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第一章 王太子妃
4.別れ
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ああ、どうしましょう。このままではカルロ様の身が危険です。
己に付けられた枷を見つめながら、わたくしはお父様の言葉を思い出しておりました。
これから、わたくしには耐えがたい試練がいくつも降りかかると、お父様は仰いました。きっと、お兄様の謀叛も、この王命もその試練なのですね。
『だが、耐えなさい。耐えて立ち向かいなさい。己で奮い立ち、戦える力を身につけ、いずれ其方がプロヴェンツァを背負って立たなければならない』
お父様の言葉を思い出しながら、わたくしは涙を流しました。
お父様は、あの時から全てを分かっていらしたのですね。だから、王族は味方ではないと仰ったのですね。
お父様が仰った、『国王陛下は常にプロヴェンツァを取り込みたいと目論んでいる。夢を見るのはやめなさい』という言葉を、わたくしは身を以て思い知ることになりました。
お父様さえ、お兄様を抑えて下されば、王命を退けれられます……。
だけれど、お父様は仰いました。プロヴェンツァ家の血を引く者は全て殺されてしまうだろうと……。わたくしの周りで多くの血が流れるだろうと……。
という事は、お父様は恐らく助からないのです……。そして、もしかすると、カルロ様も王命を退けた事を罪に問われてしまうかもしれません。
わたくしの周りで流れる血とは、プロヴェンツァ家とカタルーニャ家の事だったら、どうしましょう……。
わたくしは焦り、再度己の枷を見つめました。
わたくしの魔力はプロヴェンツァ家にしては低くとも、外から見れば高い方です。
きっと、この枷を作った者は、わたくしより魔力が低い筈です……何としてでも破壊しなければ……。
それから数日ほど経った頃、わたくしの不安は現実のものとなってしまいました。
国王陛下がカタルーニャ領に対し、王命を退けた件で反逆罪に問うと宣言され、カタルーニャ家をお取り潰しになってしまわれました。
わたくしは毎日、この枷を壊し、何とか牢に捕らえられているカルロ様を助けようと思っているのですけれど、中々壊せないのです。ビクともしません。
「無駄だ。その枷を作ったのは王太子だ。王太子は、我が国一の魔力を誇っておる。余やニコーラよりも上だ。姫には、到底壊せまい」
「国王陛下……」
わたくしは枷を壊す事に夢中で、陛下が入って来た事に気付きませんでした。
ですが、これを作ったのは王太子殿下だったのですね……。魔力量が王位継承を決める我が国では当然なのかもしれませんが、そんなにもお強いのですね。
お父様よりも強いだなんて……わたくし、これからこの方たちと渡り合っていけるのでしょうか。
「姫はカタルーニャ侯爵に会いたいかと思うてな。最期に会わせてやろう」
「陛下……、あの……カルロ様たちを罪に問うのはやめて下さい。わたくしなら喜んで従います。どうか、わたくしに免じてカルロ様を許して下さいませ」
「それは出来ぬ相談だな。姫の願いでも聞いてやる事は出来ぬ」
「お願い致します。何でもします。お願いですから、カルロ様を……カタルーニャ家の方々を助けて下さいませ」
わたくしは陛下に跪き、靴に口付けました。絶対服従を示し、何としてでもカタルーニャ家の方々を助けて頂かなければ……。
「姫。交渉の場で何でもするは悪手以外の何物でもないぞ。それにだ、交渉するからには提示できるものが必要だ。姫は何を持っているというのだ?」
「……わたくしを差し上げます」
「其方は既に我が王室のものだ。もう良い。最期の別れをして来い」
「そんな……」
わたくしは、どうしようもない事実に……涙が止まりませんでした。
牢に行くと、カルロ様だけではなく、お義母様やカタルーニャ家の方々がいらっしゃいました。
陛下は本当に一族郎党全てを処刑してしまわれるおつもりなのですね。
「カルロ様、申し訳ありません。お願いです。どうか、わたくしも連れて行って下さいませ。今ここで一緒に死んで下さい」
「そんな事は出来ません。貴方は王太子殿下の正妃として迎えられるのです。決して無体な扱いは受けないでしょう。どうか、辛くても受け入れて下さい……。どうか……私に貴方の命だけでも守らせて下さい」
カルロ様は涙を流しながら、私の目を真剣に見つめ、そう言いましたけれど、わたくしは、泣きながら必死で首を横に振りました。
こんなのは辛すぎます。わたくしは、常に貴方の傍にいたいのに…。
「嫌です。貴方の命が守られるなら、王太子殿下にこの身を捧げる価値もあるでしょう。ですが、陛下は聞き入れて下さいませんでした。わたくしは王太子殿下に差し出されるのに、カルロ様たちまで殺されてしまう。そんなの絶対に嫌です。お願い致します。わたくしを貴方の妻として死なせて下さい」
「ベアトリーチェ……」
わたくしが牢に縋り付き泣いていると、お義母様が牢から手を伸ばして、わたくしの肩を掴みました。
「ベアトリーチェ、わたくしと約束して下さいませ。これから先、どんな辛い事があっても耐え忍ぶと……。自ら、命を断つ様な事だけはしないと……約束して下さいませ」
「嫌です! 絶対に嫌です! わたくしも一緒に死なせて下さいませ! わたくしが愛しているのはカルロ様です! 王太子殿下などに、この身を好きに扱われるくらいなら、いっそ死なせて下さいませ!」
「ベアトリーチェ!」
お義母様は、泣きながらわたくしの名を咎めるように呼びました。
「強くなりなさい。その身を好きに扱わせるのではなく、王太子を籠絡し、この国で揺るぎなき力を手に入れなさい」
「お義母様……」
「貴方は王太子妃として、未来の王妃として、この国に君臨しなさい。二度とこのようなことが起きない国に変えなさい。それがわたくし達への供養にもなります」
何故、そんな……お義母様もお父様と同じように何者にも負けぬ、王者の如き力を手に入れろと仰るのですね。
わたくしは、お前のせいだと、いっそ責めて詰ってくださった方が楽でした。
それなのに、カルロ様もお義母様も……カタルーニャ家の方々は……誰一人として、わたくしを責めたり致しませんでした。
わたくしは、それがとても辛かったのです。一緒に死のうと言って欲しかったのです……。
「ベアトリーチェに籠絡なんて無理だと思います。だから、王太子殿下を愛せるように頑張った方が良いよ」
「カルロ様?」
「王太子殿下を愛し、愛されて、憎しみではなく愛でこの国を治めて欲しいな」
「何故、そのような事を仰るのですか? そんな惨い事を……」
どうせなら、あの日お母様と一緒に何がなんでも、お父様を説得し、最初から王室に嫁いでいれば良かったのです。そうすれば、カタルーニャ家の方々が処刑される事もなかったのです。
カタルーニャ家の方々が、プロヴェンツァ家のお家騒動に巻き込まれる事もなかったのです。わたくしのせいで皆を失う事もなかったのです。
それに、初恋の王子様が王太子殿下である保証もありません。だけれど、王太子殿下が例え、初恋の王子様だったとしても、それが何だというのでしょう。もう敵である事には変わりがありません。
本当に進退両難とは、この事です。
だけれど……何度後悔しても時が巻き戻る事はありません。
◆
そして、カタルーニャ家の方々の処刑の日を迎えました。わたくしは、処刑場を見渡せる場所で、国王陛下と夫になる予定の王太子殿下の側で、両手を魔力を封じる枷で拘束され、それを見つめておりました。
国王陛下が手を上げると、次々と処刑が行われて行きます。
転がる首、血飛沫、飛び交う悲鳴、嗚咽、嘔吐……それを見て高笑いする声や嘲笑う声……。
その全てに、己の中で何かが音を立てて壊れていく……そんな気さえ致しました。
わたくしは涙で目が曇り、まともに前を見る事も出来ていませんでした。それでも、わたくしは目を逸らしませんでした。この悲しみを目に焼き付け、いつの日か必ず仇を討ってみせると心に誓いました。
必ず、わたくしの流れるこのプロヴェンツァの血で、王族を屈服させてみせるのです。
そして、最後にカルロ様の番が来た時、カルロ様がわたくしの方を見つめました。すると突然聞こえる筈のない声が聞こえてきました。
だって、魔力を封じられているのに……。
カルロ様のお声で、「生きて下さい。そして幸せになって……。王太子殿下を受け入れ、貴方の優しい心を忘れずに愛でこの国を治めて下さい」と確かに聞こえました。
そうです……、わたくしはこの時にプロヴェンツァ家の他者の思考を読む力が開花したのです。
こんなの……嬉しくありません……嬉しくないの……。魔力を封じられても尚、聞こえてしまう程に強い心で……、本来眠っている筈のわたくしの力を目覚めさせてしまう程の強い心で……、そのような惨い事を願わないで……。
カルロ様……、わたくしはこの事を隠す事に致します。
わたくしにプロヴェンツァ家の能力がある事、そして正統なる後継者である事が陛下に分かれば、喜ばせるだけです。
わたくしは、いつか復讐を成し遂げるその日まで、己の力を胸に秘める事を心に決めました。
カルロ様……、わたくしは貴方の最期の願いを聞く事は出来ません。お願いですから、そのような惨い事を願わないで下さいませ。カルロ様を愛したままでいさせて下さい。そして、いつか復讐を成し遂げた時は貴方の傍に逝かせて下さいませ。
わたくしは、もうこの世界で生きていたくないのです。死にたいのです。けれど、貴方への復讐を成し遂げるまでは頑張ります。頑張るから、生きろなどと言わないで……死なせて……貴方の傍に逝きたいの。
己に付けられた枷を見つめながら、わたくしはお父様の言葉を思い出しておりました。
これから、わたくしには耐えがたい試練がいくつも降りかかると、お父様は仰いました。きっと、お兄様の謀叛も、この王命もその試練なのですね。
『だが、耐えなさい。耐えて立ち向かいなさい。己で奮い立ち、戦える力を身につけ、いずれ其方がプロヴェンツァを背負って立たなければならない』
お父様の言葉を思い出しながら、わたくしは涙を流しました。
お父様は、あの時から全てを分かっていらしたのですね。だから、王族は味方ではないと仰ったのですね。
お父様が仰った、『国王陛下は常にプロヴェンツァを取り込みたいと目論んでいる。夢を見るのはやめなさい』という言葉を、わたくしは身を以て思い知ることになりました。
お父様さえ、お兄様を抑えて下されば、王命を退けれられます……。
だけれど、お父様は仰いました。プロヴェンツァ家の血を引く者は全て殺されてしまうだろうと……。わたくしの周りで多くの血が流れるだろうと……。
という事は、お父様は恐らく助からないのです……。そして、もしかすると、カルロ様も王命を退けた事を罪に問われてしまうかもしれません。
わたくしの周りで流れる血とは、プロヴェンツァ家とカタルーニャ家の事だったら、どうしましょう……。
わたくしは焦り、再度己の枷を見つめました。
わたくしの魔力はプロヴェンツァ家にしては低くとも、外から見れば高い方です。
きっと、この枷を作った者は、わたくしより魔力が低い筈です……何としてでも破壊しなければ……。
それから数日ほど経った頃、わたくしの不安は現実のものとなってしまいました。
国王陛下がカタルーニャ領に対し、王命を退けた件で反逆罪に問うと宣言され、カタルーニャ家をお取り潰しになってしまわれました。
わたくしは毎日、この枷を壊し、何とか牢に捕らえられているカルロ様を助けようと思っているのですけれど、中々壊せないのです。ビクともしません。
「無駄だ。その枷を作ったのは王太子だ。王太子は、我が国一の魔力を誇っておる。余やニコーラよりも上だ。姫には、到底壊せまい」
「国王陛下……」
わたくしは枷を壊す事に夢中で、陛下が入って来た事に気付きませんでした。
ですが、これを作ったのは王太子殿下だったのですね……。魔力量が王位継承を決める我が国では当然なのかもしれませんが、そんなにもお強いのですね。
お父様よりも強いだなんて……わたくし、これからこの方たちと渡り合っていけるのでしょうか。
「姫はカタルーニャ侯爵に会いたいかと思うてな。最期に会わせてやろう」
「陛下……、あの……カルロ様たちを罪に問うのはやめて下さい。わたくしなら喜んで従います。どうか、わたくしに免じてカルロ様を許して下さいませ」
「それは出来ぬ相談だな。姫の願いでも聞いてやる事は出来ぬ」
「お願い致します。何でもします。お願いですから、カルロ様を……カタルーニャ家の方々を助けて下さいませ」
わたくしは陛下に跪き、靴に口付けました。絶対服従を示し、何としてでもカタルーニャ家の方々を助けて頂かなければ……。
「姫。交渉の場で何でもするは悪手以外の何物でもないぞ。それにだ、交渉するからには提示できるものが必要だ。姫は何を持っているというのだ?」
「……わたくしを差し上げます」
「其方は既に我が王室のものだ。もう良い。最期の別れをして来い」
「そんな……」
わたくしは、どうしようもない事実に……涙が止まりませんでした。
牢に行くと、カルロ様だけではなく、お義母様やカタルーニャ家の方々がいらっしゃいました。
陛下は本当に一族郎党全てを処刑してしまわれるおつもりなのですね。
「カルロ様、申し訳ありません。お願いです。どうか、わたくしも連れて行って下さいませ。今ここで一緒に死んで下さい」
「そんな事は出来ません。貴方は王太子殿下の正妃として迎えられるのです。決して無体な扱いは受けないでしょう。どうか、辛くても受け入れて下さい……。どうか……私に貴方の命だけでも守らせて下さい」
カルロ様は涙を流しながら、私の目を真剣に見つめ、そう言いましたけれど、わたくしは、泣きながら必死で首を横に振りました。
こんなのは辛すぎます。わたくしは、常に貴方の傍にいたいのに…。
「嫌です。貴方の命が守られるなら、王太子殿下にこの身を捧げる価値もあるでしょう。ですが、陛下は聞き入れて下さいませんでした。わたくしは王太子殿下に差し出されるのに、カルロ様たちまで殺されてしまう。そんなの絶対に嫌です。お願い致します。わたくしを貴方の妻として死なせて下さい」
「ベアトリーチェ……」
わたくしが牢に縋り付き泣いていると、お義母様が牢から手を伸ばして、わたくしの肩を掴みました。
「ベアトリーチェ、わたくしと約束して下さいませ。これから先、どんな辛い事があっても耐え忍ぶと……。自ら、命を断つ様な事だけはしないと……約束して下さいませ」
「嫌です! 絶対に嫌です! わたくしも一緒に死なせて下さいませ! わたくしが愛しているのはカルロ様です! 王太子殿下などに、この身を好きに扱われるくらいなら、いっそ死なせて下さいませ!」
「ベアトリーチェ!」
お義母様は、泣きながらわたくしの名を咎めるように呼びました。
「強くなりなさい。その身を好きに扱わせるのではなく、王太子を籠絡し、この国で揺るぎなき力を手に入れなさい」
「お義母様……」
「貴方は王太子妃として、未来の王妃として、この国に君臨しなさい。二度とこのようなことが起きない国に変えなさい。それがわたくし達への供養にもなります」
何故、そんな……お義母様もお父様と同じように何者にも負けぬ、王者の如き力を手に入れろと仰るのですね。
わたくしは、お前のせいだと、いっそ責めて詰ってくださった方が楽でした。
それなのに、カルロ様もお義母様も……カタルーニャ家の方々は……誰一人として、わたくしを責めたり致しませんでした。
わたくしは、それがとても辛かったのです。一緒に死のうと言って欲しかったのです……。
「ベアトリーチェに籠絡なんて無理だと思います。だから、王太子殿下を愛せるように頑張った方が良いよ」
「カルロ様?」
「王太子殿下を愛し、愛されて、憎しみではなく愛でこの国を治めて欲しいな」
「何故、そのような事を仰るのですか? そんな惨い事を……」
どうせなら、あの日お母様と一緒に何がなんでも、お父様を説得し、最初から王室に嫁いでいれば良かったのです。そうすれば、カタルーニャ家の方々が処刑される事もなかったのです。
カタルーニャ家の方々が、プロヴェンツァ家のお家騒動に巻き込まれる事もなかったのです。わたくしのせいで皆を失う事もなかったのです。
それに、初恋の王子様が王太子殿下である保証もありません。だけれど、王太子殿下が例え、初恋の王子様だったとしても、それが何だというのでしょう。もう敵である事には変わりがありません。
本当に進退両難とは、この事です。
だけれど……何度後悔しても時が巻き戻る事はありません。
◆
そして、カタルーニャ家の方々の処刑の日を迎えました。わたくしは、処刑場を見渡せる場所で、国王陛下と夫になる予定の王太子殿下の側で、両手を魔力を封じる枷で拘束され、それを見つめておりました。
国王陛下が手を上げると、次々と処刑が行われて行きます。
転がる首、血飛沫、飛び交う悲鳴、嗚咽、嘔吐……それを見て高笑いする声や嘲笑う声……。
その全てに、己の中で何かが音を立てて壊れていく……そんな気さえ致しました。
わたくしは涙で目が曇り、まともに前を見る事も出来ていませんでした。それでも、わたくしは目を逸らしませんでした。この悲しみを目に焼き付け、いつの日か必ず仇を討ってみせると心に誓いました。
必ず、わたくしの流れるこのプロヴェンツァの血で、王族を屈服させてみせるのです。
そして、最後にカルロ様の番が来た時、カルロ様がわたくしの方を見つめました。すると突然聞こえる筈のない声が聞こえてきました。
だって、魔力を封じられているのに……。
カルロ様のお声で、「生きて下さい。そして幸せになって……。王太子殿下を受け入れ、貴方の優しい心を忘れずに愛でこの国を治めて下さい」と確かに聞こえました。
そうです……、わたくしはこの時にプロヴェンツァ家の他者の思考を読む力が開花したのです。
こんなの……嬉しくありません……嬉しくないの……。魔力を封じられても尚、聞こえてしまう程に強い心で……、本来眠っている筈のわたくしの力を目覚めさせてしまう程の強い心で……、そのような惨い事を願わないで……。
カルロ様……、わたくしはこの事を隠す事に致します。
わたくしにプロヴェンツァ家の能力がある事、そして正統なる後継者である事が陛下に分かれば、喜ばせるだけです。
わたくしは、いつか復讐を成し遂げるその日まで、己の力を胸に秘める事を心に決めました。
カルロ様……、わたくしは貴方の最期の願いを聞く事は出来ません。お願いですから、そのような惨い事を願わないで下さいませ。カルロ様を愛したままでいさせて下さい。そして、いつか復讐を成し遂げた時は貴方の傍に逝かせて下さいませ。
わたくしは、もうこの世界で生きていたくないのです。死にたいのです。けれど、貴方への復讐を成し遂げるまでは頑張ります。頑張るから、生きろなどと言わないで……死なせて……貴方の傍に逝きたいの。
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