ツインの剣【剣聖】

【２】

クロイピンチ。

　足元を這う植物は、地面を無数に連なる穴を、縦横無尽に行き来する。
　その内の一つを攻撃してもきりが無い。
　その為クロイは考えた時、餌を使う事で、誘き出す事にした。
　一旦地上に戻ると、冒険者リーダーに、買物を頼んだ。
【内訳、窒素、リン酸、マグネシウム、亜鉛最後に、水であっる………鉄分はまぁ要らない。
　此等は植物の栄養素であった。】
　小一時間後、リーダーとヒーラーが仲良く帰ってきた。
（私要らないわよね。）
　ギルは拗ねていた。
　クロイはそれ等を、隣の人と撹拌して混ぜた。
（何故私が、混ぜるのよ。）
　そしてそれ等をその隣の人に、括り付ける。
（えっ、何故私な訳。）
　そのままクロイは、脇に抱え、リーダーに言った。
「では、我々は下で魔物を誘き出しますが、もし何かトラブルでも有ると困るので、取り敢えず離れて、何か有ったら私の家に報告とシロイを、連れて来る様に。
　今は王国の兵士と、居ますから、万が一と言う場わいの、保険ですが。」
「解りました、ではご不運を。」
　クロイは格好良く、倒れ込む様にギルと地下に降りていく。
（な、何故私なのよ～。）
【すいません『カッコ』内は心の声ですよ。】
　地下深く、まるで見えない暗闇であった。
　ギルは一人で魔物を待っていた。
　ハッキリ言って、怖くて泣き叫びたかったが、余り音を出すと、もっと怖いと思って居た。
（アレ、何かさっきより軽く成った様な……あゝ、漏ってる、この袋穴が空いてる～。）
　等と考えただが実際に、側で根が反応しているとは、想いもよらなかった。
　もぞもぞと、着々と進む根が、今にもギルの足から上に伸びて、ギルの身体に絡まると、誰しも思える位の位置まで来た。
　その時ギルの足元に、高熱の閃光と共に炎柱が上がる寄り先に、ギルの身体は宙に浮き、腰の袋が落ち、又業炎が広がり辺りを光光と照らし出す。
　ギルはクロイに抱きかかえられ、その光景をマジマジと見て撮った。
　物凄く大型のミミズの様な植物で、得体の知れない鉱物を、体に出して、異様な匂いを放っ。
　それに釣られて、魔物達が出て来るが業火に燃えて、炭に成る。
　その光景を見て取れるが、その植物は屁ともしなかった。
　普通の植物では燃えるが、鉱物の様な物でガードしていた。
　まるで歯が立たない。
　その為クロイは、ヘブンズドアと言う、異次元への転送を考えたが、高湿力で次元に穴を開ける為、躊躇注チョ（タメラウ）っていた。
　ギルに見せる訳に逝かないと、思ったのであった。
　その時クロイが面白い事を、考えた。
（少し戸惑って貰えば、分からないだろう。）
　そしてギルに、接吻を舌を入れてしみた。
　ギルも思わず、目を見開き次の時は思わず目を瞑る。
（今ね。）
　そのままギルを上に投げ付けた。
　ギルはそのまま上に飛んだまま、一直線に上に居た冒険者リーダーの頭にお尻から、負ぶさった。
　そしてクロイは呪文ヘブンズドアを魔物に使う。
　ブラックホールの様に、植物は吸い込まれ、その周辺の火柱共々異空間に飲まれたが、植物は咄嗟に、一部切り離し、その場に残った。
　その他大体は異空間に飲まれた。
　だがこの戦闘で、犯人と成魔物は逃げて居たのだが、クロイは知らなかった。
　この植物は、犯人を食べて、仕舞おうと此処に来たものだったのだが、真逆…と言うぐわ位であった。
　犯人はモグラの様な……。