12 / 39
可愛すぎて無理な鬼嫁(優平)
しおりを挟む
はあ、…目の前で
「大変満足しました!」
と微笑む僕のお嫁さんが憎い!可愛すぎる刑だ!しかもあんな濃いことをまたやってしまい、僕如きが本当に彼女を穢してすみませんという罪悪感でいっぱいになる。
しかし、もちろん天国だった。いや、穢したから地獄行きかもしれない!鬼だけに!!
しかも遊園地でデートというハードル高いことまで約束してしまった!!彼女はテレビでかなり学習している。しかも学園ドラマや恋愛ものが異常に多い!民代さんの仕業だろうけどやり過ぎだ!
朱雀に頼んでこっそり見張らせているけど、昼間は奥様ワイドショーなんかを民代さんと2人で観てるらしい!!道理でグイグイくるはずだ!!
最近の奥様ワイドショー…所謂昼ドラはドロドロ不倫ものが過激な展開を見せているらしいと聞いたことがある。
あの映画だって途中で18禁と気付かなかったらあの後最後まであの2人いたしてたろう!!
そんなの見ちゃったらもうヤバイことになりそうだから必死で止めたけど結果鈴さんを怒らせたから辛かった。
閉じ込めてると思われてるのも…。実際確かに閉じ込めているようなものだ。
だって外に出したら絶対男に声かけられるし!
鈴さんはデートに着て行く服を注文したいと言い出したから後で民代さんに頼んでと言った。
鈴さんは嬉しすぎて堪らないと言ってくる。…罪悪感が凄い。
今まで彼女に我慢させて悪かったけど…外に出たら男もそうだけど、僕の側にいると鬼が現れるだろう。
目覚めた時は一緒に闘ってくれと言ったけど今は闘わすなんてそんな危険なこと出来ないと思いつつあった。だから話すことにした。
「あのね鈴さん…。外に出ると鬼がいきなり出てきて僕に襲いかかってくるかもしれない。僕はその時鬼と闘うことになるんだ…。
昼間はあまり出ないけど、陽が暮れると鬼門という鬼の門が地面から現れてそれが開くと鬼が出てくる」
「鬼門?」
「そう…。僕の先祖である土御神聡明が平安の世にいる鬼達を全て魑魅魍魎の棲む世界へ力を振り絞り送ったんだ。鈴さんや十二神将の鬼神達を除いてね…
だけど聡明が死んでその悪い鬼達の棲む世界が鬼門を通して進出鬼没で現れるようになり、土御神の子孫達は代々狙われ続け鬼達と何年も闘ってきたんだ…。僕達が死ねば鬼達は再びこの世を支配するからね」
「そっそんな!また私がいた世界みたいになるの!?嫌っ!」
と震える。怖い鬼も嫌だけど人に嫌われるのも嫌だった。
「鬼門から出てきた鬼は通常の人間には見ることが出来ない。そして僕もね、鬼退治する時用の特別な剣を装備したら一般の人には見えなくなるから戦闘中は人に見えない。
でも鈴さんは…人に近い鬼だし、君に僕の血を少し入れてるんだ。ほら目覚める時に…」
「あ…」
そう言えば目覚める時に優平くんは口移しで自分の血を飲ませて私を1200年の眠りから覚ました。その時の血が私に…。
「だから…君も鬼門から出てきた鬼に狙われるんだ。僕同様にね…。僕は君をお嫁さんにしようと言ったその時から君が外に出ると闘うことになるのは判っていたから…。
でも僕は君がずっと好きで僕と同い年になるまで待ったんだ。目覚めさせてはいけないと知りつつも僕には代々の当主がどうやっても君に触ることが不可能だった結界を潜ることができたし…。
僕の陰陽師の力は歴代の陰陽師より強くて…土御神聡明の生まれ変わりとまで言われた。十二神将達も魂魄が聡明と同じものだと言うからそうなんだろう」
「あ…それって…!ドラマとかでよく見る…う…運命!!」
と急に彼女は頰を赤くして目を輝かせた!
ぐう!可愛い!!
「だから…そんな危険を冒してまで外に出すのはどうかと思っていたんだ。ごめんね、不安にさせて…」
と僕は鈴さんを抱きしめる。とても大事に想っていると。すると鈴さんは背中に手を回すと
「私のことそんなに心配してくれていたなんて知らずにごめんなさい!優平くん!!愛がないなんて言ってごめんなさい!!」
僕は髪を撫でて
「う、うん解ってくれて嬉しいよ…」
と言うと
「でもデートは行きたいです!!鬼が出たら退治しちゃえばいいんでしょう?私も鬼だしなんとか…」
「いや、君は僕が守るから心配しないで!絶対に傷つける気はないよ!」
とキリっとした顔で言ったら鈴さんは焦がれるような目で見つめて、そ、そんな目で見られると僕はおかしくなってしまうから!!
と必死でドキドキを抑えようとするけど鈴さんは無理だった。
「優平くん…カッコいいです…」
と言ってまたキスされ僕はやっぱり倒れそうになるけど必死に耐えた。僕の鬼の嫁可愛すぎて無理!!
「大変満足しました!」
と微笑む僕のお嫁さんが憎い!可愛すぎる刑だ!しかもあんな濃いことをまたやってしまい、僕如きが本当に彼女を穢してすみませんという罪悪感でいっぱいになる。
しかし、もちろん天国だった。いや、穢したから地獄行きかもしれない!鬼だけに!!
しかも遊園地でデートというハードル高いことまで約束してしまった!!彼女はテレビでかなり学習している。しかも学園ドラマや恋愛ものが異常に多い!民代さんの仕業だろうけどやり過ぎだ!
朱雀に頼んでこっそり見張らせているけど、昼間は奥様ワイドショーなんかを民代さんと2人で観てるらしい!!道理でグイグイくるはずだ!!
最近の奥様ワイドショー…所謂昼ドラはドロドロ不倫ものが過激な展開を見せているらしいと聞いたことがある。
あの映画だって途中で18禁と気付かなかったらあの後最後まであの2人いたしてたろう!!
そんなの見ちゃったらもうヤバイことになりそうだから必死で止めたけど結果鈴さんを怒らせたから辛かった。
閉じ込めてると思われてるのも…。実際確かに閉じ込めているようなものだ。
だって外に出したら絶対男に声かけられるし!
鈴さんはデートに着て行く服を注文したいと言い出したから後で民代さんに頼んでと言った。
鈴さんは嬉しすぎて堪らないと言ってくる。…罪悪感が凄い。
今まで彼女に我慢させて悪かったけど…外に出たら男もそうだけど、僕の側にいると鬼が現れるだろう。
目覚めた時は一緒に闘ってくれと言ったけど今は闘わすなんてそんな危険なこと出来ないと思いつつあった。だから話すことにした。
「あのね鈴さん…。外に出ると鬼がいきなり出てきて僕に襲いかかってくるかもしれない。僕はその時鬼と闘うことになるんだ…。
昼間はあまり出ないけど、陽が暮れると鬼門という鬼の門が地面から現れてそれが開くと鬼が出てくる」
「鬼門?」
「そう…。僕の先祖である土御神聡明が平安の世にいる鬼達を全て魑魅魍魎の棲む世界へ力を振り絞り送ったんだ。鈴さんや十二神将の鬼神達を除いてね…
だけど聡明が死んでその悪い鬼達の棲む世界が鬼門を通して進出鬼没で現れるようになり、土御神の子孫達は代々狙われ続け鬼達と何年も闘ってきたんだ…。僕達が死ねば鬼達は再びこの世を支配するからね」
「そっそんな!また私がいた世界みたいになるの!?嫌っ!」
と震える。怖い鬼も嫌だけど人に嫌われるのも嫌だった。
「鬼門から出てきた鬼は通常の人間には見ることが出来ない。そして僕もね、鬼退治する時用の特別な剣を装備したら一般の人には見えなくなるから戦闘中は人に見えない。
でも鈴さんは…人に近い鬼だし、君に僕の血を少し入れてるんだ。ほら目覚める時に…」
「あ…」
そう言えば目覚める時に優平くんは口移しで自分の血を飲ませて私を1200年の眠りから覚ました。その時の血が私に…。
「だから…君も鬼門から出てきた鬼に狙われるんだ。僕同様にね…。僕は君をお嫁さんにしようと言ったその時から君が外に出ると闘うことになるのは判っていたから…。
でも僕は君がずっと好きで僕と同い年になるまで待ったんだ。目覚めさせてはいけないと知りつつも僕には代々の当主がどうやっても君に触ることが不可能だった結界を潜ることができたし…。
僕の陰陽師の力は歴代の陰陽師より強くて…土御神聡明の生まれ変わりとまで言われた。十二神将達も魂魄が聡明と同じものだと言うからそうなんだろう」
「あ…それって…!ドラマとかでよく見る…う…運命!!」
と急に彼女は頰を赤くして目を輝かせた!
ぐう!可愛い!!
「だから…そんな危険を冒してまで外に出すのはどうかと思っていたんだ。ごめんね、不安にさせて…」
と僕は鈴さんを抱きしめる。とても大事に想っていると。すると鈴さんは背中に手を回すと
「私のことそんなに心配してくれていたなんて知らずにごめんなさい!優平くん!!愛がないなんて言ってごめんなさい!!」
僕は髪を撫でて
「う、うん解ってくれて嬉しいよ…」
と言うと
「でもデートは行きたいです!!鬼が出たら退治しちゃえばいいんでしょう?私も鬼だしなんとか…」
「いや、君は僕が守るから心配しないで!絶対に傷つける気はないよ!」
とキリっとした顔で言ったら鈴さんは焦がれるような目で見つめて、そ、そんな目で見られると僕はおかしくなってしまうから!!
と必死でドキドキを抑えようとするけど鈴さんは無理だった。
「優平くん…カッコいいです…」
と言ってまたキスされ僕はやっぱり倒れそうになるけど必死に耐えた。僕の鬼の嫁可愛すぎて無理!!
0
お気に入りに追加
225
あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
私に告白してきたはずの先輩が、私の友人とキスをしてました。黙って退散して食事をしていたら、ハイスペックなイケメン彼氏ができちゃったのですが。
石河 翠
恋愛
飲み会の最中に席を立った主人公。化粧室に向かった彼女は、自分に告白してきた先輩と自分の友人がキスをしている現場を目撃する。
自分への告白は、何だったのか。あまりの出来事に衝撃を受けた彼女は、そのまま行きつけの喫茶店に退散する。
そこでやけ食いをする予定が、美味しいものに満足してご機嫌に。ちょっとしてネタとして先ほどのできごとを話したところ、ずっと片想いをしていた相手に押し倒されて……。
好きなひとは高嶺の花だからと諦めつつそばにいたい主人公と、アピールし過ぎているせいで冗談だと思われている愛が重たいヒーローの恋物語。
この作品は、小説家になろう及びエブリスタでも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。

あやかし嫁取り婚~龍神の契約妻になりました~
椿蛍
キャラ文芸
出会って間もない相手と結婚した――人ではないと知りながら。
あやかしたちは、それぞれの一族の血を残すため、人により近づくため。
特異な力を持った人間の娘を必要としていた。
彼らは、私が持つ『文様を盗み、身に宿す』能力に目をつけた。
『これは、あやかしの嫁取り戦』
身を守るため、私は形だけの結婚を選ぶ――
※二章までで、いったん完結します。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
後宮物語〜身代わり宮女は皇帝に溺愛されます⁉︎〜
菰野るり
キャラ文芸
寵愛なんていりません!身代わり宮女は3食昼寝付きで勉強がしたい。
私は北峰で商家を営む白(パイ)家の長女雲泪(ユンルイ)
白(パイ)家第一夫人だった母は私が小さい頃に亡くなり、家では第二夫人の娘である璃華(リーファ)だけが可愛がられている。
妹の後宮入りの用意する為に、両親は金持ちの薬屋へ第五夫人の縁談を準備した。爺さんに嫁ぐ為に生まれてきたんじゃない!逃げ出そうとする私が出会ったのは、後宮入りする予定の御令嬢が逃亡してしまい責任をとって首を吊る直前の宦官だった。
利害が一致したので、わたくし銀蓮(インリェン)として後宮入りをいたします。
雲泪(ユンレイ)の物語は完結しました。続きのお話は、堯舜(ヤオシュン)の物語として別に連載を始めます。近日中に始めますので、是非、お気に入りに登録いただき読みにきてください。お願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる