6 / 31
はかりごと①
しおりを挟む
「ん……ここは?」
ハッとすると、また真っ暗闇な空間に一人佇んでいた。きょろきょろと辺りを見回すが、やはり何もない。
(やだ、また夢……?)
「原田さん」
頭をかかえたのと同時に露口が瑞希を呼ぶ。やっぱりと思い振り返ると、彼が優しげな表情で立っていた。おそるおそる近づくと、彼が瑞希の手を取る。
「社長……」
「社長ではなく康弘と呼んでください。俺も瑞希さんと呼ぶので」
「え? で、でも……」
「瑞希さん」
突然の甘い雰囲気に戸惑いを通り越して動揺がすごい。勝手に下の名前で呼びながら顔を近づけてくる彼の唇を両手で押さえた。
「きゅ、急に何するんですか?」
「何ってキスですよ」
「そ、そんなのセクハラですよ!」
顔を引き攣らせると、露口が指をパチンと鳴らした。その瞬間、真っ暗闇だった空間がラグジュアリーな部屋に変わる。
「は? 何?」
状況が飲み込めずきょろきょろと見回すと、自分と露口が薔薇の花びらを散らしたベッドの上にいることに気づく。途端、血の気が引いてくる。
「瑞希……。セクハラだなんて俺たちには不要な言葉だと思いませんか? 分からないなら今宵はここでゆっくりと教えて差し上げます」
「だ、駄目。駄目です。夢だからって、こんな不埒なこと許さないんだからっ!」
そう叫んだとき、またしても自分のいる場所が崩れて体が落ちた。
「…………やっぱり夢だった」
(で、でも夢だからって……夢だからって……)
瑞希は羞恥のあまり顔を押さえてごろごろと転がった。
***
「原田さん、おはようございます」
「おはようございます」
露口と会社の前でばったりと会って、にこやかに挨拶を交わす。
見合いの日から数日が経ち、彼とは社内で顔を合わせれば普通に挨拶をするようになった。
桜井から露口の話を聞けたのと、露口本人が見合いの件に触れてこないのが大きいのだろうが、近頃怖さや警戒心が薄れてきているようにも思う。
(慣れって恐ろしいわね……)
というより、最近よく見る夢のせいが一番大きい気もする。彼は甘く迫ってくる時もあれば、普通にお話をしたりデートを楽しむ時もあったりして、正直なところ最近脳がバグりつつある。
(夢の中だと恋人同士なせいか、夢と現の区別がつかなくなってきそうで怖いわ……)
「原田さんはいつも早いですね」
「社長だって早いじゃないですか。いつもお疲れさまです」
夢のことを考えていた心の内を隠して平然を装いぺこりと頭を下げると、彼が嬉しそうに笑う。その表情が一瞬可愛く見えて、瑞希は驚きと共に自分の頬を叩いた。
(やだもう。今は現実なのよ。しっかりして!)
だが、綺麗に整えられた黒髪に意志の強そうな瞳。その上すらりとして長身で、均整の取れた体躯。とてもかっこよくて、やはり瑞希好みだ。夢の中で、この力強い腕に何度抱き締められたか……
「原田さん、突然どうしたんですか?」
「ごめんなさい。なんだか急に動悸が……」
彼のとても驚いた表情に誤魔化すようにえへへと笑うと、露口の手が頬に伸びてきて心配そうにさする。
「自分の体をもう少し大切にしてください。顔を叩くなんて、原田さん本人といえど今後は許可できません」
「許可って……。自分の頬なのに社長に許してもらわないといけないんですか?」
彼の言葉を茶化すと、彼が真顔で頷いた。その真摯な目に何も言えなくなる。
(えっと……心配してくれているのよね?)
なんだか照れ臭くなって目を伏せると、社長が顔を覗きこんできて考えるより先に後退ってしまう。
「……っ!」
「良かった。赤くなったりしていませんね」
「べ、別にそんなに強く叩いたりしていませんから」
(これは現実。夢とは違うのよ!)
「そうですか。それを聞けて安心しました。そういえば原田さんは、仕事中はメイクをしないタイプなんですか?」
「はい?」
必死な思いで自分に言い聞かせていた時、予想外の言葉が飛んできて一瞬思考が止まった。しかし、彼はそんな瑞希の動揺などお構いなしに、まだ瑞希の頬をさすっている。
「もちろん今のままでも可愛らしいのですが、メイクをしたところも見てみたいなと思いまして」
(え? え……そ、それって……私がお見合い相手かどうか確認したいってこと?)
近頃普通に挨拶を交わすだけだったので油断していた。
まだ諦めていなかったのか……
大きく一歩さがって顔を背け、「は、肌が弱くて……」と苦し紛れの嘘をつく。途端、彼が思案顔になった。
(何? やだ……怖いんだけど)
この沈黙が怖くてたまらない。先ほどまでもう大丈夫な気がして警戒心が緩くなっていた自分を殴りたくなって、瑞希はきゅっと唇を引き結んだ。
「なるほど。肌が……。ふむ、触った感じ乾燥しているわけでもなく脂性肌というわけでもなさそうですね。もしかして敏感肌ですか?」
「へ……?」
露口の分析に一瞬呆ける。瑞希が固まっていると優しく微笑みかけてくれた。
「それとも混合肌ですか? 今度肌に合う化粧品を贈りたいので教えてくださると嬉しいのですが……」
「え……えーっと、び、敏感肌です。化粧品選びに失敗すると、いつも荒れてしまうんですよね。だからあまりメイクができなくて……」
見合いでは濃いめのメイクをしていたので、こう言っておけば疑いも逸れるだろうと、瑞希は露口に嘘をついた。
「分かりました。近々、うちの化粧品部門から肌に優しい化粧品が出るので、それをプレゼントします。その時は是非使った貴方を見せてください」
彼の気遣いと柔らかい笑顔が、今はなぜか突き刺さるように痛かった。
***
「はぁ~っ」
翌日、瑞希はいつもより遅めに出社した。ロッカールームに荷物を放り込んで白衣を手に持ったまま、のそのそと研究室に向かう。
(いつもより遅いせいか社長と会わなかったな……。しばらくはこの時間に出社しようかしら。それによく見る夢のことも本当にどうにかしないと……)
正直なところ心身がもたない。
ふぅっと小さく息をつくと、知紗が小声で笑いかけてくる。
「おはよ。今日は遅いね」
「うん。ちょっと寝坊しちゃったの」
露口に会いたくないからとはなんとなく言えず笑って誤魔化し、白衣を羽織る。その間も彼女は瑞希をジーッと見ていた。その張りつくような視線に首を傾げる。
「何? 何かついてる?」
「ううん、何も。いや、最近社長と仲良さそうだから、観念したのかなって。結婚式はいつ?」
「……っ!」
爆弾発言にゲホゲホと咽せてしまうと、彼女が「大丈夫?」と呑気な声を出しながら背中をさすってくれる。
キッと睨むとキョトンとされてしまって、力が抜けた。大仰な溜息をつき、パソコンの電源を入れる。
「やめてよ。結婚なんてしないわよ。そもそも社長は私のこと気づいていないんだから!」
「えー。絶対分かってると思うよ。瑞希こそ気づいてないの? 社長が構うのってあんただけだよ」
「へ?」
(社長が構うのは私だけ? いいえ、それは夢の中だけだわ)
「そ、そんなわけないでしょう! 変な先入観を持ってるからそう見えるのよ!」
声を荒らげた瞬間、所長からの咳払いが聞こえて二人して縮こまる。
(やば……)
「し、仕事しなきゃ!」
わざとらしく声を出してパソコンを操作する。その時、スマートフォンがメッセージを受信した。
(ん?)
『今日の昼、知紗と一緒にこっちに来てくれませんか? 新商品の意見を聞かせてほしいんです』
化粧品部門の研究員――天崎かおりからのメッセージに、そういえば露口も新商品の話をしていたなと昨日の記憶が蘇る。
「ねぇ、天崎さんが新商品のテストをしてほしいんだって。お昼に一緒に行かない?」
所長に聞こえないように声をひそめて、知紗にメッセージアプリの画面を見せた。
「行きたい! あ、でもそれだとメイクをすることになるけどいいの?」
「クレンジングと洗顔までしっかりすれば大丈夫でしょ。じゃあ、OKで返事しちゃうね」
(うちの会社の化粧品ってどれも使い心地がよくて好きなのよね。社長にはもう試しましたって言って断る口実にもなるし、ちょうど良かったかも)
瑞希はほくそ笑みながら、天崎に返信した。
ハッとすると、また真っ暗闇な空間に一人佇んでいた。きょろきょろと辺りを見回すが、やはり何もない。
(やだ、また夢……?)
「原田さん」
頭をかかえたのと同時に露口が瑞希を呼ぶ。やっぱりと思い振り返ると、彼が優しげな表情で立っていた。おそるおそる近づくと、彼が瑞希の手を取る。
「社長……」
「社長ではなく康弘と呼んでください。俺も瑞希さんと呼ぶので」
「え? で、でも……」
「瑞希さん」
突然の甘い雰囲気に戸惑いを通り越して動揺がすごい。勝手に下の名前で呼びながら顔を近づけてくる彼の唇を両手で押さえた。
「きゅ、急に何するんですか?」
「何ってキスですよ」
「そ、そんなのセクハラですよ!」
顔を引き攣らせると、露口が指をパチンと鳴らした。その瞬間、真っ暗闇だった空間がラグジュアリーな部屋に変わる。
「は? 何?」
状況が飲み込めずきょろきょろと見回すと、自分と露口が薔薇の花びらを散らしたベッドの上にいることに気づく。途端、血の気が引いてくる。
「瑞希……。セクハラだなんて俺たちには不要な言葉だと思いませんか? 分からないなら今宵はここでゆっくりと教えて差し上げます」
「だ、駄目。駄目です。夢だからって、こんな不埒なこと許さないんだからっ!」
そう叫んだとき、またしても自分のいる場所が崩れて体が落ちた。
「…………やっぱり夢だった」
(で、でも夢だからって……夢だからって……)
瑞希は羞恥のあまり顔を押さえてごろごろと転がった。
***
「原田さん、おはようございます」
「おはようございます」
露口と会社の前でばったりと会って、にこやかに挨拶を交わす。
見合いの日から数日が経ち、彼とは社内で顔を合わせれば普通に挨拶をするようになった。
桜井から露口の話を聞けたのと、露口本人が見合いの件に触れてこないのが大きいのだろうが、近頃怖さや警戒心が薄れてきているようにも思う。
(慣れって恐ろしいわね……)
というより、最近よく見る夢のせいが一番大きい気もする。彼は甘く迫ってくる時もあれば、普通にお話をしたりデートを楽しむ時もあったりして、正直なところ最近脳がバグりつつある。
(夢の中だと恋人同士なせいか、夢と現の区別がつかなくなってきそうで怖いわ……)
「原田さんはいつも早いですね」
「社長だって早いじゃないですか。いつもお疲れさまです」
夢のことを考えていた心の内を隠して平然を装いぺこりと頭を下げると、彼が嬉しそうに笑う。その表情が一瞬可愛く見えて、瑞希は驚きと共に自分の頬を叩いた。
(やだもう。今は現実なのよ。しっかりして!)
だが、綺麗に整えられた黒髪に意志の強そうな瞳。その上すらりとして長身で、均整の取れた体躯。とてもかっこよくて、やはり瑞希好みだ。夢の中で、この力強い腕に何度抱き締められたか……
「原田さん、突然どうしたんですか?」
「ごめんなさい。なんだか急に動悸が……」
彼のとても驚いた表情に誤魔化すようにえへへと笑うと、露口の手が頬に伸びてきて心配そうにさする。
「自分の体をもう少し大切にしてください。顔を叩くなんて、原田さん本人といえど今後は許可できません」
「許可って……。自分の頬なのに社長に許してもらわないといけないんですか?」
彼の言葉を茶化すと、彼が真顔で頷いた。その真摯な目に何も言えなくなる。
(えっと……心配してくれているのよね?)
なんだか照れ臭くなって目を伏せると、社長が顔を覗きこんできて考えるより先に後退ってしまう。
「……っ!」
「良かった。赤くなったりしていませんね」
「べ、別にそんなに強く叩いたりしていませんから」
(これは現実。夢とは違うのよ!)
「そうですか。それを聞けて安心しました。そういえば原田さんは、仕事中はメイクをしないタイプなんですか?」
「はい?」
必死な思いで自分に言い聞かせていた時、予想外の言葉が飛んできて一瞬思考が止まった。しかし、彼はそんな瑞希の動揺などお構いなしに、まだ瑞希の頬をさすっている。
「もちろん今のままでも可愛らしいのですが、メイクをしたところも見てみたいなと思いまして」
(え? え……そ、それって……私がお見合い相手かどうか確認したいってこと?)
近頃普通に挨拶を交わすだけだったので油断していた。
まだ諦めていなかったのか……
大きく一歩さがって顔を背け、「は、肌が弱くて……」と苦し紛れの嘘をつく。途端、彼が思案顔になった。
(何? やだ……怖いんだけど)
この沈黙が怖くてたまらない。先ほどまでもう大丈夫な気がして警戒心が緩くなっていた自分を殴りたくなって、瑞希はきゅっと唇を引き結んだ。
「なるほど。肌が……。ふむ、触った感じ乾燥しているわけでもなく脂性肌というわけでもなさそうですね。もしかして敏感肌ですか?」
「へ……?」
露口の分析に一瞬呆ける。瑞希が固まっていると優しく微笑みかけてくれた。
「それとも混合肌ですか? 今度肌に合う化粧品を贈りたいので教えてくださると嬉しいのですが……」
「え……えーっと、び、敏感肌です。化粧品選びに失敗すると、いつも荒れてしまうんですよね。だからあまりメイクができなくて……」
見合いでは濃いめのメイクをしていたので、こう言っておけば疑いも逸れるだろうと、瑞希は露口に嘘をついた。
「分かりました。近々、うちの化粧品部門から肌に優しい化粧品が出るので、それをプレゼントします。その時は是非使った貴方を見せてください」
彼の気遣いと柔らかい笑顔が、今はなぜか突き刺さるように痛かった。
***
「はぁ~っ」
翌日、瑞希はいつもより遅めに出社した。ロッカールームに荷物を放り込んで白衣を手に持ったまま、のそのそと研究室に向かう。
(いつもより遅いせいか社長と会わなかったな……。しばらくはこの時間に出社しようかしら。それによく見る夢のことも本当にどうにかしないと……)
正直なところ心身がもたない。
ふぅっと小さく息をつくと、知紗が小声で笑いかけてくる。
「おはよ。今日は遅いね」
「うん。ちょっと寝坊しちゃったの」
露口に会いたくないからとはなんとなく言えず笑って誤魔化し、白衣を羽織る。その間も彼女は瑞希をジーッと見ていた。その張りつくような視線に首を傾げる。
「何? 何かついてる?」
「ううん、何も。いや、最近社長と仲良さそうだから、観念したのかなって。結婚式はいつ?」
「……っ!」
爆弾発言にゲホゲホと咽せてしまうと、彼女が「大丈夫?」と呑気な声を出しながら背中をさすってくれる。
キッと睨むとキョトンとされてしまって、力が抜けた。大仰な溜息をつき、パソコンの電源を入れる。
「やめてよ。結婚なんてしないわよ。そもそも社長は私のこと気づいていないんだから!」
「えー。絶対分かってると思うよ。瑞希こそ気づいてないの? 社長が構うのってあんただけだよ」
「へ?」
(社長が構うのは私だけ? いいえ、それは夢の中だけだわ)
「そ、そんなわけないでしょう! 変な先入観を持ってるからそう見えるのよ!」
声を荒らげた瞬間、所長からの咳払いが聞こえて二人して縮こまる。
(やば……)
「し、仕事しなきゃ!」
わざとらしく声を出してパソコンを操作する。その時、スマートフォンがメッセージを受信した。
(ん?)
『今日の昼、知紗と一緒にこっちに来てくれませんか? 新商品の意見を聞かせてほしいんです』
化粧品部門の研究員――天崎かおりからのメッセージに、そういえば露口も新商品の話をしていたなと昨日の記憶が蘇る。
「ねぇ、天崎さんが新商品のテストをしてほしいんだって。お昼に一緒に行かない?」
所長に聞こえないように声をひそめて、知紗にメッセージアプリの画面を見せた。
「行きたい! あ、でもそれだとメイクをすることになるけどいいの?」
「クレンジングと洗顔までしっかりすれば大丈夫でしょ。じゃあ、OKで返事しちゃうね」
(うちの会社の化粧品ってどれも使い心地がよくて好きなのよね。社長にはもう試しましたって言って断る口実にもなるし、ちょうど良かったかも)
瑞希はほくそ笑みながら、天崎に返信した。
24
マシュマロを送る

お気に入りに追加
371
あなたにおすすめの小説
ウブな政略妻は、ケダモノ御曹司の執愛に堕とされる
Adria
恋愛
旧題:紳士だと思っていた初恋の人は私への恋心を拗らせた執着系ドSなケダモノでした
ある日、父から持ちかけられた政略結婚の相手は、学生時代からずっと好きだった初恋の人だった。
でも彼は来る縁談の全てを断っている。初恋を実らせたい私は副社長である彼の秘書として働くことを決めた。けれど、何の進展もない日々が過ぎていく。だが、ある日会社に忘れ物をして、それを取りに会社に戻ったことから私たちの関係は急速に変わっていった。
彼を知れば知るほどに、彼が私への恋心を拗らせていることを知って戸惑う反面嬉しさもあり、私への執着を隠さない彼のペースに翻弄されていく……。

魔性の大公の甘く淫らな執愛の檻に囚われて
アマイ
恋愛
優れた癒しの力を持つ家系に生まれながら、伯爵家当主であるクロエにはその力が発現しなかった。しかし血筋を絶やしたくない皇帝の意向により、クロエは早急に後継を作らねばならなくなった。相手を求め渋々参加した夜会で、クロエは謎めいた美貌の男・ルアと出会う。
二人は契約を交わし、割り切った体の関係を結ぶのだが――

交際マイナス一日婚⁉ 〜ほとぼりが冷めたら離婚するはずなのに、鬼上司な夫に無自覚で溺愛されていたようです〜
朝永ゆうり
恋愛
憧れの上司と一夜をともにしてしまったらしい杷留。お酒のせいで記憶が曖昧なまま目が覚めると、隣りにいたのは同じく状況を飲み込めていない様子の三条副局長だった。
互いのためにこの夜のことは水に流そうと約束した杷留と三条だったが、始業後、なぜか朝会で呼び出され――
「結婚、おめでとう!」
どうやら二人は、互いに記憶のないまま結婚してしまっていたらしい。
ほとぼりが冷めた頃に離婚をしようと約束する二人だったが、互いのことを知るたびに少しずつ惹かれ合ってゆき――
「杷留を他の男に触れさせるなんて、考えただけでぞっとする」
――鬼上司の独占愛は、いつの間にか止まらない!?

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

【R18】幼馴染がイケメン過ぎる
ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。
幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。
幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。
関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。


一夜の過ちで懐妊したら、溺愛が始まりました。
青花美来
恋愛
あの日、バーで出会ったのは勤務先の会社の副社長だった。
その肩書きに恐れをなして逃げた朝。
もう関わらない。そう決めたのに。
それから一ヶ月後。
「鮎原さん、ですよね?」
「……鮎原さん。お腹の赤ちゃん、産んでくれませんか」
「僕と、結婚してくれませんか」
あの一夜から、溺愛が始まりました。
隠れ御曹司の手加減なしの独占溺愛
冬野まゆ
恋愛
老舗ホテルのブライダル部門で、チーフとして働く二十七歳の香奈恵。ある日、仕事でピンチに陥った彼女は、一日だけ恋人のフリをするという条件で、有能な年上の部下・雅之に助けてもらう。ところが約束の日、香奈恵の前に現れたのは普段の冴えない彼とは似ても似つかない、甘く色気のある極上イケメン! 突如本性を露わにした彼は、なんと自分の両親の前で香奈恵にプロポーズした挙句、あれよあれよと結婚前提の恋人になってしまい――!? 「誰よりも大事にするから、俺と結婚してくれ」恋に不慣れな不器用OLと身分を隠したハイスペック御曹司の、問答無用な下克上ラブ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる