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襲撃者への処罰
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数日後、捕らえた者達の取り調べが完了したとイヴァーノと鬼司教から話があった。
「どうだったのですか? 鬼司教が闇属性の魔法を使ったのですよね?」
「ああ。だが、あの魔法は相手が眠っていることが条件な上に見える範囲も限定的だ。コスピラトーレの関与までは分からん」
「分かったのは、幻覚作用の強いイプノティズモという薬物を使い操られていたということと、学院に通う我が国の貴族だということのみだ」
「え……?」
襲撃者リストを机の上に置くイヴァーノの言葉に驚いた私は、座っていた椅子から立ち上がった。
イプノティズモで操られていた……?
ということは、彼らも被害者ということ?
私が立ち尽くしていると、鬼司教が「座りなさい」と言ったので、私は机の上に置かれた襲撃者リストに視線を落としながら座った。
そのリストの中には、放課後いつも一緒に勉強をしている人がいた。
「コスピラトーレの関与を見つけられないのもそうだが、どちらにしても彼らが私達を襲った事実は変わらぬ」
「……なんとかならないのですか?」
私は彼が正気なら絶対にあんなことをしないのを知っている。優しくて思いやりのある人だということも知っている。それに、最近弟が生まれたと嬉しそうに話していた。
その幸せを、コスピラトーレは奪ったのだ。
私が軋むくらい拳を握ると、その手にイヴァーノの手が重ねられた。顔を上げると、イヴァーノが微笑みかけてくれる。
「無論、減刑できるように努めるつもりだ。薬で操られていた証拠もある上に正気ではなかったのだから、厳しく処罰する必要もあるまい」
「イヴァーノ……。ありがとうございます。ありがとう、ございます……」
私が泣き出すと、イヴァーノが「泣くな」と言いながら、抱き締めてくれる。その様子を見ていた鬼司教が溜息をついた。
「殿下、これからもコスピラトーレは仕掛けてくるでしょうな。対策を練らねば、このような不幸な者を生むだけです……」
「うむ」
「私……許せません。なんの関係もない人達を操り、自分は安全なところから高みの見物。絶対に許せない」
コスピラトーレへの行き場のない怒りが渦巻く。
悔しくて悔しくてたまらない。
彼らは操られて、本来あったはずの輝かしい未来が奪われてしまった。それなのに、王太子は罪に問われることもなく、のうのうと過ごしている。
私はそれが腹立たしい。イヴァーノが許してくれるなら、今すぐにでも王太子を捕らえに行きたいくらいだ。
今回のことが、王太子の独断なのか、国としての考えなのかは知らない。でも、そんなのどちらでもいい。私は絶対に許さない。
「この者達の減刑には父上も首を縦に振るだろう。この事件に加担した者はすべてがイストリアの貴族だ。そのすべての家を処分しては、貴族が減ってしまう。それでは、私達も困る」
「そうですな。処刑するよりは、このことを盾に協力させるほうがよいでしょう。それに、彼らを保護するという意味で監視もつけやすい」
「ああ。もしかすると、また接触してくるかもしれぬからな」
二人はその者達の家族を、護衛と称してしばらく騎士に見張らせようと話している。それは私も賛成だ。また利用されないように守ることもできるし、コスピラトーレがまた接触してきた時に早く気づき対処もできる。
国王陛下や大臣達は大層憤慨していたらしいけれど、イヴァーノと鬼司教の説得で譲歩し、減刑を認めてくれた。
魔力を封じる塔に幽閉となり、家族との面会には条件がつくらしいけれど、生きていられるのなら良かったと思う。
「はぁっ、本当によかったです。幽閉ですが、家族とも面会できるし、何より連座処分なんてことにならなくて良かったです」
「そうだな。それに彼らには数年の幽閉で充分だ。ゆえに、まだ時を待たねばならんが、私が王位についたあとに恩赦を出そうと思うのだ」
「イヴァーノ……」
私はイヴァーノの慈悲深さに胸を打たれて、飛びついた。そして、何度も「ありがとうございます」と言う私を優しく抱き締めてくれる。
「アリーチェ、だから元気を出してくれ。もう二度とあのようなことは起こさせぬ。いつコスピラトーレが事を起こしてもよいように、イストリア軍も常に警戒をしている」
イストリア軍は戦闘態勢に入っているとイヴァーノは言った。コスピラトーレに悟られないように、慎重に戦争の準備をしていると……。
「無論、何も起こらぬのが一番だ……。戦争になれば、不幸な者が増える。それは我が国としても本意ではない」
「そうですね……。でも、私はコスピラトーレが憎いです。今なら躊躇なく、王太子に刃を突き立てることができます……」
私が奥歯をぎりっと噛みしめると、イヴァーノが困った顔で私を見つめる。そして、ゆっくりと私の背中をトントンとさすってくれた。
「そのようなことを言うな。私は其方に肉親殺しなどさせたくはないのだ」
「ですが……」
「其方の悲しみも辛さも、すべて私に引き受けさせてくれ。其方の手を血に染めたくないのだ。どうか私のわがままを聞いてくれぬか?」
イヴァーノ……。
彼が今にも泣き出しそうな顔でそう言ったから、私はもう何も言えなくなってしまった。
私は大切な人達を悲しませたいわけじゃない。守りたいのだ。
今回のことで一層血の繋がりの無意味さを思い知ると同時に、お父様やお母様、兄様達の温かい愛情を強く感じた。
私は生まれてからずっと守られてきた。だからこそ、今度は私が家族を友人達を、そして神殿の皆を、愛するイヴァーノを守りたい。
そう決意すると、涙がぶわっとあふれてきた。
私はイヴァーノの胸に縋りつきながら、感情にまかせて子供のように泣いてしまった。彼はそんな私を抱き締めてくれる。
「う……ぐすっ……」
「少しは落ち着いたか?」
イヴァーノが私の涙を拭いながらそう問いかけてくれたから、私は彼の胸に頬擦りし抱きついている手に力を込めた。
「……はい。でもごめんなさい。イヴァーノの服が濡れてしまいました」
「謝るな。役得というものだ」
イヴァーノが不敵に笑い、泣きすぎて腫れた私の目を手で覆うと、氷の魔法で冷やしてくれた。
ひんやりとした心地良さに目を瞑る。
「冷たくて……気持ち良いです」
「アナクレトゥスがいれば、治癒魔法で癒してやれるのだが……」
「ふふっ、治癒魔法なんて必要ありませんよ。イヴァーノの心遣いのおかげで、私の心も泣き腫らした目も充分癒やされました」
私がへらっと笑うと、イヴァーノは安堵したように微笑んだ。
その後は春季休暇に入り、波乱だらけの一年生が終わった。イヴァーノのお母様が正妃教育を休まずに続けたいというので、休暇中は神殿から王宮に通い、正妃教育を受けることになった。
正妃教育は大変だけれど、終わればイヴァーノが美味しいお茶やお菓子を用意して待っていてくれる。それに、お茶のあとの散歩もとても楽しみなので、大変でも頑張りたい。
私は普段鍛えているので、お菓子類や食事には気をつけているのだけれど、イヴァーノが甘やかしてくれるので、ついつい食べすぎてしまう。でも、その分以上に動けばいいだけなので問題ないわよね。
イヴァーノは――とても温かい人。やり直せて、彼の本質を知り、心を通わせられたのは本当に幸せなことだと思う。
私はこの幸せを守るためにも、必ずコスピラトーレと戦う。その機会を逃したりはしない。
「どうだったのですか? 鬼司教が闇属性の魔法を使ったのですよね?」
「ああ。だが、あの魔法は相手が眠っていることが条件な上に見える範囲も限定的だ。コスピラトーレの関与までは分からん」
「分かったのは、幻覚作用の強いイプノティズモという薬物を使い操られていたということと、学院に通う我が国の貴族だということのみだ」
「え……?」
襲撃者リストを机の上に置くイヴァーノの言葉に驚いた私は、座っていた椅子から立ち上がった。
イプノティズモで操られていた……?
ということは、彼らも被害者ということ?
私が立ち尽くしていると、鬼司教が「座りなさい」と言ったので、私は机の上に置かれた襲撃者リストに視線を落としながら座った。
そのリストの中には、放課後いつも一緒に勉強をしている人がいた。
「コスピラトーレの関与を見つけられないのもそうだが、どちらにしても彼らが私達を襲った事実は変わらぬ」
「……なんとかならないのですか?」
私は彼が正気なら絶対にあんなことをしないのを知っている。優しくて思いやりのある人だということも知っている。それに、最近弟が生まれたと嬉しそうに話していた。
その幸せを、コスピラトーレは奪ったのだ。
私が軋むくらい拳を握ると、その手にイヴァーノの手が重ねられた。顔を上げると、イヴァーノが微笑みかけてくれる。
「無論、減刑できるように努めるつもりだ。薬で操られていた証拠もある上に正気ではなかったのだから、厳しく処罰する必要もあるまい」
「イヴァーノ……。ありがとうございます。ありがとう、ございます……」
私が泣き出すと、イヴァーノが「泣くな」と言いながら、抱き締めてくれる。その様子を見ていた鬼司教が溜息をついた。
「殿下、これからもコスピラトーレは仕掛けてくるでしょうな。対策を練らねば、このような不幸な者を生むだけです……」
「うむ」
「私……許せません。なんの関係もない人達を操り、自分は安全なところから高みの見物。絶対に許せない」
コスピラトーレへの行き場のない怒りが渦巻く。
悔しくて悔しくてたまらない。
彼らは操られて、本来あったはずの輝かしい未来が奪われてしまった。それなのに、王太子は罪に問われることもなく、のうのうと過ごしている。
私はそれが腹立たしい。イヴァーノが許してくれるなら、今すぐにでも王太子を捕らえに行きたいくらいだ。
今回のことが、王太子の独断なのか、国としての考えなのかは知らない。でも、そんなのどちらでもいい。私は絶対に許さない。
「この者達の減刑には父上も首を縦に振るだろう。この事件に加担した者はすべてがイストリアの貴族だ。そのすべての家を処分しては、貴族が減ってしまう。それでは、私達も困る」
「そうですな。処刑するよりは、このことを盾に協力させるほうがよいでしょう。それに、彼らを保護するという意味で監視もつけやすい」
「ああ。もしかすると、また接触してくるかもしれぬからな」
二人はその者達の家族を、護衛と称してしばらく騎士に見張らせようと話している。それは私も賛成だ。また利用されないように守ることもできるし、コスピラトーレがまた接触してきた時に早く気づき対処もできる。
国王陛下や大臣達は大層憤慨していたらしいけれど、イヴァーノと鬼司教の説得で譲歩し、減刑を認めてくれた。
魔力を封じる塔に幽閉となり、家族との面会には条件がつくらしいけれど、生きていられるのなら良かったと思う。
「はぁっ、本当によかったです。幽閉ですが、家族とも面会できるし、何より連座処分なんてことにならなくて良かったです」
「そうだな。それに彼らには数年の幽閉で充分だ。ゆえに、まだ時を待たねばならんが、私が王位についたあとに恩赦を出そうと思うのだ」
「イヴァーノ……」
私はイヴァーノの慈悲深さに胸を打たれて、飛びついた。そして、何度も「ありがとうございます」と言う私を優しく抱き締めてくれる。
「アリーチェ、だから元気を出してくれ。もう二度とあのようなことは起こさせぬ。いつコスピラトーレが事を起こしてもよいように、イストリア軍も常に警戒をしている」
イストリア軍は戦闘態勢に入っているとイヴァーノは言った。コスピラトーレに悟られないように、慎重に戦争の準備をしていると……。
「無論、何も起こらぬのが一番だ……。戦争になれば、不幸な者が増える。それは我が国としても本意ではない」
「そうですね……。でも、私はコスピラトーレが憎いです。今なら躊躇なく、王太子に刃を突き立てることができます……」
私が奥歯をぎりっと噛みしめると、イヴァーノが困った顔で私を見つめる。そして、ゆっくりと私の背中をトントンとさすってくれた。
「そのようなことを言うな。私は其方に肉親殺しなどさせたくはないのだ」
「ですが……」
「其方の悲しみも辛さも、すべて私に引き受けさせてくれ。其方の手を血に染めたくないのだ。どうか私のわがままを聞いてくれぬか?」
イヴァーノ……。
彼が今にも泣き出しそうな顔でそう言ったから、私はもう何も言えなくなってしまった。
私は大切な人達を悲しませたいわけじゃない。守りたいのだ。
今回のことで一層血の繋がりの無意味さを思い知ると同時に、お父様やお母様、兄様達の温かい愛情を強く感じた。
私は生まれてからずっと守られてきた。だからこそ、今度は私が家族を友人達を、そして神殿の皆を、愛するイヴァーノを守りたい。
そう決意すると、涙がぶわっとあふれてきた。
私はイヴァーノの胸に縋りつきながら、感情にまかせて子供のように泣いてしまった。彼はそんな私を抱き締めてくれる。
「う……ぐすっ……」
「少しは落ち着いたか?」
イヴァーノが私の涙を拭いながらそう問いかけてくれたから、私は彼の胸に頬擦りし抱きついている手に力を込めた。
「……はい。でもごめんなさい。イヴァーノの服が濡れてしまいました」
「謝るな。役得というものだ」
イヴァーノが不敵に笑い、泣きすぎて腫れた私の目を手で覆うと、氷の魔法で冷やしてくれた。
ひんやりとした心地良さに目を瞑る。
「冷たくて……気持ち良いです」
「アナクレトゥスがいれば、治癒魔法で癒してやれるのだが……」
「ふふっ、治癒魔法なんて必要ありませんよ。イヴァーノの心遣いのおかげで、私の心も泣き腫らした目も充分癒やされました」
私がへらっと笑うと、イヴァーノは安堵したように微笑んだ。
その後は春季休暇に入り、波乱だらけの一年生が終わった。イヴァーノのお母様が正妃教育を休まずに続けたいというので、休暇中は神殿から王宮に通い、正妃教育を受けることになった。
正妃教育は大変だけれど、終わればイヴァーノが美味しいお茶やお菓子を用意して待っていてくれる。それに、お茶のあとの散歩もとても楽しみなので、大変でも頑張りたい。
私は普段鍛えているので、お菓子類や食事には気をつけているのだけれど、イヴァーノが甘やかしてくれるので、ついつい食べすぎてしまう。でも、その分以上に動けばいいだけなので問題ないわよね。
イヴァーノは――とても温かい人。やり直せて、彼の本質を知り、心を通わせられたのは本当に幸せなことだと思う。
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