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一人ぼっちの欲情ーふたりじゃだめですか?4
しおりを挟む唐突にそんな質問を投げかけられ、荒いでいた呼吸が一瞬で止まってしまった。
「…何のこと言ってるの?」
「とぼけちゃうの?」
「無いし、他のとか持ってないし!」
「ふーん…唯、彼氏に嘘つくの」
目を伏せる雄輝くんの顔が不機嫌になっている。
何でこんなに見透かされてるの?もしかしてお風呂入ってる間に部屋探った?…ううん、雄輝くんは絶対そんなことしない。
「…ごめんなさい。持って…ます…」
重い体を起こし、ベッドサイドテーブルの一番下の段を開け…バイブを取り出して、献上するかの様に見せると雄輝くんが吹き出した。
「あはは、やっぱり持ってたんだ。最初から素直に出せばいいのに」
「…笑わないでよ…」
「ごめんごめん。こっちおいで」
手を広げる雄輝くんに近付くと、バイブを手からさっと抜き取られた。
「何?返してっ!」
「何って」
足を無理矢理開かれ、雄輝くんがその手に持っているものをあたしの入り口に軽く差し込み様子を伺いながら奥に入れようとする。
「もぉっ!見せたからいいでしょ、何で入れようとするの!」
「入れたいから見せてって言ったんだよ」
あたしは腰を浮かせ、それから逃れようとした。
「雄輝くんっそんなに意地悪しないでぇ…!あ、っ…」
「動かないの。危ないよ」
躊躇いなくいきなり突っ込んじゃってもいいくらいに濡れているあたしの中に、バイブが徐々に埋もれていき奥の壁にぶつかった。
「ここまでかな」
雄輝くんがスイッチをオンにした。中で畝りさっきのローターとは違う振動の強弱が交互に押し寄せ、あたしの体を快感が襲う。
「いやぁぁ!」
「嫌じゃないでしょ?…そのまま気持ちよくなってていいから、俺のも触って欲しいな」
***
「唯、口が疎かになってるよ」
「ん…んっ」
ベッドに座っている雄輝くんのモノを手でしごいた後、唾を垂らしながら唇や舌を使い愛撫していた。
さっき、雄輝くんの指でいっちゃったから雄輝くんにも気持ちよくなって欲しい…けど、あたしの中に入っているものが何度も何度もしつこく理性を奪おうとする。
どれくらいこうしているだろう…ううん、そんなに時間は経っていないはず。けれどあたしの体の中はもうこれ以上は抑えきれません!って悲鳴を上げている。
「…んっ」
「どうしたの、唯」
あたしは口を離し、奥まで咥え込んでいた名残で鼻声で雄輝くんに訴えた。
「あ…あっ…ゆうきくん、ゆうきくんっ!どうしよぉ、あたしまたっ…あ!あ!」
「仕方ないなぁ。後でもっかいフェラしてね」
あたしはシーツの上で両手をつき雄輝くんの顔を見上げると、雄輝くんは対照的に見下すような冷たい目であたしを見ていた。
「あっ、ゆうきくんっ!いっちゃういっちゃうぅ~!!」
普段とは違う雄輝くんに戸惑っていた筈なのに、あたしは雄輝くんのその冷たい瞳の中を自ら見つめながら再び絶頂を迎えてしまった。
膝を折り曲げ、猫が伸びをするように体が前に倒れ込んだ。まだ振動は続いている。
「ふぁあ…っ、もう無理っ…」
お腹の方に手を入れ、バイブを抜こうと下半身に手を伸ばしたら雄輝くんがさっきより強い力でその手を掴んだ。
「抜いちゃだめ。スイッチも切っちゃだめ」
…冗談でしょ?ぶんぶんと腕を振ろうとしたけど雄輝くんは振りほどかせる気が全く無いし、男の人に抑えられ、ましてや絶頂を味わってしまったばかりの体で抵抗など出来るはずがない。
「もう無理だってばぁ!いや、嫌っ抜かせてぇ!!」
「嫌じゃないのー。唯はコレでいっぱいいってるんでしょ?」
「ぁぁあっ!ん…いってる…けどぉっ」
「じゃあいってるとこ俺にいっぱい見せて。女の子は何回もいけちゃうんだから」
「んっ…ほんとに…無理だよぉっ…!」
あたしは掴まれていない方の手でお腹を抱え、うずくまった。お腹は勝手にひくひく動くし、足はまだ力が入らない…もう、この状態で精一杯。今動いたらまたすぐにいっちゃう…
「はぁ、はぁっ…」
もう動かないで…そんなに中で畝らなくていいから…もう、そんなに震えないでよ…!!
スイッチをもう一度押さなければそれは止むはずがない無機物に向かって、ばかばかしくも心の中で叫んでしまう。
自分の手に届く位置なのだからスイッチなんか勝手に切っちゃえばいいのに。けれどどうしても、雄輝くんに逆らえない。
「うぅ…っ、うー…っ、はぁぁっ」
さっきの体勢のまま、唸りながら未だに受け続けている快感に翻弄されているあたしの腕を雄輝くんが引っ張りあげた。
雄輝くんが自分のモノを掴み少しだけ下に曲げ、いきり立ったモノをあたしに見せてきた。
「もう一回俺のちゃんと咥えるんだよ」
「うっ…今…動けな…」
「俺後でフェラしてって言ったよね。唯、約束は守ろうね」
雄輝くんがにっこりと笑う。約束…してたんだ。記憶がぶっ飛んでる。
あたし、いつまでこんなことさせられるの?
雄輝くん、普段優しいのにこの変わりようは何なの?
この人本当に雄輝くんなの?
あたしこのままどうなっちゃうの…?
「ねぇってば」
頭の中で渦巻く感情を整理出来ないまま、あたしは再び雄輝くんのモノを咥えさせられた。
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