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《20》オークキングの王冠
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翌日。
「さあて、ギルドに行きますか~。」
「証拠品はお兄ちゃんのアイテムボックスに入っているよね?」
「・・・。」
昨日倒したオークキングはアイテムを2つ落とした。
名前:オークキングのマント
ランク:B
能力:共食い.....味方を殺すとパワーアップし、回復。
名前:オークキングの王冠
ランク:B
能力:魔物服従.....無防備な魔物に一定確率で命令を実行させる。
この2つだ。
マントはともかく王冠はなにかに使えそうだ。
フグリって確か、半分魔物だったっけ。
「フグリ。」
「なに?お兄ちゃん。」
「ちょっと『にゃんにゃん』っていってみて 。」
一瞬硬直するフグリ。まあ、引くわな。
決して、僕の趣味ではないが。
「え、え~。ちょっとお兄ちゃんそういうのが好きな『にゃんにゃん♪』、、ってえええぇぇ!!!」
心のなかでガッツポーズを決めた。
これはとっておこう。決定事項だ。
「・・・。」
「はい。よかったですね。ナカナカヤルジャナイデスカ。」
完全に棒読みだ。
まあ、こいつに誉めてもらったってなにも嬉しくないが。
こたつや、フグリも顔をしかめている。
もしかして、こいつにオークキングのやつ渡してもそのまま、横領されたり?
なんだろう。十分に想像出来る。
証拠人が必要だ。
「ちょっと用件があって、ギルドマスターと会わせてもらえませんか?」
「はあ?ギルドマスターは忙しいのですよ。あなたなん「おう、俺がギルマスだが、なんかようか?」
途中で話を遮られた、受付嬢。
しかし、受付嬢は続ける。
「ははは。ここまでやるとは、策士ですね。偽物をあらかじめ用意しておいたのですか。」
偽物を用意する意味がわからないが、受付嬢はどや顔でさらに言う。
「会ったことはまだないですが、英雄とも言われる我がギルドのギルドマスターがこんな筋骨粒々のニコニコおっさんな分けないじゃないですか。」
「筋骨粒々のニコニコおっさんで悪かったな。おい、こいつをとらえろ。」
「何で皆様、偽物に従うのですか!?まさか操られてるんじゃ......。ちょっ、やめろぉ!!」
こうして、受付嬢は運ばれていった。
筋骨粒々のニコニコおっさんと呼ばれ、イライラしているギルマスが話しかけてくる。
「俺は、東部ギルドマスターのガレンだ。ところで、何のようだ?」
「実は、オークキングが出まして....」
ガレンに緊張が走る。
「!!なに、本当か!?あいつは、再生力がヤバイやつだから、早急に、倒さねえと!おい!秘書!」
秘書さんが慌ててやってくる。
「大丈夫です。オークキングは僕が倒しときましたから。」
「「は?」」
見事ハモった。
「凍らして、駆除か。この、マントも本物っぽいな。」
「私の鑑定でも、『オークキングのマント』のようですし....。どこかで商人から、仕入れたからとか....」
「だが、秘書よオークキングのマントを取り扱う商人なんて、指で数えるほどしかいないだろう?
しかし、そんなに金も持ってなさそうだし、倒したのは本当だろう。」
話が、まとまったようだ。
「とりあえず、お前の言っている事は信じる。だが、一つ聞いてもいいか?
『オークキングの王冠』というアイテム知らないか?」
「知らないですねー?」
「そうか、ならいい」
「・・・。」
「・・・。」
少女からの視線が痛いです。
「はあ?オークキングを3人で、倒す?そんなのいる分けねえだろ。」
「この目で見てきたあ?お前の信用なんてねえよ。」
「だけど、この「子」の私の美貌に歯向かえるやつだったらおもしれえなあ。」
暗い下水道に笑い声が響きわたった。
「さあて、ギルドに行きますか~。」
「証拠品はお兄ちゃんのアイテムボックスに入っているよね?」
「・・・。」
昨日倒したオークキングはアイテムを2つ落とした。
名前:オークキングのマント
ランク:B
能力:共食い.....味方を殺すとパワーアップし、回復。
名前:オークキングの王冠
ランク:B
能力:魔物服従.....無防備な魔物に一定確率で命令を実行させる。
この2つだ。
マントはともかく王冠はなにかに使えそうだ。
フグリって確か、半分魔物だったっけ。
「フグリ。」
「なに?お兄ちゃん。」
「ちょっと『にゃんにゃん』っていってみて 。」
一瞬硬直するフグリ。まあ、引くわな。
決して、僕の趣味ではないが。
「え、え~。ちょっとお兄ちゃんそういうのが好きな『にゃんにゃん♪』、、ってえええぇぇ!!!」
心のなかでガッツポーズを決めた。
これはとっておこう。決定事項だ。
「・・・。」
「はい。よかったですね。ナカナカヤルジャナイデスカ。」
完全に棒読みだ。
まあ、こいつに誉めてもらったってなにも嬉しくないが。
こたつや、フグリも顔をしかめている。
もしかして、こいつにオークキングのやつ渡してもそのまま、横領されたり?
なんだろう。十分に想像出来る。
証拠人が必要だ。
「ちょっと用件があって、ギルドマスターと会わせてもらえませんか?」
「はあ?ギルドマスターは忙しいのですよ。あなたなん「おう、俺がギルマスだが、なんかようか?」
途中で話を遮られた、受付嬢。
しかし、受付嬢は続ける。
「ははは。ここまでやるとは、策士ですね。偽物をあらかじめ用意しておいたのですか。」
偽物を用意する意味がわからないが、受付嬢はどや顔でさらに言う。
「会ったことはまだないですが、英雄とも言われる我がギルドのギルドマスターがこんな筋骨粒々のニコニコおっさんな分けないじゃないですか。」
「筋骨粒々のニコニコおっさんで悪かったな。おい、こいつをとらえろ。」
「何で皆様、偽物に従うのですか!?まさか操られてるんじゃ......。ちょっ、やめろぉ!!」
こうして、受付嬢は運ばれていった。
筋骨粒々のニコニコおっさんと呼ばれ、イライラしているギルマスが話しかけてくる。
「俺は、東部ギルドマスターのガレンだ。ところで、何のようだ?」
「実は、オークキングが出まして....」
ガレンに緊張が走る。
「!!なに、本当か!?あいつは、再生力がヤバイやつだから、早急に、倒さねえと!おい!秘書!」
秘書さんが慌ててやってくる。
「大丈夫です。オークキングは僕が倒しときましたから。」
「「は?」」
見事ハモった。
「凍らして、駆除か。この、マントも本物っぽいな。」
「私の鑑定でも、『オークキングのマント』のようですし....。どこかで商人から、仕入れたからとか....」
「だが、秘書よオークキングのマントを取り扱う商人なんて、指で数えるほどしかいないだろう?
しかし、そんなに金も持ってなさそうだし、倒したのは本当だろう。」
話が、まとまったようだ。
「とりあえず、お前の言っている事は信じる。だが、一つ聞いてもいいか?
『オークキングの王冠』というアイテム知らないか?」
「知らないですねー?」
「そうか、ならいい」
「・・・。」
「・・・。」
少女からの視線が痛いです。
「はあ?オークキングを3人で、倒す?そんなのいる分けねえだろ。」
「この目で見てきたあ?お前の信用なんてねえよ。」
「だけど、この「子」の私の美貌に歯向かえるやつだったらおもしれえなあ。」
暗い下水道に笑い声が響きわたった。
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