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獣の時間1
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駅を降り、少し歩くと傘を差した彼…元後輩の鈴村くんを見つけた。鈴村くんはあたしを見つけてにこっと笑い、こっちに向かって手を降った。
予想してなかったな、鈴村くんが来てくれること。もうすぐ駅に着くよって連絡はしたけど、迎えに来てとは言ってなかったし。
「お疲れ様です」
「お疲れ様」
「急に降り出しましたね」
「うん。今日に限って折り畳み傘も持ってなかったから助かった。迎えに来てくれてありがとう」
「とんでもないです。っていうか逆に僕が来なかったらどうしてたんですか?」
「んー、タクシー乗ろうかなって思ってた」
「いや勿体ないでしょ、そんなに距離ないし」
「そうだね…ありがとう」
「全然ですよ」
そう言ってまたにこっと笑った。相変わらず優しい鈴村くん。一緒に働いていた時からいい子だなって思っていたけれど、屈託なく笑うところが可愛くて、何も言わずとも迎えに来てくれる優しさが嬉しい。
ちょっと怖い気持ちもあるけれど、ここは都心部からかなり離れているし…
「急いで来てくれたんでしょ?」
「何でですか?」
「スーツのままだから。ネクタイも付けたままだし」
「あー、今日いつもより遅かったから。いきなり締切近いなんて言われるし」
「そうなんだ。部長相変わらずなんだね、ギリギリまで自分でやるクセに間に合わないってなったら他の人に押し付けちゃうの」
「もう慣れましたよ」
「そっか。あたしは嫌だったなー…」
「…まぁまぁ、言っても仕方ないですって。俺ペーペーだし」
鈴村くんも相変わらずだな。いつでも腰が低くて、仕事を押し付けられても嫌な顔せず引き受けてるんだろうな…
「無理しないでね」
「大丈夫ですって」
15分ほど歩いて、鈴村くんの家に到着した。オートロックの鍵を開けて、エレベーターで彼の住む部屋の階まで。
「お邪魔します」
「どうぞ」
相変わらず綺麗な部屋。あたしの家の方がよっぽど汚くて、いつも見習わなきゃなって思う…
「はぁ、今日もお疲れ様」
慣れた様子でベッドに腰掛ける鈴村くん。慣れた様子というか、自分の家だから当たり前なのだけれど。鈴村くんに見習いあたしもベッドに腰掛けると、彼があたしの肩を抱き寄せた。
「…久しぶりだね、のぶくん」
「うん。2ヶ月振りくらいだね」
そう言ってのぶくんがあたしにキスをした。舌を絡めるまではなくても、長いキス。自然と背中に手を回してしまう。呼吸が苦しくなる前に唇が離れた。
「元気だった?」
「うん。未亜は?旦那さんと上手くいってる?」
「…まぁ、ぼちぼち」
「そっか」
あたしが会社にいる頃から今でも、あたし達はお互い苗字で呼びあっている。でものぶくんの部屋に入ると名前で呼びあうし、敬語を使う彼じゃなくなる。
「のぶくんこそ彼女は?」
「あー…別れた」
「そうなの?いつの間に?」
「未亜と会わない間に。結婚するって勝手に話進めようとするしそういうの重かったし」
「そっかぁ…」
「俺まだそんな歳じゃないもん。まだまだやりたいことあるし」
のぶくんはあたしより8つも年下の24歳。確かに、男の人が結婚するにはまだまだ早いかもな。
「ほんとに…まだ若いのに何であたしなんかと」
「そういう事言わないの」
そう言ってのぶくんはネクタイを緩めながらもう一度あたしにキスをした。次は舌が絡まってくる。
「…ん」
キスをしているうちに、のぶくんがあたしの胸を服の上から触った。
「…あ、もう…?」
「早く会いたかったし早く抱きたくて仕方なかったから」
「…」
そう言ってのぶくんはあたしをベッドに押し倒し、服を脱がせ始めた。
「そう言いながら可愛い下着つけて。やる気マンマンじゃん」
「…いつもだもん…あ…」
のぶくんと会う時はいつもそうだ。普段着けないような派手な色の下着を着けたり…可愛いって言われるようなものを選んでいる。
「旦那さんにバレない?」
「大丈夫…」
「今日はなんて言って出てきたの?」
「…高校の時の友達と集まってご飯食べて、そのままお泊まり会するって言った」
「ありきたりな言い訳」
のぶくんがクスッと笑った。そんな会話をしながらあたしはどんどん服を脱がされていき、のぶくんも服を脱いだ。
「あっ…やぁんっ…」
お互い何も纏わない状態になり、のぶくんがあたしの胸を愛撫し始めた。脳が痺れるような快感が体中を駆け巡る。
「…びしょびしょ」
のぶくんがあたしの中に指を入れて、満足そうに笑う。
「だって…のぶくんに触られるの久しぶりだし…あ、ダメ、ダメっ…」
「旦那さんには?普段触られてるの?」
「そういう意味じゃ…あ、そんなに激しくしないでっ…」
「俺と会わない間に旦那さんとセックスした?」
「なんでそんなこと聞くの…」
「あー、その言い方はしたんだ」
「…2ヶ月もしなきゃ変に思われるでしょ…や、ダメだってばっ!そんな激しいのっ…だめ、だめぇっ」
「でも気持ちよさそうな顔してる」
のぶくんが指を激しく動かして、あたしの中が水音を鳴らす。
「いや!恥ずかしいよぉっ…」
「いつも恥ずかしいトコ見られてるじゃん」
「久しぶりだもんっこんなの…」
「俺も恥ずかしいけどめちゃくちゃ勃ってるよ」
そう言ってのぶくんが自分のモノをあたしの手に充てさせた。
…こんな年上のあたし相手に、まだ若いのぶくんが興奮してくれている。それが嬉しくて…
「のぶくん、舐めていい…?」
「うん。舐めて」
あたしは、ベッドに座り込み足を広げるのぶくんのモノを舐め始めた。そのうち、先端に滑りのある感触を覚える。それを舐めとりながらあたしは愛撫を続けた。
我慢出来なくなってきたんだ。そう思うと愛しくて、更に深く咥えこんで上下に動かした。
「っあ…」
「気持ちいい?」
「…やばい。未亜、もう入れよ。もたない」
今でも十分お互いを求め合っているけれど、これからもっと激しく求め合う。…獣の様に、何もかも忘れて。
予想してなかったな、鈴村くんが来てくれること。もうすぐ駅に着くよって連絡はしたけど、迎えに来てとは言ってなかったし。
「お疲れ様です」
「お疲れ様」
「急に降り出しましたね」
「うん。今日に限って折り畳み傘も持ってなかったから助かった。迎えに来てくれてありがとう」
「とんでもないです。っていうか逆に僕が来なかったらどうしてたんですか?」
「んー、タクシー乗ろうかなって思ってた」
「いや勿体ないでしょ、そんなに距離ないし」
「そうだね…ありがとう」
「全然ですよ」
そう言ってまたにこっと笑った。相変わらず優しい鈴村くん。一緒に働いていた時からいい子だなって思っていたけれど、屈託なく笑うところが可愛くて、何も言わずとも迎えに来てくれる優しさが嬉しい。
ちょっと怖い気持ちもあるけれど、ここは都心部からかなり離れているし…
「急いで来てくれたんでしょ?」
「何でですか?」
「スーツのままだから。ネクタイも付けたままだし」
「あー、今日いつもより遅かったから。いきなり締切近いなんて言われるし」
「そうなんだ。部長相変わらずなんだね、ギリギリまで自分でやるクセに間に合わないってなったら他の人に押し付けちゃうの」
「もう慣れましたよ」
「そっか。あたしは嫌だったなー…」
「…まぁまぁ、言っても仕方ないですって。俺ペーペーだし」
鈴村くんも相変わらずだな。いつでも腰が低くて、仕事を押し付けられても嫌な顔せず引き受けてるんだろうな…
「無理しないでね」
「大丈夫ですって」
15分ほど歩いて、鈴村くんの家に到着した。オートロックの鍵を開けて、エレベーターで彼の住む部屋の階まで。
「お邪魔します」
「どうぞ」
相変わらず綺麗な部屋。あたしの家の方がよっぽど汚くて、いつも見習わなきゃなって思う…
「はぁ、今日もお疲れ様」
慣れた様子でベッドに腰掛ける鈴村くん。慣れた様子というか、自分の家だから当たり前なのだけれど。鈴村くんに見習いあたしもベッドに腰掛けると、彼があたしの肩を抱き寄せた。
「…久しぶりだね、のぶくん」
「うん。2ヶ月振りくらいだね」
そう言ってのぶくんがあたしにキスをした。舌を絡めるまではなくても、長いキス。自然と背中に手を回してしまう。呼吸が苦しくなる前に唇が離れた。
「元気だった?」
「うん。未亜は?旦那さんと上手くいってる?」
「…まぁ、ぼちぼち」
「そっか」
あたしが会社にいる頃から今でも、あたし達はお互い苗字で呼びあっている。でものぶくんの部屋に入ると名前で呼びあうし、敬語を使う彼じゃなくなる。
「のぶくんこそ彼女は?」
「あー…別れた」
「そうなの?いつの間に?」
「未亜と会わない間に。結婚するって勝手に話進めようとするしそういうの重かったし」
「そっかぁ…」
「俺まだそんな歳じゃないもん。まだまだやりたいことあるし」
のぶくんはあたしより8つも年下の24歳。確かに、男の人が結婚するにはまだまだ早いかもな。
「ほんとに…まだ若いのに何であたしなんかと」
「そういう事言わないの」
そう言ってのぶくんはネクタイを緩めながらもう一度あたしにキスをした。次は舌が絡まってくる。
「…ん」
キスをしているうちに、のぶくんがあたしの胸を服の上から触った。
「…あ、もう…?」
「早く会いたかったし早く抱きたくて仕方なかったから」
「…」
そう言ってのぶくんはあたしをベッドに押し倒し、服を脱がせ始めた。
「そう言いながら可愛い下着つけて。やる気マンマンじゃん」
「…いつもだもん…あ…」
のぶくんと会う時はいつもそうだ。普段着けないような派手な色の下着を着けたり…可愛いって言われるようなものを選んでいる。
「旦那さんにバレない?」
「大丈夫…」
「今日はなんて言って出てきたの?」
「…高校の時の友達と集まってご飯食べて、そのままお泊まり会するって言った」
「ありきたりな言い訳」
のぶくんがクスッと笑った。そんな会話をしながらあたしはどんどん服を脱がされていき、のぶくんも服を脱いだ。
「あっ…やぁんっ…」
お互い何も纏わない状態になり、のぶくんがあたしの胸を愛撫し始めた。脳が痺れるような快感が体中を駆け巡る。
「…びしょびしょ」
のぶくんがあたしの中に指を入れて、満足そうに笑う。
「だって…のぶくんに触られるの久しぶりだし…あ、ダメ、ダメっ…」
「旦那さんには?普段触られてるの?」
「そういう意味じゃ…あ、そんなに激しくしないでっ…」
「俺と会わない間に旦那さんとセックスした?」
「なんでそんなこと聞くの…」
「あー、その言い方はしたんだ」
「…2ヶ月もしなきゃ変に思われるでしょ…や、ダメだってばっ!そんな激しいのっ…だめ、だめぇっ」
「でも気持ちよさそうな顔してる」
のぶくんが指を激しく動かして、あたしの中が水音を鳴らす。
「いや!恥ずかしいよぉっ…」
「いつも恥ずかしいトコ見られてるじゃん」
「久しぶりだもんっこんなの…」
「俺も恥ずかしいけどめちゃくちゃ勃ってるよ」
そう言ってのぶくんが自分のモノをあたしの手に充てさせた。
…こんな年上のあたし相手に、まだ若いのぶくんが興奮してくれている。それが嬉しくて…
「のぶくん、舐めていい…?」
「うん。舐めて」
あたしは、ベッドに座り込み足を広げるのぶくんのモノを舐め始めた。そのうち、先端に滑りのある感触を覚える。それを舐めとりながらあたしは愛撫を続けた。
我慢出来なくなってきたんだ。そう思うと愛しくて、更に深く咥えこんで上下に動かした。
「っあ…」
「気持ちいい?」
「…やばい。未亜、もう入れよ。もたない」
今でも十分お互いを求め合っているけれど、これからもっと激しく求め合う。…獣の様に、何もかも忘れて。
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