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ピンキーのじゃロリの御乱心
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見た感じ、十二、三くらいの少女だ。
無い胸を張って彼女は更に言う。
「最悪、契るだけでも良いのじゃ。さぁ、早うせい」
「「何をだ!!」」
思わずオルと同時ツッコミをしてしまう。何?この国の倫理観は何?
てゆか、この『のじゃロリピンキー』は何者なの?
「申し訳ございません。我が主は高貴なるお方ゆえ、市井の者達の常識のようなものが……」
「ああ、びっくりした。この国の人達って頭おかしいのかと思っちゃった」
「無礼な!そこの女は呼んでおらんぞ!なぜ女もいるのだ爺!」
あ、やっぱこの人って爺やさんなんだ。ピンキーのお世話大変だね。
「姫、この二人は夫婦として入国されております。見た所、引き離す事は不可能と思い、ご一緒していただいたのです」
爺やさんさすが。あの時、私も連れて行くってなった時、オルの殺気が少し収まった。一緒にいさせるのが無難だと考えたんだろうな。
「俺は嫁は一人でいいし、女に困っているわけではない。応じられないということで帰って良いか」
オルの凛とした様子に、私は思わず見惚れる。それに気づいたオルが私にニヤリと笑いかけ「後でな」って唇だけで言った。何がだよ!
あ、ピンキーも赤くなってる。面白くない、プンスカ。
「説明をするとな、妾は子供に加護を与えたいのじゃ」
「は?」
何それ。
ピンキーは物憂げにため息をついて、着物をはだけさせる。悔しいが動作の一つ一つが魅力的だな美少女は。ちっ。
「今の帝に連なる者たちは、加護持ちが圧倒的に少ない。妾は加護なしじゃ。だが、加護を持つ子が生まれたならば、妾は帝に貢献できるのじゃ」
「そこで、多神の加護を持つ俺に目をつけた……と?」
「それもそうじゃが……美丈夫であるとのことであったが、これ程とは……妾はお前なら肌を許せるぞ。さぁ、遠慮せず近う寄れ」
「……御免こうむる」
「妾の肌を見ることは、この国皆が望むことぞ」
「俺はこの国の女、全てが無理だな」
「私めもそう思います。姫」
「なぜじゃ、爺までも……妾だけではないと、どうして言える!?」
オルは私を呼ぶ。ん?何々?……って。
「にぎゃあああああああああ!!」
私の後ろから、思いっきり下乳を持ち上げやがるオル。悲鳴をあげる私。号泣して拝む爺やさん。
全部は出ないけど、下着に包まれた私の胸はピンキーの前にたゆんと飛び出した。
「この身長、この胸、黒髪、これ以上の女がいるか?」
「ひ、姫、この国の人間では……力不足……ぐはっ」
爺やさんが鼻血噴いて倒れた。
この国に来てから、やけに視線が胸に集まると思っていたんだよね。おっぱい星人が多いなって思ってたけど、爺やさんアンタもかい。
この国の人達は、基本背が低くて痩せている純和風な体型の人が多い。
ちなみに私だけじゃなく、オルの美筋肉もこの国のお嬢さん方は注目していたけどね。
「ぐぬぬ……かくなる上は……」
シューっと音が聞こえる。上から変な煙が出てる?
「エンリ!息を止めろ!」
「へ?」
その瞬間、私の前にシナトベ、タケミカヅチ、フツヌシが現れる。
シナトベは私を風で包み、窓を破壊して外に出た。
「オル!!」
「人の子エンリ、かの武人には二神がついている、今はここを離れるぞ」
シナトベはそのまま風に乗り、私を連れて飛び続けていくのだった……。
「さてと、どうするんだ?」
「無論、子作りじゃ」
「悪いが俺の趣味じゃねぇ。元勇者あたりに言ってくれ」
元勇者でも断るだろうけどな。
「妾はもう十六じゃ!大人じゃ!胸はこれから……」
「無理だろ。とりあえず俺はもう行く」
「待て!誰か此奴を捕えよ!」
ヒステリックに喚き散らす子供に辟易しつつ、俺は出口を探す。さっきの毒霧はシナトベが飛ばしたらしい。エンリを連れて行ってくれたのも感謝だ。
兵士五十人ほどに囲まれる。甘く見られたもんだな。
「武器も持たずにどうする気じゃ?降参せよ」
「ふん。俺には女神がついているんだ」
ベルトに魔力を流して双剣を両手につかむ。
「なっ!?一体どこから……まぁいい、この数なら一人では無理じゃろう」
「人の子の武人よ、助太刀は必要か?」
「人の子の武人よ、我らも良いのか?」
俺の前に、エンリの召喚した異界の神、タケミカヅチとフツヌシが現れる。
苦戦はしないが面倒だと思っていたからちょうどいい。
「ありがとよ。頼むわ」
二神はニヤリと笑うと、光って鎧と刀を持つ一神になった。まぁ、負ける気はしねぇな。自然と浮かぶ笑みは、エンリの言うところの「エロ悪い顔」なんだろうな。
「さぁて、覚悟は出来ているな?」
無い胸を張って彼女は更に言う。
「最悪、契るだけでも良いのじゃ。さぁ、早うせい」
「「何をだ!!」」
思わずオルと同時ツッコミをしてしまう。何?この国の倫理観は何?
てゆか、この『のじゃロリピンキー』は何者なの?
「申し訳ございません。我が主は高貴なるお方ゆえ、市井の者達の常識のようなものが……」
「ああ、びっくりした。この国の人達って頭おかしいのかと思っちゃった」
「無礼な!そこの女は呼んでおらんぞ!なぜ女もいるのだ爺!」
あ、やっぱこの人って爺やさんなんだ。ピンキーのお世話大変だね。
「姫、この二人は夫婦として入国されております。見た所、引き離す事は不可能と思い、ご一緒していただいたのです」
爺やさんさすが。あの時、私も連れて行くってなった時、オルの殺気が少し収まった。一緒にいさせるのが無難だと考えたんだろうな。
「俺は嫁は一人でいいし、女に困っているわけではない。応じられないということで帰って良いか」
オルの凛とした様子に、私は思わず見惚れる。それに気づいたオルが私にニヤリと笑いかけ「後でな」って唇だけで言った。何がだよ!
あ、ピンキーも赤くなってる。面白くない、プンスカ。
「説明をするとな、妾は子供に加護を与えたいのじゃ」
「は?」
何それ。
ピンキーは物憂げにため息をついて、着物をはだけさせる。悔しいが動作の一つ一つが魅力的だな美少女は。ちっ。
「今の帝に連なる者たちは、加護持ちが圧倒的に少ない。妾は加護なしじゃ。だが、加護を持つ子が生まれたならば、妾は帝に貢献できるのじゃ」
「そこで、多神の加護を持つ俺に目をつけた……と?」
「それもそうじゃが……美丈夫であるとのことであったが、これ程とは……妾はお前なら肌を許せるぞ。さぁ、遠慮せず近う寄れ」
「……御免こうむる」
「妾の肌を見ることは、この国皆が望むことぞ」
「俺はこの国の女、全てが無理だな」
「私めもそう思います。姫」
「なぜじゃ、爺までも……妾だけではないと、どうして言える!?」
オルは私を呼ぶ。ん?何々?……って。
「にぎゃあああああああああ!!」
私の後ろから、思いっきり下乳を持ち上げやがるオル。悲鳴をあげる私。号泣して拝む爺やさん。
全部は出ないけど、下着に包まれた私の胸はピンキーの前にたゆんと飛び出した。
「この身長、この胸、黒髪、これ以上の女がいるか?」
「ひ、姫、この国の人間では……力不足……ぐはっ」
爺やさんが鼻血噴いて倒れた。
この国に来てから、やけに視線が胸に集まると思っていたんだよね。おっぱい星人が多いなって思ってたけど、爺やさんアンタもかい。
この国の人達は、基本背が低くて痩せている純和風な体型の人が多い。
ちなみに私だけじゃなく、オルの美筋肉もこの国のお嬢さん方は注目していたけどね。
「ぐぬぬ……かくなる上は……」
シューっと音が聞こえる。上から変な煙が出てる?
「エンリ!息を止めろ!」
「へ?」
その瞬間、私の前にシナトベ、タケミカヅチ、フツヌシが現れる。
シナトベは私を風で包み、窓を破壊して外に出た。
「オル!!」
「人の子エンリ、かの武人には二神がついている、今はここを離れるぞ」
シナトベはそのまま風に乗り、私を連れて飛び続けていくのだった……。
「さてと、どうするんだ?」
「無論、子作りじゃ」
「悪いが俺の趣味じゃねぇ。元勇者あたりに言ってくれ」
元勇者でも断るだろうけどな。
「妾はもう十六じゃ!大人じゃ!胸はこれから……」
「無理だろ。とりあえず俺はもう行く」
「待て!誰か此奴を捕えよ!」
ヒステリックに喚き散らす子供に辟易しつつ、俺は出口を探す。さっきの毒霧はシナトベが飛ばしたらしい。エンリを連れて行ってくれたのも感謝だ。
兵士五十人ほどに囲まれる。甘く見られたもんだな。
「武器も持たずにどうする気じゃ?降参せよ」
「ふん。俺には女神がついているんだ」
ベルトに魔力を流して双剣を両手につかむ。
「なっ!?一体どこから……まぁいい、この数なら一人では無理じゃろう」
「人の子の武人よ、助太刀は必要か?」
「人の子の武人よ、我らも良いのか?」
俺の前に、エンリの召喚した異界の神、タケミカヅチとフツヌシが現れる。
苦戦はしないが面倒だと思っていたからちょうどいい。
「ありがとよ。頼むわ」
二神はニヤリと笑うと、光って鎧と刀を持つ一神になった。まぁ、負ける気はしねぇな。自然と浮かぶ笑みは、エンリの言うところの「エロ悪い顔」なんだろうな。
「さぁて、覚悟は出来ているな?」
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