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イケメンになった幼馴染の部屋で1
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「ちょっと…やめてっ…」
「なんだよ」
「やだっ…」
なんでこんなことになっちゃったんだろう…
幼馴染の玲哉の部屋。
ケガをして学校を休んでいる玲哉の話を聞いたお母さんからお見舞いに行けと言われ、仕方なく部屋を訪れたせいであたしは玲哉に無理矢理押し倒された。
「やめて!」
「男の部屋に一人で来てんだからそういうことだろ」
「そんなわけないでしょ!!玲哉のお母さんに言うから!」
「残念でした。今日は帰り遅いよ」
「絶対言いつけるから!この猿!!」
「相変わらず気強いなお前」
だから嫌だったの。
あたしは中学生まで剣道を習っていて遊ぶのも男の子とばっかり、本当に男勝りだった。玲哉も同じく剣道を習っていてあたしに絶対勝てなくていつも泣いていた。
「男の子でしょ?いつまでも泣くなっ」
「玲哉は弱すぎて相手になんない」
その頃、それがあたしの口癖だった。今思えば「男の子なんだから」という言葉を出すのはだめだったなとふと思うことがある。いくら過去の話だと言え、時代錯誤も甚だしい…。
そんな風に言えば言うほど玲哉は悔しそうに目に涙を溜めていたから。
本当に申し訳なかったな。傷付いたよね、玲哉…
高校生になって、好きな人が出来た。高校の先輩。その人に好かれたくて、だんだん女らしくするようになった。メイクを覚えて、言葉遣いにも気を付けて。
昔の自分の正反対だった。今まで男扱いしていた男の子達に急に優しくされるようになり、告白されることも多くなった。
その先輩と付き合うことが出来て幸せだったけど…二股だったことがわかりすぐに別れた。そんな人に処女を捧げてしまった自分を責めてしまうことがある。
先輩のことが大好きだったけれど、先輩にとってあたしは体目当てだった。
デートは学校帰りに先輩の家に寄るばかりで…たまに一緒に帰ることはあってもほとんどあたしが先輩の家に行くばかり。家に行けばエッチしよって必ず言われて、毎回受け入れた。
家でエッチするばっかりじゃなくてたまには遊びに行きたいな…
そう思いながらも好きだったから何も言わずに応えていたけど…どうしていつも家なのか、それがわかった時は情けなくて悲しくて仕方なかった。
昔と正反対になっていったのは玲哉も同じだった。あたしより小さかったのに身長も伸びて、160センチのあたしを余裕で見下ろせる。
男らしくなったと思えばいつのまにか不良と呼ばれるグループに所属していた。そして玲哉はめちゃくちゃモテ始めて、女の子をとっかえひっかえしている様だ。百人斬りしたとか何とかそんな噂が立っているくらいに…
二股をかけて、あたしとももう一人とも体の関係を持っていた先輩といい玲哉といい男は皆そんなのなのかと、最近は男の子自体に呆れている。
だんだんあたし達は口を利かなくなった。たまに、幼馴染なのに全然話さないんだねなんて友達から言われていた。
どんどん男らしくなって、カッコよくなったのはあたしから見てもそうだった。けど何だか…玲哉がいつも寂しそうにも見えて。心配だった。その原因はなんなのか、あたしがそう思ってしまうのは何故なのかはわからない。
そのうちあたしは玲哉のことがどんどん気になり始め、高校では見かけると目で追う様になった。習い事が一緒だった、ただの幼馴染なのに。家が近いから近所で見かけることがよくあったけど、玲哉はいつも違う女の子と一緒にいた。
ギャルっぽい子とか、清純そうな子とか、色んなタイプの女の子がいた。節操ないな…
お互い1人でいる時に、家の近くでばったり会った時に玲哉が話しかけてきて少し話すことはある。
「理央。元気?」
「元気。玲哉には負けるけど」
「どういう意味だよ」
「いっつも違う女の子と歩いてるし」
「あぁ。別に毎日やってないよ」
「ふーん」
そんな会話する程度。
***
「やだ、やめて」
「お前彼氏いんの?」
「いない…だから何っ?」
「じゃあ大丈夫だな」
「何がっっ…あっ、やめてよ!」
やめて、っていうあたしの言葉は無視して覆い被さってくる玲哉。制服のブラウスのボタンを引きちぎるように外され下着が露わになった。
「変態、何すんのっ」
「何って、わかんないの?」
…今から何されるのか、わかってるけど、わかりたくない…
「ケガしてるんじゃないの!?なんでそんな元気なのっ」
「たいしたことないし。だるいから休んでるだけだし」
「あたしのお母さんっ…心配してたのに」
「超元気ですって言っといて」
そう言いながら、玲哉はあたしの服を脱がそうとするのをやめない。
「彼氏以外とはこんなこと嫌っ…あ」
玲哉の唇があたしの首筋をつたって、つい声が漏れてしまった。唇が耳元と首筋を行き来して、ぞわぞわ、と体が普段と違う風になっていくのを感じた。
「あ…っ、やめ…」
体の力が抜けて、抵抗して玲哉の腕を掴んでいた手もほどいてしまった。遮られていたものが無くなり、玲哉の手はあたしの胸を下着の上から揉み始めた。
「触んないで…っふぁ」
耳を甘噛みされ、舌先が中に入ってきて体がのけぞった隙を見計らった様にブラジャーのホックを外された。
「大人しく脱がされとけよ」
「嫌!」
「にしてもお前胸は成長してないなー」
「変態!」
嫌だ。こんな風に強引にされて、裸を見られるなんて。
「いや、やめて…」
「なんだよ」
「やだっ…」
なんでこんなことになっちゃったんだろう…
幼馴染の玲哉の部屋。
ケガをして学校を休んでいる玲哉の話を聞いたお母さんからお見舞いに行けと言われ、仕方なく部屋を訪れたせいであたしは玲哉に無理矢理押し倒された。
「やめて!」
「男の部屋に一人で来てんだからそういうことだろ」
「そんなわけないでしょ!!玲哉のお母さんに言うから!」
「残念でした。今日は帰り遅いよ」
「絶対言いつけるから!この猿!!」
「相変わらず気強いなお前」
だから嫌だったの。
あたしは中学生まで剣道を習っていて遊ぶのも男の子とばっかり、本当に男勝りだった。玲哉も同じく剣道を習っていてあたしに絶対勝てなくていつも泣いていた。
「男の子でしょ?いつまでも泣くなっ」
「玲哉は弱すぎて相手になんない」
その頃、それがあたしの口癖だった。今思えば「男の子なんだから」という言葉を出すのはだめだったなとふと思うことがある。いくら過去の話だと言え、時代錯誤も甚だしい…。
そんな風に言えば言うほど玲哉は悔しそうに目に涙を溜めていたから。
本当に申し訳なかったな。傷付いたよね、玲哉…
高校生になって、好きな人が出来た。高校の先輩。その人に好かれたくて、だんだん女らしくするようになった。メイクを覚えて、言葉遣いにも気を付けて。
昔の自分の正反対だった。今まで男扱いしていた男の子達に急に優しくされるようになり、告白されることも多くなった。
その先輩と付き合うことが出来て幸せだったけど…二股だったことがわかりすぐに別れた。そんな人に処女を捧げてしまった自分を責めてしまうことがある。
先輩のことが大好きだったけれど、先輩にとってあたしは体目当てだった。
デートは学校帰りに先輩の家に寄るばかりで…たまに一緒に帰ることはあってもほとんどあたしが先輩の家に行くばかり。家に行けばエッチしよって必ず言われて、毎回受け入れた。
家でエッチするばっかりじゃなくてたまには遊びに行きたいな…
そう思いながらも好きだったから何も言わずに応えていたけど…どうしていつも家なのか、それがわかった時は情けなくて悲しくて仕方なかった。
昔と正反対になっていったのは玲哉も同じだった。あたしより小さかったのに身長も伸びて、160センチのあたしを余裕で見下ろせる。
男らしくなったと思えばいつのまにか不良と呼ばれるグループに所属していた。そして玲哉はめちゃくちゃモテ始めて、女の子をとっかえひっかえしている様だ。百人斬りしたとか何とかそんな噂が立っているくらいに…
二股をかけて、あたしとももう一人とも体の関係を持っていた先輩といい玲哉といい男は皆そんなのなのかと、最近は男の子自体に呆れている。
だんだんあたし達は口を利かなくなった。たまに、幼馴染なのに全然話さないんだねなんて友達から言われていた。
どんどん男らしくなって、カッコよくなったのはあたしから見てもそうだった。けど何だか…玲哉がいつも寂しそうにも見えて。心配だった。その原因はなんなのか、あたしがそう思ってしまうのは何故なのかはわからない。
そのうちあたしは玲哉のことがどんどん気になり始め、高校では見かけると目で追う様になった。習い事が一緒だった、ただの幼馴染なのに。家が近いから近所で見かけることがよくあったけど、玲哉はいつも違う女の子と一緒にいた。
ギャルっぽい子とか、清純そうな子とか、色んなタイプの女の子がいた。節操ないな…
お互い1人でいる時に、家の近くでばったり会った時に玲哉が話しかけてきて少し話すことはある。
「理央。元気?」
「元気。玲哉には負けるけど」
「どういう意味だよ」
「いっつも違う女の子と歩いてるし」
「あぁ。別に毎日やってないよ」
「ふーん」
そんな会話する程度。
***
「やだ、やめて」
「お前彼氏いんの?」
「いない…だから何っ?」
「じゃあ大丈夫だな」
「何がっっ…あっ、やめてよ!」
やめて、っていうあたしの言葉は無視して覆い被さってくる玲哉。制服のブラウスのボタンを引きちぎるように外され下着が露わになった。
「変態、何すんのっ」
「何って、わかんないの?」
…今から何されるのか、わかってるけど、わかりたくない…
「ケガしてるんじゃないの!?なんでそんな元気なのっ」
「たいしたことないし。だるいから休んでるだけだし」
「あたしのお母さんっ…心配してたのに」
「超元気ですって言っといて」
そう言いながら、玲哉はあたしの服を脱がそうとするのをやめない。
「彼氏以外とはこんなこと嫌っ…あ」
玲哉の唇があたしの首筋をつたって、つい声が漏れてしまった。唇が耳元と首筋を行き来して、ぞわぞわ、と体が普段と違う風になっていくのを感じた。
「あ…っ、やめ…」
体の力が抜けて、抵抗して玲哉の腕を掴んでいた手もほどいてしまった。遮られていたものが無くなり、玲哉の手はあたしの胸を下着の上から揉み始めた。
「触んないで…っふぁ」
耳を甘噛みされ、舌先が中に入ってきて体がのけぞった隙を見計らった様にブラジャーのホックを外された。
「大人しく脱がされとけよ」
「嫌!」
「にしてもお前胸は成長してないなー」
「変態!」
嫌だ。こんな風に強引にされて、裸を見られるなんて。
「いや、やめて…」
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