GOD MURDER〜神殺し〜

じょう

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入団試験

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ドッカーーーン!!!!
突然山で大爆発がおきた。

「いでででで、まぁた失敗かぁ。」

彼の名前はウィル。この物語の主人公だ。

ウィル「どうやったら魔力を制御できるんだ?」

???「相変わらず魔力のコントロールが下手くそだな。ウィル。」

そこにはウィルの幼馴染のロンがいた。

ウィル「うるせーな!来週のギルドの入団試験のために修行してんだ!邪魔すんな!!」

ロン「あと一週間しかないのにこの調子じゃ先が思いやられるな。」

ため息混じりにそういうと、ロンは去っていった。

ウィル「くそぉ。ロンの野郎、自分は魔力のコントロールが上手いからって調子に乗りやがってぇ!!」

そういうとウィルは魔法を発動させた。

ドッカーーーン!!!

ウィル「…………。」
   「くっそーーーーーー!!!」


__一週間後__


ドーン!!パーン!!
花火の音と人々の賑やかな声、ここはセリアルという街。

一年に一度のお祭りで人々は賑わっていた。
そこにはウィル、そしてロンもいた。

ウィル「さてと、ギルドの入団試験まで時間
があるな!ロン!なにか食べようぜ!!」

ロン「まったく。相変わらずマイペースなやつだな。おまえは。」

とそんな2人の前に凄まじいオーラを放った4人の人物達が現れた。

???「やぁ。君たちもしかしてギルドの入団試験を受けるのかい?」

ウィル「そうですけど、、なんでわかったんですか?」

???「みればわかるよ笑笑」
  「まぁ楽しみにしてるよ!!」

と、なにやら笑いながら彼らは去っていった。

ウィル「なんだったんだ??まぁいいや!飯だ飯!!」

ご飯を食べ終わった2人はギルドの入団試験がある会場に向かった。

そこには沢山の魔道士見習いがいた。
ギルドに入ってはじめて正式な魔道士となるのだ。

???「やぁ!みんな来てくれてありがとう!!数あるギルドの中からフルムーン(満月)を選んでくれて光栄だよ!」

ウィル「あ!さっきの人だ!!」

???「あ、まだ名乗ってなかったね!僕の名前はスーアン!フルムーンの副団長だ!よろしく!」

スーアン「さて、名乗るのはとりあえず僕だけでいいかな。なにせこの100人以上の中で合格出来るのは5人のみ!」
    「それ以外は失格になるのだからね。合格した5人には他のメンバーも紹介するよ!」

ゴクリ。

みんなに緊張が走る。

スーアン「さて、まず第一の試験なんだけど魔力コントロールだ!」
    「まぁ基本中の基本だね!みんなには今から言う動物を魔力で形にしてもらう!!んーー、まぁ鳥でいっか!」

     「それじゃぁはじめ!!」

みんな一斉に魔力を込め始めた。

人はそれぞれ魔力に属性がある。
火、水、雷、風、地、この5属性が基本となる。そこから枝分かれしていき他の属性が生まれる。

なので火なら炎の鳥、水なら水の鳥となるのだ。

ウィル「くっそーー、やっぱ難しい~!!」

ロン「そんなもんなのか?ウィル」

ロンの方を振り向くと風の鳥が10羽飛んでいた。

スーアン「なかなかやるじゃないか!数が多いほどコントロールが難しくなるのにそれを
10羽も作り上げるとはしかも、その鳥達を完璧にコントロールしてる。今年は豊作かな?」

とロンは難なくこなすもウィルはというと、


ドッカーーーン!!!

またしても大爆発を起こし、周りも仰天!!

殆どは魔力コントロールの課題をクリアしていく中、ウィルだけがうまくいかない。

ウィル「ちくしょーーー!」


スーアン「さて!第二の試験だ!!」
     
    「魔力コントロールの次は君たちの魔力量を測らせてもらう!試験というよりは確認になるかな?」

そういうと、なにやら大きな機械がでてきた。

スーアン「この魔力測定値に魔力を流し、測定する!」

一人一人測って行く中ロンの判定はAランク!上級魔道士レベルの魔力量だった。

一方ウィルはというと、

試験管A「はい。Eランクですね。」

Eランクというのは魔道士レベルでいうと最低なランクだった。

絶望するウィル。

周りからはクスクスと笑い声も聞こえる。

「おいおい、Eランクだってよ笑笑」
「あいつも終わりだな笑笑」
「お疲れさん笑笑」

スーアン「んーー、最初見た時なにかを感じたんだが気のせいだったのかな…」

そして、最後の1人の測定が終わった。

スーアン「さて、次で最後だが、正直言って今までの試験はあまり重要ではない。最後の試験これがもっとも重要であり、これをクリアした者が合格となる。」

そして最後の試験が発表された。

___勝ち抜き戦__

5ブロックに分かれて戦い、各ブロックで勝ち抜いた者がフルムーンに入団できるという事だった。

ウィル「まだチャンスはある!ここで挽回だ!!」

スーアン「それでは各自トーナメント表を見て試合を行ってくれ!!」

そしてどんどん試合が進んでいく。

ロンは他のライバル達を圧倒していく。

そしてついにウィルの一回戦の相手は地属性のダンだった。

ダン「ラッキーだせ。お前と同じブロックでよぉ!瞬殺してやるぜ。」

ウィル「かかってこい!!」

試合開始!!

ダン「さて、いくぜ!」

  「大地の怒り!!」
大地が大きく揺れ岩壁がウィルを襲う。

ウィル「ぐあぁぁぁ!」

直撃してしまったウィル、しかしウィルも負けてはいない。

ウィル「爆炎拳!!」

右手から炎が出てその拳をダンに振りかざす。ウィルは細かな魔力コントロールができないだけで単純な魔法なら使えたのだ。

ダン「大地の盾!」

ダンの足元から大地の壁が現れそれをブロックしようとする。

しかし、ウィルの攻撃はこれを見事に打ち破り、ダンの顔面にヒットさせた。

ダン「ばかなっ!!Eランク如きの魔法が俺に通用するわけない!!」

顔を歪ませながらゆっくり立ち上がる。

ダン「岩鉄拳!!」

ダンも同じように岩を拳に纏いダンに攻撃する。

炎と岩の拳のぶつかり合い。

ダンはCランク、ウィルはEランク勝負は見えてると誰もが思っていたがウィルの魔法の威力がEランクを遥かに超えるものだった。


そして殴り合いの結果、勝者はウィル!!

周り一同はどよめきを隠せない。

あのEランクが格上のCランクに勝ったからだ。
本来ならランクの差を埋めるのはほぼ不可能なのだ。
ランクを埋めるために修行をしてもせいぜい1
ランク上がる程度、限界がある。

その常識を覆したのだ。

一方、ロンはどんどん勝ち進み圧勝のまま最後の戦いを迎えていた。

ロン「お前が最後か。」

最後の相手はBランクのカン。

正直ロンが負けるはずがない。

カンは組み合わせを恨むしかなかった。

唯一Aランクを出したロンの前では誰もが無力だった。

そして最後の1人のカンも圧倒し、無事フルムーンの入団を確定させた。

その頃ウィルも順調に勝ち進んだ。
おかしい。
なぜEランクが勝ち進めることが出来るのか。
スーアンもニヤリと笑い身体を震わせた。

そして遂に最後の1人B級のブレイブとの対戦が始まった。

ブレイブ「正直驚いた。お前とが最後の戦いになるとはな。」

ウィル「俺は必死に努力してきた!!その努力が今、報われているんだ!!」

試合開始の合図!

まずはウィルから動いた。

ウィル「爆炎拳!」

勢いよくブレイブの懐に潜り込み攻撃する。

しかし、それをことごとくかわしていくブレイブ。

ブレイブ「俺には当たらない。」

    「業火神夢!!」

掌から炎が勢いよく放たれる。

ウィル「わりぃな。なぜか俺には炎は効かねえんだ!!」

直撃しても無傷のウィル。

ブレイブも驚き、動揺を隠せない。

ウィルには炎が効かないのだ。

理由は本人にもわからない。

そしてウィルは一瞬の隙を見逃さなかった。

ウィルはブレイブの背後から抱きつき、魔力を一気に解放した!

ドッカーーーン!!!

全力の魔力解放からのコントロールが上手くいかず大爆発!!

ブレイブは口から煙を出し、黒焦げになりながら倒れた。

勝者はウィル!!

皆が驚いてる中ロンだけは当然だと言わんばかりの表情を浮かべている。

スーアンも笑みを浮かべながらウィルを見ていた。

スーアン「なるほど、これは詳しく調べてみる必要がある。」

と気になることも言っていた。


そして遂にフルムーンに入団する5人が決まった。

Aランク風魔法のロン

Bランク影魔法のイグル

Bランク水魔法のサテラ

Bランク雷魔法のトビ

そして、最後がEランク炎魔法のウィル

以上の5人がフルムーンの入団を決めた。

スーアン「おめでとう!!これで君たちはフルムーンの一員となったわけだが、本当の戦いはこれからということだ。皆、本当におめでとう。今日は一旦解散にして、後日また連絡を入れる。」

皆が解散していく。

ロン「これで遂に本物の魔道士になれた。Sランクにはなれなかったけどもっと修行してSランクに近づいてみせる!!」


ウィル「遂に…」
   

2人の前にスーアンが現れる。


スーアン「2人ともおめでとう。ウィル君、少し時間取れるかな?」

ウィル「大丈夫ですけど…」

そういうとなにやら怪しげな地下に連れてこられた。

そして

スーアン「君は神殺しの魔道士を知ってるかい?」

続く…
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