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男女の友情は成立しないみたい。2[完]
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「かわいい」
「あ…あっ…!もぉダメっ…」
覆いかぶさられ、あたしの中は柊志の指に責められ続けていた。それはとても気持ちが良く、時々意識が飛びそうになる程だった。
「なんで?こんなに濡れてるのに」
「あぁあ!」
柊志が指を激しく動かす。緩急の付け方が上手すぎて、なんだか体がむずむずする。
「だめ、そんな激しいのダメっ!」
「ん?ゆっくりがいい?」
次は優しく、ゆっくりと蹂躙される。…どれくらいこうされているのか、随分長い間に感じる。激しいのはダメと言ったものの、次は激しくされることを体が求めている。このままゆっくりじわじわと責められ続けるのがもどかしくなる。
このままだとイッてしまう。でも最後は激しくして欲しくて…
「…ゆっくりもダメ…」
「わがままか」
「だって…」
「だって何?言って」
「…んっ…」
「ほら亜子ちゃん、だって何ですか?」
「あ、あ…いき…」
「いき?」
にやにやと笑顔を浮かべる柊志。普段の柊志とは違う。ちょっと頼りなくて優しくて、酔うと面倒臭いけど可愛い柊志と…
「ん、あ…!やぁんっ」
「何なの続きは?早く言ってよ、やめるよ」
「嫌あ…」
「じゃあ何」
「あ…、い…きたぃ、いきたいっ…」
「ふーん、そうなんだ」
「…激しく…されたいっ…」
「激しいの嫌いなんでしょ?」
変わらずゆっくりと指を動かす柊志。気持ちいいけど…気持ちいいけど、思いっきり激しくされたい…
「ちがうのっ…はげしいのされていきたいのっ」
「で?」
「激しくしてよっ…」
「んー。もっと可愛くおねだりして」
「そんなのっ…恥ずかしいよぉっ」
「もう恥ずかしいとこ見られてるって。全部やめちゃうよ?いいの?」
「あ…んんっ、いやっ」
「彼氏におねだりするみたいにしてみて?大好きな人にするみたいに」
大好きな人は、柊志だよ…!
大好きな人が目の前にいて、裸で抱き合ってキスして、気持ちよくなってるところも見られてる。ほんとは嬉しいはずなのに、でもどうしてこうなったのかわからなくて…なんだか切ない。大好きな人だけど恥ずかしくて言うのを躊躇ってしまう。
でもこのままじゃやめられちゃう…そう思うと目が潤んできてしまう。大好きな人に、こんなに気持ちいいことされてるのにやめられちゃう。そう思うと悲しくなる。
「…激しいのっ、してくださいっ…柊志の指で激しくされてイキたいのっ…お願いっ…しゅうじっ…」
「可愛いな。激しくしたげる」
「あ!」
再び柊志の指が激しく動き始めたことに体が驚いてびくんと動く。
気持ちいい…
「ぁあんっ!あ、きもちいいよぉっ、きもちいいっあぁっ」
「濡れすぎ、指ふやけそ」
「あ…あ…ぃくっ…」
「いいよー、思いっきりいきな」
「あ!あ!キスして、キスしてっ、いく時キスしたいのぉっ」
「欲張りだなー」
そう言って柊志が唇にキスをくれてすぐ、あたしの体は快感の頂点を迎えた。
「ん!んー!!」
柊志の体に思いきり抱きついた後、一気に力が抜けた。呼吸が上手くできず、息が荒ぐ。
「はぁ、はぁ…ん…」
「亜子は甘えたなんだな」
「ん…」
「ほんとに指ふやけちゃった、ほら」
柊志がくすっと笑いながらさっきまであたしの中に入っていた自分の指を見せつけた。それは見るのが恥ずかしくなる程にあたしの愛液まみれになってしまっていて、つい目を背けた。
「いや…」
「亜子のじゃん」
「ん、や…」
「じゃー次俺ねっ」
「うん…」
***
「…気持ちいい」
ベッドで座り込む柊志の足の間に潜り込んで、舌と手を使いながら柊志を気持ちよくすることに勤しんでいた。
「ん…」
「ぅ…それやばい」
「ん?」
何のこと?と思い柊志の顔を見ると、眉を顰めて気持ちよさそうな顔をしている。目が合った瞬間柊志が手で目元を隠した。
「見んなよ…恥ずかしいって」
視線を下に落とし再び柊志のモノを愛撫しようとすると、先端にぬるぬるとした液が付いている。それを舌先で舐めとった後、奥の方まで咥えた。
「…1回イッていい?」
「だめ…」
「じゃどうしたらいい?」
「…挿れて…」
もう今更だけど。あたしたちは一線を越える…
「あ…柊志…っ」
挿入ってる…もしかしたら、ううんずっと欲しかった柊志のが、あたしの中に挿入ってる。
「めっちゃ締まりいいんだけど…」
「んぁあっ、気持ちい…」
「…俺も」
「ん、柊志、すきっ…」
「…ありがと」
ありがとうって。確かに柊志はあたしのこと恋愛として好きじゃないってわかってるけど…失恋したばっかりだし、好きって返されても変かもしれないけど…!
そう思うと切ない。でも好き。
「待って、いきそ…」
「あぁあっ」
柊志の腰が早くなる。気持ちいい。欲しい。柊志の熱いのが欲しい…
「ちょっ…亜子、亜子って!」
「柊志っ、柊志っ…」
「待て動かすなっ、あ…」
正常位のまま柊志の首に抱きついて、足で体を離さない様にしっかり密着させた。柊志は焦りながら逃げることも出来ず、あたしの中に熱い液体を注ぎ込んだ。
「すき…」
「どうすんだよ…お前…」
「柊志の赤ちゃんなら産んでもいいよ…」
「何言ってんの…付き合ってもないのに」
そんなこと言わないで。現実に戻ってしまう。
…考えてるのは、あたしだけど。
***
「柊志ってば!起きなよー!」
「んんぅ…ねむいのー」
そう言って柊志は再び机に突っ伏した。
「もう…襲っちゃうぞ」
「…んー?なんかゆった?」
「なんにも!はいベッドベッド!」
「ふぁ…あー。はぁい」
欠伸をしながら重い足取りで歩き、死んだようにベッドに倒れ込んだ柊志。…やっとベッドで寝てくれた。全くもう。これ男女逆だったらとっくにあたしに襲われてるからね。
…散々こんな妄想しちゃってるんだから
あーあ。あたし本当に変態だよな。柊志の顔見ながらこんな妄想して。…濡れちゃうし。
柊志の家に泊まるのは初めてじゃない。一緒に寝たことだってあるし。…でも大体酔ってるから柊志はすぐ寝ちゃうしそういう関係になったことは残念ながら一度もない。
一度くらい、抱いてくれてもいいじゃない…
でも、柊志は本当にあたしをそういう目で見てないんだよね。男女の友情は成立する!なんて言って…
あたしからしたら、全く成立してませんよ…柊志のこと、好きだもん。友達っていう目で見れなくなったのはいつからかわからないぐらいずっと好き。
いつか何か間違っちゃったらいいのにな。
…こんなことばっかり考えてしまうあたしの方こそ酔っているのかもしれない。
缶ビールの残りを飲み干し、その場で眠りこけた。
-END-
「あ…あっ…!もぉダメっ…」
覆いかぶさられ、あたしの中は柊志の指に責められ続けていた。それはとても気持ちが良く、時々意識が飛びそうになる程だった。
「なんで?こんなに濡れてるのに」
「あぁあ!」
柊志が指を激しく動かす。緩急の付け方が上手すぎて、なんだか体がむずむずする。
「だめ、そんな激しいのダメっ!」
「ん?ゆっくりがいい?」
次は優しく、ゆっくりと蹂躙される。…どれくらいこうされているのか、随分長い間に感じる。激しいのはダメと言ったものの、次は激しくされることを体が求めている。このままゆっくりじわじわと責められ続けるのがもどかしくなる。
このままだとイッてしまう。でも最後は激しくして欲しくて…
「…ゆっくりもダメ…」
「わがままか」
「だって…」
「だって何?言って」
「…んっ…」
「ほら亜子ちゃん、だって何ですか?」
「あ、あ…いき…」
「いき?」
にやにやと笑顔を浮かべる柊志。普段の柊志とは違う。ちょっと頼りなくて優しくて、酔うと面倒臭いけど可愛い柊志と…
「ん、あ…!やぁんっ」
「何なの続きは?早く言ってよ、やめるよ」
「嫌あ…」
「じゃあ何」
「あ…、い…きたぃ、いきたいっ…」
「ふーん、そうなんだ」
「…激しく…されたいっ…」
「激しいの嫌いなんでしょ?」
変わらずゆっくりと指を動かす柊志。気持ちいいけど…気持ちいいけど、思いっきり激しくされたい…
「ちがうのっ…はげしいのされていきたいのっ」
「で?」
「激しくしてよっ…」
「んー。もっと可愛くおねだりして」
「そんなのっ…恥ずかしいよぉっ」
「もう恥ずかしいとこ見られてるって。全部やめちゃうよ?いいの?」
「あ…んんっ、いやっ」
「彼氏におねだりするみたいにしてみて?大好きな人にするみたいに」
大好きな人は、柊志だよ…!
大好きな人が目の前にいて、裸で抱き合ってキスして、気持ちよくなってるところも見られてる。ほんとは嬉しいはずなのに、でもどうしてこうなったのかわからなくて…なんだか切ない。大好きな人だけど恥ずかしくて言うのを躊躇ってしまう。
でもこのままじゃやめられちゃう…そう思うと目が潤んできてしまう。大好きな人に、こんなに気持ちいいことされてるのにやめられちゃう。そう思うと悲しくなる。
「…激しいのっ、してくださいっ…柊志の指で激しくされてイキたいのっ…お願いっ…しゅうじっ…」
「可愛いな。激しくしたげる」
「あ!」
再び柊志の指が激しく動き始めたことに体が驚いてびくんと動く。
気持ちいい…
「ぁあんっ!あ、きもちいいよぉっ、きもちいいっあぁっ」
「濡れすぎ、指ふやけそ」
「あ…あ…ぃくっ…」
「いいよー、思いっきりいきな」
「あ!あ!キスして、キスしてっ、いく時キスしたいのぉっ」
「欲張りだなー」
そう言って柊志が唇にキスをくれてすぐ、あたしの体は快感の頂点を迎えた。
「ん!んー!!」
柊志の体に思いきり抱きついた後、一気に力が抜けた。呼吸が上手くできず、息が荒ぐ。
「はぁ、はぁ…ん…」
「亜子は甘えたなんだな」
「ん…」
「ほんとに指ふやけちゃった、ほら」
柊志がくすっと笑いながらさっきまであたしの中に入っていた自分の指を見せつけた。それは見るのが恥ずかしくなる程にあたしの愛液まみれになってしまっていて、つい目を背けた。
「いや…」
「亜子のじゃん」
「ん、や…」
「じゃー次俺ねっ」
「うん…」
***
「…気持ちいい」
ベッドで座り込む柊志の足の間に潜り込んで、舌と手を使いながら柊志を気持ちよくすることに勤しんでいた。
「ん…」
「ぅ…それやばい」
「ん?」
何のこと?と思い柊志の顔を見ると、眉を顰めて気持ちよさそうな顔をしている。目が合った瞬間柊志が手で目元を隠した。
「見んなよ…恥ずかしいって」
視線を下に落とし再び柊志のモノを愛撫しようとすると、先端にぬるぬるとした液が付いている。それを舌先で舐めとった後、奥の方まで咥えた。
「…1回イッていい?」
「だめ…」
「じゃどうしたらいい?」
「…挿れて…」
もう今更だけど。あたしたちは一線を越える…
「あ…柊志…っ」
挿入ってる…もしかしたら、ううんずっと欲しかった柊志のが、あたしの中に挿入ってる。
「めっちゃ締まりいいんだけど…」
「んぁあっ、気持ちい…」
「…俺も」
「ん、柊志、すきっ…」
「…ありがと」
ありがとうって。確かに柊志はあたしのこと恋愛として好きじゃないってわかってるけど…失恋したばっかりだし、好きって返されても変かもしれないけど…!
そう思うと切ない。でも好き。
「待って、いきそ…」
「あぁあっ」
柊志の腰が早くなる。気持ちいい。欲しい。柊志の熱いのが欲しい…
「ちょっ…亜子、亜子って!」
「柊志っ、柊志っ…」
「待て動かすなっ、あ…」
正常位のまま柊志の首に抱きついて、足で体を離さない様にしっかり密着させた。柊志は焦りながら逃げることも出来ず、あたしの中に熱い液体を注ぎ込んだ。
「すき…」
「どうすんだよ…お前…」
「柊志の赤ちゃんなら産んでもいいよ…」
「何言ってんの…付き合ってもないのに」
そんなこと言わないで。現実に戻ってしまう。
…考えてるのは、あたしだけど。
***
「柊志ってば!起きなよー!」
「んんぅ…ねむいのー」
そう言って柊志は再び机に突っ伏した。
「もう…襲っちゃうぞ」
「…んー?なんかゆった?」
「なんにも!はいベッドベッド!」
「ふぁ…あー。はぁい」
欠伸をしながら重い足取りで歩き、死んだようにベッドに倒れ込んだ柊志。…やっとベッドで寝てくれた。全くもう。これ男女逆だったらとっくにあたしに襲われてるからね。
…散々こんな妄想しちゃってるんだから
あーあ。あたし本当に変態だよな。柊志の顔見ながらこんな妄想して。…濡れちゃうし。
柊志の家に泊まるのは初めてじゃない。一緒に寝たことだってあるし。…でも大体酔ってるから柊志はすぐ寝ちゃうしそういう関係になったことは残念ながら一度もない。
一度くらい、抱いてくれてもいいじゃない…
でも、柊志は本当にあたしをそういう目で見てないんだよね。男女の友情は成立する!なんて言って…
あたしからしたら、全く成立してませんよ…柊志のこと、好きだもん。友達っていう目で見れなくなったのはいつからかわからないぐらいずっと好き。
いつか何か間違っちゃったらいいのにな。
…こんなことばっかり考えてしまうあたしの方こそ酔っているのかもしれない。
缶ビールの残りを飲み干し、その場で眠りこけた。
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