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再会
しおりを挟む「シオン!!」
思わず叫んだ。
今日はいつもとは違い 全身真っ黒だった。
白い肌によく似合っていた。改めて見ると シオンは本当に綺麗な子だ。この世のものとは思えないほど神秘的なオーラをまとったこの子に 周りのお客さんも シオンを何度もチラチラと見ていた。
シオンはニコッと笑って 私たちの席にきた。
そうだ、お母さんたちにシオンのことを紹介しなきゃ
そう思い、私は軽く咳払いをし シオンを紹介した。
「お母さん お父さん、紹介するね!この子は水野シオンさん。私のお友達よ。」
。。。。。。。
妙な沈黙が流れた。
「澪、どうかしちゃったの? 誰もいないじゃないの。」
お母さんのその言葉に 頭が真っ白になった。
え、今なんて。。
言いかけた時にお父さんが深いため息をついて 低い声で唸り始めた。
「澪、疲れているんじゃないのか。ごめんな、ご飯は家でのんびり食べることにすればよかったかもな。今日はもう帰るか。」
そう言って お父さんが席を立ち、先に車にいって待っているからと 言い残し 私たちの分のお会計を済ませ お店を出て行った。
立ち尽くした私
呆然とするお母さん
そして、
「シオン。。??」
シオンの姿はどこにもなかった。
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