5 / 6
一章 出会い
5話 爽快
しおりを挟む
帝国兵が集まってきた。そして剣を妾に向けた。
「おやおや、妾一人に対し、そっちは十人か。」
妾は帝国兵を煽った。帝国兵は妾の言葉にキレそうになったが我慢しているようだ。
「これも仕事だからな。悪く思うなよ。」
「ほお・・・。」
そして、帝国兵は妾に一斉に掛かってきた。帝国兵の目は殺人鬼のような眼をしていた。妾と同じ眼だ。
「オリャァァ!!」
帝国兵は妾に剣を振る。だが妾は避ける。まだ、我慢じゃ。もうちょい此奴らを疲れさせてから殺るとしよう。
「いやぁぁ!」
妾はわざとらしく叫んだ。帝国兵はにやけている。
「ふふふ。いつまで逃げられるかな?」
帝国兵は妾を追いかけてくる。妾は逃げ回り、村の様子をついでに見た。
村には飢えている子供や辛そうに働いている子供がいた。大人がいないこの村はどちらにしろほろびそうだった。
「やめてぇぇぇ!!なんで・・・こんなことするの?!」
妾は帝国兵にそう言った。
「なんで?それはな、俺達の金の為だ。それ以外何もない。」
「・・・」
金・・・か。妾に金は必要ないが此奴らには金が必要なのだ。人間なのだから。妾とは違うのだから。
「あっ!」
妾が道を曲がると行き止まりだった。
「終わりだな。」
帝国兵はそう言った。
「いや、終わるのはお主らじゃ。」
妾はかっこよくそう言い、魔剣を取り出した。
「?!」
帝国兵は急に出てきた魔剣に驚いたようだ。
「逃げるチャンスを渡したのじゃが・・・それに気づかず妾を追いかけた。つまり・・・」
妾はそう言いながら魔剣を振り上げた。
「ひっ!?」
帝国兵は魔剣の強さに気づいたらしく腰を抜かした。
「お主らは死刑じゃ。」
妾はそう言い魔剣を帝国兵に向けて振った。
帝国兵は上半身と下半身が分裂した。
「え?」
帝国兵は何があったのか、分かってないようだ。何故なら妾は魔剣を横に振っただけなのだから。
「ぐぁぁぁ!!!何が・・・何が起きたぁぁ!?」
帝国兵は叫んでいる。妾は礼儀正しく帝国兵に説明した。
「何が起きたって、妾はただ魔剣を振っただけじゃ。そして魔剣から出た斬撃をお主らは受けただけじゃ。」
「斬撃ぃぃ?!」
帝国兵は苦しそうにそう言っている。っていうか、此奴らまだ話せるのか!身体が半分になっているのに!
「お主らは時期に死ぬから言う意味はないと思うが、妾は魔王じゃ。15000年の時を経て復活した。」
「ま、魔王・・・だ・・・と?」
そして帝国兵は息を引き取った。
「これで終わりかぁ。呆気ないもんじゃ。」
十人いた帝国兵は全員死んでいる。
あと行うことは一つだ。その前にゲンとミズハを起こさないとな。
妾は二人の側に駆け寄った。
「ううっ・・・。」
ミズハは辛そうに唸っている。
「・・・アリサさん…やりましたか?」
ゲンの方は目が覚めたらしい。
「ああ。帝国兵は殺っつけた。」
妾はそう言った。するとゲンは妾に頭を下げた。
「ありがとうございます・・・!」
妾はゲンとミズハの縄を切ってやりにこやかに笑った。
「次はお主らの番じゃ。」
「え?」
妾はそう言い、空を飛んだ。そして、魔法を唱えた。
「全てを焼き尽くせ、“インフェルノ”」
インフェルノ、それは炎魔法の最上級魔法である。これを使えるものは誰もいないだろう。
村は燃えた。とても激しく。
「ははははは!これでいいのじゃ!やはり爽快じゃ!」
妾はそう笑いながら燃えている村をみていた。
「おやおや、妾一人に対し、そっちは十人か。」
妾は帝国兵を煽った。帝国兵は妾の言葉にキレそうになったが我慢しているようだ。
「これも仕事だからな。悪く思うなよ。」
「ほお・・・。」
そして、帝国兵は妾に一斉に掛かってきた。帝国兵の目は殺人鬼のような眼をしていた。妾と同じ眼だ。
「オリャァァ!!」
帝国兵は妾に剣を振る。だが妾は避ける。まだ、我慢じゃ。もうちょい此奴らを疲れさせてから殺るとしよう。
「いやぁぁ!」
妾はわざとらしく叫んだ。帝国兵はにやけている。
「ふふふ。いつまで逃げられるかな?」
帝国兵は妾を追いかけてくる。妾は逃げ回り、村の様子をついでに見た。
村には飢えている子供や辛そうに働いている子供がいた。大人がいないこの村はどちらにしろほろびそうだった。
「やめてぇぇぇ!!なんで・・・こんなことするの?!」
妾は帝国兵にそう言った。
「なんで?それはな、俺達の金の為だ。それ以外何もない。」
「・・・」
金・・・か。妾に金は必要ないが此奴らには金が必要なのだ。人間なのだから。妾とは違うのだから。
「あっ!」
妾が道を曲がると行き止まりだった。
「終わりだな。」
帝国兵はそう言った。
「いや、終わるのはお主らじゃ。」
妾はかっこよくそう言い、魔剣を取り出した。
「?!」
帝国兵は急に出てきた魔剣に驚いたようだ。
「逃げるチャンスを渡したのじゃが・・・それに気づかず妾を追いかけた。つまり・・・」
妾はそう言いながら魔剣を振り上げた。
「ひっ!?」
帝国兵は魔剣の強さに気づいたらしく腰を抜かした。
「お主らは死刑じゃ。」
妾はそう言い魔剣を帝国兵に向けて振った。
帝国兵は上半身と下半身が分裂した。
「え?」
帝国兵は何があったのか、分かってないようだ。何故なら妾は魔剣を横に振っただけなのだから。
「ぐぁぁぁ!!!何が・・・何が起きたぁぁ!?」
帝国兵は叫んでいる。妾は礼儀正しく帝国兵に説明した。
「何が起きたって、妾はただ魔剣を振っただけじゃ。そして魔剣から出た斬撃をお主らは受けただけじゃ。」
「斬撃ぃぃ?!」
帝国兵は苦しそうにそう言っている。っていうか、此奴らまだ話せるのか!身体が半分になっているのに!
「お主らは時期に死ぬから言う意味はないと思うが、妾は魔王じゃ。15000年の時を経て復活した。」
「ま、魔王・・・だ・・・と?」
そして帝国兵は息を引き取った。
「これで終わりかぁ。呆気ないもんじゃ。」
十人いた帝国兵は全員死んでいる。
あと行うことは一つだ。その前にゲンとミズハを起こさないとな。
妾は二人の側に駆け寄った。
「ううっ・・・。」
ミズハは辛そうに唸っている。
「・・・アリサさん…やりましたか?」
ゲンの方は目が覚めたらしい。
「ああ。帝国兵は殺っつけた。」
妾はそう言った。するとゲンは妾に頭を下げた。
「ありがとうございます・・・!」
妾はゲンとミズハの縄を切ってやりにこやかに笑った。
「次はお主らの番じゃ。」
「え?」
妾はそう言い、空を飛んだ。そして、魔法を唱えた。
「全てを焼き尽くせ、“インフェルノ”」
インフェルノ、それは炎魔法の最上級魔法である。これを使えるものは誰もいないだろう。
村は燃えた。とても激しく。
「ははははは!これでいいのじゃ!やはり爽快じゃ!」
妾はそう笑いながら燃えている村をみていた。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話
kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。
※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。
※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異世界帰りのオッサン冒険者。
二見敬三。
彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。
彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。
彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。
そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。
S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。
オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる