大嫌いな幼馴染みはどうやら私のことが好きらしい

Adria

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濃密な夜③

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(うう。今さら拒む気はないけど、どうしようもなく恥ずかしいのよね……)

 決心した数秒後には心が揺らいでしまう。
 初めてだからというのも大きいのだろうが、異性の前で肌をさらすというのは、やはり勇気がいる。

 侑奈はお尻を撫でている隆文の手をそっと制した。

「あ、あの……そ、そこ触る前にいっぱいキスしてほしいです。隆文にキスしてもらうとなぜか安心するから……っんぅ」

 言い終わる前に唇が深く重なり合う。望みどおり口の中に入ってきた隆文の舌が口内をうごめいた。舌のつけ根から先までを舐め上げ、軽く吸われると思考に靄がかかる。二人の唾液が混ざり合う淫らな水音が鼓膜を揺らして、侑奈は隆文の二の腕をぎゅっと掴んだ。

 隆文とのキスは好きだ。ふわふわして気持ちいい。

「……んっ、ふぁっ」

 唇が離れたと思ったら、また深く重なる。上顎を舐り、口内を蹂躙してくる彼の噛みつくようなキスに息が上がった。

 侑奈が力なくシーツの上に手を落とすとふわりと抱きかかえられた。隆文がベッドのヘッドボードに凭れるように座り、侑奈を膝の上に乗せる。布越しではあるがお互いの性器が触れ合い体が震えた。

(隆文の……すごく熱い)

「ゆっくり気持ちよくなろうな」

 そう言うと隆文はまた侑奈の唇を吸ってきた。口内に入り込んできた彼の舌先が舌の腹をなぞる。侑奈も負けじと応えると、胸の先端をきゅっと摘み上げられた。

「んあっ……待っ、んぅ」

(やっ……胸、駄目……気持ちいい……)

 キスをされながら緩急をつけて胸の先端を捏ねられると、まるで体が蕩けたみたいに熱くなっていく。触れ合っている性器場所がずくりと疼いた。


「んっ……ん……は……っ……」

 淫らな水音を立てながら夢中でキスを交わす。

 どれくらい経っただろうか。
 五分? 十分? それ以上?

 分からないくらい長い間、キスをされながら胸を弄られていると、腰が抜けたように動けなくなった。

 隆文にくったりと体を預ける。のぼせ上がったみたいに顔が熱い。隆文は侑奈の濡れた唇を指でなぞりながら、クスッと笑った。

「大丈夫か?」
「ん……平気……でも、力入らなくて……ごめんなさい」
「謝らなくていいよ。侑奈は何もしなくていい。任せてくれるだけでいいから」

 彼は侑奈をベッドに寝かせて、ショーツを引き下ろし脚を左右に開かせた。そして、すでにとろとろになった蜜口に触れる。

「ああ……」

 始まったときにあった恥ずかしさはすでにどこかに飛んでいき、隆文の為すがままだ。
 彼は侑奈の脚の間に顔をうずめ、舌先を使って花弁を開いてくる。

「あっ、ふあぁ……あぁっ」

 隆文の熱い息がかかる。
 彼は舌先で花芽をつんとつつき、チュッと吸いついた。たくさんの唾液を纏わせ、舌で包み込むように捏ねられる。

「あぁっ! やっ……あっ、な、何……ひぁあっ」

 強い刺激に体が仰け反った。彼は侑奈の腰を押さえ込んで、舌先で花芽の薄皮を剥きこりこりと転がしてくる。

(な、何これ……)

 今までとは全然違う。体がどんどん熱くなって、否応なく高められていく。敏感な花芽を集中的に嬲られ、愛液がどんどん分泌されていくのが嫌というほどに分った。

「ああっ……ひゃっ、ああっ……」

 隆文は垂れてきた愛液すら取りこぼすのがもったいないと言わんばかりに愛液を啜り、蜜口に舌を差し込んだ。

 痛みはない。でも柔らかな舌がぐにょぐにょと中でうごめいて、内側から押し開かれているのが分かる。まるで味わうように動く隆文の舌に下肢からせり上がった熱い快感が体中に広がって、次から次へと新しい愛液があふれていく。そのたびに彼は愛液を啜り、舌で体の中を舐った。

(どうしよう……すごく……気持ちいい……そこ、だめ……もう変……)

 侑奈の限界を察したのか、隆文があふれ出る愛液をすくって花芽に塗りつけ、くにゅっと押し潰した。

「――っ!!」

 瞬間、声も出せないほどの大きな法悦の波が侑奈を攫う。それでも尚、花芽は愛液を塗りたくるように転がされ、蜜口には彼の舌が出し挿れされる。

「た、隆文……待っ……も、もぅ、あ……あぅ」

 力の入らない手をなんとか動かして隆文の髪を掴む。すると、脚の間から顔を上げた隆文が手で口元を拭い、フッと笑った。


「上手にイケたな。すごく可愛かったよ」

(今のが……)

 未だに頭も体もふわふわしている。初めて経験したが絶頂というのはすごいんだなと、余韻にとろけたままぼんやりと考えた。

「中を解すぞ。しっかり濡れてるから痛くないとは思うけど、もし少しでも痛かったら我慢せずに言え」
「……ん」

 頭を撫でながらそう言う隆文に、こくりと頷く。そのとき隆文の指が一本、ずぷっと中に入ってきた。

「あっ!」

 自分の中に異物が入る初めての感覚に、体がビクッと震える。痛くはなかったが狭い膣内は、隆文の指一本でもういっぱいだった。


「すごいな。奥までとろとろ」
「あ、あっ……ふぁ、あっ……」

 隆文は侑奈の反応を見ながらゆっくりと抜き差しする。しがみつく侑奈の耳を食んで、花芽を撫でてきた。

 背筋がゾクゾクと震える。中と外に同時に刺激を与えられて、彼にしがみつく手に力がこもった。

「ああっ……ひゃんっ! は、ぁっ……」
「指増やすぞ」
「……っ!」

 その言葉と共に、指が二本に増やされる。節くれ立った指が内壁を広げるように動く圧迫感に侑奈が眉根を寄せると、頬にキスをしてきた。

「痛いか?」
「痛くはないけど……少し苦しいです……」
「そうか。でも濡れてだいぶ柔らかくなってるから、痛くないならもう少し頑張ってみような」

 よしよしと宥めるようにまたキスされる。
 隆文はそう言いながら指を大きく動かしてきた。途中まで引き抜かれた指が、また入ってくる。何度も何度も繰り返し彼の指が出し挿れされると、苦しい中に気持ちよさが混じる。

「ひ……ぁ……あっ、待っ、あぁっ」

 侑奈が快感を拾いはじめたとき、隆文が腰を押さえていた手を伸ばして、また花芽を捏ね出した。

「あっ! あんっ、ぅあ、やっ、そこ……だめぇ……」
「よしよし、気持ち良くなれていい子だ。でももっと気持ち良くなろうな」

(ああっ! もっとだなんて、駄目……ああっ! やっ……)

 腰が跳ねる。隆文は内壁を抉るように中を掻き回してきた。そして、下腹を押さえながら花芽を捏ね回す。
 太ももの内側を押さえられ、脚を閉じることを許してもらえず、侑奈はシーツの上で悶えた。

「んっ! あっ……たかふみ! やだ、両方しちゃ……」
「両方されて気持ちいいだろ。好きだもんな」
「ばかぁ。そぅじゃ、……ない……ううう、あ……」

 隆文は懇願を受け流し、逃げようと身を捩る侑奈を捕まえて、快感で責め立ててくる。中も外も隆文の指に好きなように弄られて、もうわけが分からなかった。

 快感が彼の手を通して電気のように駆け巡る。

「は、ぁっ、ひっ、あ……ああぁぁっ!!」

 追い上げられて、今まで蓄積されていた熱が一気に解き放たれる。侑奈の体がどっとベッドに沈むと、隆文にメイド服をするりと脱がされ全裸にされた。

 もう恥ずかしいと感じる余裕は微塵も残っていなかった。
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