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親の心子知らず(マリアンナ視点)
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「ようこそ、アリーチェ。こうして二人でお話をするのは久しぶりね」
アリーチェの来訪が侍女により知らされたので、わたくしは彼女を迎え入れた。すると、緊張した面持ちで、礼を述べながら部屋へと入ってくる。
その表情はやはりいつもと少し違うように思えて、わたくしは顔を顰めた。
アリーチェの変化について詳しく話が聞きたかったので、彼女に座るように促す。椅子を引いて座らせてやると、侍女達がお茶の準備をし始めてくれる。
今日は、アリーチェが好きなクレマ・デッラ・ドゥケッサというドルチェを用意したのだ。『公爵夫人のクリーム』という名をもつこのドルチェはカスタードとチーズの相性がとてもよい味わいを生んでいるカンディアーノ領の銘菓だ。
「これ、私の好きな……よいのですか?」
「ええ、もちろんよ。これを食べながら、ゆっくりお話をしましょう」
「領地に帰った時にしか食べられないと思っていたので嬉しいです。ありがとうございます、お母様」
アリーチェがドルチェを見つめながら、嬉しそうに微笑んでくれた。それだけでも、料理長に頼んで作ってもらった甲斐があったものだ。
「私……このエスプレッソの苦味やザバイオーネ・クリームの甘味が、とても好きなのです」
「少々、大人の味なのだけれど、貴方は領地に帰れば、こればかりを食べているものね」
「そうですね。とても懐かしいです」
懐かしい……?
領地に帰ったのは、ほんのふた月前なのに?
アリーチェの言葉に眉が寄る。
やはり何かがおかしい。それにアリーチェが目覚めてからというもの、彼女の話し方はとても五歳のそれには見えないのだ。
今朝なんて特にだ。正直なところ、わたくしは驚きを隠せなかった。旦那様はライモンドの言葉に触発されたからだと言ったが、果たしてそうだろうか?
わたくしは嬉しそうにドルチェを口に運んでいるアリーチェをじっと見つめた。
「アリーチェ。もしも何か悩みごとがあるのなら、話してくれないかしら? 倒れるまで、溜め込むのはよくないわ」
そう問いかけると、アリーチェの体が分かりやすく揺れる。その反応を見るに、やはり何かあったのだろうとわたくしは確信した。
「……私、気がついたのです。己のわがままが、どれほど周囲に迷惑をかけ、お父様やお母様に尻拭いをさせていたのか……とても恥ずべき行為でした。これからはいい子にいたします。お勉強も頑張ります。己の分を弁えたいと思うのです……」
「アリーチェ、それはどういう意味かしら?」
わたくしの問いかけに、アリーチェはハッとし、「ちょっと言い方を間違えました」と言って苦笑いをした。テーブルの下でドレスをギュッと掴んでいる様子を見る限り、本心で言っているのだということがありありと伝わってくる。
己の分を弁える? 五歳の子供が使う言葉だろうか?
わたくしはその言葉にとても違和感を覚えた。それと同時に焦燥感のようなものが湧き立ってくる。
まさかアリーチェは知ってしまったのだろうか。イストリアとコスピラトーレの取り引きを……。
いや、そんなことはあるわけがない。あってはならない。
「アリーチェ」
わたくしはふとよぎった考えにかぶりを振り、立ち上がる。そしてアリーチェの隣に行くと、握っている手の上にそっと己の手を置いた。その瞬間、わたくしの手の甲にポタリと涙が落ちてくる。重ねた手から彼女が小刻みに震えているのが伝わってくる。
その瞬間、わたくしは分かってしまった。アリーチェは知ってしまったのだと。
その真実にショックを受け、アリーチェは倒れてしまったのだ。
ああ、なんということ。
わたくしは声を押し殺すように泣いているアリーチェを抱き締めた。
アリーチェはわたくしが腹を痛めた子ではない。だが、この子は間違いなくわたくしの子だ。
アリーチェが産まれる前、我が国と隣国コスピラトーレ王国は激しい戦争をしていた。我が国は神殿におられる首座司教様により守護されているが、その座がしばらく空位となり、その守護を失ってしまった時期があったのだ。それを幸いとしたコスピラトーレ王国が我が国に攻め入ってきた時のことを、わたくしは今でも忘れられない。
首座司教様の守護がない我が国は苦戦を強いられたが、勝つことはできた。まあ当たり前といえば、当たり前なのだ。元々、国土も国力も段違いなのだから……。長期戦になればなるほど、コスピラトーレの分が悪くなっていくのは最初から分かりきっていたことだ。
そしてアリーチェはコスピラトーレ王国の王女として産まれた。だが、アリーチェが産まれた時にはすでにコスピラトーレ王国は、我がイストリアの属国となることが決まっていたのだ。
そう。アリーチェは二度と我が国に歯向かわない証として捧げられた人質だ。
本来なら魔力を封じる塔に生涯幽閉され、人質としての役目を果たすはずだった。けれど、産まれてきたばかりで、実の親から引き離され、己が何者かも分からぬ内から、幽閉など断じて許せるものではない。
そのことを聞いた時に、わたくしはとても憤った。産まれたばかりの赤子に、どんな罪があるのだと国王である兄を詰ってしまったほどだ。
いつの世も戦争で泣くのは女子供だ。そんなこと、絶対に許さない。
もしイストリアが負けていれば、そのように子を奪われたのは、わたくしであったかもしれないのだ。
あの当時、まだ八歳と二歳になったばかりの息子がいたわたくしは、それが他人事だとは思えなかった。もしも……わたくしの大切な子供達が、敵国でそのような目に遭ったらと思うと辛くて胸が張り裂けそうだ。決して耐えられるものではないだろう。
居ても立っても居られなくなったわたくしは、兄にアリーチェを実の娘として育てたいと願い出た。
人質でもなく戦争の被害者でもない。カンディアーノ家の正式な娘として、わたくしの娘として、アリーチェを受け入れ守りたいと、兄に願ったのだ。
「アリーチェ。胸を張りなさい。己の分? 弁える? そのようなことを気にして縮こまることは許しません」
「お母様……?」
「貴方は王妹であるわたくしと、宰相ヴィターレ・カンディアーノの娘。背筋を正し、胸を張りなさい。貴方は序列一位のカンディアーノ家の公女。意見を申せるのは王族のみです。他者からの戯言など、鼻で笑って流せるようになりなさい」
わたくしの言葉に、アリーチェの目が不安と焦燥に揺れる。
それにしても、一体誰がアリーチェにそのようなことを漏らしたのか……。アリーチェの出生の秘密は秘匿され、我が国の重大な機密だ。王族とカンディアーノ家の限られた者しか知らない事実なのだ。
漏れるなんて考えられない。そのようなことを漏らせば、すぐ露見するに決まっている。
ぎりっと歯噛みした瞬間、わたくしはふと一つの考えがよぎった。
「まさか……、髪の色のことで何か言われたの?」
アリーチェの髪はコスピラトーレ王族の血を色濃く受け継いだ黒だ。それを誰かに揶揄われたというほうが、まだ納得ができる。
わたくしの問いかけにアリーチェが唇をきゅっと引き結ぶ。
「やはり、そうなのね」
「誰かに言われたとかではないのです。でも私ひとりだけが髪の色が皆と違うのが、とても不安で怖かったのです。ごめんなさい、お母様……」
「そう。貴方も子供だとばかり思っていたけれど、そのようなことを気にしてしまう年齢になったのね」
「お母様……」
アリーチェの翡翠色の瞳から、大粒の涙がこぼれ落ちた。不安な感情をそのまま口や態度に出すことは、貴族としての振る舞いに欠ける。が、このような幼い子に、髪の色を気にさせるほど、何かを言った者がいるということだ。たとえ、それが悪意のない揶揄いだとしても、わたくしはその者を絶対に許さない。
「アリーチェ。髪の色くらいで、バカなことを考えるのはやめなさい。お父様だとて、我が家では一人だけ茶色なのよ。髪の色が親の色を受け継ぐかなんて、そんなの分からないじゃないの。隔世遺伝ということもあり得るのよ」
「ですが、お母様……」
「ですが、ではありません。貴方はわたくしが産んだの。わたくしがそう言うのだから、それが真実なのです」
アリーチェがわたくしの実の娘だと、お兄様が許し、宰相である旦那様が受け入れたのだ。
それこそが揺るぎなき事実であり真実。アリーチェはわたくしの娘だ。
たとえアリーチェ本人にさえも、否はとなえさせない。
「アリーチェ。髪の色などで惑わされないで頂戴。わたくしもお父様も、貴方を愛しているのよ。強くおなりなさい。何者も退けられるほどに強く。わたくしは……いえ、カンディアーノ家は何があっても貴方の味方です。しっかりしなさい」
「お母様……。お母様!」
アリーチェが声を出して泣き出したので、わたくしはアリーチェを力強く抱き締め、頭を撫でた。
まだ五歳なのだ。少々わがままなところが目についてはいたが……そんなものその内、大きくなっていくにつれ慎みがついてくる。それよりも変に萎縮させ、今のように何かに怯えているようになられたほうが困るのだ。
アリーチェには、この国で自由に幸せに生きて欲しい。人質としてではなく、カンディアーノ家の娘として、生きて欲しいのだ。
わたくしは、アリーチェの幸せを守るためなら、たとえ兄にだとて牙を剥く覚悟だ。
わたくしの娘を傷つけるなんて、絶対に許さない。わたくしは何があってもアリーチェを守り抜くと、受け入れたあの日誓ったのだ。
アリーチェの来訪が侍女により知らされたので、わたくしは彼女を迎え入れた。すると、緊張した面持ちで、礼を述べながら部屋へと入ってくる。
その表情はやはりいつもと少し違うように思えて、わたくしは顔を顰めた。
アリーチェの変化について詳しく話が聞きたかったので、彼女に座るように促す。椅子を引いて座らせてやると、侍女達がお茶の準備をし始めてくれる。
今日は、アリーチェが好きなクレマ・デッラ・ドゥケッサというドルチェを用意したのだ。『公爵夫人のクリーム』という名をもつこのドルチェはカスタードとチーズの相性がとてもよい味わいを生んでいるカンディアーノ領の銘菓だ。
「これ、私の好きな……よいのですか?」
「ええ、もちろんよ。これを食べながら、ゆっくりお話をしましょう」
「領地に帰った時にしか食べられないと思っていたので嬉しいです。ありがとうございます、お母様」
アリーチェがドルチェを見つめながら、嬉しそうに微笑んでくれた。それだけでも、料理長に頼んで作ってもらった甲斐があったものだ。
「私……このエスプレッソの苦味やザバイオーネ・クリームの甘味が、とても好きなのです」
「少々、大人の味なのだけれど、貴方は領地に帰れば、こればかりを食べているものね」
「そうですね。とても懐かしいです」
懐かしい……?
領地に帰ったのは、ほんのふた月前なのに?
アリーチェの言葉に眉が寄る。
やはり何かがおかしい。それにアリーチェが目覚めてからというもの、彼女の話し方はとても五歳のそれには見えないのだ。
今朝なんて特にだ。正直なところ、わたくしは驚きを隠せなかった。旦那様はライモンドの言葉に触発されたからだと言ったが、果たしてそうだろうか?
わたくしは嬉しそうにドルチェを口に運んでいるアリーチェをじっと見つめた。
「アリーチェ。もしも何か悩みごとがあるのなら、話してくれないかしら? 倒れるまで、溜め込むのはよくないわ」
そう問いかけると、アリーチェの体が分かりやすく揺れる。その反応を見るに、やはり何かあったのだろうとわたくしは確信した。
「……私、気がついたのです。己のわがままが、どれほど周囲に迷惑をかけ、お父様やお母様に尻拭いをさせていたのか……とても恥ずべき行為でした。これからはいい子にいたします。お勉強も頑張ります。己の分を弁えたいと思うのです……」
「アリーチェ、それはどういう意味かしら?」
わたくしの問いかけに、アリーチェはハッとし、「ちょっと言い方を間違えました」と言って苦笑いをした。テーブルの下でドレスをギュッと掴んでいる様子を見る限り、本心で言っているのだということがありありと伝わってくる。
己の分を弁える? 五歳の子供が使う言葉だろうか?
わたくしはその言葉にとても違和感を覚えた。それと同時に焦燥感のようなものが湧き立ってくる。
まさかアリーチェは知ってしまったのだろうか。イストリアとコスピラトーレの取り引きを……。
いや、そんなことはあるわけがない。あってはならない。
「アリーチェ」
わたくしはふとよぎった考えにかぶりを振り、立ち上がる。そしてアリーチェの隣に行くと、握っている手の上にそっと己の手を置いた。その瞬間、わたくしの手の甲にポタリと涙が落ちてくる。重ねた手から彼女が小刻みに震えているのが伝わってくる。
その瞬間、わたくしは分かってしまった。アリーチェは知ってしまったのだと。
その真実にショックを受け、アリーチェは倒れてしまったのだ。
ああ、なんということ。
わたくしは声を押し殺すように泣いているアリーチェを抱き締めた。
アリーチェはわたくしが腹を痛めた子ではない。だが、この子は間違いなくわたくしの子だ。
アリーチェが産まれる前、我が国と隣国コスピラトーレ王国は激しい戦争をしていた。我が国は神殿におられる首座司教様により守護されているが、その座がしばらく空位となり、その守護を失ってしまった時期があったのだ。それを幸いとしたコスピラトーレ王国が我が国に攻め入ってきた時のことを、わたくしは今でも忘れられない。
首座司教様の守護がない我が国は苦戦を強いられたが、勝つことはできた。まあ当たり前といえば、当たり前なのだ。元々、国土も国力も段違いなのだから……。長期戦になればなるほど、コスピラトーレの分が悪くなっていくのは最初から分かりきっていたことだ。
そしてアリーチェはコスピラトーレ王国の王女として産まれた。だが、アリーチェが産まれた時にはすでにコスピラトーレ王国は、我がイストリアの属国となることが決まっていたのだ。
そう。アリーチェは二度と我が国に歯向かわない証として捧げられた人質だ。
本来なら魔力を封じる塔に生涯幽閉され、人質としての役目を果たすはずだった。けれど、産まれてきたばかりで、実の親から引き離され、己が何者かも分からぬ内から、幽閉など断じて許せるものではない。
そのことを聞いた時に、わたくしはとても憤った。産まれたばかりの赤子に、どんな罪があるのだと国王である兄を詰ってしまったほどだ。
いつの世も戦争で泣くのは女子供だ。そんなこと、絶対に許さない。
もしイストリアが負けていれば、そのように子を奪われたのは、わたくしであったかもしれないのだ。
あの当時、まだ八歳と二歳になったばかりの息子がいたわたくしは、それが他人事だとは思えなかった。もしも……わたくしの大切な子供達が、敵国でそのような目に遭ったらと思うと辛くて胸が張り裂けそうだ。決して耐えられるものではないだろう。
居ても立っても居られなくなったわたくしは、兄にアリーチェを実の娘として育てたいと願い出た。
人質でもなく戦争の被害者でもない。カンディアーノ家の正式な娘として、わたくしの娘として、アリーチェを受け入れ守りたいと、兄に願ったのだ。
「アリーチェ。胸を張りなさい。己の分? 弁える? そのようなことを気にして縮こまることは許しません」
「お母様……?」
「貴方は王妹であるわたくしと、宰相ヴィターレ・カンディアーノの娘。背筋を正し、胸を張りなさい。貴方は序列一位のカンディアーノ家の公女。意見を申せるのは王族のみです。他者からの戯言など、鼻で笑って流せるようになりなさい」
わたくしの言葉に、アリーチェの目が不安と焦燥に揺れる。
それにしても、一体誰がアリーチェにそのようなことを漏らしたのか……。アリーチェの出生の秘密は秘匿され、我が国の重大な機密だ。王族とカンディアーノ家の限られた者しか知らない事実なのだ。
漏れるなんて考えられない。そのようなことを漏らせば、すぐ露見するに決まっている。
ぎりっと歯噛みした瞬間、わたくしはふと一つの考えがよぎった。
「まさか……、髪の色のことで何か言われたの?」
アリーチェの髪はコスピラトーレ王族の血を色濃く受け継いだ黒だ。それを誰かに揶揄われたというほうが、まだ納得ができる。
わたくしの問いかけにアリーチェが唇をきゅっと引き結ぶ。
「やはり、そうなのね」
「誰かに言われたとかではないのです。でも私ひとりだけが髪の色が皆と違うのが、とても不安で怖かったのです。ごめんなさい、お母様……」
「そう。貴方も子供だとばかり思っていたけれど、そのようなことを気にしてしまう年齢になったのね」
「お母様……」
アリーチェの翡翠色の瞳から、大粒の涙がこぼれ落ちた。不安な感情をそのまま口や態度に出すことは、貴族としての振る舞いに欠ける。が、このような幼い子に、髪の色を気にさせるほど、何かを言った者がいるということだ。たとえ、それが悪意のない揶揄いだとしても、わたくしはその者を絶対に許さない。
「アリーチェ。髪の色くらいで、バカなことを考えるのはやめなさい。お父様だとて、我が家では一人だけ茶色なのよ。髪の色が親の色を受け継ぐかなんて、そんなの分からないじゃないの。隔世遺伝ということもあり得るのよ」
「ですが、お母様……」
「ですが、ではありません。貴方はわたくしが産んだの。わたくしがそう言うのだから、それが真実なのです」
アリーチェがわたくしの実の娘だと、お兄様が許し、宰相である旦那様が受け入れたのだ。
それこそが揺るぎなき事実であり真実。アリーチェはわたくしの娘だ。
たとえアリーチェ本人にさえも、否はとなえさせない。
「アリーチェ。髪の色などで惑わされないで頂戴。わたくしもお父様も、貴方を愛しているのよ。強くおなりなさい。何者も退けられるほどに強く。わたくしは……いえ、カンディアーノ家は何があっても貴方の味方です。しっかりしなさい」
「お母様……。お母様!」
アリーチェが声を出して泣き出したので、わたくしはアリーチェを力強く抱き締め、頭を撫でた。
まだ五歳なのだ。少々わがままなところが目についてはいたが……そんなものその内、大きくなっていくにつれ慎みがついてくる。それよりも変に萎縮させ、今のように何かに怯えているようになられたほうが困るのだ。
アリーチェには、この国で自由に幸せに生きて欲しい。人質としてではなく、カンディアーノ家の娘として、生きて欲しいのだ。
わたくしは、アリーチェの幸せを守るためなら、たとえ兄にだとて牙を剥く覚悟だ。
わたくしの娘を傷つけるなんて、絶対に許さない。わたくしは何があってもアリーチェを守り抜くと、受け入れたあの日誓ったのだ。
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