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三章 オタク仲間を増やしたい
本屋の双子
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店員さん…子供…?
いや、私も子供なんだけど、本は高いって聞いたし、てっきり大人の店員さんが対応すると思っていたのビックリした。
ついアラサー時代の感覚で、
お家のお手伝いかな?えらいなー。
とか微笑ましい目で見てしまう。
店の中に入ると、双子(多分)の店員さんがこちらに近づいてきて
「「どんな本をお探しですか?」」
「魔導書は僕が」
「物語や冒険録は私が」
「「ご案内致します」」
と、息ぴったりに話しかけてきた。
おお…双子すごいな…。
女の子はピンク髪のロングヘアー
男の子は水色の髪のショートカット
背丈や顔立ちはまったく同じに見える。
某ネコが有名な会社の双子キャラか??と思ったけど、この世界の人はわからないので特にツッコミはしないよ。うん。
2人とも可愛い顔立ちをしてるので、是非とも男の子の店員さんには女の子の服を着せて遊びたいものだ…。男の娘…いいね!!
なんて妄想をしてたら
「リリー様、いかが致しますか?」
とメイサさんに声をかけられた。
あ、双子の店員さんを観察(と妄想)するのに気を取られて返事してなかった。申し訳ない。
「あ…えっと、物語がいいです…!」
「わかりました、物語でしたらこちらに。」
「あ、よろしくお願いします」
私は女の子の店員さんが案内してくれるようなので店の奥に付いていった。
メイサさんは魔道書に興味があるようだったので、男の子の店員さんに案内され、別のコーナーへ向かう。
自然と女の子の店員さんと2人きりだ。
もうよちよちはしてないにしてもまだ5歳児故に足は早くないのでゆっくり後を付いていく。そんなに店内も広くないはずなのに、5歳児目線だと広く感じるぜ…。
トコトコトコトコ…
…すぐ着くだろうけど…な、何か話さねば。
店員と客だし話さなきゃいけないってわけじゃないけど、ほら、なんとなくね。
「えっと…お姉さんはお店のお手伝いですか?…さっきの方は双子の兄弟なんでしょうか?」
本には関係ないが、気になったので思い切って聞いてみる事にした。
女の子の店員さんは、見た目の割にしっかり話す私に少し驚きながらも
「この店の店主の父が本の買い付けに出てる時は私達で店番をしているんです。さっきのは私の双子の弟ですよ」
と優しく微笑みながら返事をしてくれた。
可愛い。守りたいこの笑顔って感じ。
そして女の子の方がお姉さんだったのか。
しっかりものの姉って感じでいいですねぇ!
「さぁ、着きました。ここが物語本のコーナーです」
「ありがとうございます!」
物語の本のコーナーは店の規模のわりに少なかった。100冊くらいしかなさそうである。
王都で一番の本屋さんでこのくらいって事は、全体数自体はそこまで多くはないのだろう。
「どんな物語をお探しですか?」
「えーっと…お姉さんのオススメって何かありますか?」
「物語でオススメ…それはいっぱいありますけど、子供向けとなるとどれがいいでしょうか…えーっとここらへんに簡単な言葉が多いやつが…」
「あ、文字ももう全部読めるので、そういうの気にしなくて大丈夫です!」
「…っ…そうですか?わかりました。(普通の子は簡単な文字を読むのも大変なのに…。貴族のお忍びとかなのかしら?まだ4-5歳に見えるけど、全部読めるって凄いわね…)」
そう、私にはスキル言語理解先生が付いているので、難しい文字もサクッと読めちゃうのです!
「それだと…あ、あったあった。こちらの『レイネシア』なんてオススメですよ!」
「それはどんな本なんですか?」
「平民の女の子と王子様のラブストーリーです!」
ほぇー、こっちの世界でもそういう話があるのね!定番ですよねー!王子様との恋愛…そして成り上がりストーリー!
貴族と平民の恋愛なんてあり得ないから本にするな!みたいなウザ貴族はいなさそうで良かったよ。
「あっ…でもまた恋愛ものなんて早いですよね…」
「大丈夫ですよ!これでも恋多き女なのです!」
「え!?(私だってまだした事ないのに…)…そ、そうなんですね…。」
ま、私の場合は二次元にだけどね。
いや、私も子供なんだけど、本は高いって聞いたし、てっきり大人の店員さんが対応すると思っていたのビックリした。
ついアラサー時代の感覚で、
お家のお手伝いかな?えらいなー。
とか微笑ましい目で見てしまう。
店の中に入ると、双子(多分)の店員さんがこちらに近づいてきて
「「どんな本をお探しですか?」」
「魔導書は僕が」
「物語や冒険録は私が」
「「ご案内致します」」
と、息ぴったりに話しかけてきた。
おお…双子すごいな…。
女の子はピンク髪のロングヘアー
男の子は水色の髪のショートカット
背丈や顔立ちはまったく同じに見える。
某ネコが有名な会社の双子キャラか??と思ったけど、この世界の人はわからないので特にツッコミはしないよ。うん。
2人とも可愛い顔立ちをしてるので、是非とも男の子の店員さんには女の子の服を着せて遊びたいものだ…。男の娘…いいね!!
なんて妄想をしてたら
「リリー様、いかが致しますか?」
とメイサさんに声をかけられた。
あ、双子の店員さんを観察(と妄想)するのに気を取られて返事してなかった。申し訳ない。
「あ…えっと、物語がいいです…!」
「わかりました、物語でしたらこちらに。」
「あ、よろしくお願いします」
私は女の子の店員さんが案内してくれるようなので店の奥に付いていった。
メイサさんは魔道書に興味があるようだったので、男の子の店員さんに案内され、別のコーナーへ向かう。
自然と女の子の店員さんと2人きりだ。
もうよちよちはしてないにしてもまだ5歳児故に足は早くないのでゆっくり後を付いていく。そんなに店内も広くないはずなのに、5歳児目線だと広く感じるぜ…。
トコトコトコトコ…
…すぐ着くだろうけど…な、何か話さねば。
店員と客だし話さなきゃいけないってわけじゃないけど、ほら、なんとなくね。
「えっと…お姉さんはお店のお手伝いですか?…さっきの方は双子の兄弟なんでしょうか?」
本には関係ないが、気になったので思い切って聞いてみる事にした。
女の子の店員さんは、見た目の割にしっかり話す私に少し驚きながらも
「この店の店主の父が本の買い付けに出てる時は私達で店番をしているんです。さっきのは私の双子の弟ですよ」
と優しく微笑みながら返事をしてくれた。
可愛い。守りたいこの笑顔って感じ。
そして女の子の方がお姉さんだったのか。
しっかりものの姉って感じでいいですねぇ!
「さぁ、着きました。ここが物語本のコーナーです」
「ありがとうございます!」
物語の本のコーナーは店の規模のわりに少なかった。100冊くらいしかなさそうである。
王都で一番の本屋さんでこのくらいって事は、全体数自体はそこまで多くはないのだろう。
「どんな物語をお探しですか?」
「えーっと…お姉さんのオススメって何かありますか?」
「物語でオススメ…それはいっぱいありますけど、子供向けとなるとどれがいいでしょうか…えーっとここらへんに簡単な言葉が多いやつが…」
「あ、文字ももう全部読めるので、そういうの気にしなくて大丈夫です!」
「…っ…そうですか?わかりました。(普通の子は簡単な文字を読むのも大変なのに…。貴族のお忍びとかなのかしら?まだ4-5歳に見えるけど、全部読めるって凄いわね…)」
そう、私にはスキル言語理解先生が付いているので、難しい文字もサクッと読めちゃうのです!
「それだと…あ、あったあった。こちらの『レイネシア』なんてオススメですよ!」
「それはどんな本なんですか?」
「平民の女の子と王子様のラブストーリーです!」
ほぇー、こっちの世界でもそういう話があるのね!定番ですよねー!王子様との恋愛…そして成り上がりストーリー!
貴族と平民の恋愛なんてあり得ないから本にするな!みたいなウザ貴族はいなさそうで良かったよ。
「あっ…でもまた恋愛ものなんて早いですよね…」
「大丈夫ですよ!これでも恋多き女なのです!」
「え!?(私だってまだした事ないのに…)…そ、そうなんですね…。」
ま、私の場合は二次元にだけどね。
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