気持ちが良かった……。

 私がお湯に浸かりながら、自分の体を洗っているフィリップをジッと見つめていると、視線に気付いたフィリップが優しい笑顔を向けてくれた。



「どうしたの?」
「……あ、あの……女官顔負けに色々と出来る事に驚いたのです」
「シシーの為なら、私は何だって出来るよ」


 私の為?
 私の為に、王太子であるフィリップが、まるで女官や侍女のように甲斐甲斐しく世話をする事を覚えてくれたの?

 嬉しい……。
 私もフィリップの体を……洗ってあげられるように、頑張りたい……。

 でも、男の人の体を洗うという事は……ア、アソコも洗うという事なので、少し躊躇してしまう……。洗いたい気持ちは勿論あるのよ。でも、恥ずかしくて……。

 私がフィリップの深い愛に感動しつつ自問自答していると、フィリップが湯船の中に入ってきて、私を膝に座らせ、背中から抱え込んだので、私は飛び上がってしまった。



「フィ、フィリップ? あ、あの……のぼせる前に出ましょう」
「え? 今、入ったばかりだよ」

 う……確かに……。
 でも、明るいところで2人とも裸で密着するというのは、とても恥ずかしい……。広いお風呂なのだから、少しくらい離れても良いと思う……。

「ひゃっ、フィリップ!?」


 私が戸惑っていると、フィリップが私の胸を下から持ち上げるように揉んだ。私が飛び上がった瞬間、フィリップの手が私のお腹に回されて、しっかりと固定されてしまった。


 フィリップ?
 フィリップ、一体……。

「湯船の中でゆっくりと愛してあげる、と言っただろう? もう忘れた?」
「ふっ、んぅ……ま、待って……」


 そ、そういえば言われた気がする……。
 でも、こんなの……のぼせちゃう……。


「あっ、待っ……フィリップ……っぁ」


 フィリップが私の乳首を摘まんだ事で仰け反らせてしまった首筋に吸い付いた。体が跳ねてしまうと、湯船のお湯も跳ねてしまうのが恥ずかしい……。


「あっ、んんっ……やぁっ……ふぅんっ」
「シシー、可愛い。気持ちが良いの?」


 フィリップは突然私の体を反転させ、フィリップと向かい合うように跨がらせ、そう問いかけた。


 その嬉しそうな顔にドキッとしてしまうと、噛み付くような口付けが降ってきた。

 深く舌を差し込まれ、口の中をねっとりと犯すように舌で蹂躙されると、ただでさえ力の入らない体から、更に力が抜けてしまった気がする……。


 それに、フィリップの上に跨っているから、その……えっと……フィリップのモノがあたるのだけれど、どうしたら良いの?


 本当にクラクラしてきそう……。


「ふっ、んんっ……はっ……んぅ」
「シシー、もう我慢なんて出来ないよ。久しぶりに、いっぱい愛し合おうね」


 そう言いながら、フィリップは私の首筋や鎖骨、胸に赤い痕を散らしていった。

 チクリとした痛みすらも気持ちが良い……。

 痕を散らしながらも片方の手で乳首を摘み、もう片方の手で私の腰をなぞるフィリップに、私はフィリップにしがみつきながら、嬌声が止まらなかった。


 私が跳ねる度に、お湯もちゃぽん、と跳ねる。


「シシー、もっと感じて」

 そう言ったフィリップは、私の乳首をコリコリと舌で転がし、秘所に指をうずめた。

 それ、だめ……。
 フィリップの指と共に暖かいお湯までもが入ってきた気がする……。


「ひゃぅっ、待っ……ナ、ナカ……ぁひっ、あっ……だめ……やっ」
「ナカ気持ち良いの?」
「き、気持ち良いけど、お湯がナカ……にっ……入って……くるのっ……ひゃっ……だめっ……フィリップ!」
「ナカにお湯が入るのは嫌? 後で出してあげようね」


 フィリップは「大丈夫だよ」と、何が大丈夫なのか分からないのにそう言って、私の弱いトコロばかりを責め立てた。

 久しぶりなせいか我慢が出来ない……。
 そんなにされたらイッちゃう! だめ、だめよ、フィリップ!


 お風呂のせいなのか声が響く。声だけじゃなく、バシャン、というお湯が跳ねる音も響いてしまう気がする。
 秘所の水音はお湯の中なので、響かない。それがまだ救いかもしれない……。

 だって、これ以上は恥ずかしいもの……。
 でも、その恥ずかしさが更に興奮を煽る気もするから困る……。



「ココ、凄いね。お湯の中だと言うのに、とてもぬるぬるだよ」
「やっ、いじ、わるっ……言わないでっ、ああっ、んあっ……やあっ……フィリップ……ッ」
「シシーの愛液でお湯の色が変わるくらい、今宵は愛し合いたいね」

 お湯の色が変わる……?
 いや、それはだめ。絶対にだめよ!


「やぁっ、やだっ、待っ……あ、ふぁっ、やっ……それ、やぁっ」


 フィリップはイヤイヤと首を振る私を見て、「可愛い過ぎるよ。もう無理だ」なんて言ってる……。

 もう無理なのは私よ……。
 もうイッちゃう。イッちゃうからぁ。


「だめっ……イッちゃうの……フィリップ、だめっ」
「シシー。良いよ、いっぱいイッて」
「やあぁっ!! あああっ!!」


 私がフィリップにしがみつきながら、体をビクビクと震わせイッてしまうと、フィリップはとても嬉しそうに「もう一回イこうね」と言ってきた。


 だめ、続けてはだめ。


「フィリップ、だめっ……。のぼせちゃうの」
「そう? なら、ベッドに行く?」


 私が涙目でコクコクと頷くと、フィリップは嬉しそうに私を抱き上げて、お風呂から出てくれた。
 ホッとしたのだけれど、その日ベッドで朝まで愛されてしまった……。寝そうになると、「今宵だけは駄目だよ」と言って快感で揺り起こされてしまう……。

 寝かせてあげられない、という言葉は本当だったのね。
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