ハーレム帝国ハレムンティア 〜最強フェロモン使いは、ギルドを追放されたのでハーレム帝国を建てることにしました〜

大魔王たか〜し

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第一章

第二話 ギルド追放とジョージ爆誕秘話

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「──帰ってきたなジョージ・ハレムンティア! 単刀直入に言う、お前をこのギルドから追放する……!!!」

 聖女であるアメリアを連れて仲間の元に帰ってきたジョージに、ギルド追放という青天の霹靂へきれきのごとき通告がなされた。

「なんてことだ、ちくしょう! 俺、また何かやっちまったのかぁッ!?」

 ジョージはショックのあまり膝から崩れ落ち、悔しさのあまり床に拳を叩きつける。そのせいで床が抜けちゃったが、あまりに辛そうなジョージの姿につっこむ者はいない。

「な、何かしたんですか……?」

 アメリアは完全にアウェーだったが、自分の行く末もかかっているので聞かないわけには行かない。

「ジョージ、雨に打たれ立ち尽くすお前を見捨てられなくて仲間にしたがな、これは元々オレのハーレムを目的としたギルドなんっっだよぉ……!」

 茶髪の軽薄そうな男が悔し涙を流す。リーダーのルーカスだ。
 言われてみると、4人いる他のメンバーは確かに女性だけだった。

「でもなぁ! くぅ……全員お前が! ああ、いつの間にか全員お前にメロメロなんだよぉ……」

「すまないルーカス……! 寝ている時は無意識にフェロモンがでちまうんだ」

 ジョージが膝をついたまま説明する。

「なんだよ、お前のフェロモン寝首をかくのかよ……! じゃあ実質、毎日8時間女の子たちを口説き続けたって事か!? 許せねえ……」

「まあまあ、落ち着いてルーカス」

 魔法使い風の女性がなだめるもルーカスはその手をふりはらう。

「ジョージ、やっぱりお前は追放だ! どっかに行っちまえ! ……お前は嫌いじゃないが、お前のフェロモンは大嫌いだ!」

「ま、待ってくれルーカス! ルーカ──」

 ──バタンっ。

「俺が壊してしまったハーレムというものが、どんなものなのか聞きたかったんだが……」

 ジョージとついでに聖女はほったて小屋から追い出されてしまった。

『~~~~っ!!』

『──っ!!』
 
 小屋の中から言い争いのような声が聞こえるが、落ち込むジョージの耳には届かない。

「ま、まあ、こう言うこともありますよ。良き行いをしたと思っても、理不尽な運命にさらされる。私も同じです」

 聖女であるアメリアも、教会をうとましく思うフェドロによって追い立てられる身だ。

「……いつもやっちまうんだ、俺は──」

 ジョージはおもむろに語り出した。自身の半生を……。


 ●     ●     ●


 18年前のある寒い寒い雪の降る夜に俺は産まれた。
 雪の重さでボロ家が半壊したために、お袋は牛小屋で出産することになったらしい。

『おんぎゃあ! おんぎゃあ!』

 元気な男の子だった。眉毛は常人の倍太かったが、フェロモンはそれ以上だった。

『こ、これは────!!!』

 取り上げてくれた産婆は俺の首元から放たれるエキストラバージンジョージフェロモンをモロに直撃し卒倒してしまったとか。


 ●     ●     ●


「……凄まじい。まさに爆誕ですね」

 型破りなジョージ生誕エピソードにアメリアの顔が引きつる。だが、我が道を征くジョージの昔話はまだ続いていた。

●     ●     ●


 3歳の時は、フェロモンが抑えきれず暴走しせっかく建てた新築を半壊。その時は両親にこっぴどく怒られたもんだぜ。

 7歳の頃。成長期だった俺はあふれ出るフェロモンが村を包み込み、授業内容が変わっちまった事もある。
 国語ではラブレターの書き方を。社会では歴史の人物の恋事情。生活の授業では赤いバラを探し、体育は恋のダンス。
 算数に至っては恋の方程式を教えられそうになったぜ。

『方程式は中学生からですよ!』

 クラスで1番賢いリッくんのツッコミはやっぱ鋭かったな……。


 ●     ●     ●


「リッくん、そこじゃないでしょ……!」

 アメリアがツッコミにつっこむ。もしかすると、ジョージの周りではアメリアの常識が通用しないのかもしれない。

「だが、良い思い出が無いわけじゃない」

 ようやくドア前から動き出したジョージが少しスッキリした顔で話す。

「お聞きしても?」

「3歳の頃、風が歌い花が笑う。そんな瞬間があることに気が付いた。……そう、フェロモンとの出会いだ。
 その時に親父は『お前のチカラは世界にとって毒にも薬にもなる。心根が優しいジョージだから世界は喜んでいるが、心が腐ればネッチョリ汚いドブのようなフェロモンになる。精進しなさい』と言ってくれた」

「…………?」

「俺が5歳の時、親父が失踪したんだが、それからママ……お袋は体育に熱心になった。200mはある崖から落とされた事もあったっけな」

「えぇっ!? 崖から! 落とされたんですか!?」

 ほのぼのエピソードを語るかのような声色で激烈エピソードが飛んできてアメリアの声が裏返ってしまう。

「普通なら7歳の大人になってからじゃないと難しいが、俺は同級生のヨウくんやジェシーちゃんより大人だったからな。1時間くらいで登れたぜ」

「…………?」

 アメリアは首を傾げる。ジョージの世界では崖から落ちても怪我をしないのだろうか? それとも、実は単位が違っていて200mという名の200mmなのだろうか?

「そんなお袋も、フェロモンを使って渡り鳥を仲間にして崖を登った時には、親父がいた時と同じくらい良い笑顔をしていたぜ。それからだな、俺がフェロモンに前向きになったのは」

「……ジョージ様なりに挫折や考えることがあったんですね」

 アメリアは色々こみ上げる感情はあったものの、うまく言葉にならないので断念して当たり障りない返しをしたのだった。

「だが、毎年親父の誕生日が来るたびに寂しそうな顔をするお袋にいたたまれなくなってな……」

「探すことにしたんですね、お父様を」

「そうだ。……着いたぜ!」

「え? 当てもなく歩いてると思ったら……ここは、どちら様かのお家ですか?」

 さっきのほったて小屋よりはマシなレベルの木造の建物がそこに建っていた。

「どこか行くにしても留まるにしても、そんな泥だらけのままじゃいられないだろ? だからひとまず、今すぐに頼れそうなところに来たってわけだ」

 どうやらジョージの知り合いか誰かの家らしい。

「ああ、お気遣いありがとうございます。自分が泥にまみれたのを失念していました」

 フェドロ軍から逃げ、オーガに追われて丸太を避け、ジョージと出会い、匿ってもらえるかと思ったら頼りの綱であるジョージがギルド追放され、まるで別世界のようなハチャメチャ人生を語られ、アメリアはもう己のちょっとした不運転けて泥まみれなんて小さな事になってしまっていたのだ。

「構わん。……おい、ジョージ・ハレムンティアが来たぞ! 開けてくれ」

 その発達した剛腕からは想像もできないほど繊細なノックでドアを叩くジョージ。すると、その数秒後。

『はーい』

 来客を想定していなかったのだろうか、小屋の中でパタパタと走り回る音が少しの間聞こえたかと思うと、しばらくして長靴を履きオーバーオールを着た赤髪の女性がドアから顔を出した。

「俺だ」

「ひぁ!?」

 赤髪の女性はジョージを見るや驚いて目を見開き、壊れるんじゃないかという勢いでドアを閉め直してしまう。

「…………知り合いの方ですか?」

 アメリアがいぶかしげに尋ねる。男性の顔を見て慌ててドアを閉めるなんて、悪人やモンスターに出会った時か、恋する乙女くらいなものだ。

「ああ」

 ジョージが短く答える。

「では待ちましょうか……」


 それからどれくらい待っただろうか。ジョージが外に置いてあった椅子に座ってお昼寝をし、アメリアが暇すぎて乾いてきた泥をペリペリめくっていたころ、ようやく赤髪の女性が家から再び姿を見せてくれたのだった。

「ごめんあそばせ!」

「あ、出てきましたよジョージ様」

「……んぁ? ああ、来たか」

 そのハツラツとした声とは裏腹にジョージとアメリアの声は気の抜けたものだった。

「あら、せっかくわたくしが出てきてあげたのに、そんな不躾な態度を取るなんて処刑ものですわね!」

 初対面の農家の娘さんみたいな雰囲気から一転。その女性は黒いベルベット生地にプラチナの糸でできたフリルのドレスを身にまとい、赤い宝石のネックレス、艶やかな赤のヒール、手にはシルクのイブニンググローブを通し、髪も綺麗に編み込まれ、まさに絢爛豪華けんらんごうかな貴族令嬢に様変わりしていた。

「ふん、待たせた分チャラだろ?」

 ジョージが静かにそういうと、その女性は少し顔を赤くして。

「いいえ! しっかり見てくださいませ!」

「恋する乙女の方でしたか……」

 プンプンと怒る女性を見てアメリアが聞こえないくらいの声で呟いた。

「ったく、しゃーねえな。……ん? いつもより肌のキメが細かいか? それに髪のツヤが違うぜ。それに今日は調子がいいのか? その白目も金色の瞳も澄んでるように見えるぜ」

 ジョージは意外と気が付く漢だった。
 そしてそれを証明するかのように、ジョージが言葉を発する毎に女性の表情が明るくなっていく。

「そうですの! ご近所のジョンソンさんからお肌にはが良いってお聞きしまして試したらご覧の通りスベスベ! 髪はムーアさんから頂いた椿オイルを、ゴンザレスさんからはお魚をたくさん頂きましたの! さすがジョージですわ……♡」

 トリコにした動物と同じく、この女性も目がハートになっていた。ジョージのフェロモンの効果だろうか、それとも素の魅力だろうか、ただ惚れているのは確かである。

「それより、ご近所さんにはお返ししてんのか?」

「当たり前でしょう? これでもわたくしは至高の食材を口にした身。凡人では到達できない極上のを作りましたのよ。あなどらないで」

 ツーン。

「だから長靴とオーバーオールを着ていたんですね。それにしても、口調はともかく農家様の会話……」

 アメリアは女性のギャップに少し笑ってしまう。

「あら庶民、わたくしの家に何か用かしら。邪魔をするなら容赦はしないけど? ……それとも新しいご近所さん?」

 口調は鋭いが、ご近所さんとは仲が良いのだろう。ちなみに『わたくしたち』とは言ったが、ジョージはここに住んでいるわけではない。

「こいつはアメリア。どっかの教会の人間だが、今は追われる身らしくてな。それに泥も落としてやれると助かる」

「そう……分かりましたわ」

 女性は興味なさげであったが、ジョージの頼みなら仕方ないか~といった顔を隠しもせず、渋々己の家に招待した。

「アメリア、こっちは"ウィステリア・ファルドーネ"だ」

 ジョージは部屋の真ん中にあるテーブルにつくと、赤髪の女性本人に代わってアメリアに紹介する。

「アメリアです。ウィステリア様よろしくお願いします」

 アメリアが挨拶として握手をしようと手を伸ばす。が……。

「勘違いしないで! 貴女のためでもないし、これから親交を深めるつもりもありませんわ」

 ウィステリアはピシャリと断ってしまった。
 しかし、それを見たジョージが『くくく』と笑って付け加える。

「同じ事を言っては3日後にはご近所さんと仲良くしていたんだぜ」

「ジョージ!」

 ウィステリアが止めるもジョージは構わず続ける。

「こいつは家が没落して金がないのに贅沢ざんまいだし、家で暴れ回るし性格もツンツンしてるもんだから、許嫁いいなずけの貴族からは婚約破棄、ファルドーネ家からは追放されたジャジャ馬なんだ。
 それなのに農家や漁師のみんなとはすぐに打ち解けるんだから……おもしれー女だぜ!」

「面白いだなんてそんな……」

 ウィステリアの耳は褒め言葉しか通さないフィルターが付いているみたいだ。

 そして、そんな何でもバラ色に見える新婚夫婦みたいな惚気のろけ? を見せられたアメリアは不安に駆られてしまう。

「ああ、私はこの先大丈夫でしょうかリーズン様……」

 天井を見上げて神に祈るアメリアをよそに、ジョージとウィステリアのデュエットのような会話はもう少しだけ続くのだった。


 
 
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