新月の光〜月なき夜に君は輝く

第一部 星誕

★第一部終了記念★作者対談！

『新月の光』前半戦終了！
…というわけで、サイト作者二名による座談会でございます。
ネタバレ含みますので、第四五話まで読んでいない方はご注意を！

め＝恵あかり（文章・和歌）　　鳳＝鳳空斗（画・企画）
※鳳がプロットを書く→めぐみんが小説に起こす→鳳のチェック→アップロード
※2024.2　音声対談書き起こし・（　）内は鳳による補足・一部自粛にて対応…


【はじめに～自己紹介を兼ねまして】

鳳「初めまして、こんにちは！　昭和生まれのVtuber、鳳空斗でございます。
め「同じく、昭和生まれの…何？（笑）
鳳「文章書きじゃね？
め「なんかつまんないw
鳳「いや、わかりやすいのが一番でしょ。
め「っつーか、俺、ペンネーム作品で分けてるから、誰も正体わからないでしょ。
鳳「分けなきゃならないようなモン書いてる方が悪いw
め「マジで引かれるからさ。男のやおい書きって、実は結構いるんだけど、即売会とかじゃ女性の友人に頼んでスペース出してもらってたりしてた。委託とかも。
鳳「わかるー！　私は普通にやってたけど（ついでにその作品のキャラコスも）、お客さんはほとんどが女性だからね。
め「男向けのエ○本ならいいんだろうけど～（笑）
鳳「あー、それは逆に女性が売り子してたら買いにくいw
め「あの頃、よく友人宅に泊まり込んでコピー本とか作ってたなぁ。
鳳「やったね！　んで、結局徹夜になんの。明け方くらいに、半分寝ながら対談書いてさ。
め「それを、近所のコンビニでコピーして、会場で製本とか！
鳳「やった、やった！　地方イベとかだと、新刊落としました！　とか、サークルさんによっては売り物なかったりもしたな。
め「鳳ちゃんは個人参加が多かったでしょ？
鳳「うん。基本的に文章書いてイラスト描いて、って、感じ。自己完結してた。ゲストさんとかに依頼するのも挿絵くらいだったかな。
め「俺もそう。同人仲間はいたけど、やっぱり、女の子と話してても、結局浮くしさ。
鳳「それでも、よく続けてたよね。
め「まぁ、好きなモンは好きだし、書いてしまえば、作者がどんな人か、なんて気にもしないでしょ。
鳳「確かに～
め「 鳳ちゃんの初同人って、三国志だよね？
鳳「そうそうw　周瑜大好きで孫策激ラブで！　瑜×策、策×瑜、リバOKでどっちもいける！
め「最初から、ドス黒かったけどw
鳳「めぐみん、読んでたもんね、あの頃から。
め「なんかね～　あ～この追い詰められてく感じ、いいなぁ、ってw
鳳「ドSだもんなw
め「お互い様ですw
鳳「私は、ノーマルもギャグも書くよ。基本はSFだし。
め「俺だって、ストーリー性あるやおいだよ。
鳳「それ、支離滅裂。山なしオチなし意味なしじゃないw
め「だってさぁ。男性向けとかって、偏ったご都合主義の濡れ場だけで終わるのが多くて、つまんないんだよ。どっちかというと、プラトニックでどこまで引っ張って追い詰めるかって所が書いていて一番楽しいじゃん？
鳳「同意を求められたw
め「えー。でも、鳳ちゃんのもそうでしょ？　結構エグい。
鳳「いやいや、負けますw
め「皆殺しの鳳だもんね。
鳳「別に、キャラ殺したいわけじゃないよ。たださぁ。死に様も生き様、って思うから、最後まで書きたくなっちゃうわけよ。
め「読者さまに想像の余地を残しましょう！
鳳「めぐみんに言われても説得力ないわ。読者さままで追い詰めてるでしょ。そういう感想、多いんだよ～
め「感動ってのは、何もハッピーだけじゃないからね。人の心が悲しんだり、怒ったり、苦しんだりするのだって、感情を動かしたことになる。そういう感想とか、怒りのメッセージとかあるけど、それだけその人に響いたってことだから、俺としてはOKなんだわ。
鳳「強いなぁw
め「強くないと、ここまでキッツイのは書けませーんw
鳳「だよね。では、前置きはこれくらいで、対談の内容、行ってみよー！


【『新月の光』誕生のきっかけ】

鳳「元々、これってゲームがきっかけなんだよね。私が始めたスマホアプリゲーム『浮生』。
め「あんまりこういうゲームしないでしょ？　どうして手をつけたの？
鳳「CMでさ、ゲイカップルOKっていうの見たから！
め「それかい！
鳳「うん、それw　ちょうど３D作成も勉強してたから、こういうグラフィック作れるようになりたいな、って思ってね。参考までに始めてみたのよ。
め「ああ、Vroid Studioね。
鳳「そうそう。あれで再現できるアバターって限界あるんだけど、そこから抜け出してblender（３Dアニメーション制作アプリ）に入る所だったのね。それで、どんなふうに３D作るのかなぁ、って思ってさ。習うより慣れろ、でアプリの使い方覚えるから、基本を学ぶより『再現』しながらやり方覚えた方が楽しい。FFとかもやってたけど、あれはレベル違いすぎてマシンスペック追いつかんw
め「なるほどね～。んで、最初は犀星だけだよね？
鳳「うん。マルチオンラインは、人と関わるのが面倒だったから、ソロでやろうと思ってね。課金もしないし、自己都合でいつでもやめられるし。
め「名前とかキャラデザって？
鳳「名前はあっさり決まったよ。中国の歴史っぽかったから、姓と名を一字ずつ、にして。『犀星』は響きが綺麗だったから。多分、無意識に室生犀星をイメージしてたと思う。
め「ここは、三国志好きが功を奏したね。
鳳「うん。世界観とか、普通に親しんだものだったからね。
め「で、どうしてそこから『犀陽』が？
鳳「よく覚えてないんだけど、伴侶を探してて、でも、誰かと組むのは嫌だったのさ。
め「人見知り全開w
鳳「人見知りもあるけど、前に別のMMOでチームリーダーやってて、そのチーム運営が大変で、人間関係こじらせてそこから引退するに至った経緯があってね。本当はNPCとくっつきたかったんだけど、それができないってわかって、仕方なく２垢でいいかな、って。
め「それが一番いいと思う。今、プレイしていても、周りの人たち、伴侶さんがインしない、とか、くっついたり別れたり、で面倒そうだもん。
鳳「やっぱり、自分のペースでやりたいからね。
め「うんうん。
鳳「そのうち、何となくこの二人でお話しっていうのもいいなぁ、と思って。二次創作じゃなくて、どうせならオリジナルにしちゃえ！　って。しばらく、脚本ばっかりだったから、久しぶりにガッツリやおい書きたいなぁ、とw
め「なぜ、自分で書かぬ！（笑）
鳳「忙しいんだよ、これでも～　劇団あるし、占い師やってるし、霊媒師やってるし、３D作ってるし、Vもしたいし。
め「それで、俺の所に企画持ち込んできたわけね。
鳳「だってさぁ、超ハイペースで、ドスぐろ～い、こってこてのやおい書ける骨のある作家さん、めぐみんしか思いつかなかったんだもん。
め「うん、褒めてない！
鳳「絶賛してんだよ～w
め「なんか嬉しいよーな、人格破綻を露見されてるよーなw
鳳「しかもさ、ゲームやってくれないと、雰囲気掴みにくいし、そこまで付き合ってくれって頼むのはなかなかハードル高いからw
め「俺のハードルは低かったんだなw
鳳「めちゃ低いw
め「言うわ～w
鳳「で、キャラアカウント共有して、今に至るw
め「その時々で、中の人変わってるからなw　基本、俺は無口にしてる。
鳳「まあ、キャラが同じだから、気づいてないと思うw　そのために、小説の性格をそのまま持ち込んでるし。
め「キャラの性格通りに発言していれば、そんなに破綻はしない（と思う）
鳳「そんなこんなで、気づけば半年です。
め「結論、始めたきっかけは、鳳ちゃんのゲイカップルを作りたい！　という一念だったわけね。
鳳「見事に花開いたわ～
め「真っ黒い花がなw
鳳「黒薔薇～ww


【キャラのあれこれ】

鳳「セーちゃんからいってみよう！
め「存在感薄い主人公。
鳳「薄めたのはめぐみんじゃん。
め「だって、企画段階で、乙女ゲーにするときは主役って言われてたから、あまり強烈に個性出さないでくれ、という注文だったでしょ？
鳳「言った気がする。
め「企画書に『何考えてるかわからない無口で表情変わらないやつ』ってなってたw
鳳「そうだったかの～w
め「普通、主人公の性格って一番核になるから、丁寧に描く所なのにさ。オイオイ、って思ったよ。
鳳「セーちゃん中心にしちゃうと、もう、マイナス思考の嵐だしさ。それに、あの人、なんだかんだ言って、周囲のこと、すっごく見えてるから、心の中とか書いちゃうと、伏線が成り立たないというか、ミスリードできないというかw
め「確かに、他のキャラが隠し事してても、全部まるっとお見通し、だもんなぁ。
鳳「そうそう。しかも、ヨーちゃんの心、読めるようになっちゃったからね。彼の口は塞いでおかねば！
め「こえ～w
鳳「でも、四五話はセーの主観、書いていいよ、って言ったじゃん。
め「あれはなぁ～　書いてて、『これ、誰だよ？』って笑っちゃったわ。俺としては、無口だけれど、やることやってる星が書いていて痛快なんだよな～　四三話の台詞ゼロとか、スッゲー燃えたしw
鳳「周囲のキャラが立ってるから、そこで補えるんだよね。周りの子たちの目を通して、セーの性格が見えてくる感じ？
め「そうそう。たださ、あいつの心にはブラックボックスがあるからさw
鳳「あー　リョーでも見えないやつね。
め「そう。だから、結局、最後の最後まで、星の本心って、わからないのかなぁ、と。
鳳「作者がわからないんじゃ、誰もわからんわw
め「でも、その方が俺は楽しい。『こいつ、何考えてんだ？』って思いながら書く。
鳳「大丈夫、ちゃんとプロットは最後まで通してあるからw
め「いつ、教えてくれんの？
鳳「まぁ、そのうちw
め「小出しにされるから、こっちも必死w　せめて俺には教えて欲しいわぁ。
鳳「だって、最後まで伝えてしまったら、なんか、文章から気配が滲み出てバレそうなんだもん。
め「こっちもプロよ。信用せいw
鳳「信じてなかったら任せないわ。
め「そりゃ、どうもw　伏線は言われた通りに書いてますよw　プロットで『血を舐める（伏線）』とか、わかりやすく書いてあるからさ。
鳳「悪いねぇ。私も最初のうちはよくわかってなくて。最近は、ようやっと、彼らも話をしてくれるようになったから、全貌が見えてきたけども。
め「鳳ちゃん、相変わらず、異世界トリップで作品作ってるのね。
鳳「うん。基本、それ。展開を考え出す力なんか、ありませーん！
め「まぁ、それも、一つの書き方ではあるからいいけどもw
鳳「では、話がそれたので、ヨーちゃんいってみよー！
め「陽は、腹黒w
鳳「えー！！
め「絶対譲らん！
鳳「その設定、どこにもないんだけどw　最初の人物設定でも、周囲に対して優しい、ってことにしてあるし、裏は特にないのだが……
め「裏の無い人間なんていないのだ！（えっへん！）
鳳「だからって、勘ぐりすぎだよ。ヨーは単なる兄様バカでいいよ。
め「あ、それはもう、とことん、馬鹿だと思ってるw
鳳「だよねーw　それが幸せなんだよ。
め「まあ、どす黒い世界で、陽と星のイチャラブだけが救いだからなw
鳳「あんまり前半はイチャラブしてないけど。
め「だって、鳳ちゃんのプロットで、二人の関係はここまで、って、線引いてあるからさ。個人的には、さっさと星を食っちゃえ！　って思うんだけどw
鳳「おいおいw
め「だって、陽って十年、お預け食らってんだよ。男の気持ち考えろー！
鳳「知らんw
め「あー、いつか、少年の日にアレな展開になる二次創作書きたいわw
鳳「うーん、あり得ないけど、非公式なら読んでみたい。
め「非公式、って、作者が書いても非公式？
鳳「そう、非公式って明記してくれたら書いてもいいよ～
め「書く！　絶対さ、あの滝の裏の洞窟とかで、青○だよね！
鳳「いや、純愛だから、その表現はどうかとw
め「陽ならやりかねん！
鳳「だから、どうして、ヨーちゃんをそういうキャラにしたいわけ？
め「なんか、感情移入しちゃうんだよな～　玲家の跡取りとして、男であることに負い目感じてただろうしさ、俺も（やおい書きとして）そうだったしさ。だから、そのまま伸び伸び？生きてた星を支配してぇ！とか思っちゃうわけで。
鳳「それって、めぐみんの闇じゃんw
め「そうそう、俺の闇。それを、陽には背負ってもらう！
鳳「あーあw
め「それにさ、陽って、普通に考えて、絶対受けじゃん？　過去見たって、砦であんなだし。それが、親王殿下相手に攻めになるの、ってワクワクすんだよな～
鳳「雄性発揮してるね！
め「まぁ、男がゲイ書くってのは、そういうことだ！
鳳「どういうことだ？
め「それにさ、星みたいな純情で物静かな…雰囲気だけで、中身はめっちゃアレだけど…が、どんなふうに乱れるかなぁ、とか、想像しただけで…（以下自粛）
鳳「（自粛偉い）まぁ、後半には、そんなシーンも確実に入ってくるから、思う存分書いてください。
め「う～ん、妄想が止まらんw
鳳「次ー！　リョーね。
め「涼景は、一番掴めないんだよ。
鳳「わかる！　崩壊してるよね。
め「わかっちゃう？　それはそれでまずいw
鳳「というかさ、これは私が悪い。当初の人物設定が、物語の進行に合わせてズレてきちゃってるからね。
め「まぁ、基本線は変わらないんだが、散々苦労してるから、本人も疲れているんだと思うw
鳳「それはある。リョーは最初、『こいつは落ち着いていて、堂々としていて、冷静で、実力もあって、セーの兄貴分なんだろうな』って思ってたんだけど、実際には妹魂で優柔不断なところが……
め「優柔不断！　そう、それ！　いいから、さっさと一発決めろ！　とか……
鳳「自粛せい！
め「すまぬw
鳳「正直ね、あの若さであれだけ苦労背負い込んでいたら、当初の理想通りにはいかないわけよ。
め「だからこそ、蓮章が出てきたんだよな？
鳳「そう。リョー一人じゃ無理、ってなって、彼を支えるのに、セーやヨーじゃ不自由だから、レン。
め「蓮章もチャラいやつ、って言われてたけど、結構気骨あるんだよなぁ。
鳳「ああ、外見がチャラいだけw　中身までチャラかったら、リョーが信用するはずないもん。
め「そりゃそうだ。
鳳「そして、蓮章と言えばさ～（ニヤニヤ）
め「あーやっぱり、そうくるだろ？
鳳「わかってた？
め「そりゃ、書いてりゃ、『あれ？』って思うよ。
鳳「でしょでしょ！　た・の・し・み・だー！
め「後半は、彼がキーだね。
鳳「うん。宮中の闇、抉り出してやるんだw
め「やっぱりさ、そういう所、鳳ちゃんらしいプロットなんだよね。何つーの？　やおいだけど、そこだけにフォーカスしないで、歴史小説とか、推理小説とか、ファンタジーとか、人間ドラマとか、ごっちゃ煮にするのw
鳳「褒め言葉だわw
め「しかも、霊とか傀儡関係の話はガチだから、ちょっと怖いw
鳳「それは仕方ない。大丈夫、実害は出ないからw
め「呪われたりするの、やだw
鳳「傀儡憑いたら、ヨーちゃんとちゅーできるよ！
め「それは嬉しいけど、ほぼ、あれ、取り憑かれている方は記憶ないでしょ？　覚えてなきゃつまらん。
鳳「確かにー。
め「そうそう、蓮章といえば、外伝出るの？　涼景との過去の話、結構ネタあるんでしょ？
鳳「ある。とーちゃん（犀遠）と共演してるのもあるし、レンが青春時代グダグダで、リョーがそれぶっ叩いて育ててる話もw
め「何だ、それw
鳳「レンってさ、多分、作中で一番、メンヘラだと思うんだわ。
め「まぁ、涼景に対する態度とか、『こいつキてんなー』って思うことある。
鳳「あれは、リアルに友人にしたくないタイプナンバーワンだよ。リョーだから、あの程度で抑え込んでるけど、レンってマジで尽くすタイプだから、最後にはストーカー決定だわ。霊より怖いよ。
め「なんか、楽しみになってきたw　後半、蓮章主役な！
鳳「いや、後半の主役は別にいるw
め「あーw　もしかして、世代交代？
鳳「かもw　ユユ（東雨）だね。
め「やっぱりかー！　絶対、くるよな、これ！　って思ってた。利巧が出てきたあたりから、あやしかったもんな。
鳳「さすが、めぐみん！　よく見てる。
め「っつーか、書いてるからw　利巧が東雨の看病してる時とか、プロットに『利巧の超絶片想い、無自覚に思わせぶり東雨（伏線）』ってw　すでに、伏線じゃないw　バレバレだからw
鳳「でも、あれの回収は本当にブラックだからなぁ。
め「ねーねー、東雨と利巧のイチャラブ、書ける？
鳳「どうかなぁ…　私は平気なんだけど、あの二人って宦官だから、結構絵的にアレなんだよね。描写とかもキツくない？
め「百合と同じイメージなら書ける！
鳳「本当、バイだと便利だなw　でも、多分、読者さまたちは、百合的要素には免疫ないと思うよ。
め「それなら、ちょい？……俺的にはちょい、エグいけど、試してみたいことはある！
鳳「嫌な予感しかしないわ。
め「イエイ！
鳳「色々調べてみたんだけど、宦官同士ってあんまりないんだよね。ほら、元々宦官って、中国だと後宮にいるわけで、そこには女がいっぱいだから、わざわざ男同士とはならんのかとw
め「ん～まぁ。
鳳「それに、ユユはセーやヨーが好きだから、たぶん、シャオ（利巧）のことは気づかないんじゃないかなぁ、と。
め「えー！！　また、お預け？
鳳「いいよ、別にシャオが告っても。ユユ、あっさり振るよw　若様命だからw
め「利巧もお預け決定じゃん…こりゃ、無理矢理押し倒すしかねーな！
鳳「どうするか、ちょい、考えさせてくれ。
め「期待してる！　でも、どんどん、周りを惹きつけていくだろうね、東雨は。
鳳「まぁ、セーとリョーという二大巨塔に育てられてるから、人たらしだしね。
め「それはあるかー。あとさ、気になってるのは、若君？
鳳「あ～。
め「出てくんの？　なんか、また、陽が病みそう！
鳳「いや、さすがにもう、病まないでしょ。同じこと繰り返してちゃね。そのためにちゃんと前半ラストで、セーと関係作ってあるし。
め「んー（疑いの目）　鳳ちゃん、そう言いながら、残酷だからさぁ。
鳳「確かに、やりたいことは色々あるけど、全部詰め込んでたら、話がぼやけるからね。残念だけど、切り捨てるエピソードはある。
め「どんなの？
鳳「それは、完結対談でw
め「まぁ、ネタバレ激しそうだしね。


【後半に向けて】

鳳「なんと言っても、ミカドだよ。
め「ああ、宝順ね。あいつ、人間じゃないし、陽とも違うし、誰？
鳳「んー。先帝の子？
め「先帝って、モブじゃん。
鳳「いや。
め「え？
鳳「あれ、モブじゃないし。
め「マジで？
鳳「マジで。
め「名前も出てきてない気がする。
鳳「確か、どこかで一度、出してなかった？　覚えてないけどw
め「俺も覚えてないわ…
鳳「調べといてw
め「んーーーどこだろ…
鳳「とにかく、前半戦で張り巡らした伏線を総回収していくから、覚悟してねーw
め「相当網の目状に張りまくってるよね。
鳳「うん。本編だけじゃなくて、伏線は主に外伝で張ってるからね。
め「最終的には、外伝も本編に組み込むんだよね？
鳳「うん。元々、あれは魅コン（ゲームの中の衣装を見せ合うファッションショーコンテンツ。魅力コンテスト。ランダムにお題が出る）の衣装のお題でしょ。だから、どの順序で完結するかもわからないし、下手にとんでもないネタバレもしたくないし、逆に、外伝で本編の伏線回収するわけにもいかないし、で、結構、扱いが大変なんだよね。
め「それで、伏線張りに使ったわけね。
鳳「うん。時系列さえしっかり掴めば、本編とリンクさせるのは難しくない。しかも、不定期に出る外伝だから、よほどのことがない限り、読者は気づかない。バンバンミスリードできるのだw
め「やっぱり性格悪いわ～
鳳「ミスリードは、物語を盛り上げるのに必要なトリックだよ。サスペンスなんて、それのオンパレードじゃんw
め「確かに、鳳ちゃんの得意分野。
鳳「でもね、外伝をしっかり分析すると、本編の展開、読めるようにしてあるのよ。
め「あ、あったね、何気無いたった一言が伏線、とかw
鳳「そうそう、それだけで、あの人の正体がわかっちゃう！　ってやつw
め「そこまで考えて読んでいる人はいないと思うけど。
鳳「いいの。それは読者さまの自由。こっちはこっちで書くだけさw
め「でも、あえて書かない、ってトリックも使ってるでしょ？
鳳「あ、バラす？（笑）
め「星の性格もそうだけど、今回は『抜け』が多い作品なんだよね。めちゃくちゃ丁寧に描く部分があるかと思えば、全く描かない空白がある。
鳳「空白には、空白の意味があるw
め「そう、それな！　書かないことで、逆に意表突いていくトリックw
鳳「めぐみん、楽しそうだなぁw
め「だって、ひさびさの共作だしさ、ここまで複雑に入り組んでるの、どうやってまとめていくか、興味あるもんなぁ。俺はここまで組めないから、鳳ちゃんのプロット届くたびに、ぎゃーって叫んでるわ。
鳳「別に、そこまで複雑ではないw　最後まで辿り着けば、『ああ、そうか！』ってなる。わかってみれば、スッキリするよ。サスペンスだからw
め「やおいじゃなかったっけ？
鳳「それは一つの要素だよ。まぁ、後半は、セーとヨーもちゃんと進展できるだろうし、他にも気になるカップルいるし、色々オイシイシーンも期待してるーw


【終わりに】

鳳「人間が人間の頭で想像して物語を作る時代も、そろそろ終わり。手作業で洗濯をしなくなったのと同じで、機械にとって代わられるわけ。彼らは私たちより賢くて作業も早いからね。
め「鳳ちゃんは機械好きだもんね。
鳳「うん。でも、実際に生成AIの小説、試したことがあるんだけど、正直、好みじゃないんだよね。
め「好みってw
鳳「だってさぁ、美しくない。わかりやすかったり、カッコよかったりはするけど、美しくない。『音読に耐えうる文章』じゃないと、私は認めん！
め「こだわるね。
鳳「勿論！　めぐみんから上がってくる原稿だって、音読しながら語感とかリズムとか確かめてるもん。
め「やおい、音読すな！
鳳「するー。美しい文章は、どこからどう見ても美しいの！　芸術なのw
め「一度更新アップしたものも、読み直してちょこちょこ変えてるもんね。
鳳「うん。著作権ふりーw
め「ふりーw
鳳「まぁまぁ。とにかく、残り半年くらい、楽しんでいきましょ！
め「最後に一つ。ラストシーンって、決まってるの？
鳳「最後の一行まで決まってる。登場人物たちが、私の想像を超えた動きをしない限り、このまま行く。
め「だいたい、ぎりぎりでクーデター（キャラがこちらの展開に文句つけて、『俺たち、そんなことしねーし！　展開変えろ！』って自己主張してくること）にあって、ラスト変わった！とか騒いでいるよね？
鳳「そうなるのが、一番嬉しいんだけどね。セーちゃんたちはどうなるかなー。
め「頑張れ、陽！
鳳「めぐみん、ブレない、ヨーちゃん推し！


～完結対談に続く～