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番外編を集めてる^_^ ねこネコ(=^ェ^=)
生まれたてのルナリア(ちょっと戻る)
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慌ただしく走り回るメイドたちに、俺は眉を顰める。
全く……バカじゃないのか?
妊婦がわがまま言い倒し、引き留めようとするメイドを振り切り転倒、まだ臨月まであるというのに出産だ。
喚き散らすその旦那は、止めようとしたメイドを辞めさせろというが、そんなことはさせられないと兄の住む空間のメイドに異動させた。
本当に、バカ夫婦のおかげで何人、優秀な人材が流出しそうになったことか……今度、臨時ボーナスを奮発せねば……。
「パパ……」
「千夏! パパって言えるようになったんだな~!」
俺のミニチュアと言われるくらい、そっくりらしい俺の長男。
一歳になったばかり。
俺はそんなに似ていないと思うのだが……本当に可愛いと家族に可愛がられている。
「千夏。赤ちゃん楽しみだな?」
「うっ!」
「男の子と女の子。どっちだと思う?」
一応、女の子だと聞いてはいるが、千夏はどっちだと思っているのか聞いてみよう。
「にゃー!」
「にゃー? 女の子って言いたいのかな?」
この年頃の子供は女の子の方がお喋りも早いとかいうけれど、俺の姉妹は、なんだかんだ言って正反対だった。
ふぅちゃんは、おっとりしていてニコニコ。
今現在出産中のナナは、ギャーギャーと奇声を発するのは多かったが、言葉は遅かったそうだ。
代わりに、俺は喋るのも寝返り、ハイハイ、つかまり立ちに歩くのも早かったらしい。
扉が開いた。
そして、青い顔をした女性が出てくる。
産婆さん……助産師の女性だ。
その後ろから、
「あんなのあたしの子じゃない! ブサイク! 醜い! どっか連れてって!」
という、バカナナの罵る声が……。
俺は息子をソファに座らせ、女性に近づく。
「すまない! 赤ん坊は? 泣き声は?」
「……あ、は、はい! 申し訳ありません!」
赤ん坊を抱きしめ震えている。
かなり怯えているようだ。
うわ……あいつ、陣痛の間中、周囲に八つ当たりしてたのか……。
「本当に申し訳ない……そして、お疲れ様。赤ん坊をベッドに連れて行くのなら、お……私が案内しよう。君も疲れているだろう。そのあと休んでほしい」
「はい……どうか、お嬢様には……」
「大丈夫だ。もしあの……兄妹が育てないなら、私か兄が引き取る。……あそこにいる息子と年子だから、息子もここにはきていないが、妻はこの子が生まれるのを楽しみにしていたんだ」
「……奥様は興奮しておられて……旅行に行けなくなったと、こんな時に生まれるなんてと……」
よろよろ……疲労困憊のためか青ざめ、俯き、告げる。
「何度か、痛みに耐えかね、叫ぶ方はおられますが……ずっと……」
「……本当に、どうか休んでほしい」
息子をもう一度抱き上げ、彼女を労りながら、本来なら隣の部屋に乳幼児室を用意していたものの、少し離れた空き部屋だった部屋に連れて行く。
侍従やメイドたちに前もってベビーベッドと、面倒を見る乳母たちのベッドを移動させてもらってよかった。
そこで待っていた乳母は、もう一つのベビーベッドに女の子を寝かせていた。
その様子を微笑んで見守っているのは俺の妻、日向夏。
「千夜様! そして助産師様! 赤様は?」
「こちらでございます。どうぞ、どうぞよろしくお願いします」
助産師さんは、何度も頭を下げる。
そして、控えていたメイドに頼み、休憩できる部屋に送って行ってもらった。
ベビーベッドに眠る赤ん坊は小さかった。
千夏はこの国の赤ん坊の平均よりちょっと小さかったが、それより小さく弱々しい。
まぁ、臨月前だし、妊娠中にもかかわらず太りたくないとか言ってた七聆。
かなり小さい、大丈夫だろうか……。
「まぁ……綺麗な子ね? 髪の毛、ふわふわだわ」
「淡い色してるね。それに……うん、可愛い」
真っ赤な顔をして、必死に呼吸してる。
可愛い。
本当に、ふぅちゃんに似てると思う。
トントン!
ノックが響き、顔を覗かせるのは……、
「ごめん! 診察のためにおじいさま連れてきた!」
「彗兄! それにヴィク叔父上!」
ルナの祖父であるマルムスティーン侯爵エドワード……グランディアの名前が彗。
俺の従姉妹の夫でもある。
ヴィクトローレ叔父上は彗兄の祖父で医師であり、術師。
「赤ん坊は? 呼吸はおかしくない?」
ベッドに近づき、覗き込んだ二人は、
「何じゃこりゃ! めっちゃ可愛いじゃん! 僕の孫!」
「うわぁ……美人だねぇ……あっ! 手をむきゅってしてるの、けなげ……いや、可愛い」
ピクって動く赤ん坊に、デレる2人。
可愛いんだろう……七聆は可愛くないが、この子は可愛い。
ついでに、アンディールに似てないから可愛い。
何度も言うが、七聆とアンディールに似てなくて本当によかったと思う。
ピクピク……
ほんの僅かだけ指が動き、
「ひっ……」
小さく引きつるような泣き声。
あ、そういえば、この子授乳してもらってないんじゃ……。
「おぉっ! 泣いた!」
「こらこら! お腹空いてますって言ってますよ! あっ、日向夏」
「ノエルさんはさっき赤ん坊にミルクを与えていたから……うちは千夏が離乳期だから大丈夫よ」
「彗兄とヴィク叔父上、後ろ向いて!」
しばらくして、満足したらしい赤ん坊を受け取り、トントンと背中を叩き、ゲップをさせる。
これが一番大事。
吐き戻すこともあるからね。
「あぁ、お腹いっぱいなんだね。良かった」
大丈夫か確認してから、ベビーベッドに寝かせる。
あぁ、可愛い。
あの七聆やアンディールの子供と思えないわ~。
癒される。
それに、あの七聆が子育てすると思えないから、ここで数日いた後は、彗兄の住まいに近いとこに部屋を移した方がいいんじゃないんだろうか。
「あ~僕の部屋の近くに移そうかなぁ。さーやも喜ぶと思うけど……アルベルトの部屋の近くに空き空間があるんだけど……」
「俺の部屋の近くの彗兄の本館にしてくださいよ。ほら、千夏が仲良しですから会いに行きやすいです」
ベビーベッドのそばでじーっと見ていたので、試しに中に入れてみたら、はいはいでにじりより顔を近づけ、ほおに辿々しいもののちゅっとキスをすると、にぱっ! と笑う。
まだ一才の幼児だと言うのに、パシパシ叩くこともなく、にっこにっこしながら赤ん坊を見つめている。
しばらく堪能した彗兄は、
「あ! さーやが明日くるって言ってた。 孫娘に可愛い産衣を何枚も用意してるから! 待っててね! って。あ、ノエルだったよね? 君の子供の産衣とか君の普段着とか、確認している? ここは仮の部屋なんだけど、もともと準備している部屋はちゃんとしているし、君の旦那さんは侍従として千夜付きになってるから。うちのバカ息子付きになったら、いつ辞めさせるだのなりそう……」
「あ、はい。伺っております!」
「その子は、女の子だっけ?」
「はい。ミルと申します」
「そっか~うん、この子のお姉さんだね」
数ヶ月前に生まれた女の子は、柔らかそうな茶色の髪の女の子。
「君に負担がかからないように、サポートさせてもらうから、どうぞよろしくね。一応、明日以降、よく出入りする人間リストを出すから……僕の奥さんの兄弟や僕の親族はしょっちゅうくると思うので、軽ーくあしらっていいよ」
軽ーくと言われたノエルは、その後仲間だと紹介された数人のメイドと共に赤ん坊……翌日、ルナリアと名付けられたその子を守る体制を整えたが、ルナリアを溺愛する親族と、ある意味毒親たちの無神経な突撃に振り回されることになるのだった。
全く……バカじゃないのか?
妊婦がわがまま言い倒し、引き留めようとするメイドを振り切り転倒、まだ臨月まであるというのに出産だ。
喚き散らすその旦那は、止めようとしたメイドを辞めさせろというが、そんなことはさせられないと兄の住む空間のメイドに異動させた。
本当に、バカ夫婦のおかげで何人、優秀な人材が流出しそうになったことか……今度、臨時ボーナスを奮発せねば……。
「パパ……」
「千夏! パパって言えるようになったんだな~!」
俺のミニチュアと言われるくらい、そっくりらしい俺の長男。
一歳になったばかり。
俺はそんなに似ていないと思うのだが……本当に可愛いと家族に可愛がられている。
「千夏。赤ちゃん楽しみだな?」
「うっ!」
「男の子と女の子。どっちだと思う?」
一応、女の子だと聞いてはいるが、千夏はどっちだと思っているのか聞いてみよう。
「にゃー!」
「にゃー? 女の子って言いたいのかな?」
この年頃の子供は女の子の方がお喋りも早いとかいうけれど、俺の姉妹は、なんだかんだ言って正反対だった。
ふぅちゃんは、おっとりしていてニコニコ。
今現在出産中のナナは、ギャーギャーと奇声を発するのは多かったが、言葉は遅かったそうだ。
代わりに、俺は喋るのも寝返り、ハイハイ、つかまり立ちに歩くのも早かったらしい。
扉が開いた。
そして、青い顔をした女性が出てくる。
産婆さん……助産師の女性だ。
その後ろから、
「あんなのあたしの子じゃない! ブサイク! 醜い! どっか連れてって!」
という、バカナナの罵る声が……。
俺は息子をソファに座らせ、女性に近づく。
「すまない! 赤ん坊は? 泣き声は?」
「……あ、は、はい! 申し訳ありません!」
赤ん坊を抱きしめ震えている。
かなり怯えているようだ。
うわ……あいつ、陣痛の間中、周囲に八つ当たりしてたのか……。
「本当に申し訳ない……そして、お疲れ様。赤ん坊をベッドに連れて行くのなら、お……私が案内しよう。君も疲れているだろう。そのあと休んでほしい」
「はい……どうか、お嬢様には……」
「大丈夫だ。もしあの……兄妹が育てないなら、私か兄が引き取る。……あそこにいる息子と年子だから、息子もここにはきていないが、妻はこの子が生まれるのを楽しみにしていたんだ」
「……奥様は興奮しておられて……旅行に行けなくなったと、こんな時に生まれるなんてと……」
よろよろ……疲労困憊のためか青ざめ、俯き、告げる。
「何度か、痛みに耐えかね、叫ぶ方はおられますが……ずっと……」
「……本当に、どうか休んでほしい」
息子をもう一度抱き上げ、彼女を労りながら、本来なら隣の部屋に乳幼児室を用意していたものの、少し離れた空き部屋だった部屋に連れて行く。
侍従やメイドたちに前もってベビーベッドと、面倒を見る乳母たちのベッドを移動させてもらってよかった。
そこで待っていた乳母は、もう一つのベビーベッドに女の子を寝かせていた。
その様子を微笑んで見守っているのは俺の妻、日向夏。
「千夜様! そして助産師様! 赤様は?」
「こちらでございます。どうぞ、どうぞよろしくお願いします」
助産師さんは、何度も頭を下げる。
そして、控えていたメイドに頼み、休憩できる部屋に送って行ってもらった。
ベビーベッドに眠る赤ん坊は小さかった。
千夏はこの国の赤ん坊の平均よりちょっと小さかったが、それより小さく弱々しい。
まぁ、臨月前だし、妊娠中にもかかわらず太りたくないとか言ってた七聆。
かなり小さい、大丈夫だろうか……。
「まぁ……綺麗な子ね? 髪の毛、ふわふわだわ」
「淡い色してるね。それに……うん、可愛い」
真っ赤な顔をして、必死に呼吸してる。
可愛い。
本当に、ふぅちゃんに似てると思う。
トントン!
ノックが響き、顔を覗かせるのは……、
「ごめん! 診察のためにおじいさま連れてきた!」
「彗兄! それにヴィク叔父上!」
ルナの祖父であるマルムスティーン侯爵エドワード……グランディアの名前が彗。
俺の従姉妹の夫でもある。
ヴィクトローレ叔父上は彗兄の祖父で医師であり、術師。
「赤ん坊は? 呼吸はおかしくない?」
ベッドに近づき、覗き込んだ二人は、
「何じゃこりゃ! めっちゃ可愛いじゃん! 僕の孫!」
「うわぁ……美人だねぇ……あっ! 手をむきゅってしてるの、けなげ……いや、可愛い」
ピクって動く赤ん坊に、デレる2人。
可愛いんだろう……七聆は可愛くないが、この子は可愛い。
ついでに、アンディールに似てないから可愛い。
何度も言うが、七聆とアンディールに似てなくて本当によかったと思う。
ピクピク……
ほんの僅かだけ指が動き、
「ひっ……」
小さく引きつるような泣き声。
あ、そういえば、この子授乳してもらってないんじゃ……。
「おぉっ! 泣いた!」
「こらこら! お腹空いてますって言ってますよ! あっ、日向夏」
「ノエルさんはさっき赤ん坊にミルクを与えていたから……うちは千夏が離乳期だから大丈夫よ」
「彗兄とヴィク叔父上、後ろ向いて!」
しばらくして、満足したらしい赤ん坊を受け取り、トントンと背中を叩き、ゲップをさせる。
これが一番大事。
吐き戻すこともあるからね。
「あぁ、お腹いっぱいなんだね。良かった」
大丈夫か確認してから、ベビーベッドに寝かせる。
あぁ、可愛い。
あの七聆やアンディールの子供と思えないわ~。
癒される。
それに、あの七聆が子育てすると思えないから、ここで数日いた後は、彗兄の住まいに近いとこに部屋を移した方がいいんじゃないんだろうか。
「あ~僕の部屋の近くに移そうかなぁ。さーやも喜ぶと思うけど……アルベルトの部屋の近くに空き空間があるんだけど……」
「俺の部屋の近くの彗兄の本館にしてくださいよ。ほら、千夏が仲良しですから会いに行きやすいです」
ベビーベッドのそばでじーっと見ていたので、試しに中に入れてみたら、はいはいでにじりより顔を近づけ、ほおに辿々しいもののちゅっとキスをすると、にぱっ! と笑う。
まだ一才の幼児だと言うのに、パシパシ叩くこともなく、にっこにっこしながら赤ん坊を見つめている。
しばらく堪能した彗兄は、
「あ! さーやが明日くるって言ってた。 孫娘に可愛い産衣を何枚も用意してるから! 待っててね! って。あ、ノエルだったよね? 君の子供の産衣とか君の普段着とか、確認している? ここは仮の部屋なんだけど、もともと準備している部屋はちゃんとしているし、君の旦那さんは侍従として千夜付きになってるから。うちのバカ息子付きになったら、いつ辞めさせるだのなりそう……」
「あ、はい。伺っております!」
「その子は、女の子だっけ?」
「はい。ミルと申します」
「そっか~うん、この子のお姉さんだね」
数ヶ月前に生まれた女の子は、柔らかそうな茶色の髪の女の子。
「君に負担がかからないように、サポートさせてもらうから、どうぞよろしくね。一応、明日以降、よく出入りする人間リストを出すから……僕の奥さんの兄弟や僕の親族はしょっちゅうくると思うので、軽ーくあしらっていいよ」
軽ーくと言われたノエルは、その後仲間だと紹介された数人のメイドと共に赤ん坊……翌日、ルナリアと名付けられたその子を守る体制を整えたが、ルナリアを溺愛する親族と、ある意味毒親たちの無神経な突撃に振り回されることになるのだった。
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