「金曜午後六時ハチ公、命捨てるかパンプス買う散歩」

2019年エブリスタ『100回記念コンテスト』エブリスタ賞受賞作品です。


人の顔にうんざりした女子高生が、自殺以上に命を否定するお遊びを実行する。

十七歳の少女は、友達も元カレも無価値だということを実感しつくした。
SNSで日々ふってくる鬱陶しい顔、そして世間にもうんざりしていた。
この先別世界が待っているなんて期待することもやめた。

自殺マニュアルサイトで首吊りの情報を得て、少女は決心した。
自殺以上に命を否定するお遊びを考え、死の介助をしてくれる死神を召喚した。
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