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一章 異世界生活開始します
両親と
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「「つうはん…?」」
と、両親が不思議そうな声をあげた。
「うん。つうはんだよっ!」
…少しの間沈黙が流れる。
多分この世界に通信販売という概念がないだろうから伝わらないのだろう。
なんとなく予想はしてたが。
「リリー、それはどんなスキルなんだ?神父のお爺ちゃんに何か聞いたか?」
黙っていても仕方がないので、父が口を開いた。
「えっとね、おかねを入れたらほしいものがかえるシュキルみたい」
うっ…さっきはちゃんもスキルって言えたのに…3歳の滑舌はなんとも難しい。
聞きにくいだろうが頑張って伝えていくしかないか。
「欲しい物が買えるスキル…」
今度は母が考え込んだ。
「何が心当たりがあるのか?」
「ええ…つうはん?って名前じゃなかったと思うけど……。」
「マリーが聞いたのはどんなスキルなんだ?」
「昔…祖母に聞いた話だから数十年前だろうけど、一度購入したものなら、異国の商品でもすぐに買えるようなスキルを持ってる商人がいたって話を聞いたことがあるわ。」
「異国の商品をすぐに買える…?」
「何か制約があるみたいで、必ず一度は自分で買わなきゃいけないみたいだから最初の仕入れは大変みたい。
けど、一度買えば異国で買った商品でもスキルでまた買えるからとても便利だって祖母に自慢していたって話を聞いたわ。
これ以上はあんまり覚えてないし、かなり昔に聞いた話だからこれも合ってるかわからないけど…」
「ふむ…よくわからんが…
なんだ?リリーのスキル…つうはん?ってやつはそういうやつなのか?」
「うーん…何かを買えるスキルって私はそのくらいしか聞いたことがないわ」
「ふむ…」
…そうしてまた両親は考えだす。
そして
「とにかくそのマリーが聞いたことある昔の商人とやらと同じスキルかわからんが、とりあえず親父の商会にでも連れて行って、親父と兄貴に話を聞いてもらうか。」
と父が言い出した。
ん…?親父の商会…?
「そうね、それがいいかも。お義父さん達の方が詳しいかも知れないわね。私も一度実家に手紙をだしてお祖母様が言ってた商人の話を聞いてみるわ。」
「そうだな。貴族のツテで調べられることもあるだろうし、マリーの実家に聞くのはいいかもしれないな。」
ん…?貴族…?
「とりあえずどんなスキルかもわからないし、他言無用にはしてもらいましょう。」
「もちろんだ!使えるスキルをもらった子どもはスキル目的に誘拐されたりするからな…特殊スキルだったりしたらそれこそ王族にも目をつけられちまう!…うちの可愛いリリーは絶対に俺が守る!!」
誘拐…?王族…?
な…何やら物騒なお話が…
「じゃあそういう事でお互い動きましょう。」
「わかった!」
そう言って両親が勝手に納得して話が終わってしまった。
……全然納得してないんだが??
色々初耳な事があるんだが??
え??
と、両親が不思議そうな声をあげた。
「うん。つうはんだよっ!」
…少しの間沈黙が流れる。
多分この世界に通信販売という概念がないだろうから伝わらないのだろう。
なんとなく予想はしてたが。
「リリー、それはどんなスキルなんだ?神父のお爺ちゃんに何か聞いたか?」
黙っていても仕方がないので、父が口を開いた。
「えっとね、おかねを入れたらほしいものがかえるシュキルみたい」
うっ…さっきはちゃんもスキルって言えたのに…3歳の滑舌はなんとも難しい。
聞きにくいだろうが頑張って伝えていくしかないか。
「欲しい物が買えるスキル…」
今度は母が考え込んだ。
「何が心当たりがあるのか?」
「ええ…つうはん?って名前じゃなかったと思うけど……。」
「マリーが聞いたのはどんなスキルなんだ?」
「昔…祖母に聞いた話だから数十年前だろうけど、一度購入したものなら、異国の商品でもすぐに買えるようなスキルを持ってる商人がいたって話を聞いたことがあるわ。」
「異国の商品をすぐに買える…?」
「何か制約があるみたいで、必ず一度は自分で買わなきゃいけないみたいだから最初の仕入れは大変みたい。
けど、一度買えば異国で買った商品でもスキルでまた買えるからとても便利だって祖母に自慢していたって話を聞いたわ。
これ以上はあんまり覚えてないし、かなり昔に聞いた話だからこれも合ってるかわからないけど…」
「ふむ…よくわからんが…
なんだ?リリーのスキル…つうはん?ってやつはそういうやつなのか?」
「うーん…何かを買えるスキルって私はそのくらいしか聞いたことがないわ」
「ふむ…」
…そうしてまた両親は考えだす。
そして
「とにかくそのマリーが聞いたことある昔の商人とやらと同じスキルかわからんが、とりあえず親父の商会にでも連れて行って、親父と兄貴に話を聞いてもらうか。」
と父が言い出した。
ん…?親父の商会…?
「そうね、それがいいかも。お義父さん達の方が詳しいかも知れないわね。私も一度実家に手紙をだしてお祖母様が言ってた商人の話を聞いてみるわ。」
「そうだな。貴族のツテで調べられることもあるだろうし、マリーの実家に聞くのはいいかもしれないな。」
ん…?貴族…?
「とりあえずどんなスキルかもわからないし、他言無用にはしてもらいましょう。」
「もちろんだ!使えるスキルをもらった子どもはスキル目的に誘拐されたりするからな…特殊スキルだったりしたらそれこそ王族にも目をつけられちまう!…うちの可愛いリリーは絶対に俺が守る!!」
誘拐…?王族…?
な…何やら物騒なお話が…
「じゃあそういう事でお互い動きましょう。」
「わかった!」
そう言って両親が勝手に納得して話が終わってしまった。
……全然納得してないんだが??
色々初耳な事があるんだが??
え??
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