封印から目覚めると鬼娘の私は陰陽師のお嫁になっていました

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可愛すぎて無理な鬼嫁(優平)

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はあ、…目の前で

「大変満足しました!」
と微笑む僕のお嫁さんが憎い!可愛すぎる刑だ!しかもあんな濃いことをまたやってしまい、僕如きが本当に彼女を穢してすみませんという罪悪感でいっぱいになる。

しかし、もちろん天国だった。いや、穢したから地獄行きかもしれない!鬼だけに!!

しかも遊園地でデートというハードル高いことまで約束してしまった!!彼女はテレビでかなり学習している。しかも学園ドラマや恋愛ものが異常に多い!民代さんの仕業だろうけどやり過ぎだ!

朱雀に頼んでこっそり見張らせているけど、昼間は奥様ワイドショーなんかを民代さんと2人で観てるらしい!!道理でグイグイくるはずだ!!
最近の奥様ワイドショー…所謂昼ドラはドロドロ不倫ものが過激な展開を見せているらしいと聞いたことがある。

あの映画だって途中で18禁と気付かなかったらあの後最後まであの2人いたしてたろう!!

そんなの見ちゃったらもうヤバイことになりそうだから必死で止めたけど結果鈴さんを怒らせたから辛かった。
閉じ込めてると思われてるのも…。実際確かに閉じ込めているようなものだ。
だって外に出したら絶対男に声かけられるし!

鈴さんはデートに着て行く服を注文したいと言い出したから後で民代さんに頼んでと言った。
鈴さんは嬉しすぎて堪らないと言ってくる。…罪悪感が凄い。

今まで彼女に我慢させて悪かったけど…外に出たら男もそうだけど、僕の側にいると鬼が現れるだろう。

目覚めた時は一緒に闘ってくれと言ったけど今は闘わすなんてそんな危険なこと出来ないと思いつつあった。だから話すことにした。

「あのね鈴さん…。外に出ると鬼がいきなり出てきて僕に襲いかかってくるかもしれない。僕はその時鬼と闘うことになるんだ…。

昼間はあまり出ないけど、陽が暮れると鬼門という鬼の門が地面から現れてそれが開くと鬼が出てくる」

「鬼門?」

「そう…。僕の先祖である土御神聡明が平安の世にいる鬼達を全て魑魅魍魎の棲む世界へ力を振り絞り送ったんだ。鈴さんや十二神将の鬼神達を除いてね…

だけど聡明が死んでその悪い鬼達の棲む世界が鬼門を通して進出鬼没で現れるようになり、土御神の子孫達は代々狙われ続け鬼達と何年も闘ってきたんだ…。僕達が死ねば鬼達は再びこの世を支配するからね」

「そっそんな!また私がいた世界みたいになるの!?嫌っ!」
と震える。怖い鬼も嫌だけど人に嫌われるのも嫌だった。

「鬼門から出てきた鬼は通常の人間には見ることが出来ない。そして僕もね、鬼退治する時用の特別な剣を装備したら一般の人には見えなくなるから戦闘中は人に見えない。

でも鈴さんは…人に近い鬼だし、君に僕の血を少し入れてるんだ。ほら目覚める時に…」

「あ…」
そう言えば目覚める時に優平くんは口移しで自分の血を飲ませて私を1200年の眠りから覚ました。その時の血が私に…。

「だから…君も鬼門から出てきた鬼に狙われるんだ。僕同様にね…。僕は君をお嫁さんにしようと言ったその時から君が外に出ると闘うことになるのは判っていたから…。

でも僕は君がずっと好きで僕と同い年になるまで待ったんだ。目覚めさせてはいけないと知りつつも僕には代々の当主がどうやっても君に触ることが不可能だった結界を潜ることができたし…。

僕の陰陽師の力は歴代の陰陽師より強くて…土御神聡明の生まれ変わりとまで言われた。十二神将達も魂魄が聡明と同じものだと言うからそうなんだろう」

「あ…それって…!ドラマとかでよく見る…う…運命!!」
と急に彼女は頰を赤くして目を輝かせた!
ぐう!可愛い!!

「だから…そんな危険を冒してまで外に出すのはどうかと思っていたんだ。ごめんね、不安にさせて…」
と僕は鈴さんを抱きしめる。とても大事に想っていると。すると鈴さんは背中に手を回すと

「私のことそんなに心配してくれていたなんて知らずにごめんなさい!優平くん!!愛がないなんて言ってごめんなさい!!」
僕は髪を撫でて

「う、うん解ってくれて嬉しいよ…」
と言うと

「でもデートは行きたいです!!鬼が出たら退治しちゃえばいいんでしょう?私も鬼だしなんとか…」

「いや、君は僕が守るから心配しないで!絶対に傷つける気はないよ!」
とキリっとした顔で言ったら鈴さんは焦がれるような目で見つめて、そ、そんな目で見られると僕はおかしくなってしまうから!!
と必死でドキドキを抑えようとするけど鈴さんは無理だった。

「優平くん…カッコいいです…」
と言ってまたキスされ僕はやっぱり倒れそうになるけど必死に耐えた。僕の鬼の嫁可愛すぎて無理!!
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