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一章 異世界生活開始します
2人の実家…強すぎません?
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話し合い?の後
母はちょっとお手紙書くわねーと便箋をペンを取り出し机に向かい、父はどこかに走って行ってしまった。
2人とも行動早すぎません??
勝手に話を終わらせないで欲しい…と思いつつも…さっきの会話でなんとなく両親が言ってた話は理解できた。
パパンが冒険者なのは驚かない。
異世界転生に冒険者はつきものだし、いい筋肉してるし、たまに武器の手入れとかしてるし、そういう感じの仕事かな?とはなんとなく思っていた。
ただ、親父の商会って……ん??
異世界転生もの定番の
街に来た良い商人さんに出会って、主人公のことを秘匿しつつチートな商品を販売してもらう…とか、父の知り合いのお兄さんが王都で商会をやっててひっそり繋いでもらうとか…
そういう流れはすっ飛ばして、もはや身内が商人なんですね!?
それってめちゃくちゃ楽だし
ありがたすぎますよ!!
知らない商人さんにイチから交渉するより、「お爺ちゃんこれ売りたいのー!」攻撃の方が100倍楽に決まってるからね…!
それにスキルについても身内だから変にバラしたりもないだろうし!
とりあえずどんな商会かわからないので、ママンにバレないようにそっと「異世界PC」で検索してみると、
パパンの実家は「カッツェ商会」と言って王都で随一の商会だそうだ。
商会長の祖父と叔父さん(父の兄)がなかなかやり手みたいだね…!
これは大手の商会に邪魔される…とかもなさそうだし…やりたい放題出来るフラグでは…?
そして…
母の実家はもしかしなくても貴族…ですよね…。
そういえば鑑定した時に家名があったな…。
住んでる家は普通だし、食事も贅沢はしてないし、まさか母が貴族だとは…。
父の実家に続いて母の実家も調べてみると
「シャロン公爵家」という検索結果が出てきた。
ん…?
公爵家…だと!?
士爵、准男爵、男爵、子爵、伯爵、侯爵…
そして公爵…。
王家の次に偉い的なやつじゃないですか!!
ふぁー!2人ともなんでこんな街で細々と暮らしてるの!?何してるの!?
ん…?
そしてなんだこの検索結果に出てきた記事は。
『シャロン公爵家、次女のマリーが冒険者の男と駆け落ちか…!?』
………。
って、あんたら駆け落ちしてたんかい!!!
だからこんなにひっそり暮らしてるの??
というかその割には2人とも実家と仲良しだな!?
………はぁ。
もう…情報量が多すぎて心の中でのツッコミが追いつかないよ。
スキルを狙った誘拐事件とかの話も気になったけど、他の情報でもうお腹いっぱい。
まぁ、色々大変なんでしょう…。
でも両親の実家が強すぎるし
今も手紙やら何やらで両親が動き出してるから、きっと心配はないだろう。
そんな事を考えていたら、
バンっと扉が開く大きな音がし、父が息を切らしながら帰ってきた。
「リリー!マリー!明日から王都に向かうぞ!!」
王都に…?
あぁ…父の実家の商会に連れていくつもりなのかな…?
って、明日!?!?
急じゃないかいパパン!?
「あら、突然リーダーが抜けてパーティーは大丈夫なのかしら?」
と、母があまり驚きもせず尋ねた。
パーティーとは冒険者のグループの事だ。
ママンはなんでそんなに落ち着いてるの??
慣れてるの??
「うちのメンバーなら大丈夫だろう!!最近はこの付近も魔物が減ってきたしな!今メンバーに許可を取ってきたから問題ない!」
ニカっと爽やかな笑顔でパパンが返す。
大丈夫だとしても明日からいなくなります!は大人としてどうなんだ?
「じゃあ俺は馬車の手配とか買い出しをしてくるから、マリーは荷造りよろしくな!」
と言い放ち、またすごい勢いで出て行ってしまった。
バタンッと閉まった扉を見つめながら
「パパは騒がしいわねぇ~」と微笑みながら母が荷造りをし始める。
流石ママンだ。
そして急だけど王都にいくのか私。
多分パパンの実家の商会に行くんだよね…?
上手くいけば金策もどうにかなりそうだし、王都観光も楽しそうではあるな…!
と、突然の王都行きにワクワクするリリーであった。
あっ…!もちろん寝る前に売れそうな商品チェックとか、売っていいラインの調査とかは忘れてないよ!
叔父さんとかに会う前に色々調べておかないとだしね!
母はちょっとお手紙書くわねーと便箋をペンを取り出し机に向かい、父はどこかに走って行ってしまった。
2人とも行動早すぎません??
勝手に話を終わらせないで欲しい…と思いつつも…さっきの会話でなんとなく両親が言ってた話は理解できた。
パパンが冒険者なのは驚かない。
異世界転生に冒険者はつきものだし、いい筋肉してるし、たまに武器の手入れとかしてるし、そういう感じの仕事かな?とはなんとなく思っていた。
ただ、親父の商会って……ん??
異世界転生もの定番の
街に来た良い商人さんに出会って、主人公のことを秘匿しつつチートな商品を販売してもらう…とか、父の知り合いのお兄さんが王都で商会をやっててひっそり繋いでもらうとか…
そういう流れはすっ飛ばして、もはや身内が商人なんですね!?
それってめちゃくちゃ楽だし
ありがたすぎますよ!!
知らない商人さんにイチから交渉するより、「お爺ちゃんこれ売りたいのー!」攻撃の方が100倍楽に決まってるからね…!
それにスキルについても身内だから変にバラしたりもないだろうし!
とりあえずどんな商会かわからないので、ママンにバレないようにそっと「異世界PC」で検索してみると、
パパンの実家は「カッツェ商会」と言って王都で随一の商会だそうだ。
商会長の祖父と叔父さん(父の兄)がなかなかやり手みたいだね…!
これは大手の商会に邪魔される…とかもなさそうだし…やりたい放題出来るフラグでは…?
そして…
母の実家はもしかしなくても貴族…ですよね…。
そういえば鑑定した時に家名があったな…。
住んでる家は普通だし、食事も贅沢はしてないし、まさか母が貴族だとは…。
父の実家に続いて母の実家も調べてみると
「シャロン公爵家」という検索結果が出てきた。
ん…?
公爵家…だと!?
士爵、准男爵、男爵、子爵、伯爵、侯爵…
そして公爵…。
王家の次に偉い的なやつじゃないですか!!
ふぁー!2人ともなんでこんな街で細々と暮らしてるの!?何してるの!?
ん…?
そしてなんだこの検索結果に出てきた記事は。
『シャロン公爵家、次女のマリーが冒険者の男と駆け落ちか…!?』
………。
って、あんたら駆け落ちしてたんかい!!!
だからこんなにひっそり暮らしてるの??
というかその割には2人とも実家と仲良しだな!?
………はぁ。
もう…情報量が多すぎて心の中でのツッコミが追いつかないよ。
スキルを狙った誘拐事件とかの話も気になったけど、他の情報でもうお腹いっぱい。
まぁ、色々大変なんでしょう…。
でも両親の実家が強すぎるし
今も手紙やら何やらで両親が動き出してるから、きっと心配はないだろう。
そんな事を考えていたら、
バンっと扉が開く大きな音がし、父が息を切らしながら帰ってきた。
「リリー!マリー!明日から王都に向かうぞ!!」
王都に…?
あぁ…父の実家の商会に連れていくつもりなのかな…?
って、明日!?!?
急じゃないかいパパン!?
「あら、突然リーダーが抜けてパーティーは大丈夫なのかしら?」
と、母があまり驚きもせず尋ねた。
パーティーとは冒険者のグループの事だ。
ママンはなんでそんなに落ち着いてるの??
慣れてるの??
「うちのメンバーなら大丈夫だろう!!最近はこの付近も魔物が減ってきたしな!今メンバーに許可を取ってきたから問題ない!」
ニカっと爽やかな笑顔でパパンが返す。
大丈夫だとしても明日からいなくなります!は大人としてどうなんだ?
「じゃあ俺は馬車の手配とか買い出しをしてくるから、マリーは荷造りよろしくな!」
と言い放ち、またすごい勢いで出て行ってしまった。
バタンッと閉まった扉を見つめながら
「パパは騒がしいわねぇ~」と微笑みながら母が荷造りをし始める。
流石ママンだ。
そして急だけど王都にいくのか私。
多分パパンの実家の商会に行くんだよね…?
上手くいけば金策もどうにかなりそうだし、王都観光も楽しそうではあるな…!
と、突然の王都行きにワクワクするリリーであった。
あっ…!もちろん寝る前に売れそうな商品チェックとか、売っていいラインの調査とかは忘れてないよ!
叔父さんとかに会う前に色々調べておかないとだしね!
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