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夜桜沙耶華とリアル展開!?
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漫画部の掛け持ち顧問の童顔先生こと
【永町正紀】先生はやっぱり受けタイプかしら?月城くんと同じタイプに見えるわ。
いや、月魄くんは攻めという新たな展開が期待できるのよね。玲一郎が受けと言うのもありに見えてきたし。
しかし、永町先生のお相手…は。他の先生を探す?それならやはりイケメンの先生?いや……待って?
私はジッと小波先輩を見た。
ふーむ、案外イケる?
遅くまで漫画部で一生懸命に漫画を描く先輩に対して、永町先生がソッとおにぎりを渡す。
「お疲れ様!これでも食べて、もうそろそろ帰ろっか?もう暗いし、僕の車で送っていくよ?」
「え…マジ?あざっす。やったー…電車代浮いたー」
と小波先輩は天然で喜ぶ。
ふふッと笑う、永町先生。
「永町くんは凄いなあ!…だって学生なのにもうプロだし、凄いよ!!先生なんてまだまだ…」
と自信なさげに言う永町先生に
「ん?そんなことないっすよ。先生とか…漫画家なっても新人は呼ばれないし、よっぽど上のランクにいかなきゃ無理で、それ以外は呼ばれても「大先生」とか付けられてバカにされる世界なんだよ?」
とアンチに苦労してることを明かす小波先輩。
「そっかあ、漫画家さんも大変なんだねー…」
すると小波先輩は永町先生の手を取った。
「ええ!?ど、どうしたの!!?」
と驚いてみると、小波先輩は熱い眼差しで先生を見つめて
「永町先生…俺のこと慰めてよ…」
「えっ!?ええ!?」
と慌てる先生をよそに迫る小波先輩…!
「ていうか…俺のネタ、今、行き詰まっててね。協力してよ?」
とおねだりされ、生徒のおねだりを断れない優しい永町先生はギュッと目を瞑り
「わ、わ、わかったよ!!せ、先生にできることなら!!なんでも協力するからっっ!!」
と赤くなる。
小波先輩はにこりとしながら近づいていきーー……♡♡♡
うん!いいわ!!いい!!
と1人で悶々と考えていると小波先輩に
「さやっちー…。まさか俺で考えたないー?」
と心を読まれぎくりとした。
「そんなまさか!!」
と慌てていると玲一郎がまた割って入った。
「おい!さやっちって!馴れ馴れしいな!!あんた!!」
と言うので小波先輩は
「だってライメも交換したし趣味合うし、別にいいじゃん、漫画部では全員のことあだ名で呼んでんだ。
藤子ちゃん」
と玲一郎もなんかあだ名で呼ばれた!!
「なっ!?」
部長の猪爪先輩は
「呼んでるの小波くんだけだけどねー」
と苦笑した。
「まあ、さやっち後でその件は問い詰めるからなー」
と小波先輩は言う。
玲一郎はまた剥れた。
仕方がないから
「嫌だけど、玲一郎にもライメのグループチャットに招待してあげるわよ…。
部での活動に影響するしね。
でも個人的に私に送って来ないでね?スタンプとかうざいし」
と言っておくと玲一郎は
「ふん!誰が送るかよ!!」
と言って拗ねていた。ほっときましょう。
永町先生は
「秋の文化祭に向けて合同誌を作ろう!それと1、2年生は冬のコミケに向けて準備しよう、サークル名は任せるよ」
と言うので
「まあ!先生!まさか!!コミケに出られるというのですか?漫画部の皆で!?」
と言うが永町先生は
「梶木さんと猪爪くんは3年生で受験があるから無理だけどね、1年生も3人も入ってくれたから行けると思うよ?
とりあえず申し込み準備はしておこうか?小波くんいるし、人は集まるかも!?」
「いやいや、流石にペンネーム変えて他人を装いますよ…、部としての活動だし。プロってもまだ卵だし、連載は卒業後になるからなあ…」
と小波先輩は言うが、同じく2年の
つり目でポッチャリ系の女子稲泉先輩は
「まあ、その読み切りめちゃくちゃ評判良かったじゃん、才能って怖い!!」
とニヤニヤしていた。それに小波先輩は
「イナちゃん……俺、イナちゃんの漫画も好きだけど」
とジッと見て稲泉先輩は頭を掻き少し照れていた。
「へへッ。あたし、バリバリの少年漫画だけど、やっぱり小波くんみたいに上手くないから持ち込みも連敗中さ!」
と言う。
……。
「稲泉先輩は持ち込みを?」
「最近は女の人の方が少年漫画を描く傾向があるよ。普通さ」
「でも性別バレたら一気にアンチくるから。男尊女卑社会だからねー?女が成功すると妬む奴らが湧くのよ」
と稲泉先輩は言う。
すると小波先輩は稲泉先輩の手を取り、
「イナちゃん!大丈夫!!俺が人気出たらアシに雇うから心配しなくていいよ!!」
「あはは!!小波くん、ありがとう!頑張ってね!」
と冗談かと思い受け止める稲泉先輩。
これはもしや!?
と言うと。玲一郎はくっきりはっきりデリカシー無く、
「なんだ、小波先輩って、稲泉先輩の事が好きなのか!へえ!!」
と言い、稲泉先輩はポカンとして、小波先輩は…にこりとして
「ちょっと、藤子ちゃん、外行こう」
と玲一郎の襟首を持ち、引きづられて行った!!
「ひ!!!」
と玲一郎は助けを求める様な目で見てきたが私は無視した。リアルでの恋愛に気を遣わない玲一郎が全面的に悪い。
たぶん小波先輩は稲泉先輩の事が好きだろうけど、稲泉先輩の方はまさか思ってないだろう。稲泉先輩以外、皆温かい目で見守っていると言うのにこの男は!!
永町先生は
「まあ、こんな部だけどよろしくね!」
と笑い、梶木先輩や猪爪部長もやっと私達を受け入れてくれたのだった。
【永町正紀】先生はやっぱり受けタイプかしら?月城くんと同じタイプに見えるわ。
いや、月魄くんは攻めという新たな展開が期待できるのよね。玲一郎が受けと言うのもありに見えてきたし。
しかし、永町先生のお相手…は。他の先生を探す?それならやはりイケメンの先生?いや……待って?
私はジッと小波先輩を見た。
ふーむ、案外イケる?
遅くまで漫画部で一生懸命に漫画を描く先輩に対して、永町先生がソッとおにぎりを渡す。
「お疲れ様!これでも食べて、もうそろそろ帰ろっか?もう暗いし、僕の車で送っていくよ?」
「え…マジ?あざっす。やったー…電車代浮いたー」
と小波先輩は天然で喜ぶ。
ふふッと笑う、永町先生。
「永町くんは凄いなあ!…だって学生なのにもうプロだし、凄いよ!!先生なんてまだまだ…」
と自信なさげに言う永町先生に
「ん?そんなことないっすよ。先生とか…漫画家なっても新人は呼ばれないし、よっぽど上のランクにいかなきゃ無理で、それ以外は呼ばれても「大先生」とか付けられてバカにされる世界なんだよ?」
とアンチに苦労してることを明かす小波先輩。
「そっかあ、漫画家さんも大変なんだねー…」
すると小波先輩は永町先生の手を取った。
「ええ!?ど、どうしたの!!?」
と驚いてみると、小波先輩は熱い眼差しで先生を見つめて
「永町先生…俺のこと慰めてよ…」
「えっ!?ええ!?」
と慌てる先生をよそに迫る小波先輩…!
「ていうか…俺のネタ、今、行き詰まっててね。協力してよ?」
とおねだりされ、生徒のおねだりを断れない優しい永町先生はギュッと目を瞑り
「わ、わ、わかったよ!!せ、先生にできることなら!!なんでも協力するからっっ!!」
と赤くなる。
小波先輩はにこりとしながら近づいていきーー……♡♡♡
うん!いいわ!!いい!!
と1人で悶々と考えていると小波先輩に
「さやっちー…。まさか俺で考えたないー?」
と心を読まれぎくりとした。
「そんなまさか!!」
と慌てていると玲一郎がまた割って入った。
「おい!さやっちって!馴れ馴れしいな!!あんた!!」
と言うので小波先輩は
「だってライメも交換したし趣味合うし、別にいいじゃん、漫画部では全員のことあだ名で呼んでんだ。
藤子ちゃん」
と玲一郎もなんかあだ名で呼ばれた!!
「なっ!?」
部長の猪爪先輩は
「呼んでるの小波くんだけだけどねー」
と苦笑した。
「まあ、さやっち後でその件は問い詰めるからなー」
と小波先輩は言う。
玲一郎はまた剥れた。
仕方がないから
「嫌だけど、玲一郎にもライメのグループチャットに招待してあげるわよ…。
部での活動に影響するしね。
でも個人的に私に送って来ないでね?スタンプとかうざいし」
と言っておくと玲一郎は
「ふん!誰が送るかよ!!」
と言って拗ねていた。ほっときましょう。
永町先生は
「秋の文化祭に向けて合同誌を作ろう!それと1、2年生は冬のコミケに向けて準備しよう、サークル名は任せるよ」
と言うので
「まあ!先生!まさか!!コミケに出られるというのですか?漫画部の皆で!?」
と言うが永町先生は
「梶木さんと猪爪くんは3年生で受験があるから無理だけどね、1年生も3人も入ってくれたから行けると思うよ?
とりあえず申し込み準備はしておこうか?小波くんいるし、人は集まるかも!?」
「いやいや、流石にペンネーム変えて他人を装いますよ…、部としての活動だし。プロってもまだ卵だし、連載は卒業後になるからなあ…」
と小波先輩は言うが、同じく2年の
つり目でポッチャリ系の女子稲泉先輩は
「まあ、その読み切りめちゃくちゃ評判良かったじゃん、才能って怖い!!」
とニヤニヤしていた。それに小波先輩は
「イナちゃん……俺、イナちゃんの漫画も好きだけど」
とジッと見て稲泉先輩は頭を掻き少し照れていた。
「へへッ。あたし、バリバリの少年漫画だけど、やっぱり小波くんみたいに上手くないから持ち込みも連敗中さ!」
と言う。
……。
「稲泉先輩は持ち込みを?」
「最近は女の人の方が少年漫画を描く傾向があるよ。普通さ」
「でも性別バレたら一気にアンチくるから。男尊女卑社会だからねー?女が成功すると妬む奴らが湧くのよ」
と稲泉先輩は言う。
すると小波先輩は稲泉先輩の手を取り、
「イナちゃん!大丈夫!!俺が人気出たらアシに雇うから心配しなくていいよ!!」
「あはは!!小波くん、ありがとう!頑張ってね!」
と冗談かと思い受け止める稲泉先輩。
これはもしや!?
と言うと。玲一郎はくっきりはっきりデリカシー無く、
「なんだ、小波先輩って、稲泉先輩の事が好きなのか!へえ!!」
と言い、稲泉先輩はポカンとして、小波先輩は…にこりとして
「ちょっと、藤子ちゃん、外行こう」
と玲一郎の襟首を持ち、引きづられて行った!!
「ひ!!!」
と玲一郎は助けを求める様な目で見てきたが私は無視した。リアルでの恋愛に気を遣わない玲一郎が全面的に悪い。
たぶん小波先輩は稲泉先輩の事が好きだろうけど、稲泉先輩の方はまさか思ってないだろう。稲泉先輩以外、皆温かい目で見守っていると言うのにこの男は!!
永町先生は
「まあ、こんな部だけどよろしくね!」
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