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拒絶反応
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そして30分くらい立っただろうか、それは突然始まった。
何もしていないのに、かあっと体が熱くなり汗が噴き出してきた。
心臓がドッドッと激しく動き息が苦しい。
そして視線を下に下ろすと、先端から体液を滴らせながら、既に半起ちしている性器が目に飛び込んできた。
これがヒート誘発剤・・・無理やり体が暴かれる感覚。
体の高ぶりとは裏腹に、頭の芯が氷のように凍えていく。
京極と迎えたヒートはこんなではなかったはずだ。こんな・・・暴力的で強制的で恐怖に満ちたものではなかった。
あいつとの時は、いい匂いに包まれて・・・、どんどん高まる自分の体がコントロール出来なくて混乱したけど、それだけだった。不思議とあいつの腕の中は怖くなかった。
労るように頭を撫でる手が。見つめてくる紅茶色の瞳が。懇願するように抱きしめてくる腕が。
・・・胸が締め付けられるほど優しかったから。
だから俺は あの時 全部委ねた、あいつに・・・
「始まったな。・・・どれ見せてみろ。」
力の入らない両足の間に奴が入ると、膝の裏に手を差し入れ大きく広げて グッと押し上げた。
「・・・ゃめ・・・」
苦しい呼吸の合間に何とかそれだけ絞り出せたが、あとは、はくはくと口を動かすだけで何も言えなかった。
「良い感じだ。お前のココな、熟れた果実みたいになってるぜ。」
そう言って奴は俺の手の拘束を解くと、シーツの上に投げ置いたが、俺はそれに反応することは出来なかった。
奴は俺の片足をその肩に掛けると、もう一方の足は片手で押し上げて、体内に収まっている器具を抜きにかかってきた。
・・・ヌチッ。
濡れた音がしたと同時に、脳髄を切り裂くような快感が駆け上った。
「・・・ぁあっ!!」
せり上がるままに吐精していた。
「おいおい、小さいプラグを抜いただけだぞ?・・・可愛いな、お前。」
そう言って奴の指がズブリと入ってきたその時、胃が痙攣して吐瀉した。
夕食を取っていなかった俺の胃は空っぽで、胃液の苦みが口いっぱいに広がり、口の端を伝う感触がした。
「汚ぇなぁ。でもまあ仕方ないなよな。生理現象って奴だ。拒絶反応、苦しいだろ?」
奴の声が聞こえて、濡れタオルで丁寧に口元を拭われる感触がした。
「ほら、早く許してくださいって言えよ。じゃないとこのまま入れちまうぜ?」
指が抜かれる代わりにローブ越しに猛りの先端をグイグイ押し当てられた。
「あ・・・あ」
涙が絶えず流れて何も目で捕らえられなかったし、耳鳴りと悪寒が止まらなかった。
内臓がのたうつような吐き気の波が絶えず襲い 苦しくて思考が回らない。
「たす・・・け・・・」
目元にぬるついた感触がして、誰かが耳元で優しく囁いてきた。
「違うだろ?許してくださいって言うんだよ。」
違う。これは違う。
「きょ・・・ま・・・さ・・」
その瞬間、ふっと視界が暗くなった。
いきなり暗闇になった部屋の中で、奴が狼狽える気配がした。
それから小さく何かがきしむ音がしたと思ったら、色々な音と振動が洪水のように一気に部屋になだれ込んできた。
床を踏みしめる音、打撃音、うめき声、そして、
「守。」
体が何かに覆われて、辺りに光が戻った。
何もしていないのに、かあっと体が熱くなり汗が噴き出してきた。
心臓がドッドッと激しく動き息が苦しい。
そして視線を下に下ろすと、先端から体液を滴らせながら、既に半起ちしている性器が目に飛び込んできた。
これがヒート誘発剤・・・無理やり体が暴かれる感覚。
体の高ぶりとは裏腹に、頭の芯が氷のように凍えていく。
京極と迎えたヒートはこんなではなかったはずだ。こんな・・・暴力的で強制的で恐怖に満ちたものではなかった。
あいつとの時は、いい匂いに包まれて・・・、どんどん高まる自分の体がコントロール出来なくて混乱したけど、それだけだった。不思議とあいつの腕の中は怖くなかった。
労るように頭を撫でる手が。見つめてくる紅茶色の瞳が。懇願するように抱きしめてくる腕が。
・・・胸が締め付けられるほど優しかったから。
だから俺は あの時 全部委ねた、あいつに・・・
「始まったな。・・・どれ見せてみろ。」
力の入らない両足の間に奴が入ると、膝の裏に手を差し入れ大きく広げて グッと押し上げた。
「・・・ゃめ・・・」
苦しい呼吸の合間に何とかそれだけ絞り出せたが、あとは、はくはくと口を動かすだけで何も言えなかった。
「良い感じだ。お前のココな、熟れた果実みたいになってるぜ。」
そう言って奴は俺の手の拘束を解くと、シーツの上に投げ置いたが、俺はそれに反応することは出来なかった。
奴は俺の片足をその肩に掛けると、もう一方の足は片手で押し上げて、体内に収まっている器具を抜きにかかってきた。
・・・ヌチッ。
濡れた音がしたと同時に、脳髄を切り裂くような快感が駆け上った。
「・・・ぁあっ!!」
せり上がるままに吐精していた。
「おいおい、小さいプラグを抜いただけだぞ?・・・可愛いな、お前。」
そう言って奴の指がズブリと入ってきたその時、胃が痙攣して吐瀉した。
夕食を取っていなかった俺の胃は空っぽで、胃液の苦みが口いっぱいに広がり、口の端を伝う感触がした。
「汚ぇなぁ。でもまあ仕方ないなよな。生理現象って奴だ。拒絶反応、苦しいだろ?」
奴の声が聞こえて、濡れタオルで丁寧に口元を拭われる感触がした。
「ほら、早く許してくださいって言えよ。じゃないとこのまま入れちまうぜ?」
指が抜かれる代わりにローブ越しに猛りの先端をグイグイ押し当てられた。
「あ・・・あ」
涙が絶えず流れて何も目で捕らえられなかったし、耳鳴りと悪寒が止まらなかった。
内臓がのたうつような吐き気の波が絶えず襲い 苦しくて思考が回らない。
「たす・・・け・・・」
目元にぬるついた感触がして、誰かが耳元で優しく囁いてきた。
「違うだろ?許してくださいって言うんだよ。」
違う。これは違う。
「きょ・・・ま・・・さ・・」
その瞬間、ふっと視界が暗くなった。
いきなり暗闇になった部屋の中で、奴が狼狽える気配がした。
それから小さく何かがきしむ音がしたと思ったら、色々な音と振動が洪水のように一気に部屋になだれ込んできた。
床を踏みしめる音、打撃音、うめき声、そして、
「守。」
体が何かに覆われて、辺りに光が戻った。
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