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過去回想のモブ編
第22話 襲撃を越えて1
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エピローグ1
襲撃のあった日から1か月が経ち、イーレ村は日常を取り戻しつつある。
とはいえ、全く元通りという訳にはいかなかった。
あの襲撃を受けて負傷者29名、死者6名を出した。
死者は村の慣習に則り、火葬のうえ共同墓地に埋葬した。
残された家族のフォローだったり、負傷者のケアだったりと忙しくててんてこ舞いの日々を過ごしてあっという間の1か月だった気がする。
ただ、ふとした時に僕は考えてしまうことがある。
この世界は僕が前世でプレイしていた恋愛シミュレーションゲーム「レインボーワールド」(通称:ニジゲン)の世界。もしくはそれに準拠した世界だ。
魔人の襲撃事件はゲーム内の過去回想エピソードの1つ。
このエピソードでは、イーレ村で生き残るのはゲームヒロインの1人であるレインのみ。
僕を含め他の村人達はみんな殺されてしまう。
その後、レインは復讐者となるわけだが、イーレ村でたった1人生かされてしまった悲しみと絶望は如何ほどの者だったのだろうか?
それを思えば、ゲームの知識を持つ僕が知識をフル活用して絶望の運命を変える選択をしたことに後悔は無い。
とはいえ、死者・負傷者無しでこの過去回想イベントを乗り切ることは出来なかった。
イーレ村人全滅という最悪の結果は免れることは出来たが、僕が、ニジゲンの知識をもっと上手く活用できていたら、誰も死なずに済んだのではないかと思わずにはいられない。
そんな思いから、襲撃事件から1月が経っても僕の心はまだ割り切れないでいた。
そんなことを考えていると、後方から声が聞こえた。
「エドワードォ、あっそぼうぜぇー」
ドーンという効果音が出そうなほどの強い衝撃を背中に受けて、僕は「ぐはぁ」という間抜けな声を出しながら文字通り吹っ飛んだ。
そこに駆け寄ってくる1人の少女。
「ちょっと! 何やってるのよ。」
セミロングの赤髪を揺らして大急ぎで駆けつけてきた美少女、レイン。
「エド、直ぐ治療するからね。」
彼女は僕のそばにやってくるなり治癒魔法を掛けていく。
すぐに痛みは引いていった。
「ありがとう、レイン。
それにしても最近は凄いね。治癒魔法の精度が格段に上がってるじゃない。」
「えへへ、ありがとうね。でも、まだまだだけどね。」
照れてるレイン、マジ天使。結婚したい。
襲撃イベントの運命を覆してから色々と変わったことがある。
その1つがレイン。レインは襲撃事件以降、誰かが怪我をすると率先して治癒魔法を使って治療することが多くなった。
ただ、僕がちょっとした怪我をしただけでも治癒魔法を使おうとするほどに過剰反応してしまう点だけは気になっている。
きっとダリウスの件が尾を引いているのだろう。
彼女はダリウスを助けられなかったから。
それとイーレ村に新しい住人が1人増えた。
「何じゃ、雌ガキ。いっちょ前に発情しおって。」
そう言ってからかってくるのは先ほど僕に突進してきた少女。
この世界では珍しい黒髪ボブに褐色肌の美少女。
「な、発情なんてしてないわよ。失礼ね。
大体原因はあなたにあるのよ、ヘカテ。
エド見つけたからって突進していくなんて恥ずかしいわよ。」
「別に、少々スキンシップしただけじゃろうに。
お主こそ過保護過ぎじゃぞ。」
「何よ。」
「何じゃ。」
レインとヘカテは互いににらみ合っている。この後、互いを罵りあうのがここ最近の定番になっている。
ほとんどの村人は知らないがヘカテは人間ではない。
見た目は僕らと同じ10歳くらいだが、彼女が人化した姿だ。
彼女の本当の姿は襲撃の時に戦った黒龍だ。
ちなみに、年齢不詳。
ヘカテに聞いたところ、「女性に年齢を聞くのはマナー違反じゃぞ」と指摘されてしまった。
さらに、僕がヘカテの年齢を聞いたという話がシスターマリアの耳に入ると、呼び出されて説教を受けた。
解せぬ。
さて、なぜ黒龍であるヘカテがこの村に人として暮らしているのか。
時は黒龍との戦いの場面まで遡る。
ダリウスを囮にして僕の最大火力の雷系の魔法<雷槍>によって瀕死状態まで追い詰めた。
だが、仕留めた気になっていた僕達の隙を突かれ、僕達を庇ったダリウスが重傷を負った。
僕は咄嗟に<雷撃>を放つと黒龍は今度こそ完全に沈黙した。
負傷したダリウスに駆け寄り、僕はすぐに鑑定をかける。
<ステータス>
名前:イーレ村のダリウス
年齢:10歳
性別:男
種族:人間
状態:瀕死(HP減少中)
HP:15/1581
MP:-/13108
スキル:
<無効>[MP消費抑制]
<無効>[最後の蛮勇]
HPは1%しかないうえに未だ減少中。一刻を争う危険な状態だ。
レインに声を掛けるとすでに治癒魔法を発動しているようだった。
しかし、効果を発揮していないと言う。
「嘘でしょ。」
今まで効果を発揮しないなんていうことが無かったレインは狼狽しつつも、何度も治癒魔法をダリウスに掛けていく。
だが、治癒魔法はダリウスに効かなかった。
それだけでなく回復薬のポーションを飲ませてみたが効果がなかった。
HPが0になると人は死ぬ。いや、人に限らず生物は皆等しく死ぬ。
だが、HPが1でも残っていれば、回復魔法やポーションといった回復薬を使うことで回復することが出来る。それが常識だった。
だからこそ、回復できないということに僕は大いに戸惑っていた。
ニジゲンの世界でも無かったことだから。
そこに現れたのがヘカテだった。
「儂を倒した男が情けない顔をするでない。
全く、あれだけの実力を持ちながら精神は年相応に子どもという訳かのう。」
やれやれとため息を吐くヘカテ。
「ちょっと何よ、あんた誰よ?
あんただって子どもじゃないの。」
ダリウスの治療が上手くいかず気が立っていたレインはヘカテに八つ当たりするように怒鳴った。
「ん?儂のことが分からんか。つれないのう。
さっきまで殺し合っていたというのに。」
そう言いながら笑うヘカテ。
「何を言っているんだ?
僕達が戦っていたのは黒龍だよ。君とじゃない。」
「お主は察しが悪いようじゃな。
儂がその黒龍よ。これは人化した姿に過ぎん。」
なんと、ヘカテは黒龍が人に化けた姿だと言うのだ。
なるほど言われてみれば、ファンタジー世界にありがちな設定だろう。
「まぁ、そんなことより今は倒れてるそこな少年じゃな。
儂の付けた切り傷は見た目こそ派手な傷じゃが致命傷ではないからそこは安心してよいぞ。
今は血が流れているじゃろうが自然に傷はふさがるじゃろう。
それよりも問題なのは、回復が効かんことよ。
それはおそらく禁忌に触れた代償じゃろうな。」
「禁忌の代償ですって?何か知ってるの?」
ヘカテの言葉にレインが食いつく。
「よかろう。儂の洗脳を解いてくれた礼もあるからの。
禁忌といっても色々あるが、こやつのはドーピングの類じゃな。
HPとMPを消費して一定時間、天下無双の力を得る禁忌。
普通は時間切れと共に死ぬはずじゃが、珍しいことに未だ生きておる。
とは言え、時間の問題か。」
「どうしてだよ?ダリウスはまだ生きてるじゃないか。」
「今は、確かにそうじゃな。
だが、今もHPは減り続けているはず。
あやつからは魔力が見えん。
おそらく魔力が無くなっているのだろう。
魔力が無くなってはどうしようもない。
なぜなら魔力が無いものはHPの制御が出来ん。穴の空いたコップに水を注いでもいずれ無くなるのと同じことよ。
あやつに回復が効かないのは魔力が無いことが原因よ。
そもそも何故回復できるのか知っておるか?体内にある魔力回路を使って回復しておるのよ。
それが出来んあやつは死の運命から逃れられん。」
魔力回路というのは人間で言うと魔力器官がそれに該当しており、ダリウスはその魔力器官が機能停止しているらしい。
「どうすればいい?」
「ところで儂はなぜ魔人に捕らえられておったと思う?
それは儂の血と武力を奴らが欲したからじゃ。
魔人どもに血を研究された結果、龍の血には、一時的にではあるが、強制的に身体機能を向上させる働きがあるからじゃ。
つまり、儂の血をあやつに飲ませると一時的に魔力回路を回復させられるはずじゃ。
ああ、ただし強力な回復魔法はやめておけ。魔力回路を無理やり起動させた状態で負荷の高い回復は回路が壊れる原因になるぞ。」
ヘカテの案は一時的な延命措置だ。
自身の血を飲ませて、回復魔法を使ってもHPの減少は止められない。
だが、定期的に摂取することでダリウスは生きていられるわけだ。
僕たちはその提案を受ける代わりにイーレ村に人間として住むことになった。
「儂を屈服させた強い雄に惹かれておるのよ。つがいになるためにも近くで常にアピールしておく必要があるんじゃ。」
そういって僕の方をじっと見た。
どうやら彼女は僕と一緒になるためにイーレ村に住むと言う。押しかけ女房みたいなことをされているわけだ。
隣にいるレインから冷めた目で見られ、僕は冷や汗を掻きながらははっと笑って誤魔化すしかなかった。
襲撃のあった日から1か月が経ち、イーレ村は日常を取り戻しつつある。
とはいえ、全く元通りという訳にはいかなかった。
あの襲撃を受けて負傷者29名、死者6名を出した。
死者は村の慣習に則り、火葬のうえ共同墓地に埋葬した。
残された家族のフォローだったり、負傷者のケアだったりと忙しくててんてこ舞いの日々を過ごしてあっという間の1か月だった気がする。
ただ、ふとした時に僕は考えてしまうことがある。
この世界は僕が前世でプレイしていた恋愛シミュレーションゲーム「レインボーワールド」(通称:ニジゲン)の世界。もしくはそれに準拠した世界だ。
魔人の襲撃事件はゲーム内の過去回想エピソードの1つ。
このエピソードでは、イーレ村で生き残るのはゲームヒロインの1人であるレインのみ。
僕を含め他の村人達はみんな殺されてしまう。
その後、レインは復讐者となるわけだが、イーレ村でたった1人生かされてしまった悲しみと絶望は如何ほどの者だったのだろうか?
それを思えば、ゲームの知識を持つ僕が知識をフル活用して絶望の運命を変える選択をしたことに後悔は無い。
とはいえ、死者・負傷者無しでこの過去回想イベントを乗り切ることは出来なかった。
イーレ村人全滅という最悪の結果は免れることは出来たが、僕が、ニジゲンの知識をもっと上手く活用できていたら、誰も死なずに済んだのではないかと思わずにはいられない。
そんな思いから、襲撃事件から1月が経っても僕の心はまだ割り切れないでいた。
そんなことを考えていると、後方から声が聞こえた。
「エドワードォ、あっそぼうぜぇー」
ドーンという効果音が出そうなほどの強い衝撃を背中に受けて、僕は「ぐはぁ」という間抜けな声を出しながら文字通り吹っ飛んだ。
そこに駆け寄ってくる1人の少女。
「ちょっと! 何やってるのよ。」
セミロングの赤髪を揺らして大急ぎで駆けつけてきた美少女、レイン。
「エド、直ぐ治療するからね。」
彼女は僕のそばにやってくるなり治癒魔法を掛けていく。
すぐに痛みは引いていった。
「ありがとう、レイン。
それにしても最近は凄いね。治癒魔法の精度が格段に上がってるじゃない。」
「えへへ、ありがとうね。でも、まだまだだけどね。」
照れてるレイン、マジ天使。結婚したい。
襲撃イベントの運命を覆してから色々と変わったことがある。
その1つがレイン。レインは襲撃事件以降、誰かが怪我をすると率先して治癒魔法を使って治療することが多くなった。
ただ、僕がちょっとした怪我をしただけでも治癒魔法を使おうとするほどに過剰反応してしまう点だけは気になっている。
きっとダリウスの件が尾を引いているのだろう。
彼女はダリウスを助けられなかったから。
それとイーレ村に新しい住人が1人増えた。
「何じゃ、雌ガキ。いっちょ前に発情しおって。」
そう言ってからかってくるのは先ほど僕に突進してきた少女。
この世界では珍しい黒髪ボブに褐色肌の美少女。
「な、発情なんてしてないわよ。失礼ね。
大体原因はあなたにあるのよ、ヘカテ。
エド見つけたからって突進していくなんて恥ずかしいわよ。」
「別に、少々スキンシップしただけじゃろうに。
お主こそ過保護過ぎじゃぞ。」
「何よ。」
「何じゃ。」
レインとヘカテは互いににらみ合っている。この後、互いを罵りあうのがここ最近の定番になっている。
ほとんどの村人は知らないがヘカテは人間ではない。
見た目は僕らと同じ10歳くらいだが、彼女が人化した姿だ。
彼女の本当の姿は襲撃の時に戦った黒龍だ。
ちなみに、年齢不詳。
ヘカテに聞いたところ、「女性に年齢を聞くのはマナー違反じゃぞ」と指摘されてしまった。
さらに、僕がヘカテの年齢を聞いたという話がシスターマリアの耳に入ると、呼び出されて説教を受けた。
解せぬ。
さて、なぜ黒龍であるヘカテがこの村に人として暮らしているのか。
時は黒龍との戦いの場面まで遡る。
ダリウスを囮にして僕の最大火力の雷系の魔法<雷槍>によって瀕死状態まで追い詰めた。
だが、仕留めた気になっていた僕達の隙を突かれ、僕達を庇ったダリウスが重傷を負った。
僕は咄嗟に<雷撃>を放つと黒龍は今度こそ完全に沈黙した。
負傷したダリウスに駆け寄り、僕はすぐに鑑定をかける。
<ステータス>
名前:イーレ村のダリウス
年齢:10歳
性別:男
種族:人間
状態:瀕死(HP減少中)
HP:15/1581
MP:-/13108
スキル:
<無効>[MP消費抑制]
<無効>[最後の蛮勇]
HPは1%しかないうえに未だ減少中。一刻を争う危険な状態だ。
レインに声を掛けるとすでに治癒魔法を発動しているようだった。
しかし、効果を発揮していないと言う。
「嘘でしょ。」
今まで効果を発揮しないなんていうことが無かったレインは狼狽しつつも、何度も治癒魔法をダリウスに掛けていく。
だが、治癒魔法はダリウスに効かなかった。
それだけでなく回復薬のポーションを飲ませてみたが効果がなかった。
HPが0になると人は死ぬ。いや、人に限らず生物は皆等しく死ぬ。
だが、HPが1でも残っていれば、回復魔法やポーションといった回復薬を使うことで回復することが出来る。それが常識だった。
だからこそ、回復できないということに僕は大いに戸惑っていた。
ニジゲンの世界でも無かったことだから。
そこに現れたのがヘカテだった。
「儂を倒した男が情けない顔をするでない。
全く、あれだけの実力を持ちながら精神は年相応に子どもという訳かのう。」
やれやれとため息を吐くヘカテ。
「ちょっと何よ、あんた誰よ?
あんただって子どもじゃないの。」
ダリウスの治療が上手くいかず気が立っていたレインはヘカテに八つ当たりするように怒鳴った。
「ん?儂のことが分からんか。つれないのう。
さっきまで殺し合っていたというのに。」
そう言いながら笑うヘカテ。
「何を言っているんだ?
僕達が戦っていたのは黒龍だよ。君とじゃない。」
「お主は察しが悪いようじゃな。
儂がその黒龍よ。これは人化した姿に過ぎん。」
なんと、ヘカテは黒龍が人に化けた姿だと言うのだ。
なるほど言われてみれば、ファンタジー世界にありがちな設定だろう。
「まぁ、そんなことより今は倒れてるそこな少年じゃな。
儂の付けた切り傷は見た目こそ派手な傷じゃが致命傷ではないからそこは安心してよいぞ。
今は血が流れているじゃろうが自然に傷はふさがるじゃろう。
それよりも問題なのは、回復が効かんことよ。
それはおそらく禁忌に触れた代償じゃろうな。」
「禁忌の代償ですって?何か知ってるの?」
ヘカテの言葉にレインが食いつく。
「よかろう。儂の洗脳を解いてくれた礼もあるからの。
禁忌といっても色々あるが、こやつのはドーピングの類じゃな。
HPとMPを消費して一定時間、天下無双の力を得る禁忌。
普通は時間切れと共に死ぬはずじゃが、珍しいことに未だ生きておる。
とは言え、時間の問題か。」
「どうしてだよ?ダリウスはまだ生きてるじゃないか。」
「今は、確かにそうじゃな。
だが、今もHPは減り続けているはず。
あやつからは魔力が見えん。
おそらく魔力が無くなっているのだろう。
魔力が無くなってはどうしようもない。
なぜなら魔力が無いものはHPの制御が出来ん。穴の空いたコップに水を注いでもいずれ無くなるのと同じことよ。
あやつに回復が効かないのは魔力が無いことが原因よ。
そもそも何故回復できるのか知っておるか?体内にある魔力回路を使って回復しておるのよ。
それが出来んあやつは死の運命から逃れられん。」
魔力回路というのは人間で言うと魔力器官がそれに該当しており、ダリウスはその魔力器官が機能停止しているらしい。
「どうすればいい?」
「ところで儂はなぜ魔人に捕らえられておったと思う?
それは儂の血と武力を奴らが欲したからじゃ。
魔人どもに血を研究された結果、龍の血には、一時的にではあるが、強制的に身体機能を向上させる働きがあるからじゃ。
つまり、儂の血をあやつに飲ませると一時的に魔力回路を回復させられるはずじゃ。
ああ、ただし強力な回復魔法はやめておけ。魔力回路を無理やり起動させた状態で負荷の高い回復は回路が壊れる原因になるぞ。」
ヘカテの案は一時的な延命措置だ。
自身の血を飲ませて、回復魔法を使ってもHPの減少は止められない。
だが、定期的に摂取することでダリウスは生きていられるわけだ。
僕たちはその提案を受ける代わりにイーレ村に人間として住むことになった。
「儂を屈服させた強い雄に惹かれておるのよ。つがいになるためにも近くで常にアピールしておく必要があるんじゃ。」
そういって僕の方をじっと見た。
どうやら彼女は僕と一緒になるためにイーレ村に住むと言う。押しかけ女房みたいなことをされているわけだ。
隣にいるレインから冷めた目で見られ、僕は冷や汗を掻きながらははっと笑って誤魔化すしかなかった。
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