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一人ぼっちの欲情ーふたりじゃだめですか?2
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「唯ー、シャワーありがと」
「いえいえ」
あたしが先にシャワーを浴びて髪を乾かし終えたところで、雄輝くんが濡れた髪でお風呂から上がってきた。
お風呂一緒に入ろ。
そんなこと言えたらもう少しあたしたちの関係は深くなるんだろうけど…
「パジャマもいつも綺麗に洗ってくれてありがとう」
「いえいえ、どういたしまして」
「唯はいい奥さんになるね」
「えー」
いい奥さんって何?あたしと…結婚考えてくれてるのかな?
心臓がどきどきする。雄輝くんは自然とそんな言葉を言えちゃう人。あとは何かするとありがとうって、目を見て言ってくれるところも好きだな…
髪を乾かし終わって、雄輝くんにドライヤーを渡すと10分もしないうちに音が止んだ。
「男の子ってドライヤー早いよね」
「短いからね」
「髪短いとすぐ乾くし用意早くなるしいいなぁって思うんだけどなぁ。けどなかなか切る勇気ないんだよね」
「唯は髪短いのも似合いそうだけどね。どんな唯でも好きだけど」
雄輝くんがあたしを後ろから抱きしめる。待って…バックハグとかダメだって!
「寝よっか」
「うん」
そうしてあたし達はベッドに入ったんだけど、やっぱり何も無かった。おやすみ、ってキスして、雄輝くんはすぐ寝息を立て始めた。
雄輝くんも疲れてるよね…先週から休み無かったし。こうやって隣であたしが寝ててもすぐに眠れるってことは気を許してくれてるのかなって思うとそれはそれで嬉しいんだけど。
ただ、すやすやと眠る雄輝くんの横であたしはどうしようってくらい寝れなくて困り果てた。さっきのバックハグを思い出したらどきどきして。
あのままキスして、後ろから服を脱がされて…妄想がどんどん膨らんでいく。考えない様にしてもやっぱりダメだ…。雄輝くんとしたい。そう思ってるのはあたしだけなの?
「…雄輝くんのばか」
こっそりと呟いたけど、相変わらず雄輝くんは寝息を立てている。
もう我慢できない。あたしは雄輝くんに背を向けて、自分の下着に手を入れた。大事なところに指を沿わせると、とろっとした愛液が指にまとわりつく。
…キスしかしてないのにこんな風になるなんて、あたし欲求不満すぎでしょ…
けどそんな心の声とは裏腹にあたしは自然と指を動かしてしまう。バレちゃったらどうしようって思うと余計感じてしまって、もう止まんない…
早くいかなきゃ。いったら、何事も無かったように寝ればいい。
「…っあ」
息遣いはどうしても荒くなってしまって…一生懸命声を我慢したけど結局いくときに小さく声が出てしまった。
いった瞬間あたしの心は罪悪感に包まれた。
…一人でムラムラして、彼氏の隣でこんなことするとかただの変態だ。
顔でも洗って一旦落ち着こう。そうして起き上がろうとしたとき。
「気持ちよかった?」
そーっと振り向くと、横向きで肘をついた雄輝くんがニヤッと笑いながらあたしを見つめていた。
「気持ちよかった?」
同じ言葉を繰り返す雄輝くんは、決して寝ぼけてはいなさそうだ。いつから起きてたの…
「え、っと…え?何?えっと、え?」
気が動転してわけがわからなくなる。誤魔化せないのに誤魔化すことに必死になってしまう。
「ゆ、雄輝くん…起きてたの?」
「さっきね。なんかごそごそしてたから」
「ごめんなさい!」
頭に血が上っていくのがわかる。どうしようどうしよう…
「バカとか言うし」
始める前にこそってつぶやいていたことを知られている…ということは、雄輝くん完全に最初から起きてたよね?
「…無理!」
あたしは再び雄輝くんに背を向けて、頭まで布団を被った。
全部バレてたんだ…何であんなことしちゃったんだろ。冷静に考えたらありえないし…冷静に考えなくてもありえないよ…!
「どうしたの唯」
「死にたい!恥ずかしすぎて無理!」
「もー、いいじゃん大丈夫だって、唯こっち向いて」
雄輝くんが布団を引き剥がして後ろからあたしを抱きしめてくるけど、じたばたと暴れてしまう。
「やだやだぁ、ごめんなさい!違うの、違くないけど違うんですぅ!」
「唯が普段から一人でしてることくらいわかってるから大丈夫だってば」
その言葉にぴたりと動きが止まり、雄輝くんの方を恐る恐る見る。
「それ、どういうこと…?」
「ん?ほら」
雄輝くんが寝ていた枕をごそごそと触って、出てきたのはあたしが昨日使ってたローター…
「え!?何で持ってるの!?」
「枕の下にあったから」
前の日の晩にしっかり掃除したのに、一番見られちゃいけないものを見られてしまった。昨日一人でして、そのまま寝る前に無意識に枕の下に入れて忘れてたんだ…。ますます顔が、むしろ体中の血が上って体全体が熱い!
「何泣きそうになってるの?大丈夫?」
「だってだって、こんなの恥ずかしすぎるもん、雄輝くん絶対引いてるもん!」
「引いてないよ。…嬉しいかも」
「何で!」
「唯にもそういう欲求あるんだなーと思って」
「…あるよ。当たり前じゃない…」
雄輝くんが自分の顔をあたしの顔に近付けてキスをした。それを離すと雄輝くんがあたしをじっと見た。
キスしてくれるということは嫌われたわけじゃない…って思ってもいいよね?
「いえいえ」
あたしが先にシャワーを浴びて髪を乾かし終えたところで、雄輝くんが濡れた髪でお風呂から上がってきた。
お風呂一緒に入ろ。
そんなこと言えたらもう少しあたしたちの関係は深くなるんだろうけど…
「パジャマもいつも綺麗に洗ってくれてありがとう」
「いえいえ、どういたしまして」
「唯はいい奥さんになるね」
「えー」
いい奥さんって何?あたしと…結婚考えてくれてるのかな?
心臓がどきどきする。雄輝くんは自然とそんな言葉を言えちゃう人。あとは何かするとありがとうって、目を見て言ってくれるところも好きだな…
髪を乾かし終わって、雄輝くんにドライヤーを渡すと10分もしないうちに音が止んだ。
「男の子ってドライヤー早いよね」
「短いからね」
「髪短いとすぐ乾くし用意早くなるしいいなぁって思うんだけどなぁ。けどなかなか切る勇気ないんだよね」
「唯は髪短いのも似合いそうだけどね。どんな唯でも好きだけど」
雄輝くんがあたしを後ろから抱きしめる。待って…バックハグとかダメだって!
「寝よっか」
「うん」
そうしてあたし達はベッドに入ったんだけど、やっぱり何も無かった。おやすみ、ってキスして、雄輝くんはすぐ寝息を立て始めた。
雄輝くんも疲れてるよね…先週から休み無かったし。こうやって隣であたしが寝ててもすぐに眠れるってことは気を許してくれてるのかなって思うとそれはそれで嬉しいんだけど。
ただ、すやすやと眠る雄輝くんの横であたしはどうしようってくらい寝れなくて困り果てた。さっきのバックハグを思い出したらどきどきして。
あのままキスして、後ろから服を脱がされて…妄想がどんどん膨らんでいく。考えない様にしてもやっぱりダメだ…。雄輝くんとしたい。そう思ってるのはあたしだけなの?
「…雄輝くんのばか」
こっそりと呟いたけど、相変わらず雄輝くんは寝息を立てている。
もう我慢できない。あたしは雄輝くんに背を向けて、自分の下着に手を入れた。大事なところに指を沿わせると、とろっとした愛液が指にまとわりつく。
…キスしかしてないのにこんな風になるなんて、あたし欲求不満すぎでしょ…
けどそんな心の声とは裏腹にあたしは自然と指を動かしてしまう。バレちゃったらどうしようって思うと余計感じてしまって、もう止まんない…
早くいかなきゃ。いったら、何事も無かったように寝ればいい。
「…っあ」
息遣いはどうしても荒くなってしまって…一生懸命声を我慢したけど結局いくときに小さく声が出てしまった。
いった瞬間あたしの心は罪悪感に包まれた。
…一人でムラムラして、彼氏の隣でこんなことするとかただの変態だ。
顔でも洗って一旦落ち着こう。そうして起き上がろうとしたとき。
「気持ちよかった?」
そーっと振り向くと、横向きで肘をついた雄輝くんがニヤッと笑いながらあたしを見つめていた。
「気持ちよかった?」
同じ言葉を繰り返す雄輝くんは、決して寝ぼけてはいなさそうだ。いつから起きてたの…
「え、っと…え?何?えっと、え?」
気が動転してわけがわからなくなる。誤魔化せないのに誤魔化すことに必死になってしまう。
「ゆ、雄輝くん…起きてたの?」
「さっきね。なんかごそごそしてたから」
「ごめんなさい!」
頭に血が上っていくのがわかる。どうしようどうしよう…
「バカとか言うし」
始める前にこそってつぶやいていたことを知られている…ということは、雄輝くん完全に最初から起きてたよね?
「…無理!」
あたしは再び雄輝くんに背を向けて、頭まで布団を被った。
全部バレてたんだ…何であんなことしちゃったんだろ。冷静に考えたらありえないし…冷静に考えなくてもありえないよ…!
「どうしたの唯」
「死にたい!恥ずかしすぎて無理!」
「もー、いいじゃん大丈夫だって、唯こっち向いて」
雄輝くんが布団を引き剥がして後ろからあたしを抱きしめてくるけど、じたばたと暴れてしまう。
「やだやだぁ、ごめんなさい!違うの、違くないけど違うんですぅ!」
「唯が普段から一人でしてることくらいわかってるから大丈夫だってば」
その言葉にぴたりと動きが止まり、雄輝くんの方を恐る恐る見る。
「それ、どういうこと…?」
「ん?ほら」
雄輝くんが寝ていた枕をごそごそと触って、出てきたのはあたしが昨日使ってたローター…
「え!?何で持ってるの!?」
「枕の下にあったから」
前の日の晩にしっかり掃除したのに、一番見られちゃいけないものを見られてしまった。昨日一人でして、そのまま寝る前に無意識に枕の下に入れて忘れてたんだ…。ますます顔が、むしろ体中の血が上って体全体が熱い!
「何泣きそうになってるの?大丈夫?」
「だってだって、こんなの恥ずかしすぎるもん、雄輝くん絶対引いてるもん!」
「引いてないよ。…嬉しいかも」
「何で!」
「唯にもそういう欲求あるんだなーと思って」
「…あるよ。当たり前じゃない…」
雄輝くんが自分の顔をあたしの顔に近付けてキスをした。それを離すと雄輝くんがあたしをじっと見た。
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