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過去回想に映りこむモブ編
第46話 辺境伯事変―暗躍者
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「チィッ」
「あら、ダメよ。」
舌打ちをして動き出そうとするのキルミィの眼前に扇子を突き出してリンダリンは機先を制する。
「何をしている?」
リップリングは本妻であるリンダリンを睨みつけた。
彼の視点から見れば、2人の妻が何やらこそこそ話をしていると思っていたら本妻《リンダリン》が急に側室《キルミィ》に扇子を突き立てた形。
リップリングは側室《キルミィ》へのあたりが強い本妻《リンダリン》がまた何かやらかしたのではないかと考えたのだ。
リップリングの声に気を取られたリンダリンはキルミィから目を離してしまう。
キルミィはその隙を見逃さなかった。
「まずい。彼女に魔法を使わせちゃダメだ。」
執事の少年が叫ぶが、既に遅かった。
「我は汝に願う。契約のもと責を果たせ、解放。」
キルミィが詠唱を行うと、魔法陣が現れ発光しだす。
それは召喚魔法。
光が引いていくと、そこに1人の男が立っていた。
真っ白のショートカットで赤い瞳の狐目に浅黒い肌、そして特徴的なくるりと巻いた2本のツノをした青年。
そこに居たのは悪魔だった。
***
side:エドワード
「またかよー。勘弁してくれ」
執事服を着たエドワードは独り呟いた。
目の前に現界した悪魔の青年はエドワードの知るニジゲンに登場していない悪魔。
パルバフェットのように理性的で話の通じるタイプなのか、残虐性の高いタイプなのか判断できない。
観察していると悪魔は手や首を鳴らして自身の身体の感覚を確かめている。
やがて準備が整ったのか、ぐるりと一周見渡すと、腰を抜かしてへたり込んでいるリップリングの方に顔を向けて笑った。
「ひっ」
リップリングは恐怖のあまり引き攣った表情をしている。
「情けない顔だな。俺はあんたに恨みはないが契約だからな。
悪く思わないでくれよ。じゃあな。」
悪魔は右手をあげて、袈裟斬りの形で振り下ろす。
悪魔とリップリングの距離はゆうに10mは離れており、手を振り下ろしたところでリップリングに当たるはずもない。
しかし、エドワードは嫌な予感がした。
「〈風壁〉」
自らの勘に従い、エドワードは悪魔とリップリングの間に風の障壁を展開する。
「!!?」
エドワードの展開した風の障壁に何かがぶつかり、振り下ろしかけの悪魔の手が止まる。
悪魔は障壁の存在に気づいて驚いたものの、不敵な笑みを浮かべて魔力を高めると手を振り下ろした。
「ぐはぁ」
呻き声と共にリップリングは仰向けに倒れた。
リップリングの身体には袈裟斬り刀傷が出来ており、血がとめどなく溢れている。
出血した大量の血が彼が致命傷であることを告げていた。
「おいおい、ひでぇな。
俺がせっかくひと思いに一瞬で殺してやろうかと思ったのに。
中途半端なことするから威力が半端になっちまって死に損なってるじゃねーか。
まぁ、依頼主はそっちの方がいいのかもしれねーがな。」
悪魔は愉悦に満ちた笑みを浮かべながら召喚したキルミィを見た。
「あっはっはっはっは。ざまあみなさい。
あんたは苦しんで苦しんで死ねばいいわ。
あんたの下らない欲のために殺された彼の仇。
悪魔に殺されるのがお似合いだわ。」
キルミィはケラケラと嗤う。その瞳には狂気が孕んでいた。
「おおっ、今回の依頼主はかなりイっちゃってるな。
まぁこれくらいぶっ飛んでる方が好きだぜ。
まぁそうでなきゃ皆殺しなんていうぶっ飛んだ依頼《オーダー》してこないわな。」
キルミィと悪魔の言葉に部屋中がザワりとどよめいた。
「嘘。今、悪魔って言った?」
「おい、馬鹿いうなよ。ふざけんなよ。」
「お、俺達は関係ないだろ。」
この部屋にいる執事やメイドたちが騒ぎ始めた。
彼等は皆大なり小なり動揺し、取り乱してる。
「はは、いいねー。阿鼻叫喚が心地いいじゃねーの。」
悪魔はこの混乱の様子を見て喜んでいる。
そんな異常事態の中で冷静なままの執事が2人いる。
「おい、セーバス。あの2人は?」
セーバスの隣に移動したエドワードは顎で2人を指す。
「エドワード君、僕に対するあたりが強くない。まぁいいけど。
あの2人は執事のドア兄弟だね。
兄の方がリンダリン様専属の執事ドア=マッケンジー。
隣にいる弟がキルミィ様専属の執事ドア=ダミアン。
それで彼らがどうしたの?」
「わかってるでしょ。多分あの2人はキルミィの仲間ですよ。
他の使用人達と違ってあの2人は悪魔が出たってのに一切動揺が見られない。
まるでそういう事態も想定していたかのような態度ですし。」
「うーん、それだけじゃ何とも。」
「わかりました。ちょっと待ってください。」
エドワードはダミアンに対してスキル〈サトリ〉を発動させる。
スキル〈サトリ〉指定した相手の思考を読み取る能力がある。
だが、エドワードの場合、自身の持つ〈複製〉の能力で劣化コピーしたもの。
その能力は相手の思考の表層に出ている部分しか読み取れない。
『クソが。あの女とち狂いやがって。教会を敵に回す気かよ。
復讐に手を貸しやった恩を仇で返しやがって。
例の薬の優先使用だとか噂の情報操作とかどんだけ苦労したと思ってんだ。
しかも、この魔法契約書だって教会関係者に色々口利きしてもらってやっと回してもらえたんだぞ。
それをなんだ?皆殺しとかふざけた契約にしやがって。』
あー、なんか思ってるのと違った。
余裕綽々で見てるのかと思ってたけど、不満タラタラ。
確かに悪魔の出現には動揺してないけど。
ダミアンが可哀想になった。
悪事に加担しているとはいえ、裏工作で色々と苦労して準備したのにこうやって仇で返されると腹立つよなぁ。
やってることは褒められたことじゃないけど。
続いて、兄のマッケンジーにもスキル〈サトリ〉を発動させる。
『おいぃぃぃ。何してくれてんの!?
リップリングを処理するのは今じゃねーって。
んもう、事後処理するこっちの身にもなれやぁ。
いっつもこれだ。
部下がテキトーな仕事するから後でこっちがフォローしてんのにさぁ。
ニーヴェ王国と関係強化する裏協定を結ぶまではリップリングに生きててもらいたかった。
あっちの司教にどう報告すりゃいいんだよ。
あのハゲ、ネチネチ厭味ったらしいしさ。
金払いがいいから我慢してるけど、ホント勘弁してほしいわ。
お前のその無駄にいい美貌で篭絡してくれね?
あ、それいいかも。ってダメだわ。あのハゲ巨乳派だった。』
こっちもか。
中間管理職の世知辛さを感じる。
前世の僕は大学生で社会に出る前だったから実感はないけど、しんどいってことだけは伝わってくる。
まぁ、悪いことしてるんで同情は出来ないんだけど。
そんな微妙に渋い顔をしていたからだろう。
「便利な能力ですね。スキル〈サトリ〉。
でも、思考に引っ張られないように気を付けてください。」
スキルを使っているに気づいたセーバスが声を掛けてきた。
「ご忠告どうも。
あの2人を見ましたが、やはりキルミィの仲間です。
なんか滅茶苦茶苦労してるのにっていう鬱憤が溜まってるようです。
そうそう、証拠がありますよ。
ダミアンが手に持ってるのが今回の悪魔召喚に使われた魔法契約書です。」
「なるほど、それは重畳《ちょうじょう》。
誰かの下で働いてると不満がたまるのは理解《わか》りますけどね。
共感はしても同情はしませんが。
それにしても、流石悪魔を飼ってるだけのことはあるね。
悪魔が魔法契約書で召喚できるとか普通知らないんだよ?」
「悪魔を飼うだなんて人聞きの悪いことを言わないでもらいたいですね。
アイツとは契約を結んでるだけですよ。
誰かさんみたいに天使を誑かすなんてことはしてません。」
「おや、これは手厳しい。この話はやめておこう。
さて、それで君は僕にどうしてほしいと?」
セーバスは肩を竦める。
「あの天使を呼んで悪魔をやっつけてくださいよ。
今、パルバフェットは別の仕事してるんでこっちに呼べないんですよ。」
「ふむ。それは困ったな。君を頼ろうと思ってたのに。
彼女の充電期間が足りてなくて、呼べないんだよ。」
そう言ってセーバスはあははと笑う。
「俺達で対処しなきゃいけないってことですか。」
嫌な顔をするエドワード。
「じゃあさ、あの2人に手伝ってもらおうか?」
セーバスはそう言って悪い顔をする。
「あら、ダメよ。」
舌打ちをして動き出そうとするのキルミィの眼前に扇子を突き出してリンダリンは機先を制する。
「何をしている?」
リップリングは本妻であるリンダリンを睨みつけた。
彼の視点から見れば、2人の妻が何やらこそこそ話をしていると思っていたら本妻《リンダリン》が急に側室《キルミィ》に扇子を突き立てた形。
リップリングは側室《キルミィ》へのあたりが強い本妻《リンダリン》がまた何かやらかしたのではないかと考えたのだ。
リップリングの声に気を取られたリンダリンはキルミィから目を離してしまう。
キルミィはその隙を見逃さなかった。
「まずい。彼女に魔法を使わせちゃダメだ。」
執事の少年が叫ぶが、既に遅かった。
「我は汝に願う。契約のもと責を果たせ、解放。」
キルミィが詠唱を行うと、魔法陣が現れ発光しだす。
それは召喚魔法。
光が引いていくと、そこに1人の男が立っていた。
真っ白のショートカットで赤い瞳の狐目に浅黒い肌、そして特徴的なくるりと巻いた2本のツノをした青年。
そこに居たのは悪魔だった。
***
side:エドワード
「またかよー。勘弁してくれ」
執事服を着たエドワードは独り呟いた。
目の前に現界した悪魔の青年はエドワードの知るニジゲンに登場していない悪魔。
パルバフェットのように理性的で話の通じるタイプなのか、残虐性の高いタイプなのか判断できない。
観察していると悪魔は手や首を鳴らして自身の身体の感覚を確かめている。
やがて準備が整ったのか、ぐるりと一周見渡すと、腰を抜かしてへたり込んでいるリップリングの方に顔を向けて笑った。
「ひっ」
リップリングは恐怖のあまり引き攣った表情をしている。
「情けない顔だな。俺はあんたに恨みはないが契約だからな。
悪く思わないでくれよ。じゃあな。」
悪魔は右手をあげて、袈裟斬りの形で振り下ろす。
悪魔とリップリングの距離はゆうに10mは離れており、手を振り下ろしたところでリップリングに当たるはずもない。
しかし、エドワードは嫌な予感がした。
「〈風壁〉」
自らの勘に従い、エドワードは悪魔とリップリングの間に風の障壁を展開する。
「!!?」
エドワードの展開した風の障壁に何かがぶつかり、振り下ろしかけの悪魔の手が止まる。
悪魔は障壁の存在に気づいて驚いたものの、不敵な笑みを浮かべて魔力を高めると手を振り下ろした。
「ぐはぁ」
呻き声と共にリップリングは仰向けに倒れた。
リップリングの身体には袈裟斬り刀傷が出来ており、血がとめどなく溢れている。
出血した大量の血が彼が致命傷であることを告げていた。
「おいおい、ひでぇな。
俺がせっかくひと思いに一瞬で殺してやろうかと思ったのに。
中途半端なことするから威力が半端になっちまって死に損なってるじゃねーか。
まぁ、依頼主はそっちの方がいいのかもしれねーがな。」
悪魔は愉悦に満ちた笑みを浮かべながら召喚したキルミィを見た。
「あっはっはっはっは。ざまあみなさい。
あんたは苦しんで苦しんで死ねばいいわ。
あんたの下らない欲のために殺された彼の仇。
悪魔に殺されるのがお似合いだわ。」
キルミィはケラケラと嗤う。その瞳には狂気が孕んでいた。
「おおっ、今回の依頼主はかなりイっちゃってるな。
まぁこれくらいぶっ飛んでる方が好きだぜ。
まぁそうでなきゃ皆殺しなんていうぶっ飛んだ依頼《オーダー》してこないわな。」
キルミィと悪魔の言葉に部屋中がザワりとどよめいた。
「嘘。今、悪魔って言った?」
「おい、馬鹿いうなよ。ふざけんなよ。」
「お、俺達は関係ないだろ。」
この部屋にいる執事やメイドたちが騒ぎ始めた。
彼等は皆大なり小なり動揺し、取り乱してる。
「はは、いいねー。阿鼻叫喚が心地いいじゃねーの。」
悪魔はこの混乱の様子を見て喜んでいる。
そんな異常事態の中で冷静なままの執事が2人いる。
「おい、セーバス。あの2人は?」
セーバスの隣に移動したエドワードは顎で2人を指す。
「エドワード君、僕に対するあたりが強くない。まぁいいけど。
あの2人は執事のドア兄弟だね。
兄の方がリンダリン様専属の執事ドア=マッケンジー。
隣にいる弟がキルミィ様専属の執事ドア=ダミアン。
それで彼らがどうしたの?」
「わかってるでしょ。多分あの2人はキルミィの仲間ですよ。
他の使用人達と違ってあの2人は悪魔が出たってのに一切動揺が見られない。
まるでそういう事態も想定していたかのような態度ですし。」
「うーん、それだけじゃ何とも。」
「わかりました。ちょっと待ってください。」
エドワードはダミアンに対してスキル〈サトリ〉を発動させる。
スキル〈サトリ〉指定した相手の思考を読み取る能力がある。
だが、エドワードの場合、自身の持つ〈複製〉の能力で劣化コピーしたもの。
その能力は相手の思考の表層に出ている部分しか読み取れない。
『クソが。あの女とち狂いやがって。教会を敵に回す気かよ。
復讐に手を貸しやった恩を仇で返しやがって。
例の薬の優先使用だとか噂の情報操作とかどんだけ苦労したと思ってんだ。
しかも、この魔法契約書だって教会関係者に色々口利きしてもらってやっと回してもらえたんだぞ。
それをなんだ?皆殺しとかふざけた契約にしやがって。』
あー、なんか思ってるのと違った。
余裕綽々で見てるのかと思ってたけど、不満タラタラ。
確かに悪魔の出現には動揺してないけど。
ダミアンが可哀想になった。
悪事に加担しているとはいえ、裏工作で色々と苦労して準備したのにこうやって仇で返されると腹立つよなぁ。
やってることは褒められたことじゃないけど。
続いて、兄のマッケンジーにもスキル〈サトリ〉を発動させる。
『おいぃぃぃ。何してくれてんの!?
リップリングを処理するのは今じゃねーって。
んもう、事後処理するこっちの身にもなれやぁ。
いっつもこれだ。
部下がテキトーな仕事するから後でこっちがフォローしてんのにさぁ。
ニーヴェ王国と関係強化する裏協定を結ぶまではリップリングに生きててもらいたかった。
あっちの司教にどう報告すりゃいいんだよ。
あのハゲ、ネチネチ厭味ったらしいしさ。
金払いがいいから我慢してるけど、ホント勘弁してほしいわ。
お前のその無駄にいい美貌で篭絡してくれね?
あ、それいいかも。ってダメだわ。あのハゲ巨乳派だった。』
こっちもか。
中間管理職の世知辛さを感じる。
前世の僕は大学生で社会に出る前だったから実感はないけど、しんどいってことだけは伝わってくる。
まぁ、悪いことしてるんで同情は出来ないんだけど。
そんな微妙に渋い顔をしていたからだろう。
「便利な能力ですね。スキル〈サトリ〉。
でも、思考に引っ張られないように気を付けてください。」
スキルを使っているに気づいたセーバスが声を掛けてきた。
「ご忠告どうも。
あの2人を見ましたが、やはりキルミィの仲間です。
なんか滅茶苦茶苦労してるのにっていう鬱憤が溜まってるようです。
そうそう、証拠がありますよ。
ダミアンが手に持ってるのが今回の悪魔召喚に使われた魔法契約書です。」
「なるほど、それは重畳《ちょうじょう》。
誰かの下で働いてると不満がたまるのは理解《わか》りますけどね。
共感はしても同情はしませんが。
それにしても、流石悪魔を飼ってるだけのことはあるね。
悪魔が魔法契約書で召喚できるとか普通知らないんだよ?」
「悪魔を飼うだなんて人聞きの悪いことを言わないでもらいたいですね。
アイツとは契約を結んでるだけですよ。
誰かさんみたいに天使を誑かすなんてことはしてません。」
「おや、これは手厳しい。この話はやめておこう。
さて、それで君は僕にどうしてほしいと?」
セーバスは肩を竦める。
「あの天使を呼んで悪魔をやっつけてくださいよ。
今、パルバフェットは別の仕事してるんでこっちに呼べないんですよ。」
「ふむ。それは困ったな。君を頼ろうと思ってたのに。
彼女の充電期間が足りてなくて、呼べないんだよ。」
そう言ってセーバスはあははと笑う。
「俺達で対処しなきゃいけないってことですか。」
嫌な顔をするエドワード。
「じゃあさ、あの2人に手伝ってもらおうか?」
セーバスはそう言って悪い顔をする。
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