聖衣カウンター【聖女】

アポ

文字の大きさ
上 下
57 / 82
 第二部 (ニ)

(その4)「チッ」って感じで

しおりを挟む
 カイネ達はギルドのお仕事と成る物を、(クエストとは呼ばせないぞ)する事に成った。
 前回と同様に、貼り付けた紙を手に、マップに記載有る物を確認し、地下ダンジョンの奥に有ると言われた、ダンジョンコアを目指し、新たな武器や、防具、転がるアイテムなどで、近代的(危ない危険物)に封印を施しつつ、進むのだが、例の場所マジックキャストの前に辿り着く。
 前回と違い、数段強く成ってる不意行きで、サラサが先に攻撃を仕掛けた。
「サラサ待ってください。」
 カイネの静止を聴く前にサラサが飛び出すと、マジックキャストに攻撃を繰り出す。
(ぽにゃん!)
 ほぼマジックキャストには、ノーダメージでサラサの攻撃が入らない、そのままマジックキャストがサラサに魔法攻撃。
『ライトニングアロー』岩石サラサにヒット、電流がサラサの背後から肩口にダメージを与える。
「きゃー!!」
 反射的に避けた筈だが、わずかなダメージを肩に受ける。
 今までサラサがダメージを追う事が無かった為に、思わず悲鳴を漏らす。
「肩が、軽くなりました、スイマセンカイネ、もう一度反対側に同じ攻撃、受けたいので…。」
(何言ってるだサラサの奴は)
 とネズ公カイネは心でシンクロして突っ込みを入れるので有った。
 だがサラサは本当に、もう一度マジックキャストに向かい、攻撃を仕掛ける。
 流石にヤバさを感じ取るカイネは。
「駄目よ一旦引いて」
 と言う間も無く、サラサは既にマジックキャストに突っ込み、攻撃を仕掛けた。
 マジックキャストの背後に回り込む姿をカイネは見た気がする、そのまま影に向かって、下記消える様に、マジックキャストの視界から消えて、背後に回り込む。
 カイネからも同様に、サラサの動きは捉えて至が、真逆背後では無く、上空に舞い上がり、加速度的に落下速度を増し、そのまま頭上からの攻撃。
(ぽょん)
 ほぼマジックキャストは、ノーダメージでサラサの攻撃を跳ね除ける。
 逆にサラサに対して、エアリアルカッターで応戦、上空に跳ね返され、無防備で戸惑うサラサ目掛け、無数の風の刃がサラサ目掛け飛んでくる、サラサも回避するが、迅速では無い刃が、サラサに放たれ、回避が間に合わない。
 カイネは咄嗟に、サラサに向かい魔法の防御シールド(結界)を展開して守るが、背中に向かった最初の攻撃が、サラサにダメージを負わせる結果に成った。
 結界に包まれサラサは落下と同時に鮮血が滴り火傷の様に、背中に切り傷を付けた。
 そのままマジックキャストは他の魔法を繰り出し、カイネの方にまで魔法を放つ。
 カイネはサラサと一緒に後方に下がる。
 マジックキャストの攻撃が届かなかい距離まで後退して、サラサの背中に向け、カイネが治癒魔法をかけた。
 ネズ公が話し出す。
「なんだよ、マジックキャスト強さが半端なく上昇してるんだが。」
「そうね、何か有るわねぇ。」
「まだ様子見程度の攻撃だろう、何故マジックキャストはダメージ出ないんだ。」
 サラサが背中の服が破けたまま、傷口が回復して話す。
「分からないけど、アレは私でも対応出来るか、カイネ様なら行けるわよ、大丈夫問題無いレベルでしょうか。」
 ネズ公が考え込む。
(カイネが攻撃して、次回かち合うと、マジックキャストの攻撃力が高くなると、成れば一般的冒険者など太刀打ち出来ないのでは、此のまま攻撃しても大丈夫なのだろうか)
「いや、矢張り一旦戻って対応するか、此のまま攻撃して、行くかはサラサが決めろ、カイネがこれ以上手出しすると、マジックキャストが強く成り過ぎる事で、他の冒険者が挑め無いぞ。」
 カイネが無言で、魔法を使いサラサの衣服まで回復、綺麗に元の状態寄り良い感じに治した。
 そして話す事にした。
「取り敢えず相手の観察をしない事には同じ過ちを過ごすので、もう少し近づいて見ましょう。」
 ネズ公も同意して、サラサを残し前進して相手を観察した。
 明らかに、前回寄り強さ、素早さ防御に置いては別次元の魔物となっていた。
 だが倒せ無い程の、防御では無く、強さに置いても同様に、見える、サラサでも対応出来る強さで、不意を付かれてなど、有り得ない様に思えて成らない。
(何が前回と違うんだろうか。)
 カイネは普段なら使わない鑑定を持っても、何ら変わらない弱さを見た。
 ネズ公がカイネを見。
「カイネ、敵の情報に惑わされるな、そしてカイネ自身の強さと比較しても、駄目だぞ。」
「いやいや其の様な事は分かりきってる、只余りにサラサの攻撃されたダメージ感じが無いのが、腑に落ち無い。」
 言われて気が付くネズ公は、何か違和感を覚える。
(敵を攻撃して、跳ね返される様な硬さかなぁ、硬度が何か違和感が有るのだろうか。)
 敵の情報が、今一つ掴み切れないネズ公である。
 又何故攻撃して、前回寄り強い魔物が出て来たのだろうか、解り得ない。
 ネズ公は周囲にも気お配り、辺りの状況を判断して要る。
 カイネは目を凝らし、マジックキャストを眺めて呟く。
「あの、マジックキャストって、前回と同じ場所に出現を繰り返すのかなぁ。」
 ネズ公が答える。
「ダンジョンなので、まぁ中ボスとか、フィールドボスとか呼ばれる、ボスでは有るが、普段ならそのまま、前回同様程度の魔物が出現する事は、珍しく無いぞ。
 例え強くなっても其処まで、強さを増すとは考え難い。」
「でも明らかに、別次元の魔物並みの強さを感じるんだよねぇ。」
「ん…真逆ダンジョンボスなのか……でもダンジョンボスなら、尚の事、倒されたらダンジョン機能停止しないかぁ。」
「ギルドでも言ってたねぇ、ダンジョンコアを倒してくれって。」
 ネズ公が突飛もなく。
、忘れてた、ダンジョンコアを破壊してって言ってたなぁ~。」
 大声を張り上げるネズ公をしばくカイネであった。
「♪ボコッ」
 2人共にサラサの居る場所まで戻って来た。
 カイネが2人に向かい言う。
「此処は一時退却して、本拠地に戻って武器防具の強化しましょう。
 アイテムは、今の段階別段使って無いので、そのままでも大丈夫、一応私武器無いので、『ひのきの棒』でも良いけど……。」
 2人の突っ込みをカイネが静止。
「攻撃カを上げる訳では無いよ。
 単に獲物が無いと、流石に素手では魔物の下の入口まで、壊してしまうからねぇ。」
 ちと2人共に引く、ネズ公は声まで出てる
「えぇ~~~、危なぁ~、人間離れして我々も、逸れだと攻撃出来ないんだけど。」
 「♪テヘッ♪~」
「誰も褒めて無いわぁ。」
 とネズ公の突っ込みが入り、皆本拠地に帰る事となった。
 街門をくぐり抜けると、今まで見た事の無い活気と、祝賀でも有った様に、浮かれ騒ぐ人々が、酒場やカフェテラスなどで、くつろぐ程大勢の人で埋め尽くす。
 何処で此の様に人が今まで隠れ居たのかと云わんばかりの人達。
 擦れ合う人達は喜び、悲しみ、浮かれる人で溢れ、何か違和感が有った。
 取り敢えずカイネ達はギルドに入り、目にする光景
「混んでる。」
(男臭い、油臭い、体臭臭い)
 と云わんばかりに、目から涙を流す程、中の様子が様変わりしている。
 やっとの思いギルド受付まで辿り着くと、ギルド職員が手招きでカイネを呼ぶ。
「カイネさんカイネさん、こっちこっち。」
 カイネは言われるままに、ギルド職員の方に向かう。
 一般人立入禁止のギルド休憩室に通され、中に入る。
 中には、見慣れたギルに、副官、ギルド職員が簡易机に向かって、書物など書類整理をしている。
 本来なら、休憩室なので、入る事は許され無い場所を、カイネが入り、ドギマギする光景は、致し方ない事で在ろう。
 職員の私物など思い思いに飾られ、ロッカーの様なビニールの収納箱が、幾つも場所を取るが、意外と広さは有る場所で有った。
 ギルド職員が話し出す。
「先程、討伐クエストで、魔物数体が既に倒されました。
 その為少し浮かれた様に、活躍した人達に報酬が手渡せれ、その為ギルドは、混雑してます。
 本来なら、我々も受付対応ですが、報酬はギルドマスター直々に手渡せれますので、我々は休憩中なのです。
 副官も立ち会う処、他の業務が滞りがちなので、此処でそのまま事務処理をしてます。
 増員も来て、2部に分かれ対応となり、お相手出来ないと困るので、此処に来て貰いましたが、何か用ですか。」
 カイネはある程度把握休憩室堪能したので。
「あっ、何でも無い、取り敢えず寄ってみたまでだよ。」
 速攻で横の外に繋がる、出口から、追い出されるカイネで有った。
「何も追い出さ無くても……。」ギルド入口まで狭い通路を経て辿り着くと、見た事の有る人物に遭遇。
 この前の街村長宅で、出会った冒険者に再会。
「おっ、丁度良かった、この街に居たんだよねぇ。」
 カイネはキョトンとして。
「何方でしょう、初めてお会いしましたがぁ。」
 冒険者はカイネに。
「ぇ、貴方カイネですよねぇ、この前服を買って上げると約束しましたでしょう。」
 カイネは素で、忘れてましたが、貰える事で、良い子ぶる。
「あっそうでした、無理に強請るのも気掛かりで、失礼しました。
 では服なのですが、武器に切り替えて、貰え無いでしょうか。」
 値踏みをする様にカイネを見て。
「あっ、なるほど、武器無いんですねぇ、分かりました、良い武器選んで差し上げますよ。」
 とご婦人風の冒険者はカイネと武器屋に向かった。
 ギルドの屋根伝いに、サラサは素早く武器屋でカイネが使える物を10個選び、店員にその事を伝え、消える。
 カイネ達が武器屋に訪れる頃、既に武器屋では、入念に選ばれた武器10品が何事も無く、商品棚に陳列されてました。
 1本1本が吟味された、此処の武器屋随一と称される武器の数々。
 ほぼ全部の武器は、オリハルコンと呼ばれる鉱石を分断に使用され、価格も天井知らずと言われる1品が並び、有り得ない武器屋の光景を、カイネ達は目に入れる。
 冒険者は手持ちの銀貨を診ながら、固まる。
 普段此の様な高価の武器は、自身でも中々買う様な事は無い、逸れらが一同に陳列された光景を見て、思わず溜め息を付いた。
 今此処の、武器でも沢山の買い物が行われ、普段とは違う好景気で、店主も張り切って商品補充を行った成果とも呼ばれる1品で埋め尽くされて至。
 既に冒険者はカイネに買う事を了承した為に、飛んでも無い支払いを余儀なくされた事は、否めない事実で有った。


 
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

生贄にされた先は、エロエロ神世界

雑煮
恋愛
村の習慣で50年に一度の生贄にされた少女。だが、少女を待っていたのはしではなくどエロい使命だった。

私はお母様の奴隷じゃありません。「出てけ」とおっしゃるなら、望み通り出ていきます【完結】

小平ニコ
ファンタジー
主人公レベッカは、幼いころから母親に冷たく当たられ、家庭内の雑務を全て押し付けられてきた。 他の姉妹たちとは明らかに違う、奴隷のような扱いを受けても、いつか母親が自分を愛してくれると信じ、出来得る限りの努力を続けてきたレベッカだったが、16歳の誕生日に突然、公爵の館に奉公に行けと命じられる。 それは『家を出て行け』と言われているのと同じであり、レベッカはショックを受ける。しかし、奉公先の人々は皆優しく、主であるハーヴィン公爵はとても美しい人で、レベッカは彼にとても気に入られる。 友達もでき、忙しいながらも幸せな毎日を送るレベッカ。そんなある日のこと、妹のキャリーがいきなり公爵の館を訪れた。……キャリーは、レベッカに支払われた給料を回収しに来たのだ。 レベッカは、金銭に対する執着などなかったが、あまりにも身勝手で悪辣なキャリーに怒り、彼女を追い返す。それをきっかけに、公爵家の人々も巻き込む形で、レベッカと実家の姉妹たちは争うことになる。 そして、姉妹たちがそれぞれ悪行の報いを受けた後。 レベッカはとうとう、母親と直接対峙するのだった……

私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?

新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。 ※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!

父が死んだのでようやく邪魔な女とその息子を処分できる

兎屋亀吉
恋愛
伯爵家の当主だった父が亡くなりました。これでようやく、父の愛妾として我が物顔で屋敷内をうろつくばい菌のような女とその息子を処分することができます。父が死ねば息子が当主になれるとでも思ったのかもしれませんが、父がいなくなった今となっては思う通りになることなど何一つありませんよ。今まで父の威を借りてさんざんいびってくれた仕返しといきましょうか。根に持つタイプの陰険女主人公。

真実の愛のお相手様と仲睦まじくお過ごしください

LIN
恋愛
「私には真実に愛する人がいる。私から愛されるなんて事は期待しないでほしい」冷たい声で男は言った。 伯爵家の嫡男ジェラルドと同格の伯爵家の長女マーガレットが、互いの家の共同事業のために結ばれた婚約期間を経て、晴れて行われた結婚式の夜の出来事だった。 真実の愛が尊ばれる国で、マーガレットが周囲の人を巻き込んで起こす色んな出来事。 (他サイトで載せていたものです。今はここでしか載せていません。今まで読んでくれた方で、見つけてくれた方がいましたら…ありがとうございます…) (1月14日完結です。設定変えてなかったらすみません…)

父が再婚してから酷い目に遭いましたが、最終的に皆罪人にして差し上げました

四季
恋愛
母親が亡くなり、父親に新しい妻が来てからというもの、私はいじめられ続けた。 だが、ただいじめられただけで終わる私ではない……!

巻き戻ったから切れてみた

こもろう
恋愛
昔からの恋人を隠していた婚約者に断罪された私。気がついたら巻き戻っていたからブチ切れた! 軽~く読み飛ばし推奨です。

五年目の浮気、七年目の破局。その後のわたし。

あとさん♪
恋愛
大恋愛での結婚後、まるまる七年経った某日。 夫は愛人を連れて帰宅した。(その愛人は妊娠中) 笑顔で愛人をわたしに紹介する夫。 え。この人、こんな人だったの(愕然) やだやだ、気持ち悪い。離婚一択! ※全15話。完結保証。 ※『愚かな夫とそれを見限る妻』というコンセプトで書いた第四弾。 今回の夫婦は子無し。騎士爵(ほぼ平民)。 第一弾『妻の死を人伝てに聞きました。』 第二弾『そういうとこだぞ』 第三弾『妻の死で思い知らされました。』 それぞれ因果関係のない独立したお話です。合わせてお楽しみくださると一興かと。 ※この話は小説家になろうにも投稿しています。 ※2024.03.28 15話冒頭部分を加筆修正しました。

処理中です...