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演奏会当日、俺は朝から悠真と出掛けていた。
悠真が折角行くなら時間まで久しぶりに遊ぼうと言ってきたのだ。
確かに最近は部屋にこもっていたので楽しかった。悠真もこもっていた俺に気を使ってくれたんだろう。
演奏会は夕方からなので遅めのお昼ご飯を食べたあとそのまま時間までゆっくりする事になった。
「そういえば悠真は志望校決まってんの?」
「実は迷ってるんだぁ…清光と他所の学校で迷ってるんだけど他所の方から推薦だすって言われてるんだよね。本当は清光の方が部活も強いんだけど偏差値がね~ちょっとレベルあげないとなんだ」
「あぁ、確かに清光ってここら辺の部活強い高校では高めだよな。」
確か悠真の部活は卓球だったはずだ。清光は強い部活が多い。
「そうなんだよ…湊太は?」
「うーん親にはこことかどう?とか聞かれるけどあんまりここって言うところはないかな」
「じゃあもし清光に興味出たら一緒にオープンキャンパス行ってみようよ!」
「興味が出たらな」
なんだかんだこの幼馴染は俺の事を気にしてくれる。もう少し俺じゃなくて自分のことも気にして欲しいんだが…
「そろそろ時間だし行こうぜ」
会場に着くと思っていたよりも人が多く、学生も結構居た。
彼らはやっぱりこの学校に入ろうとか思っているのだろうか。
まあ、最近テレビで取材され有名になったしね。
でもいまいち興味は出ないな…また中学の時みたいな事にはなりたくないし…。
「湊太!受付あっちだって」
「うん」
まあ今日は悠真の付き添いだしそんな事も気にせずにいよう。
席は自由席らしく早めに来たつもりだったが既に半分以上埋まっているようだった。
「早く来たと思ったけど結構埋まってるね」
「とりあえず真ん中あたりは結構埋まってるから…前の方に行く?」
「そうだね~」
俺たちは前の方の端の席に座った。
演奏をしっかり聞くなら真ん中の方が聞こえがいいが今日は悠真の従姉妹のやっているクラリネット側のほうだ。
「悠真、開演って何時?」
「今が4時19分だからあと10分ぐらいだよ」
「わかった。ありがとう」
舞台を見てみると席が多い。流石強豪だな、部員数もだいぶ多いんだろう。
そんな事を考えながらぼーっとしていると案内のアナウンスが流れ始めた。
もうすぐ始まるようだ。
悠真が折角行くなら時間まで久しぶりに遊ぼうと言ってきたのだ。
確かに最近は部屋にこもっていたので楽しかった。悠真もこもっていた俺に気を使ってくれたんだろう。
演奏会は夕方からなので遅めのお昼ご飯を食べたあとそのまま時間までゆっくりする事になった。
「そういえば悠真は志望校決まってんの?」
「実は迷ってるんだぁ…清光と他所の学校で迷ってるんだけど他所の方から推薦だすって言われてるんだよね。本当は清光の方が部活も強いんだけど偏差値がね~ちょっとレベルあげないとなんだ」
「あぁ、確かに清光ってここら辺の部活強い高校では高めだよな。」
確か悠真の部活は卓球だったはずだ。清光は強い部活が多い。
「そうなんだよ…湊太は?」
「うーん親にはこことかどう?とか聞かれるけどあんまりここって言うところはないかな」
「じゃあもし清光に興味出たら一緒にオープンキャンパス行ってみようよ!」
「興味が出たらな」
なんだかんだこの幼馴染は俺の事を気にしてくれる。もう少し俺じゃなくて自分のことも気にして欲しいんだが…
「そろそろ時間だし行こうぜ」
会場に着くと思っていたよりも人が多く、学生も結構居た。
彼らはやっぱりこの学校に入ろうとか思っているのだろうか。
まあ、最近テレビで取材され有名になったしね。
でもいまいち興味は出ないな…また中学の時みたいな事にはなりたくないし…。
「湊太!受付あっちだって」
「うん」
まあ今日は悠真の付き添いだしそんな事も気にせずにいよう。
席は自由席らしく早めに来たつもりだったが既に半分以上埋まっているようだった。
「早く来たと思ったけど結構埋まってるね」
「とりあえず真ん中あたりは結構埋まってるから…前の方に行く?」
「そうだね~」
俺たちは前の方の端の席に座った。
演奏をしっかり聞くなら真ん中の方が聞こえがいいが今日は悠真の従姉妹のやっているクラリネット側のほうだ。
「悠真、開演って何時?」
「今が4時19分だからあと10分ぐらいだよ」
「わかった。ありがとう」
舞台を見てみると席が多い。流石強豪だな、部員数もだいぶ多いんだろう。
そんな事を考えながらぼーっとしていると案内のアナウンスが流れ始めた。
もうすぐ始まるようだ。
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