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26話 敬斗Side
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敬斗Side
「ずっと避けてきたけど、ホントは敬斗のことが大切で…、、好きだったんだって気づけた、だから」
「うん」
「私と…、」
「うん」
「友達になってください!!」
「うん!……え…、?」
差し出された手を思わず握り返したが
………友達?…恋人になってくださいとかじゃなくて?
好きって気づけたんだよね??いやいや、リノちゃんが少し天然なのは知ってたけど今のはさすがに告白を期待したよね、、「好きだったんだって気づけた、だから」のところで完全に恋人になりたいって思ってるのかと思うよね!?
いや、確かに今までのリノちゃんの僕に対する接し方を見ている限りは恋愛的な好きとかなかったよ?けどさ、ちょっと今の流れは期待しちゃうよ……
「嫌だった…?」
ああ、リノちゃんが心配そうにこっちを見てる…
「そんなことない!僕もリノちゃんと友達になれるの嬉しいなー」
ホントは恋人がよかったけど(涙)。というか今までは友達ですらなかったんだ……。
「良かったっ!」
でも嬉しそうに喜ぶ姿を見てると僕の気持ちなんて彼女にぶつけられない。
「ちょっと気になったんだけど、今までは友達じゃなくてなんだったの??」
「幼馴染、、かな?」
なるほど。
僕の中では友達よりも幼馴染の方が親しいイメージがあったが彼女の感覚ではそうではなかったらしい。
つまりは、幼馴染から友達にワンランク格上げされたということでいいのか。
「直接言葉にすると恥ずかしいんだけど、幼馴染って生まれた環境を指してて私たちの意志はあんまり関係ない気がしてて、けど友達ってお互いに仲良くしたいっていう気持ちがあるから成り立つわけで…だから私は敬斗と友達になりたかったというか、、」
本人は少し耳を赤くしながら喋っている。
「………………グハッ!!!!」
「え、敬斗っ?大丈夫??」
……可愛すぎるだろう!!つまりは僕と形式的なものではなく内面的なつながりが欲しかったと!もう僕のこと好き過ぎて友だちになりたかったと!!←(そんなこと言ってません)
今まで友達ですらなかったことはショックであるが、そんなことどうでもいい。とにかく!今こうしてリノちゃんが友情的な意味であっても好意をもってくれてるチャンスを逃してはいけない。
もっと好きになってもらわないと。リノちゃんが僕と友達関係じゃ満足できないくらいに。
---------------------------------
外は日も落ちて街灯が光り始めた頃だった。
「今日は体調悪かったのに突然押しかけちゃってごめんね、ゆっくり休んで」
リノちゃんが僕のアパートのドアを開けて帰ろうとする。本当は彼女の部屋の前まで送っていきたかったが体調が悪いんだから無理しないで、と止められてしまった。
はぁ、可愛かった…
僕の身体を心配する彼女は女神のようだった。ホントは今晩一緒に過ごしたかったけど………いやいや、変態みたいなこと言ってる感あるけど断じて僕は変態じゃない。
「じゃあまた明日」
彼女は控えめに右手を上げて手を振った。
それに僕も振り返す。
「あ、」
言い忘れていた。
「リノちゃんと今は友達でも、僕は次の段階も考えてるから」
僕が少しおかしなくらいにリノちゃんのことが好きなのは、全部君が可愛すぎるのが悪いんだから。
だから僕と同じくらい溺れて??
「ずっと避けてきたけど、ホントは敬斗のことが大切で…、、好きだったんだって気づけた、だから」
「うん」
「私と…、」
「うん」
「友達になってください!!」
「うん!……え…、?」
差し出された手を思わず握り返したが
………友達?…恋人になってくださいとかじゃなくて?
好きって気づけたんだよね??いやいや、リノちゃんが少し天然なのは知ってたけど今のはさすがに告白を期待したよね、、「好きだったんだって気づけた、だから」のところで完全に恋人になりたいって思ってるのかと思うよね!?
いや、確かに今までのリノちゃんの僕に対する接し方を見ている限りは恋愛的な好きとかなかったよ?けどさ、ちょっと今の流れは期待しちゃうよ……
「嫌だった…?」
ああ、リノちゃんが心配そうにこっちを見てる…
「そんなことない!僕もリノちゃんと友達になれるの嬉しいなー」
ホントは恋人がよかったけど(涙)。というか今までは友達ですらなかったんだ……。
「良かったっ!」
でも嬉しそうに喜ぶ姿を見てると僕の気持ちなんて彼女にぶつけられない。
「ちょっと気になったんだけど、今までは友達じゃなくてなんだったの??」
「幼馴染、、かな?」
なるほど。
僕の中では友達よりも幼馴染の方が親しいイメージがあったが彼女の感覚ではそうではなかったらしい。
つまりは、幼馴染から友達にワンランク格上げされたということでいいのか。
「直接言葉にすると恥ずかしいんだけど、幼馴染って生まれた環境を指してて私たちの意志はあんまり関係ない気がしてて、けど友達ってお互いに仲良くしたいっていう気持ちがあるから成り立つわけで…だから私は敬斗と友達になりたかったというか、、」
本人は少し耳を赤くしながら喋っている。
「………………グハッ!!!!」
「え、敬斗っ?大丈夫??」
……可愛すぎるだろう!!つまりは僕と形式的なものではなく内面的なつながりが欲しかったと!もう僕のこと好き過ぎて友だちになりたかったと!!←(そんなこと言ってません)
今まで友達ですらなかったことはショックであるが、そんなことどうでもいい。とにかく!今こうしてリノちゃんが友情的な意味であっても好意をもってくれてるチャンスを逃してはいけない。
もっと好きになってもらわないと。リノちゃんが僕と友達関係じゃ満足できないくらいに。
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外は日も落ちて街灯が光り始めた頃だった。
「今日は体調悪かったのに突然押しかけちゃってごめんね、ゆっくり休んで」
リノちゃんが僕のアパートのドアを開けて帰ろうとする。本当は彼女の部屋の前まで送っていきたかったが体調が悪いんだから無理しないで、と止められてしまった。
はぁ、可愛かった…
僕の身体を心配する彼女は女神のようだった。ホントは今晩一緒に過ごしたかったけど………いやいや、変態みたいなこと言ってる感あるけど断じて僕は変態じゃない。
「じゃあまた明日」
彼女は控えめに右手を上げて手を振った。
それに僕も振り返す。
「あ、」
言い忘れていた。
「リノちゃんと今は友達でも、僕は次の段階も考えてるから」
僕が少しおかしなくらいにリノちゃんのことが好きなのは、全部君が可愛すぎるのが悪いんだから。
だから僕と同じくらい溺れて??
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