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イヤメテの町
34「パーフェクトクライム」の巻
しおりを挟む……通常、『鎧』というものは使用者本人の体格に合わせて仕立てるのが一般的である。
スライムの粘液でドロドロになった革鎧を新しく買い替えることにしたカフェルの場合も、新しい革鎧が完成するまでには『相当の日数』が必要となり、その間は町の中で着るための『普通の衣服』が必要となる。
洞窟の中でそのことに気付いた魔女っ子ラッテはイヤメテの町にたどり着くやいなや、すぐさま行きつけの服屋(マニア御用達)に走り、カフェルの為に『以前から注文していたワンピース』を調達した。
そしてラッテは、実家に帰らねばならない自分の代わりに、信頼できる仲間『サクラ』に自身のイタズラの完成を託したのである。
いま、女戦士と女魔術師の二人が身に着けているワンピースは、スカート部分が短すぎて太ももどころか下尻まで露わになっている。
恥ずかしがった女戦士は、下尻を隠そうとしてワンピースのスカートの裾を指先で引っ張って下にズラす。するとワンピースのキャミソール部分がズレて、胸元が半分以上露わになる。
慌てた女戦士は、今度はワンピースの胸元を上にズラす。すると今度はスカートの裾がズレて、女戦士のTバックのお尻《しり》が尾てい骨くらいまで露わになる。
……当然、女戦士が履いている『Tバック』もラッテからのプレゼントである。
ラッテプロデュースのワンピースの、どの部分をどのように直そうとも別の部分が『必ず』ズレる。
その度に、慌てふためきながら直そうとする女戦士。そして、さらにズレるワンピース。
赤面する女戦士の桃色の素肌にピッチリ密着している半透明のワンピースがズレる度に、グイングインと形を変える女戦士の『G(ゴッド)カップ』。
それを見てどよめく野次馬達。
『イタズラの鬼才』。
モカ・ラッテ考案による【女戦士を女扱いするワンピース】に死角はない……。
続く…
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