2 / 5
2
しおりを挟む
演奏会当日、俺は朝から悠真と出掛けていた。
悠真が折角行くなら時間まで久しぶりに遊ぼうと言ってきたのだ。
確かに最近は部屋にこもっていたので楽しかった。悠真もこもっていた俺に気を使ってくれたんだろう。
演奏会は夕方からなので遅めのお昼ご飯を食べたあとそのまま時間までゆっくりする事になった。
「そういえば悠真は志望校決まってんの?」
「実は迷ってるんだぁ…清光と他所の学校で迷ってるんだけど他所の方から推薦だすって言われてるんだよね。本当は清光の方が部活も強いんだけど偏差値がね~ちょっとレベルあげないとなんだ」
「あぁ、確かに清光ってここら辺の部活強い高校では高めだよな。」
確か悠真の部活は卓球だったはずだ。清光は強い部活が多い。
「そうなんだよ…湊太は?」
「うーん親にはこことかどう?とか聞かれるけどあんまりここって言うところはないかな」
「じゃあもし清光に興味出たら一緒にオープンキャンパス行ってみようよ!」
「興味が出たらな」
なんだかんだこの幼馴染は俺の事を気にしてくれる。もう少し俺じゃなくて自分のことも気にして欲しいんだが…
「そろそろ時間だし行こうぜ」
会場に着くと思っていたよりも人が多く、学生も結構居た。
彼らはやっぱりこの学校に入ろうとか思っているのだろうか。
まあ、最近テレビで取材され有名になったしね。
でもいまいち興味は出ないな…また中学の時みたいな事にはなりたくないし…。
「湊太!受付あっちだって」
「うん」
まあ今日は悠真の付き添いだしそんな事も気にせずにいよう。
席は自由席らしく早めに来たつもりだったが既に半分以上埋まっているようだった。
「早く来たと思ったけど結構埋まってるね」
「とりあえず真ん中あたりは結構埋まってるから…前の方に行く?」
「そうだね~」
俺たちは前の方の端の席に座った。
演奏をしっかり聞くなら真ん中の方が聞こえがいいが今日は悠真の従姉妹のやっているクラリネット側のほうだ。
「悠真、開演って何時?」
「今が4時19分だからあと10分ぐらいだよ」
「わかった。ありがとう」
舞台を見てみると席が多い。流石強豪だな、部員数もだいぶ多いんだろう。
そんな事を考えながらぼーっとしていると案内のアナウンスが流れ始めた。
もうすぐ始まるようだ。
悠真が折角行くなら時間まで久しぶりに遊ぼうと言ってきたのだ。
確かに最近は部屋にこもっていたので楽しかった。悠真もこもっていた俺に気を使ってくれたんだろう。
演奏会は夕方からなので遅めのお昼ご飯を食べたあとそのまま時間までゆっくりする事になった。
「そういえば悠真は志望校決まってんの?」
「実は迷ってるんだぁ…清光と他所の学校で迷ってるんだけど他所の方から推薦だすって言われてるんだよね。本当は清光の方が部活も強いんだけど偏差値がね~ちょっとレベルあげないとなんだ」
「あぁ、確かに清光ってここら辺の部活強い高校では高めだよな。」
確か悠真の部活は卓球だったはずだ。清光は強い部活が多い。
「そうなんだよ…湊太は?」
「うーん親にはこことかどう?とか聞かれるけどあんまりここって言うところはないかな」
「じゃあもし清光に興味出たら一緒にオープンキャンパス行ってみようよ!」
「興味が出たらな」
なんだかんだこの幼馴染は俺の事を気にしてくれる。もう少し俺じゃなくて自分のことも気にして欲しいんだが…
「そろそろ時間だし行こうぜ」
会場に着くと思っていたよりも人が多く、学生も結構居た。
彼らはやっぱりこの学校に入ろうとか思っているのだろうか。
まあ、最近テレビで取材され有名になったしね。
でもいまいち興味は出ないな…また中学の時みたいな事にはなりたくないし…。
「湊太!受付あっちだって」
「うん」
まあ今日は悠真の付き添いだしそんな事も気にせずにいよう。
席は自由席らしく早めに来たつもりだったが既に半分以上埋まっているようだった。
「早く来たと思ったけど結構埋まってるね」
「とりあえず真ん中あたりは結構埋まってるから…前の方に行く?」
「そうだね~」
俺たちは前の方の端の席に座った。
演奏をしっかり聞くなら真ん中の方が聞こえがいいが今日は悠真の従姉妹のやっているクラリネット側のほうだ。
「悠真、開演って何時?」
「今が4時19分だからあと10分ぐらいだよ」
「わかった。ありがとう」
舞台を見てみると席が多い。流石強豪だな、部員数もだいぶ多いんだろう。
そんな事を考えながらぼーっとしていると案内のアナウンスが流れ始めた。
もうすぐ始まるようだ。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
性的イジメ
ポコたん
BL
この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。
作品説明:いじめの性的部分を取り上げて現代風にアレンジして作成。
全二話 毎週日曜日正午にUPされます。
【完結】遍く、歪んだ花たちに。
古都まとい
BL
職場の部下 和泉周(いずみしゅう)は、はっきり言って根暗でオタクっぽい。目にかかる長い前髪に、覇気のない視線を隠す黒縁眼鏡。仕事ぶりは可もなく不可もなく。そう、凡人の中の凡人である。
和泉の直属の上司である村谷(むらや)はある日、ひょんなことから繁華街のホストクラブへと連れて行かれてしまう。そこで出会ったNo.1ホスト天音(あまね)には、どこか和泉の面影があって――。
「先輩、僕のこと何も知っちゃいないくせに」
No.1ホスト部下×堅物上司の現代BL。
新緑の少年
東城
BL
大雨の中、車で帰宅中の主人公は道に倒れている少年を発見する。
家に連れて帰り事情を聞くと、少年は母親を刺したと言う。
警察に連絡し同伴で県警に行くが、少年の身の上話に同情し主人公は少年を一時的に引き取ることに。
悪い子ではなく複雑な家庭環境で追い詰められての犯行だった。
日々の生活の中で交流を深める二人だが、ちょっとしたトラブルに見舞われてしまう。
少年と関わるうちに恋心のような慈愛のような不思議な感情に戸惑う主人公。
少年は主人公に対して、保護者のような気持ちを抱いていた。
ハッピーエンドの物語。
エレベーターで一緒になった男の子がやけにモジモジしているので
こじらせた処女
BL
大学生になり、一人暮らしを始めた荒井は、今日も今日とて買い物を済ませて、下宿先のエレベーターを待っていた。そこに偶然居合わせた中学生になりたての男の子。やけにソワソワしていて、我慢しているというのは明白だった。
とてつもなく短いエレベーターの移動時間に繰り広げられる、激しいおしっこダンス。果たして彼は間に合うのだろうか…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる