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「あ…今日か。忘れてた」

家に帰ってスマホを見ると通知がたまりまくっていた。

「はー。めんど…」

会う約束してたんだ。最近よく遊んでる、とあるバンドのギタリストの蓮くんと…本名なんだったっけ。呼ばないから忘れるんだよね。

何がめんどくさいって、蓮くんとあたしは付き合っているらしい。一度ライブの打ち上げに呼ばれたことがあったけど、俺の彼女って周りに紹介して回ってたし、あたしは否定も肯定も出来ずヘラヘラ笑っていた。

まぁやることやってるしなぁ…。

シャワーを浴びてメイクをして。家に来るみたいだから、別にメイクをする必要もないかなぁ、なんて思いつつそれを終わらせて掃除をして…そうこうしているうちに蓮くんがあたしの家に来た。

「菜々昨日なにしてたの?全然連絡取れなかったじゃん」

「昨日知り合いの飲み会に強制参加させられちゃって…飲まされすぎて気分悪くなって家で寝てたの。ごめんね」

「ふーん…そっか。心配したよ、二日酔いとかなってない?」

「いっぱい寝たから復活した!」

「じゃあ良かった。あと、男と会ってたら嫌だなって思って」

「もー心配しすぎ!寝てただけだから!」

自分の家で寝てたとは一言も言ってないし嘘じゃないからね。男と会ってたら~に対する質問にはイエスもノーも言わない。

「菜々は可愛いから心配なんだよ」

蓮くんがあたしを抱き締める。

「大丈夫だよぉ。それよりあたしは蓮くんが週刊誌に撮られちゃわないか心配」

「撮られてもいいよ。俺アイドルじゃないし」

とは言っても、蓮くんのバンドって顔人気もあるからな…

バンドの皆さんと会った時に感じたのはベースとドラムはある程度顔は整っているものの割と普通の人。

ボーカルはPVとかで見ると背が高くてかなり細身で、長めの黒髪のせいでアンニュイな雰囲気出しててカッコいいけど、実際に会って間近で顔を見ると思っている程ではない。性格はクールで、服がやたらオシャレな雰囲気イケメン。

そしてあたしの(?)蓮くんもボーカルの人と同じく背が高くて細身。少し前髪が目にかかるくらいで、雰囲気イケメンに見えるけど実は雰囲気、ではなく正統派イケメンだ。奥二重だけど目が大きくて鼻筋も通っている。

髪はオレンジに近い金色でけっこう目立つのに、メガネをかける程度の変装しかせずあたしの家に来るからこの人大丈夫かなー…と心配になる。
 
こっちはまだ真剣に付き合ってるわけでもないのにあたしと撮られたら申し訳ないじゃん…

「今度の新曲俺が作ったんだ」

あー、あの甘々な歌詞のラブソングね…

「そうなんだ!いい曲だよね」

「菜々のこと思って作ったんだよ」

うぇぇ…。まじか…

「こんなに俺のこと夢中にさせてどうするつもり?」

いや、知らんがな…

「えー…ありがとう」

「菜々はどうやったら俺に夢中になってくれるの?俺だけ見て欲しいのに」

「あたしだって蓮くん好きだもん」

蓮くんのことはそれなりに好き。体の相性だって悪くないし…ただあたしを独り占めしようとするのが嫌なだけ。

あたしは自由に生きたいの!

「蓮くん…したいな」

めんどくさくなるから、いつもセックスでごまかす。

「菜々は俺が好きなのか俺の体が好きなのかわかんないな…いつも菜々からしたいって言うんだから」

「嫌?」

「そんなわけないじゃん」

蓮くんがベッドにゆっくりあたしの体を沈める。長い長いキスをしながら。

蓮くんの唇があたしの首筋を這う。そのまま耳を舐められて体がびくって反応する。

「…あん」

蓮くんがあたしの着ているキャミソールの肩紐を片方ずつ下ろして、胸がはだける。

蓮くんの愛撫はすごくゆっくりで優しくて、愛情を感じる。

「菜々…好き」

きっと将くんも、大好きな彼女のことはこういう風に優しく愛してるんだろうな。

「…あ、んんっ…」

「菜々可愛い。脱ごっか」

蓮くんが服を脱がせる度、あたしの体にキスをしていく。肩とか、鎖骨のあたりとか胸とか。下の服も全部脱がされて、あたしは何も纏わない姿になった。

「蓮くんも、脱いで…」

あたしも蓮くんの服を脱がせて、乳首を舐めた。蓮くんの弱いところ。

「菜々っ、そこはダメだって…」

「…気持ちいいくせに」

蓮くんを押し倒して、全部脱がせてあたしは蓮くんのモノを咥えた。

「あー、ちょっと…待って、待ってってば菜々っ」

あたしは蓮くんの言葉を無視してそこを舐め続ける。吸ったり、しごいたりしていくうちに蓮くんのモノはどんどん大きく、硬くなっていく。

「このままじゃいきそう…俺の番ね」

蓮くんが体を起こしてあたしの両足を引っ張り体を倒したかと思えば、蓮くんはあたしの大事なところを舐め始めた。

「やだ、蓮くんそこは嫌っ!きたないから…」

「菜々ここ舐められるの好きでしょ?」

「…っ、そう…だけどっ、あぁっ」

蓮くんの言う通りあたしはそこを舐められるのが好き。でも恥ずかしいよ…

「…あれ」

「ん、あ…ん…?」

「なんか菜々のここいつもと違う匂いする」

やばい。やばいやばいやばい!めちゃくちゃ洗ったのに将くんの、残ってるってことだよね…

「…生理終わってすぐだから…いつもと違うかも…」

「そっか…けど舐めさせて」

「あ、ちょっとっ…や」

ぴちゃぴちゃと、蓮くんの舌があたしのクリトリスを舐める。中にも指が入ってきて、ゆっくりと前後に動く。

「ん…気持ちいい…!ね、蓮くん…」

「ん?」

「…おっぱい舐めて…」

指はそのままあたしの中で動いているけど、蓮くんの唇があたしの胸に吸い付いた。これ以上ぼろが出るのはマズイし、上手いこと誘導出来た…かな?

「あ…っ、あぁ」

蓮くんの指の動きが徐々に、早くなってくる。耐え難い気持ち良さを与えられて、あたしの中はどんどん溢れていく。

昨日将くんとセックスした時にいけなくてうずうずしていたあたしの体はもう限界だった。

「あ!蓮くんっ!いっちゃう!」

「いっちゃっていいよ…」

「んぁぅっ、いっちゃういっちゃう!あ、いくいく…いくっ!」

どくん、と胸が高鳴り体が反る。…いっちゃった…

「はぁ、はぁ…」

蓮くんの唇とか舌とか、指でゆっくり愛撫されるのが全部気持ちよくてあたしはいつもいかされてしまう。

「気持ちよかった?」

「うん…れんくんの、ほしくなってきちゃったな…」

早く蓮くんと一つになって、いっぱい気持ちよくなりたい。
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