ツインの剣【剣聖】

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  【2】

 一方シロイの戦闘。

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 兵士が、隊長を庇い、シロイから見えない様に、シロイの目線を遮る。
 その為兵士は反復横飛びを、繰り返すのであった。
 シロイも同様に、左右に顔を入れ替え、隊長を見ようとやっ気に成っていた。
【性もない二人は、互いに息遣いまで、同じ様に行動していた。
 本当に二人共に、仲が良い。】
 そして振動があった。
 シロイは周辺を警戒、又素早い動きで飛び出してクロイの作った階段へ走り行く。
(何か嫌な気配だ。)
 遅れて兵士も飛んで来た。
「何が有りました。」
 シロイはその者を押し退け、家に向かって行った。
 家の中ではシロイが色々と、カバンに詰めて、着替える。
 普段はそれ成りの服を着るのだが、事此処に至ると、戦士の様相に代わる。
 其れは戦闘服とは呼べないが、動き安い服を着る。
 そして家の外へ行った。
 その格好を、兵士はモロに見て仕舞った。
 兵士は鼓動が早まり、物凄く好きな女の子であった。
 カッバツなそれで居て、チャーミングなレディーであったが、脇に剣を付けた格好は、さながら時代劇の様な感覚であろう。
 そして階段へ走る、そして地下に潜って行く。
 その光景をただ立ち尽くす兵士であった。
 
 地下は広大で、広い場所に出る。
 まるで街を一つ下の空間に、持ち込んだそんな感じであった。
 そしてシロイが入った事で、周囲に音がした途端、松明灯火が付く、一変に辺りを明るく、外と変わらない明かりが灯る。
 徐々にその全貌が明らかに成った。
 其処は太古の都市であろう街に、大型のモグラの様な、魔物が居た。
 魔物はそのまま、地下を徘徊していた、その数5匹であったが此処にはその内の3匹であった。
 手には物凄い鉤爪で、分厚い鉄板をも切り刻む。
 口には鋼鉄をも、噛み砕く歯が見て取れた。
 シロイは魔物に突撃、一瞬でその手と足の片側を切り落とす。
 モグラはそのまま横たわり、藻掻いていた。
 続いて後方のモグラに、向かうと、モグラが爪で攻撃、シロイの身体はそのまま爪の隙間に、引っかかり吹っ飛ばされた。
 シロイは直ぐに立て直し、再度向かって行く、後方のモグラは地面をえぐり、そのまま土塊をシロイにぶつけた。
 シロイはその土塊に当たり、吹き飛ぶ、そして後方の建物に体当たり、口の端を切った。
 逸れをシロイは手で脱ぐリ、剣を持ち直す。
【良く剣を落とさなかったと、作者は思った。】
 シロイはカバン寄り、薬品を取り出し、自ら飲んだ、そしてその瓶をモグラに、投げ付けた。そして次をカバンから取り出すと、持ったままモグラに向かって行った。
 そして手に持つ薬品を確認…。
 シロイはその場に止まり、吐き出した。
(うげ~っ。)
(間違って仕舞った。)
 シロイの飲んだ物は、弱体薬であった。
 シロイは慌てて、カバンの中を確認、有りました解毒薬。
 逸れを直ぐ様飲み干す。
 少し鼻から漏れては居たのだが。
 慌て過ぎた、シロイであった。
 そして再び薬を口にして、空便をモグラに投げた。
 続いて本当の薬品を手に、モグラに向かって行った。
 今度は間違い無しで、モグラに向かって投げ付けた。
 モグラは油まみれになった様に、ドロリとした液体が掛かる。
 シロイは魔法、エンベラードを使った。
 業火が空間に浮き上がり、そのまま突っ込んで行った、するとモグラはたちまち、火のだるまに成っていた。
 モグラは藻掻き苦しむ。
 そのままシロイの剣で切られた。
 続いて3匹目は、逸れを見て、物凄く大きな雄叫びをした。
 すると他のモグラがやって来た。一匹は後ろに出て来た、残りは前方に居た。
 シロイは囲まれ、辺りをジワジワと狭まり、詰め寄って来た。
 シロイは剣を構え、前のモグラが動く時、素早く後ろのモグラに向かって行った。
 だがモグラも待ち構えて、シロイの剣ごと叩き付ける。
 そのままシロイは木の葉の様に、地面に二度ぶつかる。
 一回目はそのまま、二度目はその反動で有った。
 そしてシロイは、血を吐いたそして苦しむ。
 その時、階段の方から、飛んで来た剣がモグラの頭に付き刺さる。
 シロイは見た事の無い、剣がモグラの後頭部に刺さり、有った。
 シロイは飛んで来た方向を見た、すると剣を投げた時、留め具が切れて、ズボンを下げた、下半身丸出しの男が、立っていた。
【アソコも同様にで有るが。】
 そしてシロイは何故か、元気に成って、一瞬でモグラ一匹を切り刻んだ。
 後の一匹は慌てて逃げて行った。
 そしてシロイの興味が、違う方向に向かって行った。
 男で無く、下の物にであったが。
 初めてのその棒に釘付けであった。
(わぁ~間近で見て見たい。)
 シロイの感想であった。
 
 
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