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第二部 (ニ)
(その6)途切れた
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カイネ達がマジックキャストに挑む手前の、村長宅で何やら不穏な輩達が、屯していたのだが。
中々カイネ達に手出しして来る気配は無い。
カイネ達も薄々は気が付くのだが、相手が出て来ないので、手出しも出来無い有り様。
膠着状態と言えばそうなのだが、カイネ達はダンジョン攻略を目指すので、放置してます。
相手達もダンジョンにカイネ達が行く事は、周知の事実で在ろう事は分かりきってるので、探索が済んだ時を見計らい、その時を待つと思われる。
カイネ達が倒せば、村の被害も少なく成る事は、誰でも検討が付くので、此の様な有り様で在ろう。
かと言って毎度毎度村長の家で、冒険者達を泊まらせる事で、食費など、村長の鬱憤も在ろう事は致し方ない事なのだが、其処は何やら含む処も在ろう事実。
さてその頃、森に居たアンクルウィザードが、周囲の冒険者に魔法を使い、一進一退の攻防を繰り返して居たのだが。
カイネ達がマジックキャストの場所まで来て、カイネの短剣での攻撃、その威力は凄まじく他を圧倒する攻撃力で、マジックキャストが吹き飛ぶ、そのまま地下ダンジョンから吹き飛び、周囲を粉々に崩しつつ、地下ダンジョンに大穴を開け、アンクルウィザードにぶち当たり、2体共々下記消え、周囲の冒険者まで吹き飛ばすので有った。
その為冒険者にも可也の被害を出しつつ、残り1体と成っていた。
ネズ公サラサ達は……目が点になって大穴を見つめ。
ネズ公が呟く。
「なんですか、怪物ですかねぇ。」
其れにサラサが答える。
「怪物でしょう。」
逸れを聞きながら、カイネが。
「誰が怪物なんだよ。」
2人同時に。
「♪カイネしか居ないって。」
「いやいや、此の短剣が凄いんだよ。」
と、なかば呆れる事をカイネが言うので有った。
マジックキャストが居なく成、その場に残る扉をカイネが確認して、地下ダンジョンを進むのだが。
前に来た時と余り変わらない、地下ダンジョン、他の敵などほぼ雑魚の様に奥えと突き進むカイネ達は、ダンジョンコアが中々出無い事に苛立つのだった。
「本当にダンジョンコアは、有るんだろうなぁ。」
カイネが呟くが、ネズ公も知り得ないダンジョン奥に、不安と焦りが出て来る。
サラサも周囲を探るが、其れらしい物は見当たらない。
地下ダンジョンも可也の奥まで来ていた。
マジックキャストを倒してから、既に同等の地下に降りて居るが、全く最深部まで到達しない事と、其れらしい敵などまだ出て来無いのだった。
既に100階層を過ぎ、そろそろ120階層に到達するだろう事で、食料も少なくなって居た。
「何なんだ此処の地下ダンジョンは、単に25階層に何故マジックキャストなど配備してたんだ、ダンジョンが可笑しいだろう。」
ネズ公は言う。
「いやいや先程100階層に、可なり強い魔物居た様な気がしなくも無いんだけど……。」
【100階層の魔物は、サラサの一撃で、難なく倒すのだが、魔物としては、マジックキャスト寄り強い魔物で在る、だがマジックキャスト寄り防御に置いて弱かったのだ。】
ネズ公は小声で囁く。
「カイネに次いでサラサも、化物じみて来てるんだよねぇ。」
カイネがネズ公を睨み付けつつ、サクサクとダンジョン攻略を進める。
ダンジョン150階層まで来た時。
「中々ダンジョンコアと呼ばれる物が出て来ないのだけど、何処まで進んだら出て来るのだろうか。」
とネズ公がボソリと囁く。
でも誰一人その事に触れない。
既に1時間はマジックキャストを倒してから経つ、幾ら難でもダンジョンコアが出ても可笑しくは無いのだが……1項に見当たらない。
其れ寄り更に雑魚(MOB)は増えて来た。
1次帰る事も視野に入れるべきとも思える程、此の人数では想えて成らない。
だがギルドのギルが言う事に、「カイネ成ら、大丈夫軽く倒せると」
言う様な不確かな発言も、有る事でカイネ自身、「無理でした」とは言え無いのだった。
しかも村に帰って、「又ですか」とか言われる事もカイネには耐え難い苦痛で有る。
その為早くから100階層をクリアーして来たのだが、ダンジョン内で日を跨ぐ事も視野に入れるべきか、思案していた。
元々日時を決められて居るのだから、其れ程階層が有るとも思えず、簡単に行けると思って居た点も、有るだけに……。
既に残り日時は、約4日と成る、矢張り此処で最低限泊まる事も、吝かでは無い様子。
段々とカイネの顔に、不満が見て取れる。
ネズ公もカイネから不穏な空気を感じ取る。
サラサに関しては、何方でもと言う様子を見るに、何も考えて無い事は分かる。
カイネが満を持して。
「今日は此処で、休憩をします。」
と言う途端、サラサが宿泊施設(テント)を2箇所に設置、その後簡易かまどを作る…鍋などは無いので、天板に平たい石を置き、何の肉か分からないが、肉を上に置き焼く。
ネズ公は薪を何処からか集め、サラサが作ったかまどの側に捏ねる。
カイネは魔法で、何やら取り寄せる。
異空間から野菜や、調味料を取り出すと、次に鍋や皿、ポットの様な水差しに、コップなど様々な小物を取り出す。
ネズ公、サラサ自身達は呆然とカイネを見て居たのだが……。
その後色々異空間からカイネが、取り出すと、ネズ公、サラサは何やら納得した様に、寸成と何かを受け入れた。
ネズ公はカイネの異空間を見て、椅子とか無いかと逸れを勝手に取り出すのだが、カイネは淡々と料理を作り、ネズ公が出したテーブルに皿を置き、料理をよそう。
食事を取りながら、明日の行程をネズ公が言い、皆一様に就寝した。
その頃地上では、魔物を2体残し全て倒すのだった。
ダンジョン内、翌朝と思えるが、カイネ達は周囲に貼ったサラサのトラップに、可なりの雑魚を見たが、ほぼ全ての雑魚は無残にも一撃に、倒された様に全滅して、サラサが倒して居た。
見かけ倒しの様な、MOB達はダンジョンコアに吸い込まれ、又新たな魔物達を生む。
空気中に浮遊する魔素をそのままダンジョンコアが糧にして、魔物を生み出すのだが、その際にダンジョンも大きく膨らみ膨大なダンジョンを維持するのだった。
カイネ達が倒せば、倒すだけダンジョンも大きく膨らみ魔物も増え続ける。
だがダンジョンコアとて、ダンジョンを大きくするのには、時間と魔素を必要とする、そのバランスが今、正に崩れかけて至。
その為ダンジョンコアは、自身を守る魔物を新たに生み出す為、急増の魔物を出現させたのだが、生み出す魔物の元になる魔素が足りず……。
その頃ダンジョン内部、カイネ達は広大な部屋の中、トラップと対峙していた。
「ダンジョン内部にゴミタメってなんだ此処はぁぁぁ。」
ネズ公が開口一番大声で喚く。
カイネも溜め息を付き。
「はぁっ、なんなんだ、此れ全部に貼る程の紙は無いぞぅ。」
ネズ公が言う。
「明らかに嫌がらせの様な程の、刀や剣、短剣、矢や弓など様々に…向こうは両手剣など折れた武器まで沢山有るんだが…。
どれも使い込んだ1品ばかり揃って、使い物を探すだけでも、数が大変なんだがぁ。」
サラサは即座に使える物を、一括に1箇所へ集め、紐で括り纏める。
カイネは纏めて有る物に、紐付き手札でマーキングをして、内容を書き記す。
次々と手際よくサラサと荷造りをする。
次に、散乱してる防具類は、基本高価な物も1箇所に集め、その他はネズ公の言う様に、大きく穴を掘り見なかった事にして埋める。
ほぼゴミの様な扱いに、ネズ公は笑ってしまった。
此処は本来なら、ボス部屋と呼ばれる場所なのだろう、だがボスは見当たらない、何故ならカイネが開口一番倒してしまったからで有るが、一行は逸れを知り得なかった。
真逆此処がダンジョン最下層だと言う事を知り得なかった。
今まで此処のボスを倒す冒険者が居ないかったので、知り得なる訳も無かろうが、ボスは倒され無いと、次回のボスが出ず強く成らない、しかもダンジョンコアは人が居る場所に複数の魔物も出さない、人が居ない場所しか魔物を設置出来ず、とは、カイネ達は知り得なかった。
その為直ぐ側にダンジョンコアが隠れ居るとは思いもよらないので有る。
カイネ達はアイテムを集め出す。
嫌がらせの様な、像や、ハブ薬、パンや、謎のオーパーツなど様々に集める。
ネズ公が見つけた丸いアイテムなど。
「何に使うんだろう、変な丸いアイテムを見つけたけど…。」
カイネが鑑定するが分からない。
【鑑定…??と出ています】
カイネが呟く。
「処でダンジョンコアって、どんな形をしてるのだろう。」
ネズ公が言う。
「其れは丸いとかサンカクとか何らかの見た目で分かるのでは、無いのかなぁ。」
「ネズ公、曖昧過ぎて分からないんだけど、仕方ない鑑定の上位魔法とか無かったけぇ~。」
「心眼とか、叡智とか、千里眼とか呼ばれる物かなぁ、ちょっと分からないけど、使えるのかぁ。」
「分からないけど、どうなんだろ。
取り敢えず心眼ってのを試して見るねぇ。」
「心眼…。」
【精霊神託…心眼を持ってません。】
カイネが呟く。
「何か変な回答が来たんだけど…。
心眼を持ってないって。」
(…………。)
ネズ公がカイネを胸元から見上げる。
「持ってないのかよ。」
「流石に何でもかんでも有るとは思わない様に。
ちょっと待ってねぇ。」
とカイネは何かを模索する様に、瞑想をしている。
ネズ公はカイネが何か途方もない事をしてるのに、困惑してる。
サラサはそんなカイネを見つめ、惚れている。
呆れるダンジョンコア…魔素を徐々に集め出す。
流石に魔素を集めるコアにサラサは気が付くが、何もする事は無い、カイネ事態考えに思考が行ってしまったので、コアには気が付かず、ネズ公も異様な雲行きに目当てのコアと確信している様子。
段々とカイネ以外確信を持って、丸いアイテムがダンジョンコアと思わずには要られない。
ネズ公が言う前に、カイネが何かを終わらせると1言。
「鑑定に鑑定と鑑定」
と言うと同時に。
『トリプル鑑定を実行。』
【精霊神託…鑑定が神域眼に進化】
『神域眼発動…神祈心眼に成りました。』
【鑑定結果…ダンジョンコアと認められます】
「!!」
皆一応に驚き、唐突にカイネが一撃をダンジョンコアに入れるが、時既に遅し、ダンジョンコアは分裂して出現するが、尚もサラサがコアに攻撃、サラサの一撃でダンジョンコアは消滅、カイネが壊したダンジョンコアのみ崩れ2つに成ってその場に破壊されたコアが残る。
と同時にダンジョンが崩れ落ちて来た、カイネは咄嗟にダンジョンコアを手にした途端、強制的にネズ公を残し下記消える様に何処かに飛ばされる。
ネズ公はそのまま、足場を無くし地面に落ちる。
サラサは何事か分からず。
「カイネ様ぁぁぁぁぁ。」
ネズ公は何事かと、カイネの消えたコアの片割れを見つめながら。
「サラサ、絶対そのコアを触るな」
と言い残し、側に有った鉄の棒でコアを遠くに叩き打つ。
だが残ったコアはそのまま消えた。
サラサはネズ公に言い放つ。
「何故、コアを。」
ネズ公が反論。
「駄目だ、カイネと同じ場所に行けるのか分からない、違う場所にでも飛ばされたら、若しくは地面や壁に飛ばされたら、手も足も出ない、其の様な事はカイネでも許されない、迂闊な事は今はするべきでは無い。」
理論的な事を言われても、サラサは屈辱的に思うばかりであった。
そして崩れてくるダンジョンに此のまま残る事は出来無い為、ネズ公はサラサに訴える。
「やばい取り敢えずダンジョンを出よう。」
怒り心頭のサラサだが、今はネズ公の言う事に従った。
二人は地上目指しダンジョンを出る事にした。
ダンジョンはダンジョンコアが居た場所を中心に崩れ落ちてくる、サラサはネズ公を摘んで素早くダンジョンの上の階層に進む、中に居た魔物達も、ダンジョンコアが消えた為に、そのままダンジョンに潰されたり、サラサ達と同じ様に逃げ惑う。
次第にダンジョンの出口まで辿り着くサラサは、出口でネズ公を投げ様とするが、辞め周囲の不穏な空気を感じ取る。
だが後ろから出口に来る魔物に、瞬時に出口の前に有る木に飛び移る。
流石忍び、瞬時に木に飛び移る姿を地上では誰でも見て取れず、出口から出て来る魔物と、異様な人々が戦闘を繰り広げるのだ。
人々は槍を片手に、出て来る魔物を突き刺す、又は剣で威嚇して倒して居た。
その頃カイネは見知らぬ地に居た。
目の前には花々が咲き誇り、地上の楽園かと思わずには要られない場所で有った。
だが魔物達も沢山の気配を発して居た。
其れは数億万とも思える異様な種類と大型魔物や小型魔物に囲まれ、正に魔物の楽園と呼べる場所でも有った。
中々カイネ達に手出しして来る気配は無い。
カイネ達も薄々は気が付くのだが、相手が出て来ないので、手出しも出来無い有り様。
膠着状態と言えばそうなのだが、カイネ達はダンジョン攻略を目指すので、放置してます。
相手達もダンジョンにカイネ達が行く事は、周知の事実で在ろう事は分かりきってるので、探索が済んだ時を見計らい、その時を待つと思われる。
カイネ達が倒せば、村の被害も少なく成る事は、誰でも検討が付くので、此の様な有り様で在ろう。
かと言って毎度毎度村長の家で、冒険者達を泊まらせる事で、食費など、村長の鬱憤も在ろう事は致し方ない事なのだが、其処は何やら含む処も在ろう事実。
さてその頃、森に居たアンクルウィザードが、周囲の冒険者に魔法を使い、一進一退の攻防を繰り返して居たのだが。
カイネ達がマジックキャストの場所まで来て、カイネの短剣での攻撃、その威力は凄まじく他を圧倒する攻撃力で、マジックキャストが吹き飛ぶ、そのまま地下ダンジョンから吹き飛び、周囲を粉々に崩しつつ、地下ダンジョンに大穴を開け、アンクルウィザードにぶち当たり、2体共々下記消え、周囲の冒険者まで吹き飛ばすので有った。
その為冒険者にも可也の被害を出しつつ、残り1体と成っていた。
ネズ公サラサ達は……目が点になって大穴を見つめ。
ネズ公が呟く。
「なんですか、怪物ですかねぇ。」
其れにサラサが答える。
「怪物でしょう。」
逸れを聞きながら、カイネが。
「誰が怪物なんだよ。」
2人同時に。
「♪カイネしか居ないって。」
「いやいや、此の短剣が凄いんだよ。」
と、なかば呆れる事をカイネが言うので有った。
マジックキャストが居なく成、その場に残る扉をカイネが確認して、地下ダンジョンを進むのだが。
前に来た時と余り変わらない、地下ダンジョン、他の敵などほぼ雑魚の様に奥えと突き進むカイネ達は、ダンジョンコアが中々出無い事に苛立つのだった。
「本当にダンジョンコアは、有るんだろうなぁ。」
カイネが呟くが、ネズ公も知り得ないダンジョン奥に、不安と焦りが出て来る。
サラサも周囲を探るが、其れらしい物は見当たらない。
地下ダンジョンも可也の奥まで来ていた。
マジックキャストを倒してから、既に同等の地下に降りて居るが、全く最深部まで到達しない事と、其れらしい敵などまだ出て来無いのだった。
既に100階層を過ぎ、そろそろ120階層に到達するだろう事で、食料も少なくなって居た。
「何なんだ此処の地下ダンジョンは、単に25階層に何故マジックキャストなど配備してたんだ、ダンジョンが可笑しいだろう。」
ネズ公は言う。
「いやいや先程100階層に、可なり強い魔物居た様な気がしなくも無いんだけど……。」
【100階層の魔物は、サラサの一撃で、難なく倒すのだが、魔物としては、マジックキャスト寄り強い魔物で在る、だがマジックキャスト寄り防御に置いて弱かったのだ。】
ネズ公は小声で囁く。
「カイネに次いでサラサも、化物じみて来てるんだよねぇ。」
カイネがネズ公を睨み付けつつ、サクサクとダンジョン攻略を進める。
ダンジョン150階層まで来た時。
「中々ダンジョンコアと呼ばれる物が出て来ないのだけど、何処まで進んだら出て来るのだろうか。」
とネズ公がボソリと囁く。
でも誰一人その事に触れない。
既に1時間はマジックキャストを倒してから経つ、幾ら難でもダンジョンコアが出ても可笑しくは無いのだが……1項に見当たらない。
其れ寄り更に雑魚(MOB)は増えて来た。
1次帰る事も視野に入れるべきとも思える程、此の人数では想えて成らない。
だがギルドのギルが言う事に、「カイネ成ら、大丈夫軽く倒せると」
言う様な不確かな発言も、有る事でカイネ自身、「無理でした」とは言え無いのだった。
しかも村に帰って、「又ですか」とか言われる事もカイネには耐え難い苦痛で有る。
その為早くから100階層をクリアーして来たのだが、ダンジョン内で日を跨ぐ事も視野に入れるべきか、思案していた。
元々日時を決められて居るのだから、其れ程階層が有るとも思えず、簡単に行けると思って居た点も、有るだけに……。
既に残り日時は、約4日と成る、矢張り此処で最低限泊まる事も、吝かでは無い様子。
段々とカイネの顔に、不満が見て取れる。
ネズ公もカイネから不穏な空気を感じ取る。
サラサに関しては、何方でもと言う様子を見るに、何も考えて無い事は分かる。
カイネが満を持して。
「今日は此処で、休憩をします。」
と言う途端、サラサが宿泊施設(テント)を2箇所に設置、その後簡易かまどを作る…鍋などは無いので、天板に平たい石を置き、何の肉か分からないが、肉を上に置き焼く。
ネズ公は薪を何処からか集め、サラサが作ったかまどの側に捏ねる。
カイネは魔法で、何やら取り寄せる。
異空間から野菜や、調味料を取り出すと、次に鍋や皿、ポットの様な水差しに、コップなど様々な小物を取り出す。
ネズ公、サラサ自身達は呆然とカイネを見て居たのだが……。
その後色々異空間からカイネが、取り出すと、ネズ公、サラサは何やら納得した様に、寸成と何かを受け入れた。
ネズ公はカイネの異空間を見て、椅子とか無いかと逸れを勝手に取り出すのだが、カイネは淡々と料理を作り、ネズ公が出したテーブルに皿を置き、料理をよそう。
食事を取りながら、明日の行程をネズ公が言い、皆一様に就寝した。
その頃地上では、魔物を2体残し全て倒すのだった。
ダンジョン内、翌朝と思えるが、カイネ達は周囲に貼ったサラサのトラップに、可なりの雑魚を見たが、ほぼ全ての雑魚は無残にも一撃に、倒された様に全滅して、サラサが倒して居た。
見かけ倒しの様な、MOB達はダンジョンコアに吸い込まれ、又新たな魔物達を生む。
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カイネ達が倒せば、倒すだけダンジョンも大きく膨らみ魔物も増え続ける。
だがダンジョンコアとて、ダンジョンを大きくするのには、時間と魔素を必要とする、そのバランスが今、正に崩れかけて至。
その為ダンジョンコアは、自身を守る魔物を新たに生み出す為、急増の魔物を出現させたのだが、生み出す魔物の元になる魔素が足りず……。
その頃ダンジョン内部、カイネ達は広大な部屋の中、トラップと対峙していた。
「ダンジョン内部にゴミタメってなんだ此処はぁぁぁ。」
ネズ公が開口一番大声で喚く。
カイネも溜め息を付き。
「はぁっ、なんなんだ、此れ全部に貼る程の紙は無いぞぅ。」
ネズ公が言う。
「明らかに嫌がらせの様な程の、刀や剣、短剣、矢や弓など様々に…向こうは両手剣など折れた武器まで沢山有るんだが…。
どれも使い込んだ1品ばかり揃って、使い物を探すだけでも、数が大変なんだがぁ。」
サラサは即座に使える物を、一括に1箇所へ集め、紐で括り纏める。
カイネは纏めて有る物に、紐付き手札でマーキングをして、内容を書き記す。
次々と手際よくサラサと荷造りをする。
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ほぼゴミの様な扱いに、ネズ公は笑ってしまった。
此処は本来なら、ボス部屋と呼ばれる場所なのだろう、だがボスは見当たらない、何故ならカイネが開口一番倒してしまったからで有るが、一行は逸れを知り得なかった。
真逆此処がダンジョン最下層だと言う事を知り得なかった。
今まで此処のボスを倒す冒険者が居ないかったので、知り得なる訳も無かろうが、ボスは倒され無いと、次回のボスが出ず強く成らない、しかもダンジョンコアは人が居る場所に複数の魔物も出さない、人が居ない場所しか魔物を設置出来ず、とは、カイネ達は知り得なかった。
その為直ぐ側にダンジョンコアが隠れ居るとは思いもよらないので有る。
カイネ達はアイテムを集め出す。
嫌がらせの様な、像や、ハブ薬、パンや、謎のオーパーツなど様々に集める。
ネズ公が見つけた丸いアイテムなど。
「何に使うんだろう、変な丸いアイテムを見つけたけど…。」
カイネが鑑定するが分からない。
【鑑定…??と出ています】
カイネが呟く。
「処でダンジョンコアって、どんな形をしてるのだろう。」
ネズ公が言う。
「其れは丸いとかサンカクとか何らかの見た目で分かるのでは、無いのかなぁ。」
「ネズ公、曖昧過ぎて分からないんだけど、仕方ない鑑定の上位魔法とか無かったけぇ~。」
「心眼とか、叡智とか、千里眼とか呼ばれる物かなぁ、ちょっと分からないけど、使えるのかぁ。」
「分からないけど、どうなんだろ。
取り敢えず心眼ってのを試して見るねぇ。」
「心眼…。」
【精霊神託…心眼を持ってません。】
カイネが呟く。
「何か変な回答が来たんだけど…。
心眼を持ってないって。」
(…………。)
ネズ公がカイネを胸元から見上げる。
「持ってないのかよ。」
「流石に何でもかんでも有るとは思わない様に。
ちょっと待ってねぇ。」
とカイネは何かを模索する様に、瞑想をしている。
ネズ公はカイネが何か途方もない事をしてるのに、困惑してる。
サラサはそんなカイネを見つめ、惚れている。
呆れるダンジョンコア…魔素を徐々に集め出す。
流石に魔素を集めるコアにサラサは気が付くが、何もする事は無い、カイネ事態考えに思考が行ってしまったので、コアには気が付かず、ネズ公も異様な雲行きに目当てのコアと確信している様子。
段々とカイネ以外確信を持って、丸いアイテムがダンジョンコアと思わずには要られない。
ネズ公が言う前に、カイネが何かを終わらせると1言。
「鑑定に鑑定と鑑定」
と言うと同時に。
『トリプル鑑定を実行。』
【精霊神託…鑑定が神域眼に進化】
『神域眼発動…神祈心眼に成りました。』
【鑑定結果…ダンジョンコアと認められます】
「!!」
皆一応に驚き、唐突にカイネが一撃をダンジョンコアに入れるが、時既に遅し、ダンジョンコアは分裂して出現するが、尚もサラサがコアに攻撃、サラサの一撃でダンジョンコアは消滅、カイネが壊したダンジョンコアのみ崩れ2つに成ってその場に破壊されたコアが残る。
と同時にダンジョンが崩れ落ちて来た、カイネは咄嗟にダンジョンコアを手にした途端、強制的にネズ公を残し下記消える様に何処かに飛ばされる。
ネズ公はそのまま、足場を無くし地面に落ちる。
サラサは何事か分からず。
「カイネ様ぁぁぁぁぁ。」
ネズ公は何事かと、カイネの消えたコアの片割れを見つめながら。
「サラサ、絶対そのコアを触るな」
と言い残し、側に有った鉄の棒でコアを遠くに叩き打つ。
だが残ったコアはそのまま消えた。
サラサはネズ公に言い放つ。
「何故、コアを。」
ネズ公が反論。
「駄目だ、カイネと同じ場所に行けるのか分からない、違う場所にでも飛ばされたら、若しくは地面や壁に飛ばされたら、手も足も出ない、其の様な事はカイネでも許されない、迂闊な事は今はするべきでは無い。」
理論的な事を言われても、サラサは屈辱的に思うばかりであった。
そして崩れてくるダンジョンに此のまま残る事は出来無い為、ネズ公はサラサに訴える。
「やばい取り敢えずダンジョンを出よう。」
怒り心頭のサラサだが、今はネズ公の言う事に従った。
二人は地上目指しダンジョンを出る事にした。
ダンジョンはダンジョンコアが居た場所を中心に崩れ落ちてくる、サラサはネズ公を摘んで素早くダンジョンの上の階層に進む、中に居た魔物達も、ダンジョンコアが消えた為に、そのままダンジョンに潰されたり、サラサ達と同じ様に逃げ惑う。
次第にダンジョンの出口まで辿り着くサラサは、出口でネズ公を投げ様とするが、辞め周囲の不穏な空気を感じ取る。
だが後ろから出口に来る魔物に、瞬時に出口の前に有る木に飛び移る。
流石忍び、瞬時に木に飛び移る姿を地上では誰でも見て取れず、出口から出て来る魔物と、異様な人々が戦闘を繰り広げるのだ。
人々は槍を片手に、出て来る魔物を突き刺す、又は剣で威嚇して倒して居た。
その頃カイネは見知らぬ地に居た。
目の前には花々が咲き誇り、地上の楽園かと思わずには要られない場所で有った。
だが魔物達も沢山の気配を発して居た。
其れは数億万とも思える異様な種類と大型魔物や小型魔物に囲まれ、正に魔物の楽園と呼べる場所でも有った。
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※『愚かな夫とそれを見限る妻』というコンセプトで書いた第四弾。
今回の夫婦は子無し。騎士爵(ほぼ平民)。
第一弾『妻の死を人伝てに聞きました。』
第二弾『そういうとこだぞ』
第三弾『妻の死で思い知らされました。』
それぞれ因果関係のない独立したお話です。合わせてお楽しみくださると一興かと。
※この話は小説家になろうにも投稿しています。
※2024.03.28 15話冒頭部分を加筆修正しました。
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