38 / 38
38話
しおりを挟む
今は夜。
私達は宿舎のロビー集まりお菓子&ジュースパーティーを開いていた。そして
「リノちゃん、全然食べてないじゃん!ほらほらこれも食べなよ」
「岩本さん困ってるし、無理に食べさせるのはどうかと思うけど?」
「隣のクラスの奴に何が分かるのかな~」
「…………」
敬斗と吉田君に挟まれ言い合いに揉まれていた。
何故そのように至ったのか。
時はさかのぼり昼のこと。
カレーの後はレクリエーションとして、宝探しゲームがあった。宝探しゲームと言っても森の中で行われるため難易度が高い。私たちが見つけるのは小さな旗で、全部で3本の旗があり普通科5クラス、特進2クラスで合わせて7クラスが競い合う。旗にも種類があり1等~3等まである。
「1等の旗とったらなんだろうね」
「さぁ、でも結構大掛かりな宝探しゲームだから凄いんじゃない」
予定表を見たときは高校生にもなって宝探しゲームなんて、、と思っていたけれど想像以上の本格さにやる気が出てくる。
「リノちゃん、絶対に1等を見つけるから」
敬斗も凄いやる気を出している。麻衣ちゃんと長谷川君は……、まぁいつも通りマイペースな二人だ。
「それではー、これより宝探しゲーム始め!!!」
学年主任の掛け声により各クラスが多方面に散らばる。皆急ぎ足に山へ足を運んだが、私達はのんびり歩いていた。
「制限時間は2時間もあるしゆっくり行こう」
---------------------------------
さあ私達特進クラスの結果はと言うと
「2等…」
むやみやたらに探していても埒が明かないということで、ある程度の憶測を立てながら宝探しをしていたのだが、結果は惜しくも2等だった。
そして映えある1等は吉田君のクラスが獲得した。
「1等の景品は~~~、ポテチ1年分!!!」
ドンッと目の前には大量の袋が置かれていた。
嬉しいけど、絶対に食べきれない量である。そして持って帰るのも困難な量で、吉田君も複雑な顔をしている。
「そして2等の景品は、、パックジュース40個!!」
いや、これまた微妙な景品だ。つまり、私達は1人10パックのジュースが飲めるのだがそんなにも飲めるわけがないだろう。
「梨乃ちゃんどうする…?持って帰るのも重たいし…、」
麻衣ちゃんがそっと耳打ちする。
「じゃあ今夜1等のクラスと景品山分けしながらパーティーするか!」
そんな彼の一言により私達は夜にパーティーを行うことになったのだ。
私達は宿舎のロビー集まりお菓子&ジュースパーティーを開いていた。そして
「リノちゃん、全然食べてないじゃん!ほらほらこれも食べなよ」
「岩本さん困ってるし、無理に食べさせるのはどうかと思うけど?」
「隣のクラスの奴に何が分かるのかな~」
「…………」
敬斗と吉田君に挟まれ言い合いに揉まれていた。
何故そのように至ったのか。
時はさかのぼり昼のこと。
カレーの後はレクリエーションとして、宝探しゲームがあった。宝探しゲームと言っても森の中で行われるため難易度が高い。私たちが見つけるのは小さな旗で、全部で3本の旗があり普通科5クラス、特進2クラスで合わせて7クラスが競い合う。旗にも種類があり1等~3等まである。
「1等の旗とったらなんだろうね」
「さぁ、でも結構大掛かりな宝探しゲームだから凄いんじゃない」
予定表を見たときは高校生にもなって宝探しゲームなんて、、と思っていたけれど想像以上の本格さにやる気が出てくる。
「リノちゃん、絶対に1等を見つけるから」
敬斗も凄いやる気を出している。麻衣ちゃんと長谷川君は……、まぁいつも通りマイペースな二人だ。
「それではー、これより宝探しゲーム始め!!!」
学年主任の掛け声により各クラスが多方面に散らばる。皆急ぎ足に山へ足を運んだが、私達はのんびり歩いていた。
「制限時間は2時間もあるしゆっくり行こう」
---------------------------------
さあ私達特進クラスの結果はと言うと
「2等…」
むやみやたらに探していても埒が明かないということで、ある程度の憶測を立てながら宝探しをしていたのだが、結果は惜しくも2等だった。
そして映えある1等は吉田君のクラスが獲得した。
「1等の景品は~~~、ポテチ1年分!!!」
ドンッと目の前には大量の袋が置かれていた。
嬉しいけど、絶対に食べきれない量である。そして持って帰るのも困難な量で、吉田君も複雑な顔をしている。
「そして2等の景品は、、パックジュース40個!!」
いや、これまた微妙な景品だ。つまり、私達は1人10パックのジュースが飲めるのだがそんなにも飲めるわけがないだろう。
「梨乃ちゃんどうする…?持って帰るのも重たいし…、」
麻衣ちゃんがそっと耳打ちする。
「じゃあ今夜1等のクラスと景品山分けしながらパーティーするか!」
そんな彼の一言により私達は夜にパーティーを行うことになったのだ。
1
お気に入りに追加
16
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる