ツインの剣【剣聖】

【２】

材質材料に拘った。で、午後ですか。

　クロイは物凄く頑張って、その穴を埋めた、階段の横に階段を作り、囲いのみ築くと、後は全部埋めて仕舞った。
　そして畑に戻すのであった。
　どこからかシロイがやって来て、片手に柑橘類を食べながら、クロイをあざ笑う様に。
「ねぇ、ねぇ、此れ何で階段だけ囲ったの。」
　シロイの疑問にクロイは、シロイを見ずそのまま畑を耕す。
　シロイは相変わらず、柑橘類を片手に食べながら。
「ねぇねぇ、クロイ、人の話聞いてる。」
　何時もと真逆の二人であった。
　そしてクロイが、折れた。
「貴方少し五月蝿い、私は早く終わらしたいのよ。」
　片手の柑橘類を、その辺に放り投げ、ニヤニヤとしているシロイであった。
「どう、何時ものクロイの真似。」
　クロイはヤレヤレと、どこからか黒のペンを取り出し、板を階段の横に取り付け、殴り書きをした。
『地下に降りる階段有り、『危険』入る時は声かけ確認の事。』
　等と意味心な看板を立てた。
　そして畑の入り口に、新たな立て札。
『この畑の物は、どれでも一つ『もぎ取りで』、１００コインで、販売です。』
　そして口内炎でも出来たかと、云わんばかりに、無言でシロイの顔数センチまで、クロイは顔を近づけて。
「終わり、で、何だったの。」
　シロイは顔が近すぎて、何故か目を瞑って居た。
　クロイはシロイの鼻に、手で摘む。
「痛っいはぬはひて離してクロイ。」
「さっきのお返し、と、投げた物を片してね。」
　シロイは半泣きで、鼻をスリスリしながら、捨てた物を拾った。
　二人共に家の中に戻って行った、後ろからシロイは手を、クロイの服で拭き拭き。
　クロイ振り返らず、家に急いだ。

　クロイはリビングで、ソファーの上にッ伏して、おっさん臭い感じで、尻をカキカキと『プッ』として眠りだした。
　シロイは突然走り出して、窓をすべて開けた。
「クッ、サ～イ、何食ってんだ。」
　クロイは寝ている筈が、一言。
「芳しい芳香の香りだろ。」
　シロイ目が点…の顔をして、クロイの頬を引っ張る。
「どの口が行った、どの口が。」
「いはいいはい、わずかった痛い痛い、悪かった。」
　そしてシロイは手を放し、何処からか『注意要危険人物』の紙をクロイの顔に貼った。
「何するのよ。」
　クロイはかなりお冠であった。
　シロイもお腹が減り出したので、キッチンで有るもので手軽に手料理を作った…。

　お昼過ぎの気持ちの良い、そよ風がリビングを吹き抜ける。
　二人共に食後何故かシロイの部屋で、布団の上で抱き合い、寝ている。
　初めはシロイが、クロイを部屋に呼び、今後に付いて話していたが、流石にクロイは朝から体力限界、シロイのベットで寝て仕舞った為である。
　そのままシロイも寝だしたのであった。
　互いに抱き付く格好で、シロイはクロイの腰に手を置き、クロイはシロイの足を絡めて、抱き付く格好で、寝ている。
　シロイは偶に、クロイの腰を擦る、クロイはシロイの足を足で擦る。
　流石に起きて仕舞わない二人であった。
　次第に密着も強く成る、二人共に汗ばむ、香りも変わりほのかに花の様に、甘い香りを醸し出す。
　シロイは息苦しくも、クロイの胸に顔を埋める。
　クロイもシロイを慈しむ様に、抱きかかえる格好で、胸に押し当てる。
　まるで女神が、包容するかの様に、慈愛に満ちたクロイの顔、そのまま二人で抱き合った。
　シロイは息苦しい、そして目が覚めた。
　少し離れて、クロイの顔を覗き見た、男の子の様な目鼻が通った顔をしている、ふと、シロイは微笑んだ。
（クロイが男なら、良かったのに…。）
　等とシロイは痛烈に思っていた。
　中々目を覚まさないクロイを、シ半時眺めていたシロイであったが、そろそろ暗く成るので、クロイから離れ用と立ち上がる。
　そして部屋を出て、リビングの窓を締め歩く。
　その後夕食の準備を、着々と仕度していた。
　シロイ成りに手の混んだ物を、仕度していた。
　又平行して、風呂を沸かし、準備を済まし、クロイを起こしに行った。
　シロイはそおっと、クロイに忍び寄ると、耳元でクロイに囁く。
「ご飯出来たよ、起きてクロイ。」
　クロイは慌てて起きた時、シロイとキスをしてしまった。
　不可抗力であったが、シロイは素早く手が、クロイの頬を直撃していた。