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婚約者に告白されました
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別荘に帰るとビショビショになった私達を見てモーダーソンさんや私の従者のノイベルトさんが目をパチパチさせていた。当たり前です。
「すぐに湯浴みの用意を致しましょう!!」
と2人は使用人達に言付けてバタバタと用意してくれた。
ゆっくり湯に浸かり冷えた身体を温めた後、ケヴィン様と食事をした。
「お食事中失礼します。ケヴィン様…寝室のご用意は出来ておりますのでゆっくりなさってくださいね?私共はこの後下がりますので…」
「あ…え?」
「大丈夫です!お部屋には誰も近づきませんので!!もちろん今日はレックスはモーダーソンさんに預かってもらいますので!!」
とノイベルトさんが私にこっそりと言う!!
うあああ!先程湖でキスされたのに!
そう言えば私達はそういう目で見られているんだったわ!
思わず赤くなる。
皆に暖かい目で見送られ夕食を済ませて部屋に戻る私達。
ケヴィン様は
「エル…流石に今日からは一緒の部屋にいないとおかしい目で見られるわね…。アーベルのこともあったし」
「は、はい判りました。朝起こしに来る使用人達に同じ部屋にいないとおかしく思われますし。私はソファーで寝させていただきますわ」
「は?私がソファーでいいわよ?エル貴方公爵令嬢なのに何言ってんの?私より爵位は上でしょ」
「爵位が上だからベッド譲られましても…夫婦となれば結局同じことでしょう?」
「いやそこはまだ婚約段階だしまだギリギリエルの方が立場上じゃない」
と言い合ってると部屋に着く。
扉を開けて部屋に入ると整えられた家具ややたら大きなベッドが有った。もちろんソファーもある。
備え付けのバスルームもきちんとあり徹底している。ケヴィン様は1人掛けの椅子に座り何か飲むか聞いた。一応紅茶セットや果物に果実酒にジュース、水が置かれていた。
「紅茶を…」
と言うとケヴィン様は手慣れた様子で入れる。
「………エル…ええと…こういうことはハッキリしとかないとね?湖のことでだけど」
「ゴフッ」
と紅茶が喉に引っかかりむせた。ゲホゲホやってるとこちらに来て背中をさすられた。
「大丈夫?そそっかしい子ね?」
「ごっ…ごめんなさい」
と照れる。
「まぁ…あんなことをしちゃったからね…私たち…」
「何故あんなことになりましたの?」
「さ、さあ?近かったし」
「近ければするのですか!?」
私でなくとも!?と思うとやるせないような腹立つような気持ちになった。
「…………うーん…うーん…」
とケヴィン様は腕を組み死んだ目で考え始めてボソっと言った。
「たぶんエルのこと好きなんじゃないの?異性として?」
「は?」
絶句した。
訳が判らない。当たり前だ。中身女の子なのに。この方。
「百合じゃないわよ?というか私…もはや自分が女なのか男なのかほんと判んないわ!天使的な感じで!イケメンを見るとカッコいいとは思うけど別にキスしたいとか思わない。じゃあ女はどうかと言われると別にキスしたいと思わない」
「ええ!?どっちもダメって…絶望的ですね!」
死んだ目がコクリとうなづき、そのまま下を向いたままケヴィン様は
「でもあの時なんかエルとなら出来そうって思っちゃった…ごめんなさい…」
と謝った。
「出来そうって…何なんですか?」
「………だから好きなんじゃないの?」
「自分のことでしょう?疑問形ですよ?」
「そんなこと言っても…私だってどうしたらいいのか判んないし!媚薬事件からエルのことくらいしか見てなかったから…。それがきっかけとか嫌だけどエルは唯一私のこと解ってくれるし友達だと思ってるのも本当だし…。でも…。エルも可愛い所もあるし…」
「えっっ…」
またもや絶句する。
「判んない…苦しい。どうしたらいいのか。自分は何なのか」
もはや堪えきれずケヴィン様の死んだ目からツッと涙が溢れた。
ええっ!泣かせてしまいましたわ!!
「ケヴィン様!泣かないでください!!」
何故私が慰める場面なのか私も解りませんわ!
「はぁ…。死にたい…」
「落ち着いてください!死んだらダメですよっ!」
「エルは嫌だったわよね?ごめんなさい」
湖のキスのことでしょうかね?
「いえ、私は…何故なのかという疑問しか…」
「そうよね」
と死んだ目になる。
この方はたぶん自分の中で自分が女なのか男なのか迷っているんだと思われます。もし私がケヴィン様の立場なら大変苦しみます。
「でもやっぱりエルのことは嫌いじゃないから…。むしろ好きな方。でも…それが恋か友情か判らなくなる…」
とケヴィン様は辛そうに言う。
「ケヴィン様…」
「ごめんねエル…もし私が普通の男だったら…きっとエルは嬉しいでしょうね…」
と肩を落とす。私はそれにムカっとした。
「確かにケヴィン様は素敵です!顔も良いし、強いし女性にモテモテでいらっしゃいますわ!でも!私もケヴィン様といるととても安心しますし楽しいですし…気にもなります!嫌いではないです!…ただ一緒にいるのが好きです!私も友情か恋か揺れ動いてますわ!」
「エル……………」
ジッと死んだ目が私を映した。
私も所詮ケヴィン様と同じことだ。それだけです。
するとケヴィン様はポツリと言った。
「じゃあ、私たち今…恥ずかしいけど友達以上恋人未満じゃないの?」
「そうですわね…」
「………エル私と子作りとかしたいと思う?」
と死んだ目で聞かれて私は
「………正直微妙ですわ。キスくらいなら大丈夫です」
「あら同じだわ………私も微妙だわ。今はキスくらいなら大丈夫」
と言うことでお互いにキスくらいなら大丈夫という結果になった。
「あ、でも湖で一回私の胸揉みましたよね?あれはどう言うことですか?」
と言うとまた死んだ目になる。
「あれは別に欲情してない。普通に前世懐かしんでた…本当に…」
「欲情してたなら引っ叩いてましたよ」
「あんた私のこと好きなのよね?」
「ケヴィン様こそ私のこと好きなんですよね?」
と言い合いお互いにぶっと笑う。
「なんかバカバカしくなってきたわね、このやり取りも!」
「そうですわよね、どっちでもいいと思えてきました」
「今は何か女友達と喋ってる感じ!」
とケヴィン様はちょっと嬉しそうだ。
「ふふふ、私もです…」
「んじゃ、そろそろ寝るわ…」
と欠伸をしてソファーで寝転がり始めるのを見て私は
「ケヴィン様!ベッドで!」
「はぁ…ならベッドで一緒に寝ましょう!これなら問題ない!」
と言われて流石にドキっとする!
「エル…今ドキっとしたでしょ?私が女ならイケメンに言われたら絶対ドキっとするからね」
「まぁ…それは…私は身体も女なので…」
と素直に言うとケヴィン様は赤くなり。
「そっ…そういうことを言うと可愛いわ……今は恋愛感情に移ったわね…」
といちいち切り替えの解説が付きます。
「とりあえず着替えて寝ましょう。こんなこと朝まで話してても仕方ないわ。睡眠取らないとお肌に悪いわ。言っとくけどなんもしないし、真ん中にクッション置いてバリケードでも作っとけば大丈夫よ」
「はい…そうですね。普通に寝ます」
と私も欠伸をする。
脱衣所で着替えて来るとすでにケヴィン様はベッドの上でクッションバリケードを作っていた。手をひらひらさせ死んだ目でおいでと言う。普通の恋人ならイチャイチャする所でしょうが…私達はどうやら微妙な関係らしいしちょっと特殊なのでいいか。
私もベッドに入るとケヴィン様は微笑んで
「お休みなさいエル」
「お休みなさいませケヴィン様」
と2人はクッションバリケードを挟んで眠った。
私はほんとはドキドキしていましたが内緒です。
「すぐに湯浴みの用意を致しましょう!!」
と2人は使用人達に言付けてバタバタと用意してくれた。
ゆっくり湯に浸かり冷えた身体を温めた後、ケヴィン様と食事をした。
「お食事中失礼します。ケヴィン様…寝室のご用意は出来ておりますのでゆっくりなさってくださいね?私共はこの後下がりますので…」
「あ…え?」
「大丈夫です!お部屋には誰も近づきませんので!!もちろん今日はレックスはモーダーソンさんに預かってもらいますので!!」
とノイベルトさんが私にこっそりと言う!!
うあああ!先程湖でキスされたのに!
そう言えば私達はそういう目で見られているんだったわ!
思わず赤くなる。
皆に暖かい目で見送られ夕食を済ませて部屋に戻る私達。
ケヴィン様は
「エル…流石に今日からは一緒の部屋にいないとおかしい目で見られるわね…。アーベルのこともあったし」
「は、はい判りました。朝起こしに来る使用人達に同じ部屋にいないとおかしく思われますし。私はソファーで寝させていただきますわ」
「は?私がソファーでいいわよ?エル貴方公爵令嬢なのに何言ってんの?私より爵位は上でしょ」
「爵位が上だからベッド譲られましても…夫婦となれば結局同じことでしょう?」
「いやそこはまだ婚約段階だしまだギリギリエルの方が立場上じゃない」
と言い合ってると部屋に着く。
扉を開けて部屋に入ると整えられた家具ややたら大きなベッドが有った。もちろんソファーもある。
備え付けのバスルームもきちんとあり徹底している。ケヴィン様は1人掛けの椅子に座り何か飲むか聞いた。一応紅茶セットや果物に果実酒にジュース、水が置かれていた。
「紅茶を…」
と言うとケヴィン様は手慣れた様子で入れる。
「………エル…ええと…こういうことはハッキリしとかないとね?湖のことでだけど」
「ゴフッ」
と紅茶が喉に引っかかりむせた。ゲホゲホやってるとこちらに来て背中をさすられた。
「大丈夫?そそっかしい子ね?」
「ごっ…ごめんなさい」
と照れる。
「まぁ…あんなことをしちゃったからね…私たち…」
「何故あんなことになりましたの?」
「さ、さあ?近かったし」
「近ければするのですか!?」
私でなくとも!?と思うとやるせないような腹立つような気持ちになった。
「…………うーん…うーん…」
とケヴィン様は腕を組み死んだ目で考え始めてボソっと言った。
「たぶんエルのこと好きなんじゃないの?異性として?」
「は?」
絶句した。
訳が判らない。当たり前だ。中身女の子なのに。この方。
「百合じゃないわよ?というか私…もはや自分が女なのか男なのかほんと判んないわ!天使的な感じで!イケメンを見るとカッコいいとは思うけど別にキスしたいとか思わない。じゃあ女はどうかと言われると別にキスしたいと思わない」
「ええ!?どっちもダメって…絶望的ですね!」
死んだ目がコクリとうなづき、そのまま下を向いたままケヴィン様は
「でもあの時なんかエルとなら出来そうって思っちゃった…ごめんなさい…」
と謝った。
「出来そうって…何なんですか?」
「………だから好きなんじゃないの?」
「自分のことでしょう?疑問形ですよ?」
「そんなこと言っても…私だってどうしたらいいのか判んないし!媚薬事件からエルのことくらいしか見てなかったから…。それがきっかけとか嫌だけどエルは唯一私のこと解ってくれるし友達だと思ってるのも本当だし…。でも…。エルも可愛い所もあるし…」
「えっっ…」
またもや絶句する。
「判んない…苦しい。どうしたらいいのか。自分は何なのか」
もはや堪えきれずケヴィン様の死んだ目からツッと涙が溢れた。
ええっ!泣かせてしまいましたわ!!
「ケヴィン様!泣かないでください!!」
何故私が慰める場面なのか私も解りませんわ!
「はぁ…。死にたい…」
「落ち着いてください!死んだらダメですよっ!」
「エルは嫌だったわよね?ごめんなさい」
湖のキスのことでしょうかね?
「いえ、私は…何故なのかという疑問しか…」
「そうよね」
と死んだ目になる。
この方はたぶん自分の中で自分が女なのか男なのか迷っているんだと思われます。もし私がケヴィン様の立場なら大変苦しみます。
「でもやっぱりエルのことは嫌いじゃないから…。むしろ好きな方。でも…それが恋か友情か判らなくなる…」
とケヴィン様は辛そうに言う。
「ケヴィン様…」
「ごめんねエル…もし私が普通の男だったら…きっとエルは嬉しいでしょうね…」
と肩を落とす。私はそれにムカっとした。
「確かにケヴィン様は素敵です!顔も良いし、強いし女性にモテモテでいらっしゃいますわ!でも!私もケヴィン様といるととても安心しますし楽しいですし…気にもなります!嫌いではないです!…ただ一緒にいるのが好きです!私も友情か恋か揺れ動いてますわ!」
「エル……………」
ジッと死んだ目が私を映した。
私も所詮ケヴィン様と同じことだ。それだけです。
するとケヴィン様はポツリと言った。
「じゃあ、私たち今…恥ずかしいけど友達以上恋人未満じゃないの?」
「そうですわね…」
「………エル私と子作りとかしたいと思う?」
と死んだ目で聞かれて私は
「………正直微妙ですわ。キスくらいなら大丈夫です」
「あら同じだわ………私も微妙だわ。今はキスくらいなら大丈夫」
と言うことでお互いにキスくらいなら大丈夫という結果になった。
「あ、でも湖で一回私の胸揉みましたよね?あれはどう言うことですか?」
と言うとまた死んだ目になる。
「あれは別に欲情してない。普通に前世懐かしんでた…本当に…」
「欲情してたなら引っ叩いてましたよ」
「あんた私のこと好きなのよね?」
「ケヴィン様こそ私のこと好きなんですよね?」
と言い合いお互いにぶっと笑う。
「なんかバカバカしくなってきたわね、このやり取りも!」
「そうですわよね、どっちでもいいと思えてきました」
「今は何か女友達と喋ってる感じ!」
とケヴィン様はちょっと嬉しそうだ。
「ふふふ、私もです…」
「んじゃ、そろそろ寝るわ…」
と欠伸をしてソファーで寝転がり始めるのを見て私は
「ケヴィン様!ベッドで!」
「はぁ…ならベッドで一緒に寝ましょう!これなら問題ない!」
と言われて流石にドキっとする!
「エル…今ドキっとしたでしょ?私が女ならイケメンに言われたら絶対ドキっとするからね」
「まぁ…それは…私は身体も女なので…」
と素直に言うとケヴィン様は赤くなり。
「そっ…そういうことを言うと可愛いわ……今は恋愛感情に移ったわね…」
といちいち切り替えの解説が付きます。
「とりあえず着替えて寝ましょう。こんなこと朝まで話してても仕方ないわ。睡眠取らないとお肌に悪いわ。言っとくけどなんもしないし、真ん中にクッション置いてバリケードでも作っとけば大丈夫よ」
「はい…そうですね。普通に寝ます」
と私も欠伸をする。
脱衣所で着替えて来るとすでにケヴィン様はベッドの上でクッションバリケードを作っていた。手をひらひらさせ死んだ目でおいでと言う。普通の恋人ならイチャイチャする所でしょうが…私達はどうやら微妙な関係らしいしちょっと特殊なのでいいか。
私もベッドに入るとケヴィン様は微笑んで
「お休みなさいエル」
「お休みなさいませケヴィン様」
と2人はクッションバリケードを挟んで眠った。
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